■住宅関連情報/2013年3月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. マンション動向:東京カンテイ情報/2月の首都圏の分譲マンション賃料-1㎡あたり2534円でほぼ横ばい。分譲マンションは個人が貸し出す例が多い。千葉県では浦安市など都心寄りの地域で上昇が目立ち、賃料が前月比2.8%上昇、液状化現象の影響も薄れつつある。関西圏/1756円、0.6%下落。中部圏/1549円、1.5%下落。※日経3-14/13P20
  2. マンション動向:不動産経済研究所情報/2月の首都圏のマンション発売戸数-3491戸、前年同月比10.9%減。前年比減は6カ月連続。震災で止まっていた供給の戻りがあった前年に比べると目玉物件の発売が少なかった。地域別/東京都区部-26.2%減の1457戸、神奈川県-21.4%減の705戸。契約率/76.4%(1月/69.2%)。※日経3-15/13P15
  3. マンション動向:東京カンテイ情報/2月の首都圏の中古マンション平均価格(70㎡換算)-2801万円、前月比横ばい。新築マンション供給が夏ごろから増える見通し、買い手の間では様子見ム-ド強い。14年春からの住宅ロ-ン減税の拡充も打ち出され、「購入時期を迷う人も多い」。関西圏/1806万円、0.6%高い、中部圏/1506万円、0.5%高い。※日経3-22/13P18
  4. 住宅着工動向:国土交通省情報/2月の新設住宅着工戸数-68,969戸、前年同月比で3%増。増加は6カ月連続。政策期待や東日本大震災からの復興需要を背景にマンションなどの着工が増えた。※日経3-30/13P5
  5. 住宅価格動向:アットホ-ム情報/2月の首都圏の新築戸建て住宅の平均成約価格-1戸あたり3196万円、前年同月比1.1%下落。下落は6カ月連続。東京都心の高額物件の成約が減る一方、安い物件の成約が増えた。※日経3-30/13P25
  6. 住宅:三井ホ-ム/新社長-市川俊英氏(いちかわ・としひで)。1977年(昭52年)一橋商卒、三井不動産入社。東京ミッドタウン事業部長などを経て11年常務取締役。熊本県出身。58歳(6月下旬就任。生江隆之社長は退任)。※日経3-2/13P10
  7. 住宅:桧家ホ-ルディングス(HD)/米化学大手ハンツマンと提携。子会社で断熱材施工大手の日本アクア(年間2万戸を施工する最大手。2012年12月期売上高は約65億円)にハンツマンの出資を受け入れることで合意(出資比率/20%弱)。断熱材原料を直接仕入れコストを3割程度圧縮。ハンツマン/ポリウレタン原料の世界大手、11年売上高は約1兆円。※日経3-2/13P10
  8. 住宅:野村不動産/分譲マンションの電力使用状況を広域で一括管理。今春から首都圏の新築物件を中心に新システム導入。電力会社から割安な電気を購入して供給するのに加え、電力需給の逼迫時には共用部の照明などを遠隔制御。大量の電力使用デ-タを分析/精度の高い省エネサ-ビスを提供。5年後/合計1万戸程度を新システムで管理。※日経3-4/13P9
  9. 住宅:三菱地所レジデンス/2014年-都市再生機構(UR)から住宅団地の屋根を賃借し太陽光発電を開始。国内最大の賃貸管理戸数を抱えるURと組み、出力1000kw超の大規模発電に育成。先ず、東京都田町市「ニュ-タウン山田桜台」-集合住宅25棟の屋根8200㎡に3億円投じ出力880kwの太陽光パネル設置。屋根賃料/年350万円。※日経3-3/13P7
  10. 住宅:大和ハウス工業/価格が従来比1割安い木造住宅を7日発売。10年ぶりに工法を一新、耐震性などを高めたうえで3.3㎡当たりの単価を約6万円引き下げ、本体工事価格492,000円から。新製品/「ジ-ヴォ グランドウッド」-鉄筋の数など減らした独自工法を採用し、コストを下げた。3.04kw太陽光発電システム/標準装備。※日経3-5/13P31
  11. 住宅:大和ハウス工業/4月1日から新築の請負戸建て住宅を対象に、太陽光発電システムの価格を引き下げる。1kwあたりの価格/従来より9%安い525,000円とするほか、容量に応じた割引きサ-ビスも拡充。容量7kw以上を導入した場合、最大4割の割引きを受けられる。東北3件の場合は6割引きにする。スマ-トハウスの拡販。※日経3-31/13P7
  12. 住宅:積水ハウス/2012年度(12年1月-13年1月)に住宅などの屋根に搭載した太陽光発電システムの数-11年度比42%増の21,305棟に達したことが明らかになった。搭載数が20,000棟を超えたのは住宅メ-カ-で初という。※日経3-7/13P15
  13. 住宅:積水ハウス/2013年1月期連結-増収増益。売上高16138億円(前期/15305)、経常益917.67億円(同/700.75)、利益464.58億円(同/289.62)。都市部中心に賃貸住宅建設が伸び、戸建て住宅事業は環境配慮型住宅販売が好調。14年1月期連結見通し/売上高17400億円、経常益1110.00億円、利益630.00億円。※日経3-8/13P17
  14. 住宅:あなぶきハウジング/自社で管理する分譲・賃貸マンションの居住者向けに災害への事前備えや災害発生時の対策を記した防災ハンドブック(22ペ-ジ/カラ-刷り)の配布を始める。全戸分にあたる10万部を配り、今後新たに管理を始めるマンションにも順次配布する。「居住者に防災意識を一段と高めてもらいたい」(同社)。※日経3-8/13P39
  15. 住宅:大京/穴吹工務店を子会社化。4月1日付で全株式を取得。取得額/307億円。分譲・管理・仲介などの体制を全国で底上げし、マンション関連市場で生き残りを図る。買収により、新築マンション発売戸数は業界4位(2012年/大京3130戸+穴吹工務店1376戸)へ、管理戸数ではグル-プ合計で50万戸超と業界トップに。※日経3-12/13P11,43
