■住宅関連情報/2016年1月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:大手住宅メ-カ-/△旭化成ホ-ムズ-2015年12月の住宅受注金額(戸建てとアパ-トの合計)は前年同月比16%減。2ケタ減少率は2カ月連続。旭化成建材の問題で、広告宣伝自粛の影響や消費者の敬遠ム-ドが出た。△パナホ-ムと三井ホ-ム、積水ハウスで2-14%増。△ミサワホ-ム-前年同月同水準。△大和ハウス工業と住友林業-1%減。※日経1-16/16P13
  2. 住宅着工動向:2015年の新設住宅着工戸数/前年比1.9%増の909,299戸。2年ぶりにプラスに転換。14年は消費増税前の駆け込み需要の反動で大幅減。内訳/分譲住宅-1.6%増で2年ぶりのプラス。貸家-4年連続の伸びとなる4.6%増。持ち家-0.7%減。地域別/首都圏-2.2%増、中部圏-2.7%増、近畿圏-1.2%減。※高新1-31/16P5
  3. 住宅着工動向:同上/東日本大震災の被災地-岩手県は5.3%減、宮城県は8.9%減、福島県は2.7%増。2015年12月の着工戸数-前年同月比1.3%減の75,452戸で、2カ月ぶりの減少。※同上
  4. マンション動向:不動産経済研究所情報/首都圏のマンション市場動向調査-2015年の1戸当たり平均販売価格-5518万円。14年比9.1%高。5900万円だった1991年以来、24年ぶりの高さで上昇は3年連続。「建設費上昇が販売価格を押し上げた」(同研)。平均価格/調査開始の73年以降で90年(6123万円)と91年に次ぐ3番目。※日経1-20/16P11
  5. マンション動向:同上/2016年も「今のところ建設費が下がる要因は見当たらない」(同研)。15年の新規発売戸数/40,449戸と9.9%減。消費増税で落ち込んだ14年に続く減少。販売価格上昇で需要が減り、住宅業者が売り出す戸数を絞った影響が出た。横浜市のマンション傾斜問題は「販売への影響は限定的だった」(同研)。※同上
  6. 住宅:ミサワホ-ム/税と社会保障のマイナンバ-制度で取引先から集める必要のある個人番号の収集や関連書類作成の業務を、国内連結対象35社で一括外部委託。委託先/システム開発のビジネスブレイン大田昭和。不動産借り上げサ-ビスでミサワ側が保証賃料を支払っているアパ-トオ-ナ-や、契約している建築士・司法書士ら約8000人の収集が対象。※日経1-5/16P12
  7. 住宅:良品計画とウッド(南房総市)/同市の廃校跡地で無印良品の簡易住宅を販売。ウッドが旧校舎をゲストハウスやオフィスとして整備。校庭部分を20-25区画に分け、無印の「MUJIHUT(小屋)」を建てたい人に貸す。価格/施工費除き300-500万円を想定。菜園とセットにして別荘のように使うことを想定。3種類用意/2016年秋売り出す。※日経1-5/16P13
  8. 住宅:タマホ-ム/2015年11月中間期連結-赤字。売上高581億円(前年同期/669)、経常益▲28.14億円(同/▲15.23)、利益▲23.65億円(同/▲14.35)。16年5月期連結見通し/売上高1537億円、経常益28.00億円、利益10.00億円。※日経1-15/16P17
  9. 住宅:総務省・国税庁/「タワ-マンション」と呼ばれる高層マンションを相続税の節税目的で購入する動きに歯止めをかけるため、2018年にも対抗策に乗り出す。高層階の物件を買った人の税負担を大幅に増やし、節税効果を薄める。実際に部屋に住まない資産家らが大量の高層物件を買いあさるゆがんだ構図を解消。18年1月から実施。※日経1-24/16P1,3
  10. 住宅:タカラレ-ベン/2016年3月期連結見込み-純利益は前期比30%減の40億円。従来予想は43%増の81億円。期中に予定の太陽光発電施設の売却を来期に持ち越した。本業のマンション事業は好調、販売戸数はほぼ計画通り、単価は3700万円と計画比50万円程度上振れ。売上高は2%増の752億円、従来予想を186億円下回る。※日経1-26/16P15
  11. 住宅:穴吹ハウジングサ-ビス(穴吹興産を中核企業とするあなぶきグル-プで、マンション管理を手がける)/施設管理のイオンディライトからマンション管理事業(約6000戸)を買収。買収金額は非公開。イオンディライトは首都圏や北海道などで事業を展開、穴吹ハウジングサ-ビスは事業拡大のほか、東日本での営業を強化。約60人の従業員も引き継ぐ。※日経1-28/16P37
  12. 住宅:中古住宅/国交省-空き家を公営住宅に準じる住宅として活用。耐震性などの基準を満たした民間のアパ-トやマンション、戸建て住宅を「準公営住宅」に指定。現行の公営住宅よりも収入基準を緩め、空き家の所有者が生活費負担の大きい子育て世帯などに貸す。家賃補助も検討。2017年の通常国会へ関連法案提出目指す。※日経1-16/16P1,3
  13. 住宅:中古住宅/クラウドソ-シングサ-ビスのうるる-空き家専門の有料情報サイト「空き家活用ポ-タル」を立ち上げた。東京都内を中心に約8万棟の空き家デ-タを公開。不動産やリフォ-ム企業など初年度で約150社の利用を見込む。利用料金/月額2万円、1軒空き家を検索するごとに100円課金。1軒2000円の追加料金で物件情報独占可能。※日経1-18/16P11
  14. 住宅:中古住宅/同上-空き家は全国に約820万戸あるとされ、倒壊や火災の危険性があるなど社会問題化。当初は関東地方の情報が中心だが、今後は全国のデ-タを収集する。これまで空き家に関する情報は乏しく、持ち主側は相談先がわからず、買い手側は空き家を探すのに苦労していた。※同上
