■住宅関連情報/2011年5月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:建設経済研究所予測/2011年度の住宅着工戸数-前年度比3.8%増の852.000戸。年度前半は震災の影響で購入意欲が停滞するが、後半は復興需要も加わって回復に向かうと見ている。※日経5-3/11P11
  2. 住宅着工動向:国土交通省発表/4月の新設住宅着工戸数-66,757戸で前月比0.3%増。増加は2カ月ぶり。中国地方や四国地方など西日本の分譲住宅が堅調。一方、東日本大震災などの影響で宮城県など東北地方の着工戸数は落ち込みが続いた。※日経6-1/11P5
  3. マンション動向:大手不動産7社/2011年度マンションの売上計上(引き渡し)戸数見通し-10年度比2割減。東日本大震災の影響で資材不足による工事の遅れや電力供給の不安などから、購入者に引き渡す時期が延びる懸念があるためだ。販売が回復基調にあるだけに、各社にとっては頭の痛い状況になりそうだ。
  4. マンション動向:不動産経済研究所まとめ/東日本大震災の影響で、4月の首都圏(1都3県)のマンション発売戸数が前年同月比27.3%減と大幅下落。「超高層」「湾岸エリア」などこれまで人気だった物件の発売が急減。消費者の購入意欲は底堅く、5月以降は回復する見通しだが、今後は消費者が耐震性などに着目し厳しく物件を選別。※日経5-19/11P3
  5. マンション動向:△4月の首都圏の新築マンション発売戸数/2336戸、前年同月比27.3%減。戸数は1973年の調査開始以来、4月では3番目の低さ。背景/マンション大手が4月上旬に営業活動を自粛、大型物件の発売時期も大型連休以降に延びた。4月の20階建て以上の超高層マンションの発売戸数は前年同月比83%減。△4月の契約率/76%。※同上
  6. マンション動向:△4月の首都圏の新築マンション発売戸数・地域別/東京都区部-10%減の1242戸、区部以外の都内-77.3%減。埼玉県-40%減、千葉県-72.3%減と大幅に落ち込んだ。消費者/帰宅が困難な郊外物件や、臨海部の液状化現象、超高層マンションの上層階の揺れなどを懸念する声が出ている。△契約率の70%超えは16カ月連続。※同上
  7. マンション動向:△4月の近畿圏(2府4県)の新築マンション発売戸数/前年同月比19.8%減の1116戸、3カ月ぶりにマイナスに転じた。「震災の影響は首都圏よりも軽微」(不動産経済研究所)。大阪市内など都心部を中心に高層マンションの売れ行きは好調。※同上
  8. マンション動向:中古マンション/4月の首都圏(1都3県)の中古マンション成約件数-2258件と前年同月比14.4%減。3月(19.2%減)に続き、2カ月連続で2桁のマイナス。減少幅/東京都16.9%減、神奈川県14.9%減。3月に31.7%減の千葉県は6.3%減、落ち込みのペ-スは全般に鈍化。中古戸建て住宅の成約件数/13.1%減の781件。※日経5-18/11P24
  9. 住宅:トヨタホ-ムなど大手住宅メ-カ-各社/東日本大震災の被災者向けに低価格の住宅を販売する。間取りなどの仕様を限定することで部材の生産効率を高め、通常の住宅よりも100万-300万円安くする。金利を減免した住宅ロ-ンも提案/要被災証明。トヨタホ-ム、ミサワホ-ム、パナホ-ム、大和ハウス工業など/戦術紹介。※日経5-3/11P11
  10. 住宅:輸入車販売最大手のヤナセ/本社のある東京都港区芝浦で大規模な再開発に着手。株主である伊藤忠商事、日本土地建物などと組み、約19,000㎡の敷地に新たな本社社屋と高層マンション建設。高層マンション/本社社屋の残り約1万㎡の敷地に、高さ30階建て、総戸数約1000戸の大規模物件。15年完成予定。JR田町駅から約8分。※日経5-3/11P12
  11. 住宅:フジ住宅/2011年3月期連結-増収増益。売上高597億円(前期/486)、経常益36.80億円(同/21.18)、利益20.27億円(同/12.37)。12年3月期連結見通し/売上高670億円、経常益40.00億円、利益23.20億円。※日経5-7/11P12
  12. 住宅:住友林業/2011年3月期連結-増収増益。売上高7974億円(前期/7239)、経常益142.06億円(同/94.65)、利益51.75億円(同/23.77)。12年3月期連結見通し/売上高8150億円、経常益185.00億円、利益100.00億円。※日経5-12/11P13
  13. 住宅:大京/2011年3月期連結-減収増益。売上高2953億円(前期/3183)、経常益107.79億円(同/63.59)、利益97.52億円(同/63.07)。12年3月期連結見通し/売上高2700億円、経常益100.00億円、利益115.00億円。※日経5-12/11P14
  14. 住宅:明和地所/2011年3月期連結-減収増益。売上高293億円(前期/355)、経常益11.09億円(同/9.67)、利益5.48億円(同/5.19)。12年3月期連結見通し/売上高396億円、経常益15.00億円、利益8.00億円。※日経5-12/11P14
  15. 住宅:NTT都市開発/2011年3月期連結-減収増益。売上高1456億円(前期/1492)、経常益185.54億円(同/102.15)、利益93.07億円(同/61.16)。12年3月期連結見通し/売上高1440億円、経常益187.00億円、利益95.00億円。※日経5-12/11P14
  16. 住宅:日本ハウズイング/2011年3月期連結-増収増益。売上高585億円(前期/584)、経常益33.40億円(同/29.01)、利益16.88億円(同/11.79)。12年3月期連結見通し/売上高619億円、経常益33.20億円、利益17.80億円。※日経5-12/11P14
  17. 住宅:大和ハウス工業/2011年3月期連結-増収増益。売上高16901億円(前期/16098)、経常益790.49億円(同/600.36)、利益272.67億円(同/191.13)。特損419億円発生/住宅販売の伸びで吸収。12年3月期連結見通し/売上高18000億円、経常益900.00億円、利益540.00億円。※日経5-11/11P13,14
  18. 住宅:大東建託/2011年3月期連結-経常増益。売上高10011億円(前期/9726)、経常益780.05億円(同/766.63)、利益421.51億円(同/453.53)。12年3月期連結見通し/売上高10688億円、経常益790.00億円、利益465.00億円。※日経5-11/11P13
  19. 住宅:長谷工コ-ポレ-ション/2011年3月期連結-増収増益。売上高4404億円(前期/4203)、経常益191.38億円(同/141.65)、利益101.37億円(同/58.14)。12年3月期連結見通し/売上高4950億円、経常益180.00億円、利益90.00億円。※日経5-13/11P15
  20. 住宅:新日本建設/2011年3月期連結-増収増益。売上高626億円(前期/620)、経常益28.40億円(同/22.42)、利益15.53億円(同/12.74)。12年3月期連結見通し/売上高640億円、経常益31.50億円、利益17.30億円。※日経5-13/11P15
  21. 住宅:コスモスイニシア/2011年3月期連結-経常黒字化。売上高1014億円(前期/1699)、経常益7.01億円(同/▲75.81)、利益2.34億円(同/257.01)。12年3月期連結見通し/売上高832億円、経常益6.00億円、利益5.00億円。※日経5-14/11P16
