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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★                  <2014年3月号>      No.0107
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)珠江デルタ地域改革発展計画
(2)住宅関連情報
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
    て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

 

珠江デルタ地域改革発展計画

 

 3月に入って寒暖を繰り返しながら春に近づいていますが、中国広東省は日中25℃を

超える日もあり、短い春の過ごしやすい気温から一気に真夏になろうとしています。

相変わらず湿度は高く、朝少し冷えたときは陶板の床の結露現象が見られ、洗濯物がな

かなかすっきり乾かない状態ももう少しの我慢です。

 

 今回は2009年1月8日に中国・国家発展委員会が発表した、『珠江デルタ地区発

展計画綱要(20082020年)』に関して、最近の中山市近辺の目に見える形での動き

をレポートしようと思います。

 

 この、珠江デルタ地区発展計画綱要(20082020年)は、広東省の珠江デルタ地区

にある広州・深圳・珠海・佛山・江門・東莞・中山・恵州・肇慶の9市と香港及びマカオの

3地区を対象に、経済・行政・社会システムのなどの改革を全中国に先駆けて実施し、

幅広い分野でのモデルケース(実験地)の役割と位置づけられています。

 

 この計画の作成には当初から中央政府と広東省政府が共同で作業を進めていたようで、

もともと1970年代末に始まった中国の改革・開放政策導入時に広東省の3か所に経済

特区を設置した事から、今の中国の経済の急成長の基礎になった事は間違いなく、北京

から遠く離れた場所で実験ケースとして行われ、上手くいかなくても被害が少ないとの判断

から広東省が選ばれたようです。 それから30年経って中国全体(特に沿岸部)の急激な

発展の中において、広東省の優位性がなくなり、特に輸出主体の民間企業の比率の高

さから2008年後半のリーマンショックに代表される世界的な経済危機で最大の打撃を受

けたのもこの地域でした。

 

 過去の実績と海外、特にアジア地区をターゲットにした香港及びマカオを加えた、先進的

製造技術だけでなく、金融・貿易等のゲートウェイ的な位置づけをめざし、

1)新方針や改革の先行実施

2)重要かつ世界的な入り口(ゲートウェイ)

3)グローバルな先進的製造業及び近代的なサービス業の拠点

4)中国における重要な経済センターかつ他地域の発展を促すエンジン

の4項目を提示して、この改革を推進していくとしています。

 

 

 又、これらの経済発展方式の転換に加え、行政や社会システムなどの改革も含まれて

おり、珠江デルタが幅広い分野で実験地の役割を果たすよう求めています。

 

 このような改革が中国で具体的にどのような形で進められていくのかは、私たち外部の人

間には見当もつかない状況で、ひょっとしたら中国の共産党政府の真の民主化に向けた

軟着陸構想が奥に含まれているのではないかと、見方を変えればできるのではないかと思

います。

 

 そのような政治的な問題は、私たちが思いもつかない形で突然表面化してくるものなの

で、よけいな詮索はしない方が良いのですが、ここにきてマカオと香港を高速道路で結ぶ構

想が前倒しで進められており、2年くらい前から突然マカオと香港の間で工事が見える形で

始まり、海の中に点々と橋げたが立てられ後少しで完成する様相を見せてきました。 又

中山市から深セン空港を海底トンネルで結ぶ構想も着々と工事が進んでおり、中山市側

の陸地の高速道路がほぼ完成状態になっており、精一機械の在る南朗地区がその起点

となっています。

 

 この二つが完成する事で、広州地区と香港及びマカオが高速鉄道網と合わせて一体化

する事になり、珠江デルタ地区発展計画に合わせた大きなインフラが着実に整備されてき

ているようです。

 

 昨年11月末に深セン国際空港の新ターミナルが完成し、滑走路の拡張も行われて中

国5番目の規模を誇る空港としてスタートしましたが、先日上海に出張する時に利用して、

その近未来的なデザインと規模の大きさに正直な気持ちですごいと感じるものになっていま

す。この空港の新ターミナルを起点とした珠江デルタ地区への高速道路網も拡張工事が進

んでおり、中山への海底トンネルの開通も目の前に迫ってきているようです。

 

 現在の広州空港が広州市内からかなり北に寄った所にあり、この深セン空港は広東省

の南部地区の本格的な国際空港としての機能を満足させる構想で進められていると思い

ます。

 

 世界経済と中国経済が低迷すると言われる中において、日本ではあまり知られていない

改革が中国で着々と進められている事を知っておいてもらいたいと思います。

 

                                      2014年03月10日

                                             車田 修

 

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2014年2月

目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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