  15. 住宅:中古住宅/大京-今春メドに一般住宅に旅行者を有料で泊める「民泊」事業に参入。規制緩和を促す「国家戦略特区」で民泊を認める東京都大田区で展開。初年度に約100戸の空き家を買上げ・改装し、宿泊者を受け入れる。民泊を認める条例案/大田区議会で可決済み、1月にも施行。大京傘下の大京穴吹不動産が申請。※日経1-19/16P13
  16. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-2015年12月の首都圏中古マンションの売却希望平均価格(70㎡換算)/3269万円。前月比0.2%安。前月を下回るのは1年4カ月ぶり。前年同月比は12.8%高。各都県ごとの価格は上昇したものの、平均価格が高い東京都内売却希望物件が減ったことで全体の水準が下がった。※日経1-22/16P18
  17. 住宅:中古住宅/同上-15年通年の平均価格は3070万円と前年より7.7%上昇。「ミニバブル」といわれた08年(3128万円)の水準に迫った。※同上
  18. 住宅:中古住宅/古民家活用事業のアステティックス(松山市)-東京都内と松山市の両方で1年間、居住を持てることを定めた中途採用制度を導入した。都内の人材を採用して、最初の1年間で松山市での生活に慣れてもらい、2年目から円滑に市内で勤務できるようにする。都内の有能な人材の採用と、地方へに移住を後押しする。※日経1-22/16P35
  19. 住宅:中古住宅/国土交通省調査-中古マンション価格の上昇が続いている。2015年10月の不動産価格指数(10年平均=100)/中古物件を主な調査対象とするマンション価格指数-122.1。直近安値の13年2月に比べ2割超上昇。08年9月のリ-マン・ショック前を大きく上回る。東京などの都市部がけん引している。※日経1-28/16P5
  20. 住宅:傾いたマンション/国土交通省-横浜市でマンションが傾いた問題で、杭打ち工事を請け負った旭化成建材など3社を行政処分する方針。旭化成建材と、杭打ち工事を「丸投げ」したとして日立ハイテクノロジ-ズを建設業法に基づき営業停止処分に、マンションを施工した三井住友建設は監督不十分で業務改善命令を出す。1月中にも判断する。※日経1-7/16P1
  21. 住宅:傾いたマンション/旭化成公表-子会社の旭化成建材の杭打ち工事デ-タ改ざん問題で、外部調査委員会の中間報告書。必要なデ-タ取得ができなかった場合の対応策が決まっていないなど管理に不備があり、問題の担当者はデ-タ流用が習慣になっていたと指摘。デ-タ保管の基準整備や教育体制の充実など再発防止策を提言。※日経1-9/16P11
  22. 住宅:傾いたマンション/国土交通省-横浜市でマンションが傾いた問題で、杭打ち工事の体制や管理がずさんだった(丸投げ)として、三井住友建設など3社に業務改善命令を出すなど行政処分(建設業法)した。元請けの三井住友建設/同省発注工事の指名停止1カ月、日立ハイテクノロジ-と旭化成建材/1月28日から営業停止15日間。※日経1-14/16P3
  23. 住宅:傾いたマンション/同上-原因調査は、結果が5月末になる見通し。国土交通省は報告を踏まえ、建築基準法違反などがあるかどうかえを確認し、新たな行政処分が必要か検討する。※同上
  24. 住宅:傾いたマンション/横浜市のマンションが傾いた問題で、傾いた棟を含む全4棟が建て替えられる公算が大きくなった。管理組合が15日発表した住民アンケ-ト情報/区分所有者の約9割が全棟建て替えを希望(回答685戸のうち628戸が全棟建て替え希望/全戸705戸の89.1%)。管理組合/「2月末の方針決定を目指す」と。※日経1-16/16P38
  25. 住宅:傾いたマンション/国土交通省公表-杭打ち工事のデ-タ偽装などの再発防止のため、元請け業者が現場に立ち会い、杭が固い地盤(支持層)へ到達することを確認するなどの施工指針。業界団体/告示された指針に沿って自主的ル-ルを作る。※日経1-30/16P42
  26. 住宅:傾いたマンション/指針-△杭が支持層に到達したかどうかの責任は元請けが請け負うと明確化。△施工デ-タなどの記録ミスに備え、代替の記録方法を事前に定めることにした。△設計図と現場の状況が異なった場合、下請けは書面で元請けに通知。元請けは直ちに協議しなければならないとした。※同上
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構情報/長期固定型住宅ロ-ン「フラット35」の1月の適用金利/返済期間35年以下(融資率9割以下)-取扱金融機関の最低金利が前月よりも0.01%低い年1.54%。返済期間20年以下(同)-前月よりも0.01%低い年1.27%。※日経1-5/16P5
  2. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行/1月末から、グル-プ傘下のインタ-ネット証券大手カブドットコム証券を通じて住宅ロ-ンを取り扱う。金利/同行の店頭を下回る0.58%(変動型)。低金利を武器にシェアを伸ばすネット専業銀行に対抗する。メガバンクがネット戦略の強化に動くことで金利競争が激しくなりそうだ。※日経1-24/16P3
建材・住設・家具関連
  1. 建材:建設用鋼材/建物の内外装や鋼製家具などに使う表面処理鋼板の市中価格が一段と下落。東京地区の一般流通(店売り)価格/代表品種の亜鉛めっき鋼板(冷延/厚さ1.0mm)-1トン86,000円前後と2015年秋比約2000円(2.3%)安。1年前からの下げ幅は約9%。安価な輸入材の出回りが流通価格を押し下げている。※日経1-5/16P19