  22. 住宅:レオパレス21/2011年3月期連結-最終赤字。売上高4843億円(前期/6203)、経常益▲318.08億円(前期/▲338.31)、利益▲408.89億円(同/▲790.75)。12年3月期連結見通し/売上高4999億円、経常益18.00億円、利益30.00億円。※日経5-14/11P16
  23. 住宅:ア-バンライフ/2011年3月期連結-最終赤字。売上高19億円(前期/145)、経常益▲0.17億円(同/▲4.85)、利益▲0.18億円(同/▲1.18)。12年3月期連結見通し/売上高55億円、経常益1.25億円、利益0.20億円。※日経5-14/11P16
  24. 住宅:新日本建物/2011年3月期連結-最終赤字。売上高97億円(前期/228)、経常益▲25.42億円(同/▲7.54)、利益▲12.35億円(同/▲24.10)。12年3月期連結見通し/売上高215億円、経常益7.30億円、利益8.20億円。※日経5-14/11P16
  25. 住宅:ア-ネストワン/2011年3月期連結-最終減益。売上高1608億円(前期/1353)、経常益213.65億円(同/158.22)、利益125.60億円(同/144.23)。12年3月期連結見通し/売上高1764億円、経常益205.00億円、利益121.00億円。※日経5-14/11P16
  26. 住宅:タカラレ-ベン/2011年3月期連結-減収増益。売上高468億円(前期/519)、経常益55.25億円(同/23.87)、利益50.83億円(同/22.44)。12年3月期連結見通し/売上高600億円、経常益55.80億円、利益41.00億円。※日経5-14/11P16
  27. 住宅:エス・バイ・エル/2011年3月期連結-経常増益。売上高395億円(前期/448)、経常益8.20億円(同/3.62)、利益0.60億円(同/0.71)。12年3月期連結見通し/売上高410億円、経常益9.00億円、利益6.00億円。※日経5-14/11P15
  28. 住宅:細田工務店/2011年3月期連結-減収減益。売上高191億円(前期/250)、経常益2.82億円(同/3.14)、利益1.58億円(同/2.78)。12年3月期連結見通し/売上高225億円、経常益2.33億円、利益1.80億円。※日経5-17/11P15
  29. 住宅:ミサワホ-ム/2011年3月期連結-減収増益。売上高3413億円(前期/3536)、経常益78.75億円(同/77.12)、利益31.33億円(同/30.44)。12年3月期連結見通し/売上高3700億円、経常益90.00億円、利益40.00億円。※日経5-18/11P15
  30. 住宅:住宅8社(大和ハウス工業・積水ハウス・積水化学工業・旭化成・住友林業・ミサワホ-ム・パナホ-ム・三井ホ-ム)/2011年3月期連結決算(積水ハウスは1月期)-住宅版エコポイントなどの政策効果でマンションや戸建て住宅が伸び、7社の営業損益が改善。ミサワホ-ムは横ばい。東日本大震災での引き渡しの遅れや原材料価格の上昇も増収効果で吸収。※日経5-18/11P15
  31. 住宅:伊藤忠都市開発/すべての駐車場を電気自動車(EV)に対応したマンションを6月に発売。マンションの全駐車場でEVに充電できるようになるのは初。複数の住戸が入る集合住宅では電気使用量に応じた課金が難しいとされてきたが、IDカ-ドをかざして利用者を識別するシステムの導入で可能にした。※日経5-22/11P7
  32. 住宅:すてきナイスグル-プの住宅資材商社のナイス/6月-東日本大震災の被災地向けに低価格の木造平屋建て住宅を販売。全戸に太陽電池を備え、価格は53㎡で850万円から。仕様を6種類に絞って部材費用を抑え、30日の短期間で建設。仙台市に専門の販社を設立、施工は地元工務店に依頼。商品名/「フェニチェ・ホ-ム」。※日経5-27/11P13
  33. 住宅:建設会社のジョ-・コ-ポレ-ション(松山市)/シックハウス症候群の原因とされる化学物質の使用量を抑えた住宅を投入。内壁の仕上げ材として、壁紙の代わりに自然素材の漆喰を使い、接着剤を使わないムク材の使用率も高めた。名称/「漆喰の家」。施工面積/93-116㎡。価格は内壁(天井含む)を漆喰にする標準品で1155万円。※日経5-27/11P35
  34. 住宅:三菱地所レジデンス/台湾の不動産大手の信義房屋仲介(台北)の日本法人・信義房屋不動産(東京)とマンション販売で提携。三菱地所レジデンスが都内で販売する物件について台湾や中国などアジアの顧客を取り込む。国内でのマンション販売仲介で海外企業と組むのは初。販売仲介の業務提携の契約を結んだ。※日経5-28/11P10
  35. 住宅:環境配慮型住宅/ホンダ-さいたま市と環境配慮型住宅の実証実験に取り組む。太陽電池パネル、蓄電池、熱電併給システムなどを設置した住宅を建築し、今後3年間で効率的な電力供給について検証する。電気自動車(EV)から電力を供給する実験にも取り組む。さいたま市と協定締結。12年春メドにさいたま市内に住宅建築。※日経5-24/11P11
  36. 住宅:環境配慮型住宅/パナソニック-藤沢市の自社工場跡地に環境配慮型の街をつくる「スマ-トタウン構想」に三井不動産、東京ガス、アクセンチュア、オリックス、日本設計、住友信託銀行、パナホ-ム、三井物産が参加。省エネ設備や都市デザインなど各社の得意技術やノウハウを生かす。1000戸の全住宅に太陽光発電と蓄電池を備える。総事業費/約600億円。※日経5-27/11P15
  37. 住宅:住宅エコポイント/国土交通省-「住宅エコポイント」の期限を5カ月短縮する方針。工事の対象期間を2011年12月末までから11年7月までに変更。エコポイントの申請が予想以上に多く、予算枠の上限に近づいているためだ。※日経5-13/11P4
  38. 仮設住宅:国土交通省/検討していた東日本大震災の被災者向け仮設住宅の建設工程がわかった。7月末から8月初めにかけて、被災地から要請のある約72,000戸を完成させるのが柱。内訳/岩手1.8万戸、宮城3万戸、福島2.4万戸。供給主体は住宅メ-カ-だが、約72,000戸のうち1万戸は地元業者や輸入業者を活用。※日経5-3/11P5
  39. 仮設住宅:大和ハウス工業/東北3県など被災地からは72,000戸の仮設住宅の要望があるが、着工できたのは3割程度。一刻も早い生活再建に向け住宅メ-カ-の責任は重い。グル-プ全体で8000戸の供給を受け持つ大和ハウス工業は震災翌日から走り出した。すでに延べ1500人以上(4900社で構成する「協力会連合会」の職人)が現地へ。※日経5-7/11P10
  40. 地価:2011年4月1日時点の地価動向/全国主要146地区のうち、前回(1月1日時点)に比べて上昇したのは2地区にとどまる。上昇地区は前回の16地区から大幅に減った。下落地区は98地区と前回の77地区から増えた。東日本大地震が発生したことを背景に、住宅需要や不動産業者による土地の取引が低迷したためだ。※日経5-28/11P5
  41. 米国:4月の住宅着工件数(季節調整済み/年率換算)/523,000戸、前月の改定値比10.6%減。前月比減は2カ月ぶり。米住宅市場の低迷が浮き彫りになった。住宅着工件数の4月の市場予測の平均(約563,000戸)を下回った。前年同月比は23.9%減。着工許可件数/前月比4.0%減の551,000戸(市場予測平均/約590.000戸)。※日経5-18/11P9
