■住宅関連情報/2017年3月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:戸建て住宅メ-カ-7社/2月の受注状況(金額ベ-ス、速報値)-大和ハウス工業や三井ホ-ムなど3社が前年実績を上回った。大和ハウス工業と三井ホ-ムがいずれも前年実績比で4%増。前年割れは住友林業やミサワホ-ムなど3社。積水ハウスは横ばい。※日経3-11/17P13
  2. 住宅着工動向:国土交通省情報/2月の新設住宅着工戸数-70,912戸(前年同月比2.6%減)と8カ月ぶりに前年比減。種別/持ち家-21,322戸(同1.6%増)と先月の減少から再び増加。貸家-30,842戸(同6.8%増)と16カ月連続増。分譲住宅-18,398戸(同17.9%減)と3カ月ぶりの減少。<インテリアビジネスニュ-ス/業界ニュ-ス3-31/17配信>
  3. 住宅着工動向:同上/分譲住宅のうちマンションが7,562戸(同35.7%減)と3カ月ぶりの減少、一戸建て住宅は10,696戸(同0.9%増)と16カ月連続の増加。新設住宅着工戸数の季節調整後の年率換算は94万戸と前月比で6.1%減少。※同上
  4. マンション動向:不動産経済研究所情報/2月の首都圏のマンション発売戸数-前年同月比3.3%増の2310戸。2カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、消費者が購入した割合を示す契約率は68.4%と好不調の分かれ目となる70%を2カ月連続で下回った。施工費の上昇を背景に販売価格が高止まりしており、購入を手控える動き続く。※日経3-16/17P13
  5. 住宅:価格動向/アットホ-ム情報-1月の首都圏の新築戸建て住宅の平均成約価格-1戸あたり3387万円。前月比1.7%下落、下落は2カ月連結。価格が高い東京23区の下げの影響が大きかった。東京23区の新築戸建ての平均成約価格/4789万円、7.9%下落。埼玉県/2.8%下がり2926万円、千葉県/2765万円、1.3%下落。※日経3-4/17P19
  6. 住宅:価格動向/東京カンテイ情報-大阪市と名古屋市で、賃貸に出している分譲マンションの賃料に底入れの兆しが出ている。2月/大阪市-5カ月ぶりに1㎡2300円台に上昇、名古屋市-8カ月ぶりに上昇。都心部に住民が集まる傾向が強まり、賃料を押し上げている。東京23区-割高感から緩やかな下げ傾向が続いている。※日経3-18/17P20
  7. 住宅:価格動向/同上-大阪市の分譲マンション賃料は前月比1.6%高の1㎡2319円、2カ月連続で上昇。名古屋市は1682円と前月比0.5%上昇。東京23区は3328円と0.1%下落。特に築年数が浅い物件の賃料が高く、成約が進まないため賃料を下げるオ-ナ-も目立つ。※同上
  8. 住宅:東京カンテイ情報/マンション情報を紹介するサイトを開設。物件の希望売り出し価格のほか同社の不動産鑑定士が物件の評価ポイントを解説。価格の動向や利回りのデ-タを示す。鑑定士や宅地建物取引士らの専門家が売買など、サイト利用者の相談を受け付ける。まず東京23区の物件から開始。掲載物件/約25,000棟。※日経3-2/17P21
  9. 住宅:積水ハウス/海外事業を拡大。米国やオ-ストリアで住宅・不動産事業の新規開拓を進め、2020年1月期に海外売上高を4000億円程度と、17年1月期見込み(1900億円)比2倍強に引き上げる。国内の住宅市場/人口減で長期的に先細る見通し。海外にも経営資源を振り向け、成長路線を維持する。※日経3-7/17P15