  2. 建材:建設用鋼材/異形棒鋼の取引価格が一段と下がった。主用途であるマンション向けの需要が減少するなか、電炉各社の減産が追いつかない。原料の鉄スクラップ価格が低迷しており、需要家のゼネコンからの値下げ圧力も強い。構造的な供給過剰に直面するメ-カ-の再編機運も高まる。需要/1カ月換算60万トン、月産生産量/70万トン。※日経1-8/16P19
  3. 建材:建設用鋼材/同上-東京地区の標準サイズ品は1トン48,000円前後と2015年秋に比べ約2000円(4%)安い。大阪地区/同程度値下がりしている。1年前からの下げ幅/2割を超え、ほぼ12年ぶりの安値水準に落ち込んだ。マンション向けを中心に需要が鈍く、流通業者による棒鋼の販売競争が加速した。※同上
  4. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」まとめ-H形鋼の流通在庫が3カ月連続で減少。2015年12月末時点の在庫量/184,000トンと前月末比4200トン(2.2%)減った。需要回復がもたついていることで問屋の仕入れ意欲が鈍く、入荷量が前月より6%強少ない77,400トン。流通市場/限られた需要-販売競争が続き、価格も漸減傾向。※日経1-16/16P18
  5. 建材:建設用鋼材/主に鋼板を加工して建築物に使う鋼材二次製品の一般流通(店売り)価格が一段と下落。主に屋根や壁の補強に使う角形鋼管(一般構造用)価格/東京地区-1月中旬現在、1トン89,000円前後。2015年秋に比べ2-3%安い。建物の補強部材となる軽量C形鋼/1%ほど安い同85,000円前後で取引されている。※日経1-23/16P21
  6. 建材:産業資材/建設資材の値下がりが目立ってきた。主要な建設用鋼材の価格は2015年初めに比べ1割以上下落。樹脂も原油安の影響で値下げ交渉が進んでいる。需要の回復が遅れ需給が緩んでいる。企業の設備投資などの足かせとなってきた建設コストの上昇に歯止めがかかってきた。※日経1-15/16P20
  7. 建材:産業資材/H形鋼の市中価格-1トン70,000円強。2015年1月比11%安。棒鋼-2割下落。熱延鋼板(厚さ3.2mm)-1トン58,000円程度で1割強値下がり。塩化ビニ-ル樹脂-15年10月に3%下げ、国内の取引価格は1キロ153-165円程度。型枠用合板の問屋卸価格(東京地区)-1枚1380-1400円、半年ほど前から横ばい。※同上
  8. 建材:産業資材/原油価格の下落の影響が、素材取引価格に波及してきた。アジア地域では合成繊維や樹脂で、取引価格が2015年初めに比べ1-2割下落しているものもある。食品容器に使うポリスチレン/幅広い用途で使う一般グレ-ド-1キロ167-183円程度と、1月に14円(7%)下落。15年1月比23%安。需要は堅調。※日経1-20/16P20
  9. 建材:産業資材/産業資材や燃料の企業間取引価格をもとに算出する日経商品指数42種が8カ月連続で低下。1月末値/155.948(1970年=100)。前月末値を3%下回り、2010年2月以来の低水準。原油価格の下落や内需の低迷で、ガソリンなど石油製品や鋼材が値下がりし数値を押し下げた。値下がり19品目(12月/17品目)。※日経1-30/16P24
  10. 建材:セメント/セメント協会情報-セメントの輸出が拡大。2015年度の輸出量/従来予想を上回る1000万トン超となる見通し。内需は公共工事の低迷で需要が落ち込んでおり、セメント各社は採算が改善している輸出に力を入れる。強度の高さと品質の良さを売りに、需要が増えているアジアなど海外市場の開拓に取り組む。※日経1-22/16P18
  11. 建材:手する製造のトクシンスチ-ル(香川県多度津町)/香川県はトクシンスチ-ルが多度津町に新設する工場を助成対象に指定。同社/鉄製階段を得意とするトクシンテクノ(同)が手する製造を専門に手掛けるため設立。投資額/4億円、助成額は4000万円超。5月の稼働を目指す。新工場/鉄骨2階建て、建築面積は約1800㎡。新規採用予定15人。※日経1-6/16P35
  12. 建材:三協立山/2015年11月中間期連結-増収減益。売上高1379億円(前年同期/1428)、経常益16.66億円(同/62.09)、利益0.96億円(同/48.41)。16年5月期連結見通し/売上高3400億円、経常益40.00億円、利益10.00億円。※日経1-9/16P15
  13. 建材:東京製鉄/2016年3月期連結見通し/△税引き利益-前期比48%増の155億円と従来予想を35億円上回る。鋼材の原料の鉄スクラップの価格が想定より下落。原油安で工場の燃料費なども下がり、採算が改善。△売上高-19%減の1340億円と同20億円下回る。△営業利益-29%増の170億円と同40億円上回る。※日経1-8/16P19
  14. 建材:ノダ/2015年11月期連結-増収減益。売上高607億円(前期/602)、経常益15.90億円(同/23.51)、利益10.30億円(同/15.29)。16年11月期連結見通し/売上高627億円、経常益20.50億円、利益12.00億円。※日経1-15/16P17
  15. 建材:ログログ(東映グル-プの情報サ-ビス)/4月に建材検索サイト「Arch-LOG」を開設する。建材情報を無料で検索でき、建材メ-カ-に試供品を注文できる。立体画像で工事を管理する「BIM」と呼ぶ方法に対応部材も掲載。東映はITを生かした建材情報提供や設計支援サ-ビスを新規事業として育てる。※日経1-16/16P13