  42. 米国:米住宅市場の回復が遅れている/米住宅指標は低迷目立つ。4月の住宅着工件数/前月比10.6%減少、1年前より2割以上少ない。中古住宅販売件数/前年同月比12.9%減。特に深刻なのが住宅価格の値下がり。3月のS&Pケ-ス・シラ-住宅価格指数(主要20都市平均)/138.16、前年同月比3.6%安で6カ月連続で下落。※日経6-1/11P8  
住宅リフォ-ム関連
  1. 耐震補強:経営再建中の穴吹工務店の子会社の穴吹建設/6月-建物の耐震診断・耐震補強工事の受注を本格的に開始。従来,請負工事の一環で耐震診断などを行っていたが、顧客からの問い合わせが増え、専門部署を設置。SPAC工法と呼ばれる耐震補強工事を受注。初年度売上高/5000万円、受注1億円目指す。※日経5-31/11P35
住宅ロ-ン関連
  1. 融資:住宅金融支援機構/東日本大震災で被災した宅地への特別融資新設。宅地の補修費用として、当初5年間は金利0%で最高390万円を被災者に貸し出す。6-10年目も申込時の同機構の標準的金利(現在/1.87%)から0.53%引き下げる。狙い/液状化などにより宅地への被害の金利負担軽減。名称「災害復興宅地融資」。※日経5-9/11P3
  2. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の大手4行/6月の適用金利をそろって引き下げた。各行/3年物-前月比0.05%引き下げ3.10-3.25%、5年物-0.10%引き下げ3.35-3.50%、10年物-0.10-0.15%引き下げ3.80-3.90%にする。6月1日新規融資分から適用。※日経6-1/11P7 
建材・住設・家具関連
  1. 建材/住設:住生活グル-プ/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高12142億円(前期/9826)、経常益391.60億円(同/278.57)、利益157.79億円(同/▲53.31)。住宅市場の回復でサッシなどの販売が好調。震災関係特損/29億円計上。12年3月期連結見通し/売上高12300億円、経常益500.00億円、利益360.00億円。※日経5-3/11P13,15
  2. 建材/住設:住生活グル-プ/6月26日付人事異動-△取締役兼執行役会長(会長)/潮田洋一郎△取締役/藤森義明△退任(社長)/杉野正博、6月22日付でLIXILの取締役相談役へ。8月1日人事異動-△執行役員社長、取締役/藤森義明。※日経5-3/11P12,13
  3. 建材/住設:住生活グル-プ/新社長-藤森義明氏。75年(昭50年)東大工卒、日商岩井(現双日)入社。86年日本GEへ。97年米GE副社長兼執行役員、03年GEアジア・パシフィク社長。05年日本GE会長。08年日本GE社長も兼務。東京都出身。※同上
  4. 建材/住設:住生活グル-プ/2日公表-2015年度を最終年度とする中期経営計画。5年後に海外売上高を10年度実績の25倍にあたる1兆円にする目標を盛り込んだ。藤森新社長を中心とする新体制でグロ-バル経営を目指す。内規/取締役の定年は65歳。5年後には藤森新社長も定年/会長は経営管理のノウハウの移植に期待。※日経5-3/11P13
  5. 建材/住設:住生活グル-プ/中期経営計画-海外事業強化。中国を中心としたアジア市場の開拓などが柱。米GEでアジア・太平洋地域の責任者などを経験した藤森氏を8月に迎え、住宅建材の販売戦略を強化。中国で10年に提携した家電大手ハイア-ルの営業網を活用、高機能商品拡販。衛生陶器などの事業でM&A加速、数千億円の投資検討。※同上
  6. 建材/住設:住生活グル-プ/中期経営計画-国内事業。グル-プ傘下の5社で物流網などを統合し、13年度までに固定費を3割削減する方針を盛り込んだ。※同上
  7. 建材/住設:住生活グル-プ/室内装飾メ-カ-の川島織物セルコンを8月1日に、ジャスダック上場で木材加工メ-カ-のハイビックを10月1日に完全子会社化。内装用のカ-テンや住宅用木材など、住設機器と親和性の高い事業を手掛ける2社を取り込むことで、グル-プの総合力を高める狙い。株式交換方式による完全子会社化。※日経5-17/11P11
  8. 建材/住設:パナソニック電工/長栄社長-親会社のパナソニックとの合併について「2011年内に結論を得る」と述べ、早ければ2012年1月にも合併する見通し。※日経5-7/11P10
  9. 建材:永大産業/2011年3月期連結-増収増益。売上高586億円(前期/550)、経常益16.03億円(同/2.94)、利益13.58億円(同/1.53)。12年3月期連結見通し/売上高594億円、経常益16.20億円、利益10.60億円。※日経5-10/11P14
  10. 建材:ニチアス/2011年3月期連結-最終減益。売上高1441億円(前期/1280)、経常益106.81億円(同/63.55)、利益72.34億円(同/83.35)。12年3月期連結見通し/売上高1350億円、経常益90.00億円、利益55.00億円。※日経5-10/11P15
  11. 建材:ニチアス/プラント用、住宅用断熱材の生産能力を3割増強。2012年6月までにインドネシアでプラント用断熱材の生産能力を3倍に、住宅用でも子会社の長野県(飯網町)の生産能力を2割増やす。東日本大震災の復興需要が一巡した後も需要が拡大すると判断。5年後/断熱材の売上高を3割増やし200億円にする。※日経5-11/11P11
  12. 建材:大建工業/2011年3月期連結-増収増益。売上高1415億円(前期/1409)、経常益43.73億円(同/28.19)、利益13.75億円(同/5.11)。12年3月期連結見通し/売上高1460億円、経常益43.00億円、利益20.00億円。※日経5-12/11P14
  13. 建材:南海プライウッド/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高115億円(前期/109億円)、経常益4.70億円(同/0.32)、利益2.30億円(同/▲2.21)。戸建てを中心に住宅着工が増え、建材販売が伸びた。12年3月期連結見通し/売上高113億円、経常益8.30億円、利益5.00億円。※日経5-12/11P14
  14. 建材:ニチハ/2011年3月期連結-増収増益。売上高953億円(前期/880)、経常益48.97億円(同/18.43)、利益5.29億円(同/2.32)。12年3月期連結見通し/売上高935億円、経常益38.00億円、利益24.00億円。※日経5-12/11P14
  15. 建材:ニチハ/新社長-山中龍夫(やまなか・たつお)氏。1976年(昭51年)東大法卒、住友銀行(現三井住友銀行)入行。07年三井住友銀行常務執行役員。10年ニチハ副社長。熊本県出身。59歳。(6月24日就任。井上洋一郎社長は代表権のある会長に)。※日経5-12/11P10
  16. 建材:文化シャッタ-/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高972億円(前期/933)、経常益11.28億円(同/▲35.42)、利益15.49億円(同/▲100.62)。12年3月期連結見通し/売上高1000億円、経常益20.00億円、利益10.00億円。※日経5-12/11P14