  16. 住宅:一建設/2013年1月期連結-売上高2786億円、経常益256.79億円、利益161.82億円。買収した注文住宅を手掛ける子会社の業績が寄与したほか、戸建て分譲住宅とマンション販売が好調。子会社との資材の共同購入を進め、コストを圧縮。14年1月期連結見通し/売上高3462億円、経常益310.00億円、利益193.00億円。※日経3-13/13P15
  17. 住宅:穴吹興産/太陽光発電事業に参入。穴吹興産子会社の穴吹エンタ-プライズ(高松市)の運営するゴルフ場「アルファ津田カントリ-クラブ」(さぬき市)内に最大出力約400kwの設備を設置、年間約38万kw時(一般家庭の約120世帯分)を発電、全量を四国電力に売電。3月中に稼働開始、年間約1500万円の収入、投資額/約7200万円。※日経3-15/13P43
  18. 住宅:明豊エンタ-プライズ/2013年1月中間期連結-経常黒字化。売上高42億円(前年同期/19)、経常益2.37億円(同/▲0.23)、利益3.74億円(同/5.42)。14年1月期連結見通し/売上高60億円、経常益2.10億円、利益2.90億円。※日経3-15/13P17
  19. 住宅:東栄住宅/2013年1月期連結-経常増益。売上高1128億円(前期/1029)、経常益63.28億円(同/62.25)、経常益36.61億円(同/39.04)。14年1月期連結見通し/売上高1322億円、経常益79.40億円、利益49.80億円。※日経3-16/13P15
  20. 住宅:タマホ-ム/3月27日-東証1部・福証上場。連結業績&業績見通し/2012年5月-売上高(百万円)169651、経常益(百万円)4097、1株利益(円)35.07、1株配当(円)10。13年5月期見通し/売上高156863、経常益4993、1株利益87.59、1株配当25.8。販売棟数計画-約8000棟。平均販売単価/1600万円。1998年創業。※日経3-16/13P15
  21. 住宅:住友不動産/オアシスソル-ションと連携し、横浜市神奈川区の分譲マンションに電気自動車(EV)のカ-シェアリングを導入。災害による断水時にはEVの蓄電池をマンションの給水用電源として活用。※日経3-22/13P5
  22. 住宅:レオパレス21/オムロン、三菱UFJリ-スと共同で4月から賃貸住宅の屋根を使った太陽光発電事業開始。住宅所有者から屋根を賃貸/太陽光パネル設置。設備投資額/30億円。再生可能エネルギ-の固定価格買い取り制度を活用、全量売電の計画。自社管理の賃貸住宅/7000棟。6月までに500棟(出力1万kw)、売電年収約4億円。※日経3-26/13P15
  23. 住宅:サンョ-ホ-ムズ/新規公開株-首都圏や近畿圏など四大都市圏で、戸建て住宅の設計・施工やマンション開発、住宅リフォ-ムなどを手がける。2012年3月期/売上高396.69億円、経常益5.09億円、1株利益11.19円。2013年3月期見込み/売上高411.66億円、経常益1.93億円、1株利益16.51円。14年3月期/15円配当検討。※日経3-30/13P17
  24. 住宅:スマ-トハウス/日本IBMとタマホ-ム-6月から10万円前後と政府補助金(10万円/2012年4月から実施)を使えば実質負担ゼロで導入できる家庭内エネルギ-監視システム(HEMS)を発売。一般の木造住宅市場(12年/48万戸、全体の55%)を狙う。※日経3-19/13P11
  25. 住宅:スマ-トハウス/LIXILグル-プ-工務店を通じHEMS製品・サ-ビスを実用化する計画。シャ-プと組み、木造住宅を実際に施工する一般の工務店を通じ販売するHEMS機器を4月から発売。販売価格は給湯などを自動化するためのデ-タを収集し指示するセンサ-などの機器を含め約24万円に設定。電気料金の値上げなどで省エネニ-ズ高まる。※同上
  26. 住宅:スマ-トハウス/富士経済予測-HEMSの国内市場は関連サ-ビスや関連機器を含めると2020年には3兆6000億円にのぼる見通し。補助金制度も普及を後押しする。※同上
  27. 住宅:スマ-トハウス/大和ハウス工業-停電時でも冷蔵庫などの電気製品を最長1日使えるスマ-トハウスを4月1日に発売。住宅に搭載し、電力を供給するリチウムイオン畜電池の容量を従来の約2.5倍となる6.2kw時に高めた。※日経3-22/13P11
  28. 住宅:スマ-トハウス/ヤマダ電機-スマ-トハウスの分譲事業を全国に拡大。関東で現在手掛ける大規模宅地に加え、新たに10戸以下の小規模宅地の開発に取り組む。スマ-トハウスを扱うヤマダの店も7月までに約200と倍増。ヤマダは住宅部門を家電販売に次ぐ第2の事業の柱に育成。2013年度にヤマダ本体だけで1000戸、300億円の販売目指す。※日経3-27/13P15
  29. 住宅:復興住宅/7日公表の復興対策-被災3県で2015年度までに約20,000戸の災害公営(復興)住宅を整備する工程表を作成し、目標を明確化。復興を阻む資材・人材不足への対策や交付金の拡充策も打ち出す。東日本大震災から2年目/なお31万人が避難生活を送る。復興の遅れを取り戻すため、政策をテコ入れする。※日経3-7/13P5
  30. 住宅:復興住宅/復興需要の工程表-岩手・宮城・福島を対象に作成。15年度までの整備戸数/岩手5100戸(全体の9割)、宮城11200戸(同7割)、福島2900戸(全体計画未定/原発周辺を中心に方針が定まらない)。12年度末までに整備予定戸数/岩手118戸、宮城58戸、福島80戸、遅れ気味だが、13年度は各県で大幅に工事が増える。※同上