  16. 建材/住設:LIXILグル-プ/中国で水栓金具を手がける子会社だった「ジュウユウ」の不正会計に関し、再発防止策の進捗状況を公表。海外子会社を管理する内部監査部門の人員を強化するほか、M&Aや買収後の企業統合のためのガイドラインを3月末までに策定するとした。※日経1-19/16P12
  17. 住設:アサヒ衛陶/2015年11月期連結-赤字。売上高28億円(前期/32)、経常益▲1.14億円(同/0.47)、利益▲1.36億円(同/0.35)。16年11月期連結見通し/売上高34億円、経常益0.25億円、利益0.10億円。※日経1-20/16P15
  18. 住設:住宅リフォ-ムサイトを運営するセカイエ(大阪市)/住宅関連ショ-ル-ムの予約サ-ビスを始める。パナソニックやLIXIL、TOTOなど住宅設備の主要メ-カ-と連携。セカイエのサイト「リノコ」で一括して予約できるようにした。地域、商品、メ-カ-名などを指定して探す。従来は利用者が個別にメ-カ-に問い合わせる必要があり、予約方法もそれぞれ異なっていた。※日経2-1/16P11
  19. 家具:事務用品大手のプラス/オフィス家具通販ベンチャ-・オフィスコム(2015年12月期売上高/29億円)を買収。買収額/数億円程度。プラス/オフィスコムの製品企画力や販売網を活用し中小やベンチャ-企業の顧客を開拓。通販家具の売上高を現在の約2倍の100億円に引き上げる。プラス/15年末-ニッセンの家庭用家具の通販事業買収、家具販売強化へ。※1-8/16P13
  20. 家具:ころがね工作所/2015年11月期連結-最終増益。売上高107億円(前期/105)、経常益1.46億円(同/1.72)、利益2.42億円(同/1.16)。16年11月期連結見通し/売上高114億円、経常益2.00億円、利益1.65億円。※日経1-16/16P15
  21. 家具:大塚家具/インタ-ネットを通じた販売促進策を強化。ネット上の情報をまとめた「キュレ-ションサイト」や交流サイト(SNS)に広告記事を記載するなど、ネット広告を増やす一方、これまで主力にしていたチラシは減らす。今後の商品の主力購入層と位置づける20-30歳代にPRする。興味を持った消費者を大塚家具のサイトに誘導、来店につなげる。※日経1-17/16P5
  22. 家具:大塚家具/2015年12月期単独見込み-税引き利益は前の期比24%減の3億5900万円。前の期に有価証券売却利益を計上した反動で減益となるが、従来予想を2億6900万円上回った。15年秋の値引きセ-ルの効果で、応接家具などの販売が好調だった。売上高は5%増の580億円。従来予想は2%増の568億円。※日経1-28/16P15
  23. 家具:ニトリホ-ルディングス/似鳥昭雄社長(71)が会長に就任、白井俊之副社長(60)が社長に就任する人事を発表(2月21日から)。似鳥氏は赤字が続く海外事業など次の成長戦略策定に注力。白石俊之氏(しらい・としゆき)/1979年(昭54年)宇都宮大工卒、ニトリ入社。04年常務、08年専務、14年ニトリ社長兼ニトリHD副社長。北海道出身。※日経1-27/16P11
  24. 家具:大塚家具の創業者・大塚勝久氏(72)が設立した新会社「匠大塚」/4月中旬に営業開始。「東京日本橋タワ-」の高層階にオフィス(ワンフロア約2700㎡)を設け、ホテルやレストランなどの法人と、個人客と家具販売の商談を始める。国内外の30-40社の家具メ-カ-の商品見本を展示し、オ-ダ-メイドにも対応。価格/中高級帯でソフアで20万円台から。※日経1-29/16P13
合板・木材関連
  1. 木材:政府/東京五輪・パラリンピックに向け、国産木材を積極的に活用する方針。新国立競技場が「木と緑のスタジアム」をうたい木材を多用したデザインに決まったことを追い風に、他の施設にも広げたい考え。中山間地域の活性化による地方創生につなげる狙いがある。2015年6月/新たな成長戦略「林業の成長産業化」が閣議決定。※高新1-4/16P3
  2. 木材:国産丸太/全国森林組合連合会情報-堅調に推移していた国産丸太の取引価格が下落に転じた。11月の平均価格/△スギ柱用-1立方m11,300円と前月比100円(1%)下落。△杉中目用-12,000円と100円(1%)安。それぞれ5カ月ぶりの値下がり。背景/暖冬で丸太の供給量が需要より多く需給が緩んでいる。※日経1-7/16P21
  3. 木材:国産木材/国産材・活路開く(上)-国産木材を使う動きが本格化。国産木材は戦後の植林が伐採期に入って蓄積量が過去最高水準に増大。供給増で価格も安くなっている。技術の進化で強度や難燃性が高まり、鉄筋や鉄骨を使ってきた学校、病院、ビルなどに販路が広がりつつある。国産木材ビジネス/成長産業の1つへ。※日経1-14/16P21
  4. 木材:国産木材/国産材・活路開く(下)-課題は林業従事者の不足対策。総務省情報/国内の2014年の従業者数は約70,000人。5年前比では1割程度増えたものの、1960年の440,000人から激減。65歳以上の就業者比率/全産業は1割程度、林業は2割程度に達する。若者に魅力のある産業に育成し、人材確保が急務。※日経1-15/16P20
  5. 木材:国産木材/新国立競技場の建設-大成建設などの「A案」でまとまった。「木と緑のスタジアム」をテ-マに、木材をふんだんに使用した和の雰囲気の建物。木材業界は歓迎一色だが、新競技場を足がかりに日本の林業を活性化するには高い壁が立ちはだかる。①深刻な人手不足②重い固定費(機械化)③価格問題(儲からない)。※日経1-16/16P2