  17. 建材:不二サッシ/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高896億円(前期/911)、経常益6.40億円(同/▲10.22)、利益5.70億円(同/▲16.79)。12年3月期連結見通し/売上高949億円、経常益10.50億円、利益7.30億円。※日経5-12/11P14
  18. 建材:三和ホ-ルディングス/2011年3月期連結-最終赤字。売上高2372億円(前期/2320)、経常益40.33億円(同/48.29)、利益▲24.43億円(同/▲7.25)。12年3月期連結見通し/売上高2504億円、経常益97.00億円、利益45.00億円。※日経5-14/11P17
  19. 建材:三和ホ-ルディングス/2012年3月期連結見通し-海外売上高比率は44%強と、11年3月期の43.3%を1ポイント近く上回り、過去最高となる。海外事業の営業利益-57%増の53億円、リ-マン・ショック前の9割程度へ。同事業の売上高-7%増の1105億円。米国/買収した自動ドア販社が事業拡大、欧州/ガレ-ジドア販売が好調。※日経5-26/11P15
  20. 建材:東洋シャッタ-/2011年3月期連結-最終赤字。売上高155億円(前期/159)、経常益▲2.21億円(同/▲7.20)、利益▲9.61億円(同/▲8.96)。12年3月期連結見通し/売上高160億円、経常益3.10億円、利益2.30億円。※日経5-14/11P17
  21. 建材:太平洋セメント/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高7264億円(前期/7285)、経常益81.24億円(同/1.48)、利益51.62億円(同/▲370.41)。12年3月期連結見通し/売上高7000億円、経常益120.00億円、利益70.00億円。※日経5-12/11P14
  22. 建材:ウッドワン/2011年3月期連結-最終減益。売上高643億円(前期/629)、経常益21.03億円(同/5.30)、利益5.97億円(同/54.13)。12年3月期連結見通し/売上高643億円、経常益13.00億円、利益16.00億円。※日経5-14/11P17
  23. 建材:名古屋木材/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高51億円(前期/49)、経常益0.69億円(同/0.08)、利益0.04億円(同/▲1.48)。12年3月期連結見通し/売上高50億円、経常益1.00億円、利益0.60億円。※日経5-14/11P17
  24. 建材:天竜木材/2011年3月期連結-増収増益。売上高163億円(前期/150)、経常益2.51億円(同/0.79)、利益0.65億円(同/0.47)。12年3月期連結見通し/売上高166億円、経常益2.69億円、利益2.55億円。※日経5-14/11P17
  25. 建材:大日本木材防腐/2011年3月期連結-初連結。売上高199億円、経常益3.48億円、利益1.76億円。12年3月期連結見通し/売上高215億円、経常益2.69億円、利益1.70億円。※日経5-14/11P17
  26. 建材:ニホンフラッシュ/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高66億円(前期/71)、経常益1.74億円(同/4.76)、利益0.87億円(同/▲0.83)。12年3月期連結見通し/ 売上高85億円、経常益6.10億円、利益4.10億円。※日経5-14/11P17
  27. 建材:新日本製鉄/建材事業の系列2社(ジオスタ-と東京エコン建鉄)が10月に合併。両社ともトンネル覆工部材である「セグメント」を手がける。公共工事の減少で市場は縮小しており、合併による経営基盤の強化が必要と判断。※日経5-17/11P11
  28. 建材:住友大阪セメント/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高2012億円(前期/1950)、経常益59.49億円(同/10.46)、利益13.39億円(同/▲8.49)。12年3月期連結見通し/売上高2035億円、経常益70.00億円、利益20.00億円。※日経5-14/11P17
  29. 建材:住宅などの壁や天井に使う建材の価格が上昇。△石こうボ-ドは4年ぶり上昇。問屋卸値(東京地区)-主力の12.5mm品で1枚400円前後。1年前に比べ12-20%上昇。△軽量気泡コンクリ-ト(ALC)は2年ぶりに値上がり。卸値は4-7%上昇したもよう。震災の復興需要が本格化予測から、原料高騰分の価格転嫁が進んだ。※日経5-31/11P26
  30. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-一部の鋼材の値段を引き下げ始めた。対象/ゼネコンなどに直納するスポット品でH形鋼をはじめ様々な鋼材が含まれる。関東地区/現在-H形鋼の流通価格は1トン84,000円前後、異形棒鋼は66,000円前後で、4月後半以降横ばい。東京製鉄のH形鋼のスポット価格/1トン80,000円。下落基調が鮮明。※日経5-12/11P24
  31. 建材:建設用鋼材/H形鋼など建設用鋼材の流通価格が半年ぶりに下落。H形鋼(標準品)の関東地区の問屋仲間価格/現在-1トン81,000-83,000円、前週比2000円(2.4%)安い。異形棒鋼(19mm)の大口需要家向け価格/1トン64,000-66,000円と前週比1000円(1.5%)安。関西地区/建設用鋼材全般で前週比1000-3000円安。※日経5-26/11P26
  32. 建材:セメント/住友大阪セメントなど国内セメント大手-製品価格の条件が合わない需要家への出荷を6月に停止する考えを示した。メ-カ-は4月出荷分から1トン1000円(東京地区では約10%)の値上げを目指して交渉中、現時点で受け入れた生コンクリ-トメ-カ-は一部にとどまる。メ-カ-側/原燃料費が上昇していると、転嫁値上げに強気姿勢。※日経5-17/11P24
  33. 産業素材:日経調査/主要15品目の4月末在庫調査-鋼材や軽油など6品目が前年比増加。合成樹脂も被災した設備が再開する5月下旬から徐々に増えるとみられる。夏の電力不足に備えて生産を前倒しする企業が多く、在庫の不足感は目先薄らぎそうだ。建設用鋼材/在庫増が顕著、針葉樹合板/4月在庫は前年並み。※日経5-11/11P14
  34. 住設:能美防災/2011年3月期連結-減収減益。売上高799億円(前期/841)、経常益32.95億円(同/46.32)、利益18.66億円(同/23.33)。12年3月期連結見通し/売上高815億円、経常益33.00億円、利益19.00億円。※日経5-11/11P14
  35. 住設:ホ-チキ/2011年3月期連結-経常増益。売上高607億円(前期/586)、経常益26.14億円(同/24.14)、利益13.05億円(同/14.03)。12年3月期連結見通し/売上高590億円、経常益22.00億円、利益9.00億円。※日経5-14/11P17
  36. 住設:有機EL/パイオニアと三菱化学-世界最高の発光効率(1w当たり52ル-メン/蛍光灯は60ル-メン程度、蛍光灯に近づく)となる塗布型有機EL素子を開発した(現在に主流は蒸着型)。光源となる有機材料を基板に塗れるようにした。現行方式に比べ量産に向くため、製造コストが下がる可能性がある。2014年の製品化目指す。※日経5-11/11P11