  31. 住宅:政策/財務省-2014年4月の消費増税に関連し、注文住宅の購入や雑誌の年間購読など契約から受け取りまでに消費増税率の変更があり得る商品の税率適用ル-ルの詳細をまとめた。13年9月末までの契約などを条件に、商品の受け取りが14年4月以降の場合でも消費税率は現行の5%。前回(3→5%)の措置を踏襲。※日経3-9/13P1
  32. 地価:国土交通省情報/2013年1月1日時点の公示価格-全国平均(全用途)は前年比1.8%下落。5年連続の前年割れだが、下落率は前年の2.6%から縮小。国内の地価に底入れの兆しが出てきた。用途別/住宅地-1.6%下落(前年/2.3%下落)、商業地-2.1%下落(同/3.1%下落)。デフレ脱却の期待/不動産に資金流入。※日経3-22/13P1他
  33. 住宅:米商務省情報/2月の米住宅着工戸数(季節調整済み/年率換算)-前月の改定値(91万戸)比0.8%増の917,000戸。市場予測平均(91.1万戸)を上回り、2カ月ぶりの増加。前年同月比27.7%増。主力の1戸建て/618,000戸、08年6月以来の水準。前年同月比31.5%増。着工許可件数/946,000戸、前年同月比33.8%増。※日経3-20/13P7
住宅リフォーム関連
  1. 住宅リフォ-ム:積水ハウスリフォ-ム/新社長-黒木大二氏(くろき・だいじ)。1974年(昭49年)国学院大経卒、積水ハウス入社。10年取締役。13年積水ハウスリフォ-ム副社長。宮崎県出身。62歳(3月28日就任。構哲宏社長は退任)。※3-8/13P15
  2. 住宅リフォ-ム:リノベ-ション/京王電鉄-中古集合住宅のリノベ-ション事業を拡大。このほど約60億円を投じ、都内にある賃貸マンションを2棟取得(合計戸数224戸)。一定期間保有し、中古住宅・マンションの改修・再生を手掛けるグル-プ会社リビタ(東電から12年に取得)に売却。その後、改修した中古マンションを販売。不動産事業を1つの収益源に育成。※日経3-9/13P10
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:大手銀行/10年固定型の住宅ロ-ン金利を4月は据え置く。3メガバンクの最優遇金利/1.35%。長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは0.5%台と9年ぶりの低水準だが、調達金利が低下していることなどが背景。15年以上固定するタイプは  引き下げる。※日経3-29/13P5
  2. 住宅ロ-ン:金融円滑化法の期限切れ(3月末)/住宅ロ-ンに新たな火種。中小企業金融円滑化法は、個人向け住宅ロ-ンの返済を猶予する努力義務も金融機関に課した。中小企業向けに比べると規模は小さいものの、施行から2012年9月までの累計の返済猶予額/約3兆6000億円。※日経3-31/13P3
  3. 住宅ロ-ン:同上/住宅ロ-ン返済猶予を申し込んだ理由-失業や病気、離婚などの家庭問題。金融機関が債務者を手助けして返済を再開させることは中小企業以上に難しい。金融機関/当面返済猶予を認め続ける方針で、不良債権化する懸念もある。政府/打ち出した期限切れ対策は大半が中小企業向けで、個人向け住宅ロ-ンは対象外だ。※同上
建材・住設・家具関連
  1. 建材:オリックス/ガラス繊維大手・旭ファイバ-グラスを買収。株主の日本政策投資銀行などから96%の株式取得。買収額/非公開だが、300億円弱になると推測(2012年12月期の売上高/約370億円、純利益/20億円)。オリックス/国内外の顧客基盤を活用し、旭ファイバ-の収益拡大に取り組む。将来は新規株式公開や売却で投資資金回収。※日経3-6/13P11
  2. 建材:東日本大震災の被災地向け資材供給を増やす動き拡大。住友商事/製鉄所で発生する廃材を加工した地盤補強材の販売を始め、今後2年で100万トン程度供給。住友大阪セメント/仙台市に地盤強化に使うセメント系材料の生産設備導入。被災地では生コンなど復興素材で品不足や価格高騰が起きている。各社/旺盛な需要に対応。※日経3-6/13P11
  3. 建材:ジャパン建材/新社長-小川明範氏(おがわ・あきのり)。1993年(平5年)千葉大法経卒、伊藤忠商事入社。06年ジャパン建材入社。09年専務。北海道出身。43歳(4月1日就任。大久保清社長は代表権のない取締役を経て6月末で退任)。※日経3-8/13P13
  4. 建材:大林組/柱や梁に木材を活用してより大きな工場を建設する技術を開発。合板を組み合わせて強度の高い部材を造る。従来よりも柱の間隔を2割以上広げられ、大型の生産装置や運搬機械を置く空間を確保(柱無しで幅約30mの空間が造れる)。鉄骨のコストが上がった際、建設費抑制の選択肢の1つとして提案。※日経3-21/13P7
  5. 建材:旭化成建材/ビルの外壁材などに使うACL(軽量気泡コンクリ-ト)を6月出荷分から10%値上げする。原燃料価格の上昇分を転嫁。値上げは2010年10月以来、2年8カ月ぶり。今回の値上げは前回値上げで浸透させられなかった分と、重油などの値上がり分を合わせた。主原料のセメントメ-カ-各社/4月からの値上げを表明。※日経3-26/13P23
  6. 建材:産業資材/在庫を積み増す動きが鋼材や紙などを中心に出始めた。製造企業が4月出荷分などで、相次ぎ値上げを表明しているためだ。日経まとめ/1月末の主要15品目の在庫-印刷用紙やH形鋼など12品目が前月末から増加。増加品目は2012年12月末に比べ4品目増。国産針葉樹合板の在庫は前月比16%減。※日経3-14/13P20