  6. 木材:国産木材/同上-観客席を覆うル-フは全荷重を鉄骨で負担する設計。その鉄骨を木材で挟んで補強。主役は国産のスギ。屋根部だけで1800立方mの木材使用が見込まれる。「CLT」直交集成板を部材に使う(工期の短縮が可能)。2012年のロンドン五輪で使った木材量/最大で15,000立方mで、うち9割以上が認証木材。※日経1-16/16P2
  7. 木材:国産木材/適正に管理した森林で生産する木材「認証木材」を使う動きが拡大。計画的伐採ができるため価格が安定し、高品質となるのも売り物だ。企業にとっては、環境に配慮していることを消費者にアピ-ルできる利点もある。世界の森林面積/約40億ヘクタ-ル、うち認証取得は欧州を中心として1割、国内は5%程度。※日経2-28/16P21
  8. 木材:国産木材/ミニストップ-LVLを使った店舗を増やす。同店舗の出店ペ-ス/2014年までは年間20程度、今後は30程度に増やす計画。LVLは合板製造など手がけるキ-テックが製造。認証を取得した山梨県産のカラマツが原料。同社のLVL(厚さ120mm、幅120mm、長さ6m)/1本21,600円程度。競合する製材と比べ1割高い。※日経2-28/16P21
  9. 木材:輸入丸太/住宅の梁などに使う北米産丸太の対日輸出価格が一段高。指標の松材丸太(IS級、直径30㎝以上)の1月積み価格/1000スクリブナ-(約5.4立方m)850ドル前後と前月比5ドル(1%)上昇。上昇は2カ月連続。日本や米国で住宅用木材の需要が堅調に推移している。中国の需要動向に対応/北米の業者が伐採量調整。※日経1-26/16P18
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル/三幸エステ-トまとめ-今後2年間のオフィス空室率の見通し。需要が過去3年間と同じベ-スで伸びると仮定した場合、東京都心の大規模ビルの空室率は、2015年末の3.0%から16年末に2.7%、17年末には1.3%まで下がる可能性があると予測。大阪市も需要が堅調、この2年間は空室率は低下する見通し。※日経1-6/16P22
  2. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-東京都心のオフィスビルの空室率が8カ月連続で低下。都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の2015年12月末の空室率/前月末比0.16ポイント低い4.03%。7年4カ月ぶりの低水準。賃料/上昇している。都心5区の平均募集賃料/3.3㎡あたり17,692円。前月比55円高く、5年3カ月ぶりの水準。※日経1-8/16P19
  3. 不動産:東京建物/2016年12月期連結見通し-営業利益は前期推定と並ぶ320億円前後。主力のマンション販売減少、保有する商業ビルの売却で補う。15年に完成のオフィスビルも支えとなる。売上高は2300億円前後と1割程度減る。販売戸数は前期の1500戸から大幅に減る見通し。マンション販売が減る分は複数の商業ビルの売却で補う。※日経1-23/16P17
  4. 不動産:東京建物/2015年12月期連結見込み-売上高は前の期比8%増の2550億円。営業利益は6%増の325億円。粗利率は前の期の17%から20%台に改善、単価が上昇。住宅部門の営業利益は前の期に比べて2.5倍程度。※同上
  5. 不動産:東急不動産/東京都心部で大型開発を加速。2020年までの完成を目指し、原宿に商業を核とする大型施設を建設。総事業費/400億円程度になる見込みで、渋谷駅を中心とする「広域渋谷圏」の魅力を高め、訪日客や20-30代を取り込む。一方、三井不動産、三菱地所の大手2社は都心、郊外双方で商業施設を広げる。※日経1-29/16P13
  6. 建築:高知県/CLT(直交集成材)の注目のモデル地域に-木質新建材CLTを活用した建築物が2015年に、県内に着々と着工、16年夏までに5棟が完成。全国初のCLTを構造用部材に使った高知おおとよ製材社員寮(大豊町/14年完成)に続き、県内に大小さまざまなモデル建築物が集積することになり、全国の注目を集めそうだ。高新1-4/16P27
  7. ゼネコン:大手ゼネコン/工事現場で働く建設労働者の待遇改善に動き出した。清水建設や竹中工務店は下請け企業が労働者を雇う際に負担する社会保険料を工事費とは別建てで全員分を支払う。労働者が社会保険に加入しやすい環境をつくるのが狙い。働く環境の改善と人手確保を工事品質向上につなげる。※日経1-9/16P11
  8. ゼネコン:大手ゼネコン/日本建設業連合会情報-労働者の年収は平均400万円。保険料は労働者の報酬の15%相当を会社と個人がそれぞれ支払う仕組み。景気に左右されやすい経営環境から手元資金を厚くするため会社負担分の支払いを渋る下請けもある。未加入は二次下請けが多いが、支払わなければ現場の士気が落ちる。※同上
  9. 建設:国土交通省/国や自治体が公共工事の費用を見積もる際に使う労務単価を2月から全国平均で4.9%引き上げる。1日(8時間)あたり17,704円となる。引き上げは5年連続で、1999年以来の高水準。高齢化などで技能労働者不足/人件費上昇に対応した動きで、業者が人材を確保しやすくして公共工事の円滑化を図る。※日経1-21/16P5
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社がサウジアラビアから輸入する原油価格(DD原油)が11年ぶりの安値をつけた。サウジ産の代表油種である「アラビアンライト」の12月分の契約価格/1バレル33.30ドル。前月比17%安。石油輸出国機構が12月初旬の総会で減産合意ができず、アジア指標となるドバイ原油は1カ月間で2割近く下がった。※日経1-5/16P19