  37. 住設:LED照明/パソコンやスマ-トフォンの周辺機器が主力のエレコム-LED照明に参入。5月下旬に直管型を家電量販店などを通じて売り出す。韓国メ-カ-に生産委託、価格を同業他社製品より抑えた。電力不足懸念が広がるなか消費者の節電意識高まる中、家庭を中心に蛍光灯からの置き換え需要取り込む。3年後目標売上高/10億円。※日経5-15/11P15
  38. 住設:LED照明/ロ-ム-直管型蛍光灯と同じ形をした省電力タイプのLED照明を開発。従来のLED照明より明るさを抑え、蛍光灯に比べ消費電力を7割、従来型LEDに比べても4割引き下げたという。消費者の節電意識の高まりに対応する。※日経5-25/11P11
  39. 住設:タカラスタンダ-ド/2011年3月期連結-増収増益。売上高1255億円(前期/1250)、経常益50.51億円(同/30.41)、利益25.61億円(同/16.26)。12年3月期連結見通し/売上高1400億円、経常益60.00億円、利益32.00億円。※日経5-13/11P16
  40. 住設:クリナップ/2011年3月期連結-最終減益。売上高1008億円(前期/988)、経常益25.90億円(同/16.79)、利益2.57億円(同/21.04)。12年3月期連結見通し/売上高920億円、経常益14.00億円、利益7.00億円。※日経5-14/11P16
  41. 住設:ジャニス工業/2011年3月期単独-減収増益。売上高41億円(前期/43)、経常益1.46億円(同/0.61)、利益2.17億円(同/0.21)。12年3月期単独見通し/売上高42億円、経常益1.50億円、利益1.30億円。※日経5-14/11P17
  42. 住設:大和ハウス工業と京都大学など/家の中の無駄な電気を使わずに済む「節電コンセント」を開発。「15%節減」のように消費電力の目標を設定すれば、家電製品の待機電力や日中の照明など優先度の低い電気から自動的にオフへ。原発事故で節電社会が始まり、将来的にもニ-ズが大きいと予測。3年内実用化。価格/10万円以内。※日経5-23/11P9
  43. 家具:岡村製作所/2011年3月期連結-増収増益。売上高1692億円(前期/1612)、経常益25.49億円(同/19.10)、利益6.04億円(同/5.45)。12年3月期連結見通し/売上高1750億円、経常益55.00億円、利益31.00億円。※日経5-11/11P14
  44. 家具:パラマウントベッド/2011年3月期連結-増収増益。売上高528億円(前期/455)、経常益59.37億円(同/46.15)、利益24.55億円(同/21.95)。12年3月期連結見通し/売上高580億円、経常益72.00億円、利益39.00億円。※日経5-13/11P16
  45. 家具:フランスベッドホ-ルディングス/2011年3月期連結-減収減益。売上高483億円(前期/497)、経常益5.45億円(同/6.44)、利益2.35億円(同/2.63)。12年3月期連結見通し/売上高491億円、経常益14.40億円、利益6.90億円。※日経5-14/11P17
  46. 家具:東京都調査/インタ-ネット通販の収納家具を調査-2割から国の指針値を超えた濃度の有害物質ホルムアルデヒドが空気中に放出されていることが分かった。都内の消費者センタ-には相談が相次いでおり、都は消費者庁に改善要望。対象/食器棚、本棚、タンス計30個。調査は2010年秋実施。内装建材や作り付け家具以外は規制がない。※日経5-18/11P34
  47. 家具:中古オフィス家具/ロッカ-、机や椅子など中古オフィス家具の流通量が東日本で増加。東日本大震災の発生直後に引っ越しやフロアの移動を一時見合わせた企業が移転を開始、中古家具の出品を増やしたためだ。北関東や東北で流通量は震災前の2-3倍に膨らみ、震災直後の一時的な品薄で上昇していた流通価格は下落に転じた。※日経5-19/11P22
合板・木材関連
  1. 合板:輸入合板/住宅に使う合板の取引価格が上昇。マレ-シア産の輸入合板の卸値/5月時点で前月比24%上昇し、約4年ぶりの高値。構造用合板(12mm厚物)の東京・問屋卸値-1枚1300-1400円と、中心値で前月比265円上昇。年初比では4割高い。マレ-シアでは丸太の価格が上昇し、合板メ-カ-の確保が難しくなっている。※日経5-18/11P15
  2. 合板:国産合板/住宅に使う合板の取引価格が上昇。△コンクリ-ト型枠用合板/1枚1250-1300円と前月比35円(3%)高い。△針葉樹合板(12mm厚物)の卸値/1枚1050-1100円と前月比5%上昇、2007年秋以来の高値。→動向/着工済み物件を抱える住宅メ-カ-は輸入合板の採用を拡大傾向。足元/在庫減も、品薄感は解消していない。※同上
  3. 木材:国産丸太/国産の柱用丸太の卸売価格の上昇が一服。全国森林組合連合会まとめ/3月上旬時点の販売所21カ所の平均価格/△ヒノキ柱用-1立方m19,800円と、2月上旬比200円下落。2月までの高値を敬遠/購入手控えの動き拡大、下落は8カ月ぶり。△杉柱用-同11,900円と横ばい。4月の予想/一段の下落もある。※日経5-7/11P25
  4. 木材:愛媛県木材業界/東日本大震災の被災地の住宅建設に必要な建築用材を増産。愛媛県森林組合連合会が窓口になり、住宅メ-カ-の注文に対応。当面、仮設住宅用の杭丸太2万本を6月末までに被災地に出荷予定(4月/2回に分けて計9200本-230戸分出荷した)。今後も、需要増大が見込める建築用材の供給力を高める。※日経5-7/11P27
  5. 木材:徳島県/6月-林道の開設工事と間伐などの森林整備を同時に行う「林道開設効果倍増モデル事業」を那賀町で実施。施工は林業事業体にも登録している地元の建設会社。同様の工事を2011年度内にもう1カ所で実施、建設業から林業への参加を促進。事業/1ヘクタ-ルに生育している樹齢30-40年のスギ約300本間伐、排出。※日経5-27/11P35
  6. 木製素材:素材開発のゼロワンプロダクツ/ミシンで縫うことができる木製素材「テナ-ジュ」の販売で長瀬産業と提携。テナ-ジュ/龍大との産学連携で開発-単板に両面から高温・高圧で樹脂を押しつけて内部に浸透させた木製素材。木目の美しさや木の肌触りなどを生かし、雑貨やシャ-プの携帯電話の表面材に使用。提携/需要拡大対応。※日経5-25/11P14
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル(日経調査/4月中旬実施)/新築ビル、既存ビル(築後1年以上)とも3年連続下落。オフィスビル募集賃貸料水準を指数にしたオフィス賃貸料指数(1985年2月=100)/東京都-新築ビルは118.08と前年同期比11.58ポイント低下。既存ビルは117.83で、9.34ポイント低い。企業が経費削減のためオフィス投資抑制の姿勢を続けてる。※日経5-5/11P7
  2. 不動産:オフィスビル(ビルディング企画情報)/4月の都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の平均募集賃貸料(共益費含む)/3.3㎡当たり19,583円。前月比63円(0.3%)安、32カ月連続下落。2004年の調査開始以来の安値を6カ月連続更新。中央や港の募集賃料は上昇/一部地域で下げ止まり感も。空室率/8.50%、3カ月連続下落。※日経5-7/11P25