  10. 住宅:積水ハウス/2020年1月期を最終年度とする経営計画-18年1月からの3年で海外事業に1兆円投じ、20年1月期の海外売上高を17年1月期の2.2倍の4000億円規模に高める。海外事業を建設請負事業や都市開発事業に並ぶ柱に育て、成長ペ-スを加速。国内事業の投資計画/過去3年の約7000億円から6500億円へ。※日経3-11/17P13
  11. 住宅:積水ハウス/2017年1月期連結-増収増益。売上高20269億円(前期/18588)、経常益1909.89億円(同/1605.89)、利益1218.53億円(同/843.02)。18年1月期連結見通し/売上高21440億円、経常益1960.00億円、利益1280.00億円。2期連続の最高益。今後は、国内は人口減少が避けられない、海外に成長の活路求める。※日経3-10/17P19
  12. 住宅:積水ハウス/太陽電池と燃料電池を組み合わせるなどしてエネルギ-消費を実質ゼロにする「ゼロ・エネルギ-・ハウス(ZEH)」の新工法開発。サッシの断熱性を4割向上させ、室内の梁の強度も4倍にした。居住性と省エネを両立。4月からの鉄骨造住宅の主力ラインに導入し、ZEHの販売拡大を狙う。2020年-新築住宅のZEH比率8割目指す。※日経3-31/17P17
  13. 住宅:旭化成ホ-ムズ/新社長-川畑文俊氏(かわばた・ふみとし)。1982年(昭57年)関西学院大卒、旭化成工業(現旭化成)入社。12年旭化成ホ-ムズ執行役員、13年取締役常務執行役員、16年取締役専務執行役員。大阪府出身。58歳(4月1日就任。池田英輔社長は会長に)。※日経3-9/17P14
  14. 住宅:サンヨ-ホ-ムズ/新社長-松岡久志氏(まつおか・ひさし)。1982年(昭57年)三重県立上野工業高卒。01年三洋エステ-ト入社。03年サンヨウホ-ムズ入社。06年取締役、12年副社長執行役員。三重県出身。53歳(4月1日就任。山平惠子社長は取締役に)。※日経3-14/17P17
  15. 住宅:大京/有利子負債を削減してきたこれまでの戦略を見直し、負債を増やして不動産開発などの成長投資に充てる方針に転換。4年後の2021年3月期末をメドに、有利子負債を2016年末の3.4倍の1000億円規模に積み増す。借り入れを増やしつつ利益を拡大させ、自己資本利益率(ROE)の引き上げを狙う(8→10%)。※日経3-16/17P19
  16. 住宅:明豊エンタ-プライズ/2017年1月中間期連結-黒字化。売上高32億円(前年同期/12)、経常益2.20億円(同/▲1.79)、利益1.89億円(同/▲1.97)。18年7月期連結見通し/売上高85億円、経常益4.40億円、利益4.10億円。※日経3-17/17P19
  17. 住宅:中堅マンション分譲のタカラレ-ベン/2017年3月期連結見込み-純利益は前期比36%増の58億円。従来予想を31億円下回る。想定していた太陽光発電設備の売却を見送った。売上高は27%増の972億円と、従来予想から78億円下げた。※日経3-17/17P18
  18. 住宅:マンション管理の穴吹ハウジングサ-ビス/ベンチャ-企業のコンシェルジュと組み、先端技術を活用し業務を効率化。人工知能を使い賃貸物件を紹介するほか、顧客からの通話内容を自動でデ-タ化する技術を取り入れる。人手が足りない繁忙期でも対応できるようにし、労働時間の短縮など働き方改革にもつなげる。※日経3-18/17P39
  19. 住宅:四国旅客鉄道/発表-経営の自立を目指す2020年度を目標とする新たな中期経営計画。人口減などを背景に鉄道運輸収入は減少を見込む、分譲マンションなど事業開発を鉄道に並ぶ基幹事業に位置づけ、収入を5割増やす。新中期計画/20年度売上計画-鉄道運輸収入は228億円、事業開発分野(その他収入)は74億円。※日経3-28/17P39