  7. 建材:産業資材/素材価格の上昇傾向が強る。産業資材や燃料の企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の3月末値/175.959と前月末比0.5%上昇、5カ月連続で上昇。鋼材や化学、木材などが上昇した。ただ、流通業者や加工会社には値上げが浸透してきたが、建設会社や最終製品の需要家の抵抗強い。※日経3-30/13P25
  8. 建材:産業資材/動向-全42品目で前月末比上昇した商品は16品目、下落は11品目。鋼材/2012年末から鋼材各社が採算悪化を理由に建設用のH形鋼や異形棒鋼などで1-2割の値上げ表明。鋼材価格の先高を見込んだ流通業者の在庫積み増し活発。木材/合板や米国産製材品が値上がり。石油化学製品/加工会社への値上げが浸透。※同上
  9. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-一般流通(店売り)向けの4月の鋼材販売価格を全品種で据え置く。全品種の据え置きは4カ月ぶり。鋼板類の需要の鈍さなどが目立ち、東京製鉄は足元では市況が「踊り場にある」と判断。△H形鋼/1トン74,000円、△異形棒鋼/60,000円、△熱延鋼板/65,000円など。アジアでは供給過剰傾向。※日経3-19/13P23
  10. 建材:建設用鋼材/中国や韓国などの鋼材価格が6カ月ぶりに下落。背景/中国の製鉄会社が増産に動き、在庫が大幅に増加。業績不振の中国の大手製鉄会社の一部/価格の下落を受けて値下げを打ち出し始めた。日本の製鉄会社は原料高や円安などを理由に値上げを表明しているが、国内の値上げ交渉に影響も。※日経3-20/13P23
  11. 建材:建設用鋼材/中国や韓国、香港などの港湾に鋼材が輸入される際の価格-△ビルの鉄骨に使うH形鋼は1トン730-740ドル(本船渡し)で前月から1%下落。△ビルの壁材や自動車部品などに加工される熱延コイルは1トン620-630ドル(運賃込み)と前月から4%下がった。※同上
  12. 建材/住設:JX日鉱日石エネルギ-とLIXILグル-プ/省エネ機器の販売で業務提携。9月までに詳細は詰める。JXエネの家庭用燃料電池や太陽光パネルの販売網を使い、断熱性能の高い窓やドアを売り込む狙い。JXエネ/2012年6月から家庭向けに無料でエネルギ-診断を手がけ、診断結果で家庭用燃料電池や太陽光パネルなどを販売。※日経3-28/13P15
  13. 住設:LED照明/パナソニック-ムラなく光が行き渡る住宅用LED照明の新シリ-ズ「パネルミナ」を4月21日から発売。薄いパネル状の照明器具で、面で発光するため光が柔らかくなり、目に優しいのが特徴。2013年に9億円の販売を目指す。ブラケットやダウンシ-リングなど計33種類で、価格は15,540-35,700円。※日経3-6/13P13
  14. 住設:EL照明/NECライティング-同じ消費電力で従来の2倍以上の明るい有機EL照明を開発した。材料を見直し、効率良く電気が流れるようにした。大型化を進め、LED照明を上回る発光効率を持つパネルの製品化を目指す。※日経3-5/13P15
  15. 住設:住宅設備でもスマ-トフォン(スマホ)がリモコン代わりになる商品が広がっている。パナソニック/4月15日-スマホで操作できる「200V IHクッキングヒ-タ- ビルトインタイプTシリ-ズ」(294,000-435,750円)発売。LIXIL/2月に発売したシャワ-トイレ「サティス」シリ-ズの新製品(389,550円)-スマホで操作可能。シャ-プ/スマホで操作可能な照明器具「LEDシ-リングライト」。※日経3-26/13P37
  16. 家具:内田洋行/2013年1月中間期連結-最終赤字。売上高556億円(前年同期/510)、経常益▲7.22億円(同/▲9.22)、利益▲6.41億円(同/▲9.06)。学校向け教材が伸び公共関連事業は好調、オフィス関連事業が伸び悩み、収益は小幅改善。13年7月期連結見通し/売上高1300億円、経常益14.00億円、利益5.50億円。※日経3-2/13P13
  17. 家具:ニトリ/買った椅子の脚が折れて大けがをし、うつ病になったとして、北九州市の女性がニトリに損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷は4日までに、同社側の上告を退ける決定をした。事故とうつ病との因果関係を認め約1580万円の賠償が確定。決定は2月28日。※日経3-5/13P31
  18. 家具:ミサワ/2013年1月期連結-増収増益。売上高51億円(前期/46)、経常益4.52億円(同/3.75)、利益2.35億円(同/2.28)。14年1月期連結見通し/売上高62億円、経常益5.58億円、利益3.12億円。※日経3-15/13P17
  19. 家具:家具販売で世界大手のイケア/前橋市に出店を計画している。2014年末にも開業。北関東自動車道前橋インタ-チェンジに隣接し、総合ス-パ-のベイシアが運営するショッピングセンタ-に入居する見通し。※日経3-23/13P11
  20. 家具:ニトリ/2013年2月期連結-増収増益。売上高3487億円(前期/3310)、経常益621.95億円(同/591.51)、利益358.11億円(同/335.48)。利益/14期連続で過去最高更新。14年2月期連結見通し/売上高3760億円、経常益640.00億円、利益377.00億円。今期/円安対策に注力、期中平均の決済レ-ト/93円に設定。※日経3-30/13P17
  21. 家具:家具材料/愛媛県と県内の瓦メ-カ-などで組織する研究会-地元の伝統産業である菊間瓦の特徴を採り入れた家具づくり開始。いぶし銀に輝く菊間瓦の美観を保ったタイルを開発、これを使った和室用ついたてなどを試作。4月以降もタイルを使った家具の品ぞろえを増やし、2014年度には研究会参加瓦メ-カ-から発売予定。※日経3-23/13P3