  3. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/4月の東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスビル平均空室率-前月比0.27ポイント低い8.92%。空室率の低下は4カ月ぶり。※日経5-13/11P11
  4. 不動産:オフィスビル(三幸エステ-ト情報)/東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の4月末の空室率/6.11%と前月比0.46ポイント低下。低下は4カ月ぶり。募集賃料/3.3㎡当たり21,474円と、前月に比べ11円(0.1%)下落。※日経5-14/1129
  5. 不動産:大手不動産5社/東日本大震災が不動産大手の業績を圧迫しそうだ。2012年3月期連結見通し/三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産の4社の経常利益が前期を下回る。野村不動産ホ-ルディングスは前期の棚卸し資産評価損がなくなり、増益が見込まれる。2011年3月期連結/5社とも経常増益。※日経5-13/11P17
  6. 不動産:倒産/会社更生手続き中の林原グル-プの不動産会社の太陽殖産-25日付で東京地裁に会社更生法の適用を申請し、手続き開始決定を受けた。負債総額/417億円。グル-プ会社に対する負債や債務保証が大半を占める。2月に更生法適用を申請したグル-プ3社と合わせた負債総額/1300億円超。※日経5-27/11P15
  7. ゼネコン:ゼネコン大手・準大手12社/2011年度の合計受注額見通し-6兆4130億円と6%増加。前田建設工業を除く11社が増加見込む。5期ぶりに増加に転じそう。金融危機後に低迷していた民間設備投資が上向きつつあることが主因。東日本大震災の復興需要は正式受注がずれ込んでいるため各社とも計画には織り込まず。※日経6-1/11P17
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社がサウジアラビアなど産油国から長期契約で輸入するDD原油(直接取引原油)の4月積み価格/2日確定-サウジ産など主力油種は前月比7%強引き上げられ、2008年7月以来、2年9カ月ぶりの高値。サウジ産のエキストラライト/1バレル120.234ドル、前月比7.2%上昇。ヘビ-/同7.5%高い113.734ドル。イラン産も上昇。※日経5-3/11P23
  2. 原油:アジアスポット市場/6日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は大幅に続落。7月渡し/前営業日比14.90ドル安い1バレル103.40ドル(中心値)と、約3カ月ぶりの安値水準。前日のロンドン市場で北海ブレント原油が急落したのを反映。※日経5-7/11P25
  3. 原油:アジアスポット市場/13日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。7月渡し/前日比1.75ドル高い1バレル108.40ドル(中心値)。前日のロンドン市場で北海ブレント原油が値上がりした流れを引き継いだ。※日経5-14/11P29
  4. 原油:アジアスポット市場/16日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反落。7月渡し/前週末比1.20ドル安い1バレル107.20ドル(中心値)。ロンドン市場の時間外取引で北海ブレント原油が値下がりしたのを反映。※日経5-17/11P24
  5. 原油:アジアスポット市場/27日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は続伸。7月渡し/前日比0.10ドル高い1バレル109.20ドル(中心値)。前日のロンドン市場で北海ブレント原油先物が上昇した流れを引き継いだ。※日経5-28/11P25
  6. 原油:アジアスポット市場/30日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反落。7月渡し/前週末比0.40ドル安い1バレル108.80ドル(中心値)。ロンドン市場の時間外取引で北海ブレント原油が値下がりしたのを反映。※日経5-31/11P26
  7. 素材:DIC/2011年3月期連結-増収増益。売上高7789億円(前期/7578)、経常益317.01億円(同/190.81)、利益157.61億円(同/25.40)。12年3月期連結見通し/売上高7600億円、経常益350.00億円、利益180.00億円。※日経5-12/11P13,14
  8. 素材:コニシ/2011年3月期連結-増収増益。売上高1006億円(前期/942)、経常益48.85(同/39.28)、利益27.46億円(同/21.83)。12年3月期連結見通し/売上高1045億円、経常益46.90億円、利益25.10億円。※日経5-13/11P16
  9. 素材:主要商品の企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の5月末値/179.801、前月末比0.6%低下。前月比のマイナスは2010年8月以来9カ月ぶり。原油など国際商品の急落を受け、石油製品や非鉄金属が軒並み下落。東日本大震災後の建設・製造業の低迷も一部の産業素材の下落につながった。※日経6-1/11P28
  10. 塗料:日本特殊塗料/2011年3月期連結-増収増益。売上高316億円(前期/289)、経常益16.43億円(同/7.28)、利益12.11億円(同/4.23)。12年3月期連結見通し/売上高280億円、経常益7.00億円、利益4.00億円。※日経5-12/11P14
  11. 塗料:日本ペイント/2011年3月期連結-増収増益。売上高2273億円(前期/2165)、経常益201.93億円(同/128.33)、利益143.50億円(同/87.29)。12年3月期連結見通し/売上高2270億円、経常益200.00億円、利益145.00億円。※日経5-11/11P13
  12. 塗料:中国塗料/2011年3月期連結-経常減益。売上高965億円(前期/868)、経常益91.14億円(同/102.68)、利益57.01億円(同/54.22)。12年3月期連結見通し/売上高1000億円、経常益92.50億円、利益52.50億円。※日経5-11/11P13
  13. 塗料:ロックペイント/2011年3月期単独-経常減益。売上高213億円(前期/202)、経常益10.31億円(前期/11.92)、利益5.55億円(同/5.48)。12年3月期単独見通し/売上高215億円、経常益4.50億円、利益2.70億円。※日経5-11/11P13
  14. 塗料:イサム塗料/2011年3月期連結-増収増益。売上高77億円(前期/75)、経常益9.44億円(同/8.77)、利益5.72億円(同/5.39)。12年3月期連結見通し/売上高79億円、経常益7.00億円、利益3.70億円。※日経5-11/11P13
  15. 塗料:大日本塗料/2011年3月期連結-最終黒字化。売上高708億円(前期/688)、経常益21.55億円(同/3.52)、利益10.14億円(同/▲5.19)。12年3月期連結見通し/売上高710億円、経常益15.00億円、利益7.00億円。※日経5-13/11P15