  20. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-2月の中古マンションの希望売り出し価格(70㎡換算)/2583万円、前月比0.4%高。2カ月ぶりの小幅上昇。割高感が強い東京都心部を中心に需要は鈍化。東京23区/5328万円。2カ月ぶりに値上がり、上昇は0.2%。都心6区(千代田、中央、港、新宿、渋谷、文京)/7268万円、0.2%下落。※日経3-24/17P22
  21. 地価:国土交通省情報/住宅地の価格の下げ止まり基調が鮮明になってきた。2017年1月1日時点の公示価格/全国の住宅地が前年比0.022%プラスと9年ぶりに上昇。景気の緩やかな回復や低金利を背景に、先に上昇した商業地を追う。全用途は0.4%プラスと2年続けて上昇。地方への波及が息長く続くかが焦点だ。※日経3-22/17P1,3
  22. 地価:同上/住宅地-前年の0.2%下落から下げ止まり、08年以来のプラス。低金利と住宅ロ-ン減税による需要下支え効果で総じて底堅く推移。商業地-1.4%上昇と2年連続プラス、前年の0.9%上昇から上げ基調強めた。連続プラスは07-08年以来。三大都市圏を除く地方/商業地-マイナス0.1%、住宅地-同0.4%、ともに25年連続の下落。※同上
住宅リフォーム関連
  1. 住宅リフォ-ム:東京電力ホ-ルディングス傘下の小売事業者の東京電力エナジ-パ-トナ-(EP)/住宅設備の設計を手掛けるエプコと住宅リフォ-ムで提携。家庭向けに高効率な給湯器などの省エネ機器を提案、施工する体制を整える。東電EP/関東地方で100万件規模のリフォ-ム需要があるとみて、各地の工務店とも連携して事業拡大を目指す。※日経3-22/17P17
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構情報/3月の長期固定型住宅ロ-ン「フラット35」の適用金利-主力の借入期間21-35年(融資率9割以下)の最低金利は年1.12%と前月より0.02%上昇。上昇は2カ月ぶり。期間20年以下も0.02%上がり1.01%だった。目安となる長期金利がやや上昇したのが主因。※日経3-2/17P5
  2. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行/4月から、住宅ロ-ンの新規契約で、署名や実印の代わりに税と社会保障のマイナンバ-を使えるようにする。マイナンバ-カ-ドを読み取る装置を使えば、自宅のパソコンで完了、書類提出や対面手続の手間を省ける。銀行がマイナンバ-を金融取り引きに使うのは初。他の金融機関や企業でも導入検討の動きが出そうだ。※日経3-21/17
  3. 住宅ロ-ン:ゆうちょ銀行/2012年に申請した住宅ロ-ンやカ-ドロ-ン、企業融資を事実上断念(申請取り下げ)し、新たな貯金者向けの少額無担保ロ-ンへの参入を申請する。新たに申請したのは口座保有者向けの最大50万円の無担保融資で19年の開始を目指す。郵便局の窓口などで申し込めば、審査を受け利用できる。※4-1/17P5
  4. 住宅ロ-ン:大手銀行/住宅ロ-ン金利の底入れが鮮明。4月は3メガバンクが一斉に金利を引き上げ、いづれも日銀のマイナス金利政策の導入する前後の水準に戻る。三菱東京UFJ銀行/10年固定型の最優遇金利-1.05%と3月比0.50%上がる。三井住友銀行/1.05%と3月比0.25%上がる。みずほ銀行/0.9%と0.05%引き上げる。※日経4-1/17P1
  5. 住宅ロ-ン:大手銀行/同上-三井住友信託銀行は0.55%、りそな銀行は0.95%といずれも前月から据え置く。住宅ロ-ンを借りにくくなれば不動産市場を冷やす恐れもある。※同上