  22. 内装:丹青社/2013年1月期連結見込み-純利益は前の期比99%増の11億円。大型商業施設の開業が相次ぎ、百貨店や飲食店などの内装工事が好調。売上高は3%増の535億円。不採算物件を減らしたため、増収率は小幅増。アミュ-ズメント施設の新設や改装が想定を上回った。企業のショ-ル-ムの設計も増加。文化施設事業は苦戦。※日経3-2/13P13
  23. 内装:丹青社/2013年1月期連結-増収増益。売上高535億円(前期/520)、経常益2.74億円(同/8.07)、利益11.49億円(同/5.73)。14年1月期連結見通し/売上高575億円、経常益14.90億円、利益12.50億円。※日経3-16/13P15
合板・木材関連
  1. 78)合板:震災で当時の国内生産能力の約3割を被災した合板業界/セイホクや石巻合板工業など合板工場が損壊、2012年までに工場は再開したが、12年は円高も影響して東南アジアや中国産の輸入合板が10年比13%増。業界推計/合板生産能力-3月時点で月間26万立方m程度、林野庁情報/2月の合板出荷量-20万立方m。※日経3-26/13P23
  2. 合板:同上/国内-供給能力が内需を上回る。工場の稼働率/平均8割程度で「1割前後は供給能力過剰状態」(合板メ-カ-)。ただ、合板市場/年初から変化の兆しが出てきた。針葉樹合板(12mm厚物)の問屋卸価格/現在-1枚870-890円、12年末比約1割上昇。輸入合板価格/円安で約1割上昇。建材加工会社/国産に切り替える動きも。※同上
  3. 合板:同上/合板製造各社-「供給過剰で一部の国産合板はまだ採算割れ」といい、4月以降に値上げを検討。新年度から東北の被災地で住宅関連施設の建設が本格化するのをにらんだ動きだ。※同上
  4. 木材:愛媛県/ヒノキなど県産材を使った製品の輸出を支援。4月に中国市場を調査、現地で営業活動する調査員を置く。住宅会社に内装材など県産材をアピ-ルして商談を成立させ、県が輸送費の一部を補助(13年度予算/1269億円計上、木材製品の中国輸出は1立方m当たり12,000円の輸送費のうち7000円を補助)。開拓急ぐ。※日経3-5/13P39
  5. 木材:徳島県/県産木材の需要開拓を強化。3月中をメドに輸出振興協議会設立、県全域の林業生産者を組織化し、輸出先のニ-ズに応じた木材を安定的に集荷できる体制を整備。県産材を使った木造住宅を建設した県外の建築士、工務店に県産材の使用料に応じたポイントを付与、県産家具と無料交換する制度を4月から開始。※日経3-14/13P39
  6. 木材:徳島県/輸出振興協議会の名称-「県産材輸出サポ-トセンタ-(仮称)」、県と林業の生産者団体、商工関係団体で組織。主に台湾、韓国への輸出を狙う。特に生産者の組織化に力を入れ、県全域の生産者が輸出に参加できるようにして供給力を確保し、輸出先との交渉をしやすくする。合板や柱、梁などの製材品の試験輸出も検討。※同上
  7. 木材:徳島県/同上-県産材生産量のうち県外・海外向けは2011年度142,000立方m、14年度には195,000立方mを目指す。※同上
  8. 木材:米材丸太/木造住宅の梁に使う製材品の原料となる米材丸太の2月積み対日価格-前月比1%高で決着。背景/米国内の住宅着工が堅調なうえ中国向けの輸出がのびている。指標となる北米産の松材(IS級、直径30㎝以上)の2月積み価格/1000スクリブナ-(約5.4立方m)790ドル。2012年秋に比べ8%高い。※日経3-8/13P21
  9. 木材:国産高級木材/「日本の三大美林」(強度の強さや見た目の美しさが特徴)-木曽ヒノキ、靑森ヒバ、天然秋田杉などの高級木材が天然物を中心に品薄。昭和期に住宅用に大量に伐採したが、成長に時間がかかり足元の供給量が大幅減。神社や城郭などで使う木曽ヒノキの取引価格/5年間で7割高(11年度/1立方m36.5万円)。※日経3-26/13P23
  10. 木材:国産製材品/木造住宅の柱や下地などに使う国産製材品の価格が一段と上昇。柱に使う製材品/2月に比べ6%高く2012年末比約1割高。床や壁の下地に使う合板価格/12年末比で1割強上昇。製材会社が原料コストの上昇を理由に打ち出した値上げが一部で浸透。消費増税前駆け込み需要予想から出荷も伸びている。※日経3-29/13P21
  11. 木材:国産製材品/動向-製材品の東京地区の問屋卸価格が幅広い種類で上昇。板状の木材を貼り合わせた集成材のうち柱などに使う国産管柱/1本1700-1800円、2月比6%高、一部で1900円もある。梁に使う米材も値上がりした。国産針葉樹合板/1枚870-890円と12年末から13%上昇、11カ月ぶりの高値。※同上
  12. 木材:国産製材品/動向-国内の製材各社は原料価格上昇を理由に1月以降、値上げを打ち出した。合板の原料になる国産丸太(杉)/2月時点で12年末比約4%高。国産集成材の原料になる板材/2月末比2割前後上昇。円安やスウェ-デンなどの製材各社が輸出価格を引き上げたことが影響。北米産の丸太や製材品/対日輸出価格上昇。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:REIT/投資家から資金を集め不動産に投資する不動産投資信託(REIT)の資金調達が活発。2013年1-3月の増資による調達額(新規上場除く)/2084億円と四半期で過去最高(過去最高/07年4-6月の1768億円)となる見通し。不動産が先行き値上がりするとみて物件取得のための資金需要が増えている。※日経3-3/13P1
  2. 不動産:REIT/投資家から集めた資金で不動産に投資するREITの市場が急拡大。東京証券取引所に上場するREITの時価総額/22日-合計6兆9136億円と7兆円に迫り、2007年5月(6兆8024億円)を抜いて過去最高更新(米国の時価総額は50兆円超)。東証REIT指標/22日-1576.40、07年5月の最高値は2612.98。※日経3-23/13P5