  16. 塗料:トウペ/2011年3月期連結-最終赤字。売上高150億円(前期/145)、経常益▲0.59億円(同/▲1.82)、利益▲2.72億円(同/▲3.38)。12年3月期連結見通し/売上高162億円、経常益1.70億円、利益1.80億円。※日経5-13/11P16
  17. 塗料:関西ペイント/2011年3月期連結-増収増益。売上高2369億円(前期/2224)、経常益235.34億円(同/226.02)、利益126.75億円(同/118.30)。12年3月期連結見通し/売上高2200億円、経常益220.00億円、利益130.00億円。※日経5-14/11P17
  18. 塗料:神東塗料/2011年3月期連結-増収増益。売上高208億円(前期/196)、経常益7.89億円(同/6.85)、利益3.80億円(同/3.68)。12年3月期連結見通し/売上高215億円、経常益8.00億円、利益4.60億円。※日経5-14/11P17
  19. 塗料:アサヒペン/2011年3月期連結-減収減益。売上高150億円(前期/165)、経常益5.08億円(同/5.09)、利益3.37億円(同/3.80)。12年3月期連結見通し/売上高152億円、経常益4.30億円、利益3.00億円。※日経5-14/11P17
環境関連
  1. バイオマス:暖房機器製造のさいかい産業(新潟市)/今冬向けの木質ペレットを燃料に使う家庭用スト-ブの生産量を、前のシ-ズンから倍増(1000台へ)する。原油価格が高騰しており、木質ペレットの経済性が高まっているため、需要増に備えて生産を増やす。1台の価格/24万円。灯油スト-ブより割高だが、100㎡の広い部屋も暖房可能。※日経5-4/11P15
  2. バイオマス:金属加工の暁産業(高知県香南市)/環境負荷の高い重油の代わりに製材工場などで発生するおがくず(おが粉)を燃料に使うバ-ナ-(燃焼機)を開発。重油に比べ燃料費を約40%削減。ボイラ-装置などとの組み合わせにより、焼却施設や温室ハウス栽培など広い用途への活用を見込む。名称/「バイオマス・エコバ-ナ-」-噴射式。※日経5-20/11P31
  3. 蓄電池:中国のリチウムイオン電池最大手のBYD/日本の電池市場に参入。まず家庭から投入、事業所向けまで幅広い容量をそろえ、コスト競争力を武器に低価格の蓄電装置で市場を開拓。東電管内で見込まれる電力不足対策の需要取り込みを狙う。2011年6月/小型機2.4kw時(100万円以下)、中型機19.2kw時の2機種発売。※日経5-9/11P9
  4. 蓄電池:石油販売大手の伊藤忠エネクス/2011年秋をメドに、家庭用蓄電池システムを発売。蓄電池容量が6kw時で、家庭用としては国内主要メ-カ-の製品のなかでも最大規模の容量。太陽光発電による電気などを貯蔵する非常用電源として売り込む。2014年度に1万台程度の販売を目指す。※日経5-24/11P11
  5. 蓄電池:電池工業会/住宅などに設置するリチウムイオン電池を使った蓄電システムの安全基準づくりに乗り出す。電力供給への懸念の高まりから、電機各社などが相次ぎ製品化を表明。リチウムイオン電池は発火などの恐れがあり、普及に向けて事故を未然に防ぐ仕組みをつくる。2011年夏メドに業界自主ル-ルまとめる。法制度化も政府と協議。※日経5-24/11P9
  6. 蓄電池:三菱重工業/非常用電源と節電対策に使える蓄電池事業に参入(6月に前倒し)。高層の集合住宅で停電した場合、エレベ-タ-を2日程度稼働でき、停電後1秒以内に蓄電池から電力を供給するので工場の補助電源としても活用できる。電池容量/30,60,90kw時の3種類。価格/10階建て300室の集合住宅で数千万円。※日経5-25/11P11
  7. 蓄電池:東芝/蓄電池を組み合わせた太陽光発電システムを住宅メ-カ-に向けて発売。電力会社の電力を2.1kw分蓄電し、停電時に冷蔵庫とエアコンに相当する合計700kwの家電を約3時間稼働可。三洋ホ-ムズに年間300棟分供給。他の住宅メ-カ-にも販促、2011年度内に1000棟分の販売目指す。システム価格/250万円、うち蓄電池99万円。※日経5-31/11P11
  8. 蓄電池:システム開発のファインフ-ズ(大阪市)/電動バイク販売・ヴィタ-ニャ(静岡県)と組み20万円を切る家庭用リチウムイオン電池の販売を6月中に開始。電動バイクに使う蓄電池を中国で調達。低価格を武器に夏場の電力不足を懸念する家庭や小規模の事業者向けに売り込む。初年度/1万個の販売目指す。電池容量/1.2kw時、6-8時間で充電。※日経6-1/11P16
  9. スマ-トグリッド:三菱電機/スマ-トグリッドに対応した家庭用節電システムの実証実験開始。家電や住設機器を生活パタ-ンに合わせて一括制御したり、節電目標に応じて自動でオン・オフする機能の効果試す。鎌倉市の研究開発拠点に実証住宅1棟設置。新システム/分電盤のセンサ-で、いつ、どの家電や機器を使うかパタ-ンを検出/電力のピ-ク抑制。※日経5-12/11P10
  10. マイクログリッド:清水建設/2011年夏の節電対策で、技術の一部で実施している省エネ型オフィスの実験を「本番」に切り替える。太陽光発電と蓄電池を組み合わせ効率的に電力を使うマイクログリッド(小規模分散型電源)と各種の設備機器を一体的に運用する制御システムを研究所の全フロアに導入。電力消費を10年夏比で37%削減。※日経5-27/11P13
  11. 太陽電池:中国の新興の太陽光発電パネルメ-カ-の上海超日太陽能科技(チャオリ-ソ-ラ-)/2011年夏から、割安な太陽電池の日本での販売本格化。国内の住設機器会社(ナブコシステムのグル-プ企業とユニバ-サルホ-ム)と販売面で協力、保守メンテナンス網も整備。国内企業の信用力を背景に販売を増やす(2012年2月までに出力2万kwの販売目指す)。※日経5-11/11P12
  12. 太陽電池:太陽光発電/5月-補助金申請が急増・最高更新も。太陽光発電普及拡大センタ-情報/国からの補助金48,000円(出力1kwあたり)を受け取るための申請件数が5月9-15日は7239件。制度の切り替え時期にあたる3月以外で申請が7000件を超えるのは異例。5月の累計は過去最高に達する勢いという。※日経5-17/11P27
  13. 太陽電池:集光型太陽電池/新エネルギ-・産業技術総合開発機構(NEDO)発表-シャ-プ、大同特殊鋼、豊田工業大、東京大、産業技術総合研究所、マドリ-ド工科大学、独フラウンホ-ファ-研究所など日欧6カ国の産官学が共同で、高性能の集光型太陽電池の技術開発に乗り出す。2014年度の4年間で変換効率で45%以上の実現を目指す。※日経6-1/11P13
  14. 温水供給:マンション向けの電力サ-ビスをする中央電力/マンションデベロッパ-向けに、2011年夏から熱供給サ-ビスを販売。太陽熱や地中熱などの自然エネルギ-を使い、マンション内で使う温水をまとめて作り、各戸に送る。都市ガスを使った給湯器を利用するより居住者の利用料金は1割程度安くなる。費用/100世帯のマンションで4-5千万円。※日経5-25/11P14
  15. 木材洗浄:廃液処理剤開発・販売のアクト(徳島県)/県立工業技術センタ-と共同で、木材を洗浄する際などに出る排水を水と有機物に分離する処理剤を開発。東日本大震災で大量に発生した廃材を燃料などに再利用する際に需要があるとみて、廃棄物の処理業者からの引き合いを見込む。排水にはリグニン、タンニンなどが含まれている。※日経5-31/11P35