  2. 原油:ドバイ原油/4日-取引の中心である2016年3月渡しは1バレル33.50ドルとなり30ドル台前半の低迷が続いている。※同上
  3. 原油:原油市場でアジア指標となるドバイ原油/5日-下落。取引の中心である3月渡し/1バレル32.40ドル、前日比1.10ドル安。中国株式相場への警戒感が強く、リスク資産である原油にも売りが波及。サウジアラビアとイランの外交断絶で中東の地政学リスクは高まるが、産油国が増産を続ける中で供給途絶への懸念は限られている。※日経1-6/16P22
  4. 原油:ニュ-ヨ-ク原油先物相場の下げが進んでいる。指標となるWTI原油/7日の時間外取引で一時、1バレル32.1ドルと2008年のリ-マン・ショック時に付けた安値(32.4ドル)を下回った。03年12月以来の安値。中東など産油国で生産拡大が続き、中国景気の悪化が意識された。6日発表の米統計/石油製品在庫が大幅増。※日経1-8/16P1
  5. 原油:アジア市場で指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/7日-1バレル27.90ドルと前日比3.1ドル安い。11年11カ月ぶりの安値を付けた。サウジアラビアとイランの断交で原油の協調減産難しいとの見方が出ている。※同上
  6. 原油:米原油市場で指標原油の1バレル30ドル割れが目前に迫った。12年ぶりの安値は新興国がけん引する需要の低迷と、産油国が制御不能に陥った供給過剰の帰結。原油市場失速のスパイラルは世界経済にとどまらず、地政学の新たなリスクを増幅する。※日経1-13/16P3
  7. 原油:12日/米国市場で原油先物の指標となるWTI-12年ぶりに1バレル30ドルを一時下回った。原油安は本来は消費国経済を押し上げるはずだが、世界経済の減速につながるとの見方が強まっている。※日経1-14/16P3
  8. 原油:コスモエネルギ-ホ-ルディングス/米国産原油の輸入を始める。米国政府が輸出解禁を決めて以降、日本企業では初。4月中旬に約30万バレルの原油を千葉県と三重県の製油所で受け入れガソリンなどに精製。米国産原油/中東や欧州産に比べ安価で取引されることが多い。コスモは原油のコストを抑えながら安定調達先の拡充につなげる。※日経1-19/16P11
  9. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/20日-反落。取引の中心である3月渡し/1バレル23.20ドル、前月比1.20ドル安。約12年3カ月ぶりの安値。国際エネルギ-機構の月報/2016年も供給過剰が長引くとの見方を示した。弱材料になった。東京商品取引所のドバイ原油先物価格/1キロリットル2万円を下回った。※日経1-21/16P20
  10. 原油:アジアの原油価格指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/21日-小幅に続落。取引の中心である3月渡し/1バレル23.10ドル、前日比0.10ドル安。約12年8カ月ぶりの安値圏。中国経済への懸念からリスク資産である原油先物が売られているほか、米国で原油在庫が一段と増えるとの見方が弱材料となった。※日経1-22/16P18
  11. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/22日-反発。取引の中心である3月渡し/1バレル25.70ドル。前日比2.60ドル高。欧米市場で原油に買い戻しが入ったうえ、米国での原油在庫の増加が事前予測を下回ったことが強材料となった。※日経1-23/16P21
  12. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバ原油のスポット価格/26日-反落。取引の中心である3月渡し/1バレル25.00ドル、前日比3.20ドル安。イラクがさらなる増産姿勢を示したほか、サウジアラビアが油田開発などへの投資を継続する方針を打ち出したことが弱材料となった。「WTIは再び25ドル割れを試す可能性も高い」との声も。※日経1-27/16P22
  13. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/28日-続伸。取引の中心である3月渡し/1バレル28.40ドル、前日比1.30ドル高。ロシアと石油輸出国機構加盟国が生産調整に向けて協議することで合意したと伝わったのが強材料。※日経1-29/16P23
  14. 原油:アジア指標の中東産ドバイ原油のスポット価格/29日-続伸。取引の中心である3月渡し/1バレル30.70ドルと前日比2.30ドル高。約3週間ぶりの高値。※日経1-30/16P24
  15. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料のナフサのアジア価格-約4カ月ふりの安値をつけた。1月上旬のスポット価格/1トン388ドル前後と、この1カ月で1割下落。原油相場の下落を映した。石化原料として競合するLPGが暖冬傾向のため大幅に値下がりし、ナフサからシフトした影響もある。原油の国際指標の北海ブレント/1バレル34ドル程度。※日経1-9/16P19
  16. 素材:ナフサ/同上-合成樹脂の値決めの指標となる国産ナフサの2015年10-12月の価格は前四半期比6000円安の1キロリットル41,200円程度となる見込み。1-3月/「現在の水準で推移すれば37,000円程度」(アメレックス・エナジ-・コム)との声もあり、合成樹脂の値下げ圧力が強まりそうだ。※同上