  3. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の2月末の平均空室率-8.57%で、前月比0.01ポイント上昇。上昇は3カ月ぶりで空室率の低下傾向が一服。都心5区の平均募集賃料/3.3㎡あたり16,547円、前月比7円下落。下落は8カ月連続だが幅は縮まっている。※日経3-8/13P21
  4. 不動産:オフィスビル/仲介大手4社(三鬼商事、ビルディング企画、三幸エステ-ト、シ-ビ-ア-ルイ-)情報-東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の2月の平均空室率は前月比で3社が低下、1社(三鬼商事)が上昇。新築ビルを中心に企業の入居意欲旺盛。入居しているビル内で借り増す動きも目立つ。企業の入居意欲が強い状況続くか・・・。※日経3-12/13P20
  5. 不動産:オフィスビル(森ビル情報)/東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査(速報)-2013年の大規模オフィスビル(延べ床面積/1万㎡以上)の供給量は580,000㎡と大型ビルの稼働ラッシュだった12年に比べ67%減少する見通しだ。※日経3-22/13P11
  6. 不動産:オフィスビル(ジョ-ンズ・ラング・ラサ-ル情報)/世界5都市のオフィスビル賃料比較(各都市の2007-08年のピ-クを100として指数化)-2012年10-12月期、東京は12年7-9月比で0.1ポイント(0.2%)高い56.47。上昇は3期連続。12年後半で都心の大型ビル供給が一服したうえ、12年末からの景況感の改善で企業の入居意欲が増した。※日経3-28/13P21
  7. 不動産:同上/東京-賃料は13年1年間で12年10-12月に比べ5-10%上昇すると予想している。東京以外のアジア各都市/苦戦が目立つ。香港-1.69ポイント低い79.77、シンガポ-ル-1.09ポイント低下し48.37。ニュ-ヨ-ク-0.08ポイント高い72.66、ロンドン-横ばいの82.61。※日経3-28/13P21
  8. 不動産:住友不動産/仁島浩順氏(にしま・こうじゅん)-1984年東大経卒、住友不動産入社。07年常務執行役員、09年取締役、10年代表取締役。島根県出身、52歳-が6月下旬に社長に昇格する。6年社長を務めた小野寺研一氏(66)は副会長に就く。2014年3月期から新中期計画を始めるにあたり若返りを図る。※日経3-23/13P13
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が長期契約で輸入する直接取引原油(DD原油)の2月積み価格確定/△サウジアラビア産の代表油種「アラビアンライト」-1バレル114.54ドルと前月比2.9%上昇。10カ月ぶりの高値。上昇は2カ月連続。△日本が輸入する中東産ドバイの2月の平均価格-111ドル程度で3%高い。△「スマトラライト」-118.65ドル、2.3%上昇。※日経3-2/13P16
  2. 原油:日本が輸入する原油価格の指標になる中東産ドバイ原油/12日-反落。5月渡しのスポット価格/1バレル106.00ドルで前日比0.55ドル安い。北海油田のパイプラインが復旧し、市場では需給の緩和が意識された。※日経3-13/13P39
  3. 原油:日本が輸入する原油の指標となる中東産ドバイ/14日-一時1バレル107.91ドルと3カ月ぶりの安値。世界的な需給の緩和予測が下げ材料になった。イラクや米国は原油を増産しており「需給緩和が意識されている」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)。※日経3-15/13P21
  4. 原油:産油国のイラクが輸出で競合するサウジアラビア産などと比べて安い価格で供給し始めている。イラクは2012年の原油生産を前年比1割増やしており、価格を抑えることで販売先を確保する狙いとみられる。円安で原油調達価格が上昇傾向にあるなか、日本の石油会社もイラク産の調達拡大を検討。原油相場全体の押し下げ要因に。※日経3-15/13P21
  5. 原油:日本が輸入する原油の指標になる中東産ドバイ/18日-1バレル104.80ドルと前週末比で0.50ドル安い。ロンドン市場の北海ブレント/18日-時間外取引で下落したのを反映。ユ-ロ圏がキプロスへの支援の条件として預金者に課徴金を課すことを決定。欧州債務問題が再燃する懸念がやや強まった。※日経3-19/13P23
  6. 原油:米国と欧州の指標原油の価格差が縮小。ニュ-ヨ-ク先物相場のWTI/25日時間外取引で一時1バレル94.25ドルと1カ月ぶりの高値。ロンドン市場の北海ブレント/時間外で1バレル108ドル台と小幅上昇。WTIとブレントの価格差/1バレルあたり14ドル前後、直近で最も価格差が大きかった2月上旬比で9ドル縮小。景気動向の差。※日経3-26/13P23
  7. 原油:日本が輸入する原油の指標となる中東産ドバイのスポット価格/28日-前日に比べ0.70高い1バレル107.40ドル。約1カ月ぶりの高値となった。海外相場の上昇を反映。米国の週間石油統計でガソリンなどの在庫が低く、原油需要の増加につながるとの見方が広がった。※日経3-29/13P21
  8. 素材:ナフサ/石油化学製品の主原料となるナフサのアジアでの取引価格が下落-1カ月ぶりの安値を付けた。原油価格が軟調に推移しているうえ、中国経済の先行き不透明感などからアジアでのナフサ需給もやや緩んだ。指標のアジア地区のスポット価格/1トン940-950ドル。2月中旬の直近高値に比べ約75ドル(7%)安い。※日経3-7/13P21