  6. 融資:金融機関による2016年の不動産向け融資が12兆円と過去最高記録。背景の1つが相続対策のアパ-ト建設。人口減少社会に似つかわしくないミニバブル。まだ局所的とは言え体力の弱い地域金融機関が主役だけに金融庁や金融界からも不安の声が上がる。米国のサブプライムロ-ン問題の「日本版にもなりかねない」(大手銀首脳)。※日経3-26/17P1
  7. 融資:同上/日銀情報-16年の全国の不動産融資は前年比15%増の12兆2806億円で統計のある1977年以降で最高。アパ-トロ-ンも同21%増の3兆7860億円と09年の統計開始以来、最高に達した。貸家の新設着工件数も418,543件と8年ぶりの高水準。金融庁/金融システムの健全性に影響を及ぼすリスクの1つに「アパ-ト融資」を挙げる。※同上
  8. 保険:LIXILグル-プで地盤調査を手がけるジャパンホ-ムシ-ルド/中古住宅を売買した跡に住宅設備に不具合が生じた場合、修理費を補償する保険を開発。少額短期保険を手がける新会社で販売開始。中古住宅の設備向け保険は業界初。2020年度には5万件の獲得目指す。保険料/最長2年で約13,000-25,000円。最大15万円補償。※日経3-29/17P17
建材・住設・家具関連
  1. 建材:建設用鋼材/自動車や家電製品、建材に使う薄鋼板の在庫が5カ月ぶりに増加。主要3品種(熱延、冷延、表面処理)の1月在庫/3,896,000トン、前月比2%(85,000トン)増。ただ5カ月連続で適正とされる400万トンを下回っており、流通市場では在庫不足が引き続き意識されている。「在庫調整の流れは継続」(新日鉄住金)。※日経3-2/17P21
  2. 建材:建設用鋼材/鋼材価格の店売り(一般流通)市場での上昇が一服。店売り向けの多い建設用鋼材で値上がりを見越した早めの調達が一巡しているためだ。H形鋼/2月から、1トンあたり73,000円前後での値動き続く、2016年につけた安値からは1万円弱上昇したが、メ-カ-の値上げ分(13,000-18,000円)には至っていない。※日経3-10/17P23
  3. 建材:建設用鋼材/ビルやマンションの鉄筋に使う異形棒鋼の価格が一段と上昇。東京地区の棒鋼価格/標準品で1トン56,000円前後。2016年末(53,000円)比7%高い。原料となる鉄スクラップ価格の急上昇に加え、電力料金の値上げも見込まれる。東京五輪に向けた工事で需要が持ち直しつつあり、値上げの一部をゼネコンが受け入れた。※日経3-15/17P20
  4. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-4月契約分の鋼材販売価格を前月から据え置く。販価の現状維持は2カ月連続。同社/2016年秋から値上げを進めてきたが、流通(店売り)市場での転嫁は遅れている。H形鋼の販売価格/現在-1トン78,000円。16年からの上げ幅は13,000円。流通市場では75,000万円未満の取引が目立つ。※日経3-22/17P25
  5. 建材:建設用鋼材/共英製鋼-異形棒鋼の4月契約分について1トン3000円(5%程度)引き上げる。値上げは5カ月連続で、上げ幅は計15,000円となる。原料となる鉄スクラップの調達価格は2年半ぶりの高水準だが、製品価格に波及していない。4月以降は電力料金も上がるため、コスト転嫁を進めたい考えだ。※日経3-24/17P22
  6. 建材:セメント/国内需要の低迷が続いている。高層ビルの工法が鉄骨にシフトしているのが逆風となっている。2020年の東京五輪や再開発関連工事の本格化による需要増を打ち消しかねない。セメント協会情報/「工事が増えてもセメントの需要が伸びない。従来の経験則が通用しない」と。17年度の内需は4年ぶりに増加に転じる見通し。※日経3-7/17P22