  17. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサのアジア価格が下落し、約7年ぶりの安値をつけた。1月下旬のスポット価格/1トン315ドル前後と、年初比2割安。原油相場の下落基調が続くとの見方からナフサの先安観が強まり、化学メ-カ-など需要家がスポットでの調達を控えて需要が緩んだ。原油に比べナフサの下げ幅は大きい。※日経1-22/16P18
  18. 素材:ナフサ/1月末に確定する2015年10-12月の国産ナフサ価格-1キロリットル41,000円程度と前四半期比13%安の見通し。現在の価格で推移すれば、1-3月は3万円台前半に下がるとの見方もある。需要家の値下げ要求が強まりそうだ。※同上
  19. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサの国産基準取引価格が下落、約6年半ぶりの安値。29日に確定した2015年10-12月期の国産基準価格/1キロリットル40,900円。同年7-9月期より6300円(13%)安く、原油安を背景に2四半期連続で下落。1-3月期の基準価格/「34,000円程度になる」(アメレックス・エナジ-・コム)との見方も。※日経1-29/16P23
  20. 塗料:川上塗料/2015年11月期連結-最終減益。売上高64億円(前期/65)、経常益3.31億円(同/2.85)、利益2.45億円(同/3.92)。16年11月期連結見通し/売上高65億円、経常益2.54億円、利益1.58億円。※日経-15/16P17
環境関連
アジア関係/その他
  1. 海外:米国/NTT都市開発-米ワシントンDCの中心地の11階建てオフィスビルを取得(オフィスフロア-/2-11階、賃貸面積は約9300㎡)。取得額/約60億円。空いているフロアなどから順次改装開始。賃料/改装前より約2割引き上げる予定。政府系シンクタンクなどの利用見込めるほか、米国の金利先高見通しから不動産価格が上がるとみて判断。※日経1-6/16P15
  2. 海外:米国/住友林業-6日までに米国の戸建て住宅大手ダン・ライアン・ブルダ-ズ・グル-プの持ち株会社を約100億円で買収。国内市場は少子高齢化や人口減少で頭打ちが予想されるため、安定成長が見込める海外市場を開拓。住友林業の海外戸建て販売/数年後に国内に並ぶ公算が大きい。内需型の住宅産業でも海外シフト鮮明に。※日経1-7/16P1
  3. 海外:米国/住友林業-メリ-ランド州が本社のDRBエンタ-プライゼスの株式を60%取得し子会社化。傘下のダン・ライアン・ビルダ-ズ・グル-プ/東海岸の6州や首都ワシントンを中心に年約1500戸の戸建て分譲など手掛ける。住友林業/これまで傘下の3住宅会社を通じて米西部や南部で戸建て建築・販売、今回の買収で米主要部の供給体制が整う。※同上
  4. 海外:米国/住友林業-3016年3月期の海外の住宅・不動産の売上高は1330億円の見通し。海外市場開拓では先行。米国での今期の販売/2500戸の見通しだが、3年後には2倍の5000戸に増やす。オ-ストラリアでも住宅事業を展開、19年3月期には米豪合計で今期見込み比7割増の8000戸販売計画で、国内販売の今期8300戸に並ぶ。※同上
  5. 海外:米国/住友林業-米国の戸建て住宅大手ダン・ライアン・ビルダ-ズ・グル-プの持ち株会社DRBエンタ-プライゼスを買収したと正式発表。今後、米国で山林経営や木材加工などを始めることも検討していく。※日経1-8/16P12
  6. 海外:米国&ロシア/飯田グル-プホ-ルディングス-米国やロシアなど海外での事業展開に乗り出す。現地企業と組み、米国で宅地開発に着手したほか、ロシアでは2年以内の住宅販売に向け建材工場を設ける。工場などへの投資額/まず100億円見込む。同社/低価格の土地付き住宅で成長、少子高齢化で国内市場は一段と縮小が見込まれる。※日経1-16/16P12
  7. 海外:米国&ロシア/飯田GHD-2014年度の戸建て販売戸数は約41,000戸で国内首位、売上高は1兆1881億円で3位。14年度には約88万戸だった国内の新設住宅戸数が30年度に53万戸まで減るとの予測もあるなか、積水ハウスなど大手同様、海外事業に注力する。将来は海外売上高を1000億円規模にする考。東南アや中国市場も開拓。※同上
  8. 海外:米国&ロシア/飯田GHD-米国で傘下の住宅会社ア-ネストワンがアトランタに現地法人設立。地場の建築会社と1月から住宅の建築開始、まず年100棟を供給する体制にする。ロシアでは極東の中心都市ウラジオストック周辺で2年以内に住宅の建築・販売開始。それに向けこのほどロシアの林業会社プリモルスクレスプロムに5億円出資(出資比率25%)。※同上
  9. 海外:アジア&欧州/和風風呂の製造を手がけるアステック(横浜市)-今春、海外3カ所にショ-ル-ムを開く。浴槽にゆったりつかる日本の風呂文化を発信して富裕層の需要を開拓する。2019年に海外だけで年間300台の販売をめざす。まずシンガポ-ルで3月にショ-ルム開く。スイス・ルガノ-のショ-ル-ムに展示する。現地企業と契約して進めている。※日経2-1/16P11
  10. 海外:アジア&欧州/アステック-温泉旅館や高級ホテル向けに強い。十和田石やヒノキといった天然素材を使いオ-ダ-メイド方式で和風浴槽を手がけている。設置を簡単にした「ERNシリ-ズ」は15年、一般社団法人ク-ルジャパン協議会から賞を受けた。※同上