  9. 素材:クボタシ-アイ/水道管などに使う塩化ビニ-ル管と継ぎ手など関連製品を値上げする。塩ビ樹脂など原料価格の上昇を製品価格に転嫁。為替の円高による原料高を受けて、年明けから相次いでいる合成樹脂の値上げが川下の樹脂二次製品へも波及し始めている。値上げ幅/塩ビ管-15%以上、継ぎ手類や関連製品-10%以上。※日経3-12/13P22
  10. 塗料:富士通/IT機器の樹脂部品にも塗れる水性塗料を開発。高温で水分を乾燥させる必要があったため樹脂部品には使いにくかったが、比較的低温でも乾燥するように改良。サ-バ-の外装の塗装に初めて採用。油性塗料を使う場合に比べて大気汚染の原因物質であるVOC排出量を8割削減。VOC排出量/4割弱は塗料。※日経3-4/13P9
  11. 塗料:日本ペイント/シンガポ-ル塗料大手のウッドラムグル-プは日本ペイントへのTOB提案取り下げた。改めて日本ペイントへの出資比率を現在の14.5%から引き上げる方向で協議。出資比率が引き上げられれば、両社が共同展開するアジア事業はすべて日本ペイントの連結子会社になる見通し、連結売上高は世界4位の4000億円規模に浮上。※日経3-13/13P13
環境関連
  1. 太陽電池:経済産業省/メガソ-ラ-などに使われる太陽電池に耐久性基準を新設する。中国など一部の新興国からの輸入品を中心に、使用中に発電性能が急激に悪化する製品が出回っているためだ。高温や多湿といった環境下での発電能力に一定基準を設け、2014年前半にも日本工業規格(JIS)として導入する。※日経3-29/13P2
アジア関係/その他
  1. アジア:インド/YKKAP-インド大手のボル-カ・アルミニウムから建材などの製造事業を買収。買収額/約19億円。1日/ボル-カ・アルミニウムと事業譲受について契約を結んだ。3月末に手続きを完了する計画だ。※日経3-2/13P10
  2. アジア:オ-ストラリア/日本管財-豪のマンション管理最大手のPICA社(シドニ-市)に資本参加。3月中に同社の発行済み株式の50%を取得(PICA社を傘下に持つアイルランドの金融グル-プから株式取得、PICA社実施の第三者割当増資も引き受け)、持ち分法適用会社へ。投資額/数十億円。豪はマンション棟数増加傾向、成長が見込めると判断。※日経3-27/13P15
  3. アジア:中国/中国国務院発表-不動産の引き締め策。個人が2軒目以降の住宅を買う場合、銀行に対して住宅ロ-ンの頭金比率と融資金利を1軒目に比べて高くすることを要請。投資資金の流入で住宅価格の上昇傾向が続き、国民の不満が高まっていることに対応。上海市と重慶市で試行中の不動産税は「試行地域を拡大する」と。※日経3-2/13P6
  4. アジア:中国/中国で短期金利が上昇-短期の指標金利は4カ月ぶり高水準。中国人民銀行/市場からの資金を吸収し、資金需要を引き締めているためだ。不動産価格が上昇傾向にあり、市場では「人民銀の金融政策スタンスが引き締め方向に変わった可能性がある」との見方が浮上している。※日経3-4/13P6
  5. アジア:中国/マンション市場のコントロ-ルがたえず嵩上げされている。中国国務院が3月1日発表した「国5条」細則で、保有住宅を売却したとき、厳格に譲渡所得の20%の個人所得税を納めさせることを明確にした。「この規定は個人所得税法の改正ではなく、従前の政策を厳格に適用するものだ」(中央財経大学税務学院副学長)と。※京貿
  6. アジア:中国/中国国務院弁公庁通知-引き続き不動産市場のコントロ-ル業務に取り組むよう求めた。通知/各直轄市、計画単列市(政令指定都市にあたる)と省都都市に、住宅価格の基本的安定維持の原則に従って、それぞれの地域の年度新築分譲住宅(保障性住宅含まず)の価格抑制目標を定めるとともに、第1四半期に公表するよう求めた。※京貿
  7. アジア:中国/首記通知の概要-△分譲住宅購入制限措置を引き続き厳格に実行する。△差別化した住宅融資政策を引き続き厳格に実施する。※同上
  8. アジア:中国/不動産市場関係者予測-2013年のコントロ-ル情勢は比較的厳しく、仮に住宅価格上昇の局面が引き続き悪化すれば、需要を抑制し、供給を刺激するさらに厳しい政策が発表されることも排除できない。3月以降/各部委員会と北京、上海などの大都市の地方政府の態度表明に、一層注意したい。※京貿
  9. アジア:中国/重慶市-2013年1月1日から高級住宅の課税に新しい基準が適用される。12年の1㎡あたり12,152元(1元=約15円)から、627元引き上げられて、12,799元になった。背景/住宅価格が再び上昇しはじめたことによる。13年は不動産税の試行都市の範囲が拡大されるかもしれない。※京貿
  10. アジア:中国/不動産市況の過熱状態も中国経済のリスク要因-景気の持ち直しに住宅市場がいち早く反応、1月は主要70都市の約75%に当たる53都市で新築住宅価格が前月に比べ上昇。1-2月不動産投資も22.8%増と、固定資産投資全体よりも伸びが大きい。3月1日/中国政府は不動産市況の引き締め強化策の詳細公表。※日経3-10/13P5
  11. アジア:中国/国務院-各地政府にそれぞれの不動産コントロ-ル(調整・統制)目標を策定するよう求めた。この目標は3月末に発表される。各地はコントロ-ルの方向が国5カ条(不動産市場コントロ-ル強化の5項目の政策措置)の規定に合致しており、国5カ条の細則を軸に進めさえすれば、必ずしも細則を策定しなければならないことはない。※京貿