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/コクヨ-中国でのオフィス家具事業を強化。現地のオフィス家具メ-カ-・タイリック社(セッ江省)に資本参加(株式の15%取得/出資額約1億円)し、中国向けにデザイン性の高い商品の開発を強化。3年後/中国での売上高を現在の2倍の年50億円に引き上げる計画。タイのオフィス家具メ-カ-のプラクティカ社とも提携/強みを持つ印刷技術活用。※日経5-2/11P11
  2. アジア:中国/大和ハウス工業-江蘇省常州市で高層分譲マンションと商業施設を組み合わせた不動産開発を始める。投資額/約230億円、2012年9月に建設開始、14年の完成目指す。同社の中国での開発はこれで5カ所目。経済成長の続く中国で開発プロジェクトを増やし、収益源を多様化する考えだ。4月/開発用地を入札で落札。※日経5-10/11P11
  3. アジア:中国/ニホンフラッシュ-昆山市の昆山工場増設、マンション用高級室内ドアを増産。中国は住宅建設ラツシュが続いており、ドアの受注が好調なことに対応。投資額/3億円。中国での年間売上高/2011年3月期の約13億円から12年3月期は2倍近い25億円に達する見込み。約3200㎡のスペ-スに新たにドアの表面を塗装する専用ライン設置。※日経5-13/11P35
  4. アジア:中国/ニホンフラッシュ-昆山でマンションドアを造る現地法人が、中国最大手のデベロッパ-万科企業グル-プが選定する「品質賞」を受賞。同グル-プと取引のある2000社のうち7社にだけ贈られた賞。「品質の良さとしっかりした現場管理が評価された」(社長)。昆山と青島に工場/駐在員の日本人はそれぞれ顧問1名。拠点/4カ所へ。※日経5-20/11P31
  5. アジア:中国/住生活グル-プ傘下のLIXIL-中国での売上高を2013年度に、10年度実績の10倍強の1151億円に引き上げる。家電大手のハイア-ルとの合併事業や、出資したビル外装メ-カ-の上海美特幕ショウの販路も活用し、事業拡大を目指す。浴槽などの水回り商品から室内建材、サッシなど幅広い商品を投入、中国市場開拓を本格化。※日経5-26/11P11
  6. アジア:中国/広告代理店の新東通信(名古屋市)-中国で広告事業に乗り出す。上海に現地法人設立し、同社が強みを持つ住宅広告の企画や製作を手掛ける。中国では日本の住宅会社が進出しマンション開発を積極化している。国内でも取引のある日系企業の事業拡大に伴い商機が増えると判断した。※日経5-27/11P15
  7. アジア:香港/住宅用給排水設計のエプコ-香港に中国事業の総括会社を設立。同社/中国で樹脂パイプ最大手企業との合併会社を設立するなど中国での事業を拡大させており、経営判断や資金調達の迅速化が狙い。将来は統括会社を香港の株式市場へ上場させる方針だ。※日経5-27/11P17
  8. アジア:中国/4月の主要70都市の住宅価格統計-前年同月比で価格が下落した都市は3月より1つ増え3都市。中国政府が年初に導入した投機抑制策が徐々に効果を表し、価格の上昇に歯止めがかかりつつある。ただ、広州など一部の大都市では上昇傾向が再び強まっており、抑制策をさらに強化する必要があるとの指摘もある。※京貿
  9. アジア:中国/2011年1-4月の不動産開発投資-前年同期比34.3%増の1兆3340億元、うち住宅投資が38.6%増の9497億元。1-4月の全国不動産開発企業建物施工面積/同33.2%増の35億2472万㎡、新規着工面積は24.4%増の5億6841万㎡、竣工面積は14.0%増の1億7127万㎡で、うち住宅が13.8%増の1億3685万㎡。※京貿
  10. アジア:韓国/住生活グル-プ-韓国のSK建設と省エネルギ-型ビルの建築分野で提携。第一弾/住生活と韓国LGグル-プの合併会社が今夏から生産開始の省エネ仕様のビル外壁材をSK建設に供給する。韓国は政府がビルの省エネ基準を厳格化する方針で、今後、ビルの省エネ需要が高まると判断。韓国での事業規模/3年後100億円へ。※日経5-11/11P11
  11. アジア:韓国/サムスングル-プ-新事業として取り組む太陽電池の生産能力を2015年に現在の20倍となる年間300万kwに拡大。同年までに約1650億円(2兆2000億ウオン)を投資。同年単独の売上高を3兆5000億ウオンに引き上げて世界シェア8%を目指す。事業化の遅れを集中投資で巻き返す意向だ。※日経5-28/11P9 
■トピックス:4-6月産業天気図/「雨」6業種に      <日経5-30/11P1,26,27>
 ○日経/29日まとめ:2011年4-6月期の産業天気図予測/「雨」が主要30業種のうち6業種と、1-3月期の実績と比べて4業種増えた。「小雨」は1業種減って10業種だった。東日本大震災の影響を反映した天気図は今回が初めて。自動車や旅行・ホテルなどで生産、稼働が低迷しており、原材料価格の高騰も収益を圧迫する。「曇り」は9業種で1-3月期の実績から2業種減った。「薄日」は2業種減の4業種。外需が旺盛な産業・工作機械が唯一の「晴れ」となった。住宅関連産業の天気図は次の通り。
 ○マンション・住宅/「小雨」→「小雨」:マンションは大震災発生後、自粛していた広告や営業活動を順次再開。大型連休商戦では客足も前年並みに戻ったが、供給の減少傾向は続いている。住宅は西日本を中心に4月の受注はおおむね順調。天候の問題で大型連休は客足が鈍ったが、連休以降は順調に戻りつつある。
 ○建設・セメント/「雨」→「雨」:復興をめぐり港湾などで工事量が増え、海洋土木会社は受注拡大に期待。ゼネコンは苦戦が続く。鋼材価格の下落が続けば、工事採算の改善に寄与。セメントは大地震の影響で値上げ交渉が中断。被災工場もあり、今後、値上げが浸透しない場合は損益悪化も。
 ○鉄鋼・非鉄/「曇り」→「曇り」:自動車メ-カ-の操業低迷により鋼材需要が減少。市場最高値となった原料価格に伴う鋼材値上げについても交渉は難航しそうで、鉄鋼メ-カ-の収益悪化が進む恐れもある。各社が輸出を強化するなかでアジア市況の低迷も不安要因。非鉄は被災した大型工場の復旧に時間がかかりそう。
 ○石油/「曇り」→「小雨」:震災による経済活動低迷と原油高が影響。ガソリンなどの内需は再び減退傾向に。3-4月の被災地向け増産の影響で在庫が震災前水準を上回った。復興需要による燃料油需要は先で、原発停止に伴う発電用重油の需要増効果も限定的。元売り各社は減産や輸出振り向けで収益確保を図る。
 ○化学/「曇り」→「曇り」:中国・アジア向けの輸出が好調で、エチレンの国内生産は高水準。値上げ交渉が本格化し、原料高の転嫁も順調に進む。ただ、ポリプロピレンなど自動車、エレクトロニクス向け素材の販売に陰りが見え、減益傾向。三菱ケミカルホ-ルディングスの鹿島事業所など震災被害の影響も大きい。
 ○産業・工作機械/「薄日」→「晴れ」:工作機械はアジアの需要が堅調に推移。北米の自動車向けも回復し、受注環境は回復する。産業用ロボットも欧米の自動車メ-カ-からの需要が急回復し、生産能力の強化に乗り出す。大震災による部品調達不安は残り、旺盛な需要を取りこぼさずに対応できるかがカギ。
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=国際貿易促進協会京都総局
     ※国貿=国際貿易