  7. 建材:セメント/セメント協会情報-2月のセメント国内販売量は338万トンと前年比1.4%減。減少は4カ月ぶり。うるう年だった2016年より稼働日数が少ない影響とみられ「1日当たり比較では0.8%増」(セメント協会)。「4月以降は16年度補正予算の執行が進み、地方でも公共工事による需要押し上げが期待できる」(同協会)。※日経3-24/17P22
  8. 建材:新建材CLT/とさでん交通-高知市の長浜車庫に、高い強度という特徴がある木製の新建材CLT(直交集成材)を使ったバスの待合室を建設。9日の供用開始。待合室/床面積-9.92㎡で屋根や斜めに切り出した壁柱などの構造材に、計約6立方mの高知県産のスギを使用。建設費/約700万円。CLT促進事業補助金活用。※日経3-9/17P35
  9. 建材:建築用断熱材/ダウ化工-建築用の断熱材の製品価格を21日出荷分から15%引き上げる。原材料の価格上昇分を転嫁。値上げは2014年4月以来、約3年ぶり。対象の発泡ポリスチレン断熱材は建物の壁や屋根に使われ、国内市場で4割強のシェアを握る。同社/米化学大手のダウ・ケミカルと住友化学が共同出資する日本法人。※日経3-18/17P20
  10. 建材:建築用断熱材/建物の床や屋根などに使われる断熱材の値上げが出そろった。JSP/出荷価格を4月21日から15%引き上げる。原油高や円安の進行を受け主原料のポリスチレンの価格が上昇、製品価格に転嫁。値上げは2014年8月以来、約2年8カ月ぶり。対象/ポリスチレンを主原料にした断熱材の主力製品「ミラフォ-ム」。※日経4-1/17P18
  11. 建材:産業資材/景気動向に敏感な産業資材や燃料などの企業間取引価格をもとにした日経商品指数42種(1970年=100)の3月末値/173.696、前月比1.412ポイント(0.8%)上昇。上昇は7カ月連続。原油高を背景に合成樹脂の値上がりが浸透した化学の上げが目立った。一方、非鉄金属は7カ月ぶりにマイナスとなった。※日経4-1/17P18
  12. 建材:東洋ゴム工業/建材や産業用資材などの非自動車事業を売却する方針。対象事業/連結売上高の1割弱に相当する300億円程度で、売却額は100億円を超えるもよう。主力のタイヤ事業に投資を集中し経営の立て直し急ぐ。東洋ゴム工業/免震ゴムの品質偽証問題で合計1100億円超の特損を計上、2016年12月期は最終赤字。※日経3-2/17P13
  13. 建材:YKKAP/樹脂窓「APW330木目仕様」-樹脂サッシを使った断熱性が高い窓、業界で初めて木目柄の窓枠を開発。外側の窓枠に特殊なラミネ-トを施し、耐久性を落とさずに自然な木目を表現。玄関ドアや門などと会わせやすい。価格/幅640mm高さ1170mのたてすべり出し窓-税別で41,900円(工事費除く)。7月10日発売。※日経3-14/17P15
  14. 建材:ニチアス/2017年3月期連結見込み-純利益は前期比96%増の131億円。従来予想を18億円上回る。半導体製造装置向けフッ素樹脂製品などの高機能製品が伸びたうえ、前期の建材工場の減損損失を計上した反動も出る。※日経3-22/17P19
  15. 住設:パナソニック/不在時に届いた荷物を預けられる宅配ボックスで戸建て用とアパ-ト用を拡充。ポスト一体型や壁に埋め込み室内から取り出しタイプを開発。宅配会社の負担が増す「再配達」を避ける切り札として売り込む。2018年度に15年度比10倍の3万台の販売を目指す。3種類を4月に発売。※日経3-7/17P15
  16. 住設:パナソニック/4月3日発売予定の宅配ボックスの新製品の発売を延期。宅配業者の人手不足に消費者の関心が高まり、3月は既存モデルの受注が2016年の1カ月平均(400-500台)の約5倍に急増。生産が追いつかない/新製品は6月1日から注文受け付け。生産能力/月1300台程度。生産能力も月2000-3000台に引き上げる。※日経3-29/17P16