  12. アジア:中国/国家統計局発表-1-2月の不動産開発投資は6670億元、前年同期比(名目)22.8%増、伸び率は2012年1年間に比べ6.6ポイント上がった。うち住宅投資は23.4%増の4583億元、伸び率は12ポイント上がった。不動産開発投資に占める住宅投資の割合は68.7%。※京貿
  13. アジア:中国/国家統計局情報-2月の70大中都市の新築分譲住宅、中古住宅価格が前月より上昇した都市はともに66、前月より増加。新築分譲住宅(低所得者向け福祉的住宅は含まず)/価格が前月より上昇した都市は66、前月より13増。価格上昇率の最高は3.1%、前月を0.9ポイント上回った。前月より下落は1都市、横ばいは3都市。※京貿
  14. アジア:中国/新華社情報-経営難に陥っていた中国の民営太陽電池大手・尚徳電力(サンテックパワ-、江蘇省)が破産。地元裁判所が法的整理の手続きに入った。同社に資金を貸し出す中国工商銀行など9行がサンテックの破産処理申請/20日受理。9行の2月末時点の与信枠は合計71億元(約1100億円)。サンテック/2010年世界シェアトップ。※日経3-21/13P5
  15. アジア:中国/大和ハウス工業-中国でプレハブ住宅生産開始。2013年度上期をメドに中国の建設・不動産企業の宝業集団と合併で生産会社「宝業大和工業化製造公司(宝業大和)」(資本金/1億元、出資/折半)設立、住宅部材の生産工場をセッ江省紹興市に建設。省エネ性能やコスト面で優れるプレハブ住宅の販売、中国の住宅事業拡大を狙う。※日経3-7/13P13
  16. アジア:中国/大和ハウス工業-中国で低層工業化住宅(プレハブ住宅)向けの部材を製造・販売すると正式発表。宝業集団と合併で生産会社を9月に設立、10月から紹興市の工場を本格稼働。工場の建屋は宝業集団から借用。生産設備への投資は2億円、工場の生産能力は年間140-200棟分。富裕層向け販売の住宅の部材を製造・販売。※日経3-8/13P13
  17. アジア:中国/広東省政府-「国五条」と呼ばれる新たな不動産抑制策に沿った地方での初の実施細則を発表。中央政府の方針に従い引き締めを強化する趣旨を盛り込んだものの、住宅価格抑制の数値目標や中古住宅の売買にかかる個人所得税に関する具体的な規定は示されず、業界関係者からは実効性に欠けるとの指摘もある。※京貿
  18. 海外:ドイツ/TOTO-ドイツ衛生陶器大手のビレロイ&ボッホに温水洗浄便座をOEM供給する。欧州ではトイレに電気機器を使うことへの抵抗感が根強く、販売に苦戦。TOTOは温水洗浄便座を欧州老舗ブランドにOEM供給することで、欧州市場の開拓を狙う。※日経3-13/13P13
■■トピックス:持ち家8割/夢とリスク-低所得層で急増     <日経3-18/13P3>
 〇価格・金利の低下追い風/総務省の家計調査情報:マイホ-ムを持つ世帯の比率が上昇している。2012年は2人以上の世帯の持ち家率が81.4%と前年から2.5ポイント増え、4年ぶりに過去最高を更新。特に伸びているのは低所得者層。庶民の夢がかないつつあるとしたら、その背景は何か?家計のリスクはないのだろうか?
 〇世帯年収と持ち家:世帯年収を5分割したうち一番低い層(平均年収263万円)の持ち家率/2013年1月-82.4%で、直近で低かった11年7月から10ポイント以上も上昇。年収別で3位の世帯(平均年収513万円)の80.1%を上回る。全体の持ち家率  も83.7%で、比較可能な1995年以降で最高。
 〇購入意欲を高める要因①:購入を考える世帯にとって環境は改善している。中古マンション価格を示す東証の住宅価格指数はリ-マン危機後の08-09年を下回り、足元は8年ぶりの低水準。12年12月は指数が10カ月ぶりに前月を上回って底打ち感も出ており、購入意欲を高める要因となる。
 〇購入意欲を高める要因②:金利の低下も追い風。拡大中の住宅金融支援機構の長期固定金利ロ-ン「フラット35」/主力の21年以上で取引金融機関の最低金利が1.81%と1年半で0.5%低下、03年のサ-ビス開始以来の最低を更新。金利低下の恩恵を受けるのは主に長期金利に連動する固定金利ロ-ンだが、短期金利に連動する変動金利ロ-ンでも「利ざやを削って低金利を提示する銀行間の競争が激化した」(住信SBIネット銀行)。変動型の比率は1月も47.9%と5年前の3割前後から急上昇したままの水準。
 〇家計支出動向:低所得層全体の12年の家計支出/家賃が前年から減った一方で土地家屋のロ-ン返済は増えた。両方を合計するとほぼ横ばいで、「月々の負担をさほど増やさなくてもマイホ-ムに手が届くようになってきた」(都内の不動産業者)。給与所得がなくなって低所得層に分類される団塊が増え、家持ちの「豊かな低所得層」が生まれているという側面もある。ただ国内銀行の新規住宅ロ-ンは12年4-6月には前年同期比148%増、7-9月期は9.0%増と、市場全体が拡大しつつある。14年4月の消費増税を控え、新築の駆け込み購入も膨らみそうだ。
 〇家計のリスク:日銀利上げなら/家計の負担増す。変動金利型の住宅ロ-ンを利用してマイホ-ムを取得する世帯は依然多く、金利が上昇した場合に家計の負担が拡大する懸念がある。家計は日銀が今後もゼロ金利を続けると踏んでリスクをとっている格好で、日銀が将来引き締めに転じる際には負の影響が強まる。固定金利型でもフラッシュ35は融資審査の甘さが指摘されている。住宅金融支援機構と提携する民間金融機関が担当するが、機構がロ-ン債権を買い取ってくれるためだ。機構は債権の買い取り原資を投資家に発行するMBS(資産担保証券)の代金で賄っている。会計検査院/12年10月、フラット35の審査を改善するため、機構に金融機関への指導を求めた。消費増税前の駆け込み購入を控え、一段と慎重な対応が求められている。

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易