  11. アジア:東南ア/野村不動産ホ-ルディングス-海外で賃貸ビル事業に参入。年内に東南アジアでの物件購入を皮切りに、今後9年で海外の賃貸ビル取得などに1500億円程度の投資計画。国内不動産市場の拡大が見込みにくいなか、海外展開で成長力を確保。欧米でも物件取得検討。2025年3月期までに海外ビル賃貸で40億円の営業利益。※日経1-10/16P7
  12. アジア:中国/国家統計局情報-2015年12月の主要70都市の新築住宅価格動向。北京など大都市を中心に39都市で前月と比べて上昇した。上昇した都市数/前の月より6つ増えた。下落した都市数/27で、前の月と同じだった。※日経1-19/16P7
  13. アジア:中国/国家統計局情報-全国70大中都市のうち前月と比べ住宅価格が下がった都市が27、上がった都市が39、横ばいが4だった。前年同月比では、住宅価格が下がった都市が49、上がった都市が21だった。※京貿
  14. アジア:中国/国家統計局情報-全国の2015年の不動産開発投資は9兆5979億元で、前年比で名目1.0%(実質で2.8%)となり、うち住宅投資の伸びは0.4%だった。建物の新規着工面積は前年比14.0%減の15億4454万㎡で、うち住宅の新規着工面積は14.6%減少した。※京貿
  15. アジア:中国/同上-全国の分譲建物販売面積は前年比6.5%増の12億8495万㎡、うち住宅の販売面積は6.9%増。分譲建物販売額は前年比14.4%増の8兆7281億元、うち住宅の販売額は16.6%増。不動産デベロッパ-の土地取得面積/2億2811万㎡、前年より31.7%減。15年12月末の全国分譲建物の在庫面積/前年末比15.6%増。※同上
■トピックス
産業天気図/1-3月-住宅や造船2業種悪化        <日経1-4/16P1,16,17>
  • 日経/まとめ:主要30業種を対象にまとめた2016年1-3月期の産業天気図予測/マンション・住宅とプラント・造船の2業種が15年10-12月期より悪化。建設資材の高騰などを背景とした住宅価格の上昇や、世界的な海運市況の低迷が響く。全体では5段階では上から3番目を示す「曇り」が2業種減り、下から2番目の「小雨」が2つ増える。→マンション・住宅/「曇り」から1段下がって「小雨」になる。マンションの建設費が高止まりして販売価格が上昇していることから売れ行きは鈍い。2015年秋発覚したマンション傾斜問題も販売に影響する可能性がある。プラント・造船/「曇り」から「小雨」になる。1月に建造を始める船舶から強化される環境規制を控え、駆け込み需要が膨らんでおり、1-3月は反動減が予想される。プラントも原油価格の低迷を受け、世界のエネルギ-会社が投資を手控え、受注が振るわない。小売りやサ-ビス業/外国人観光客の消費が引き続き堅調だが、暖冬が不安材料。百貨店やス-パ-では冬物衣料の販売が伸び悩み消費回復の足取りを重くしている。→産業天気図<( )内▲は減少、-横ばい>/「晴れ」3(-)、「薄日」10(-)、「曇り」12(▲2)、「小雨」4(2)、「雨」1(-)。住宅関連産業の天気図予想は次の通り。
  • マンション・住宅/「曇り」→「小雨」:傾斜問題が影/杭工事のデ-タ改ざん問題でマンションの品質不安がぬぐえず消費者の購入意欲は盛り上がりそうにない。相続税対策による需要もある都心部のタワ-マンションでは税務当局の監視強化で販売に影響が出る恐れがある。資材費や人件費の上昇が続き、分譲価格は高止まっており、住宅販売は伸び悩みそう。
  • 建設・セメント/「薄日」→「薄日」:高い不動産投資意欲/公共工事の減少を、自動車や電機など製造業を中心とした民間からの受注が補う。首都圏を中心に投資額の大きい不動産業の投資意欲も底堅い。マンションは杭工事のデ-タ改ざん問題が響き足踏みの可能性も。セメントでは中国経済の減速も懸念材料。北米はインフラ整備や民間の需要が底堅い。
  • 鉄鋼・非鉄/「曇り」→「曇り」:輸出採算の悪化続く/国内鋼材需要は自動車向けを中心に回復基調。在庫増を受け2015年春から続けた減産も終了のメドがつきそう。中国勢の輸出攻勢で低迷する海外鋼材市況は反転の兆しが見えない。稼働率維持優先の日本の鉄鋼各社は輸出を減らせず、採算悪化が顕著に。非鉄のアルミは自動車向けや飲料缶向けが底堅い。
  • 石油/「小雨」→「小雨」:マ-ジン伸び悩み/中国など世界景気に減速感が出るなかでも、産油国は増産を止める気配を見せない。経済制裁解除のイランが原油輸出を拡大し、供給過剰の懸念は深まる一方だ。歴史的な原油安で国内のガソリン価格は下落するが、スタンド間の価格競争は激しく、元売り各社が得られる精製・販売マ-ジン(利潤)は伸び悩み。
  • 化学/「曇り」→「曇り」:新興国減速に警戒感/国内の汎用樹脂の需要は底堅く推移しそう。円安で輸入品の流入が減っていることや、消費財関連の出荷が下支えする。一段の需要増には建築や自動車関連向けの回復が焦点に。海外向けでは新興国経済の減速が懸念材料。中国の需要が伸び悩むなか、各社は他のアジア諸国や北米などへ輸出先をシフトする。
  • 産業・工作機械/「曇り」→「曇り」:スマホ向け復調も/工作機械の国内受注環境は政府の補助金効果が一巡。2015年9月以来、受注額は前年割れが続くが企業の設備投資意欲は底堅く、落ち込み幅は限定的。不振の輸出は米国で自動車や航空機向けで下げ止まったとの見方も。中国で復調の兆しが出るスマ-トフォン関連の受注に広がりが出るかが焦点になりそうだ。

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