■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■■□
     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★
                  <2016年8月号>      No.0136

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★

 

 

(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

 

* + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * *+ *


アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

(1中国中流階級の生活水準

(2)住宅関連情報  
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

* + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * *+ *

  
・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

 

中国中流階級の生活水準

 

 8月に入り名古屋地区は不穏な天候と蒸し暑い日が続いているようですが、中国広東省

も連日35℃を超えて同じように蒸し暑い天気が続いています。8月1日から2日にかけて香

港から広州にかけて台風が直撃しましたが、2日の夕方のフライトで北京に出張予定でした

ので、2日の朝確認して欠航になっていないとの事で強風と雨の中の広州空港まで出かけま

した。 前日の夕方、明日は台風で飛行機が飛ばない可能性があるとの事で、今日(1日)

の夜、高速鉄道で湖南省の長沙市まで行き、2日の朝の飛行機で北京入りした方が良い

との判断で、高速鉄道の予約を入れようとしたのですが、全て満席でした。行けないかもしれ

ないと思っていたのですが、思ったより台風が上陸後縮小した事もあり、バタバタする事もなく

なんとか予定時刻を1時間くらい遅れた程度で北京につくことができました。

 

 中国国内の移動は最近高速鉄道を使う事が増えてきており、広州〜北京が10時間以

内で行けるようです。広州から武漢までは4時間程度なので、飛行機で行く場合の空港ま

で行く時間と、待ち時間を入れるとあまり時間的な差がなく、飛行機のように遅れる確率も

少なく価格も安いとの判断もあるようです。

 

 今回のレポートは、中国での中流階級と言われる人々の生活レベルがどのようなのかをお

伝えしますが、少なからず私の想像の部分が入り込んでいる事をご了承ください。

 

 中産階級(中流階級)と言われる定義はあまりはっきりしませんが、5万〜50万US$(日

本円で550万円から5500万円の資産を持つ成人とされていて、2015年の統計で中国

には1億9000万人がおり、その資産の合計も米国・日本に次いで3位になったとされてい

ます。 

その中でも中国での中産階級の成功者と言われる基準は、家庭の月収が4万5千元、年

収50万元(日本円で800万円)以上で、安定した収入の他に100万元(日本円1600

万円)以上の資産を持っている家庭と言われ、当然別荘(中国での一戸建て住宅)又はマ

ンションを持ち、欧州ブランドの高級車に乗り等・・・・・まさに中国における一定の成功者と

言われる存在ですが、これらの人々の生活は日本の平均よりはるかにレベルの高い生活をし

ていると思います。

 

 今回は一般的には世界基準の中流階級と言われる資産50万元(日本円で800万円)

程度の家庭の生活レベルがどのようなのかをお伝えします。 資産基準で言えば持ち家(マ

ンション等)があれば中流階級に入りますが、ローンが多ければ持ち家があっても資産にはな

らないので、その辺の判断基準が難しいのですが、北京・上海・広州・深セン等の物価も不

動産も高く、それなりに給料も高い地域は別として、沿岸部地方都市に住む一般的にはサ

ラリーマンで言えばホワイトカラーと言われる、40歳位で夫婦と子供一人の家庭の年収が15

万元(日本円240万円)から30万元(日本円480万円)程度の人々(夫婦共稼ぎが普

通)が中国における一般的な中流階級という事になります。

 

 この人たちの生活と考えた場合、持ち家としては中級のマンションで価格は100万元(日

本円1600万円)をローンで購入(30%頭金で20年のローン)、自家用車は国産車の

2000CCクラスか大衆車的な日本・ドイツ・フランス等のメーカーの1500CCクラスで、8万

元(日本円130万円)から15万元(日本円240万円)程度の小型車を持っているが普通

だと思います。

 

 低い方の月収12500元の内、家のローンは4500元位の支払い、食費関係が最低

3000元位、光熱費・電話・インターネット等が1500元、子供の教育費は大きな差があっ

て200元から2000元(私立の進学学校)、ガソリン代や保険等の車の維持費1500元・・・

最近は住宅ローンも30年返済があるようで、自動車もローン販売が出始めています。

 

 食費に関しては食の安全意識が高く、イオン等の日系のスーパーに買い物に行く習慣が

できており、無農薬野菜・果物や新鮮な牛乳・卵・輸入の冷凍食材等確実に日本のスー

パーより価格は高く、感覚的には日本の1.5倍くらいなのですが、よく流行っています。

 

 実際には、毎回このような高い食材を買うわけではなく、日本の半額程度の食材がロー

カルの市場やスーパーで手に入りますので、一般には口コミでどこの店の商品が良いとか悪い

とかの情報があふれていると思います。

 

 感覚的には日本の一般的なサラリーマン家庭と同じように、それほど余裕のある生活レベ

ルではないのですが、少なくとも日本の高度成長時期と同じように物価は上がっているものの

毎年給料が上がり、生活レベルから言えば10年前と比較して急速に生活環境も向上して

きている事が、将来に希望が持て気持ちの中に余裕が感じられるのではないかと思います。

 

 日本の高度成長時期からバブル崩壊までの環境に今の中国は似ている感じもしますが、

もともとの生活習慣や価値観が違うのでなんとも言えませんが、経済が少なからず拡大傾

向にあり、毎年の所得が増える傾向とお金があることでのより上級な生活レベルを求める傾

向は、世界中あまり変わらないと思います。今の日本の10年を超える現状維持は将来の

希望までなくしていくような気がしてなりません。

 

                                        2016年08月10日

                                               車田 修

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2016年7月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

不要の方は、お手数をお掛け致しますが配信不要とご記入頂きメールでお知らせ下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

   発行:株式会社アドペック  http://www.adpec.co.jp/
   〒450-0002 名古屋市中村区名駅4-14-8

           名駅あさひビル5F 501号
   TEL052-533-4111・FAX 052-586-0444
   問い合わせ:info@adpec.co.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