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     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
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                  <2017年8月号>     No.0148

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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

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夏季休業の知らせ

8月11日~8月16日までお休みをさせて頂きます。

ご不便をお掛けいたしますが、ご承知置き下さい。

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

(1中国航空路線国内線遅延状況から見る中国

(2)住宅関連情報  
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

中国レポート

 

中国航空路線国内線遅延状況から見る中国

 

 8月に入って名古屋地区は独特の蒸し暑い天気が続いていますが、日本全国的に気温が

高めになっているような気がします。台風等による豪雨の影響での災害も各地で発生しており、

異常気象も日常的となり、それらによる災害も、想定外では済まされない河川整備や雨水の

排水能力の強化等が行政の対応の遅れで発生している現実は、あまり報道の対象にはなって

いないようですが、先進国日本において大雨が降るたびに、排水溝から水が逆流噴出する映

像が当たり前のように出てきていますが、もっと真剣に早急に取り組んでいく必要があるのではな

いかと思います。

 

 中国広東省中山市においても、数年前までは大雨が降ると同じような排水溝からの逆流現

象がいたるところで見られましたが、行政の対応は早く排水管の埋め変え作業がいたるところで

行われ、今はかなり改善されてきています。中国全体ではまだまだ自然災害に対する備えはで

きているとは言えませんが、現在ではその辺の行政の対応力は日本より上なのかもしれません。

 

 今回は中国の国内線(旅客航空路線)の日常的な遅延に関しての体験レポートです。年間

に5回から10回位中国の国内出張に出かけますが、ほとんどが広州白雲国際空港からの出発

となります。

 この広州白雲国際空港は2004年に開港、北京首都国際空港、上海浦東国際空港に並

ぶ3大空港の一つですが、年間の利用旅客数は2015年の統計では約5500万人(17位)と

なっており、日本の羽田空港の7500万人(5位)よりは少ないのですが、空港自体は大きく発

着ゲート数も多分羽田空港より多いと思います。

 

 遅延の理由としてはいろいろあるのでしょうが、推測としては国民気質と航空管制能力の差が

根本的に日本とは違うのではないかと言われています。 30分から1時間程度の遅れは遅れの

うちには入らないらしく、それ以上の遅れを問題視する規制やペナルティーが課せられているようで、

最近多いのはゲートからは定時近くに出発したので、今回は遅れ無しでいけると思いきやいつま

でたっても離陸しない、アナウンスも30分くらいたってから1時間以上遅れるとの通達・・・・・。 

今まで。2時間以上飛行機の中で待機させられた経験は数多くあります。 日本であれば、この

ような事態は航空機の故障か天候の急激な変化が考えられ、一般的にはゲートに戻って一旦

航空機の外に出て、搭乗待合室で待機すると思いますが、中国ではゲートを離れてしまえば遅

れていないという事なのかわかりませんが、乗客のことを一番に考えているとは思えない処遇がま

かり通っているのが現状のようです。

 

 先月北京に行った時、過去最高の8時間遅れに遭遇しました。世界中の航空会社がそうで

あるように、中国の航空会社も機材の稼働率をいかに上げるかが、会社の収益の大きなポイン

トになっていますが、あそばせておくような予備機を待機させている余裕のある会社は無く、午後

出発のフライトは数カ所経由した機材が使われる為、到着が遅れて出発も遅れる確率が多くな

るので、午前中か朝早めのフライトの方が遅れが少ないという考えの人もいます。

 

 これは深夜フライトの便が少ないので一理あるかもしれませんが、今までの経験上ではそうでも

ないような気がします。中国の国内線は国土が広いと言えども1フライトにかかる時間は1時間

くらいから4時間くらいで、広州北京は2時間30分ですので、機材のやりくりは現実にはそれほ

ど難しくないような気がします。 

 

 経験上、遅れの理由で一番多いのが天候不順で、特に広州空港は雨と雷が多いような気が

します。 日本の地形は天候の変化が読みやすいこともあるかもしれませんが、気象情報の綿

密さと正確さにより天候の予測が的確になり、機材のやりくりやスケジュールだてがスムーズに行

えることになっているのではないかと思います。 その点中国では大陸的な気候のせいもあると思

いますが、先の天候の予測が日本ほど正確な測定網が確立されていないこともあり、急激な天

候の変化に対応仕切れていないのが現状なのかもしれません。

 

 先日の8時間遅れ理由の説明も、北京の天候が悪く離陸の許可が出ないとの事ですが、離

陸後2〜3時間後の天候予測が正確でない為、ズルズルと遅れが伸びてしまったのでしょうか、

到着してから聞いた範囲では北京の天候はそれほど悪くはなかったと・・・・・・・? 共産党一党

独裁の政権下であるから、今日は北京で共産党の幹部会議があるから遅れているとか、誰々が

出張に出かけるから他の航空機は一時待機とか本当のような噂があるのも事実ですが、そんな

理由でこれだけの遅れの頻度が出てくることはないと思います。

 

 中国のネットサイトには各航空便の定時運行率が出ており、平均は多分50%以下だと思

いますし、20%程度の便も多くあるようです。まあ、遅れて当たり前の世界が出来上がってしま

っているのも事実で、高速鉄道に客を誘導する政府の陰謀説も実しやかに語られています。

 

 何れにしても、急激な経済発展の歪みとして航空旅客数の急増と地方空港の整備が進む中、

気象データー収集と予測技術や、航空管制能力が追従していないのが最大の原因ではないか

と推測していますが、日本が少なからず経験した経済発展速度とインフラの整備や法的整備の

遅れも含めて、色々な面でのアンバランスが極端な形で現れている典型的な現象が、現在の中

国の現状であり、一概に国民性とか政治体制の問題だと片付けるのには少し無理があるのでは

ないでしょうか。

 

 日本で報道されている方向とは少し違う形で、中国国内の法的な整備も含めて徐々に国際

的な水準に近づいていると考え、中国との付き合い方も冷静に判断していく必要があると考えて

います。

 

                                                                                           2017年08月10日

                                                車田 修

 

 

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2017年7月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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