  17. 住設:LIXIL/システムキッチン「アレスタ」-シンクの内側に2段のレ-ンを設けた。付属のプレ-トや網をレ-ンに取り付けると、上段と中段で水切りかごやまな板を置ける。上段のまな板で切った野菜を中段の水切りかごに移すなどスム-ズな調理や片付けができるという。価格/税別788,000円、発売中。※日経3-10/17P17
  18. 家具:ニトリホ-ルディングス/2017年2月期連結見込み-営業利益は850億円前後、前の期比16%増。従来予想790億円を上回る。増益は上場前から数えて30期連続。都心の新店の出店が好調で、早くも利益に貢献。売上高は11%増の5100億円前後と、従来予想より100億円多かった。為替変動/コスト削減で悪影響を打ち消した。※日経3-2/17P17
  19. 家具:ニトリホ-ルディングス/6月に東京・渋谷に都市型で最大規模の「ニトリ」を開業。シダックスの旗艦カラオケ店だった「渋谷シダックスビレッジクラブ」の跡地を改装。地上9階建てで売り場面積は約6000㎡。10-20代の若者が集まる渋谷の中心部での大型店開業により客層を広げる。15日に東武百貨店池袋本社に開いた店(約3800㎡)を越る。※日経3-21/17P9
  20. 家具:ニトリ/シャ-プの旧本社ビル(大阪市阿倍野区)の解体工事を3月末に開始。跡地に店舗を建て、「ニトリ」を開業する予定。シャ-プは再建計画の一環で2016年3月にニトリホ-ルディングス傘下のニトリに本社ビルを売却。その後、シャ-プの載社長が買い戻しを希望していた。※3-22/17P16
  21. 家具:ニトリホ-ルディングス/郊外のロ-ドサイドにある60店を改修。国内店舗の1割強を対象とする過去最大規模の改装となる見通し。2018年2月期中に集客が好調な都支店で採用のダウンライト照明などデザイン性の高い内装に変え店作りのノウハウを郊外の既存店にも浸透させる。投資額/約80億円。国内店/約430店、8割が郊外店。※日経3-25/17P15
  22. 家具:ニトリホ-ルディングス/2017年2月期連結-増収増益。売上高5129億円(前期/4581)、経常益875.63億円(同/750.07)、利益599.99億円(同/469.69)。18年2月期連結見通し/売上高5680億円、経常益1000.00億円、利益685.00億円。経常益/初めて1000億円台乗せ。都心部への積極出店と商品の品質向上で客層拡大。※日経3-29/17P15,19
  23. 家具:南海プライウッド/リビングやダイニングキッチン、トイレなど家の各所に設置できる汎用性の高い収納家具「indini(インディニ)」を4月に発売。他の製品と色などの外観をそろえ、内装を統一できるようにする。特徴/引き戸を採用。価格帯/19-36万円。木材などの資材/インドネシアの子会社から調達、志度工場で組み立てる。※日経3-9/17P35
  24. 家具:大塚家具/2019年12月期までに店舗面積2000㎡未満の小店舗を35-50カ所展開。一方、1万㎡規模の大型店は閉鎖、縮小。固定費を抑えた運営体制に切り替え、立て直しにつなげる考えだ。大塚家具/経営ビジョンで、インタ-ネットと店の連携や提案サ-ビスの強化も柱にあげた。店舗規模の縮小が切り札となるか、見えない。※日経3-11/17P12
  25. 家具:ミサワ/2017年1月期連結-最終赤字。売上高81億円(前期/80)、経常益▲2.15億円(同/0.58)、利益▲4.16億円(同/▲0.76)。18年3月期連結見通し/売上高98億円、経常益1.45億円、利益0.66億円。※日経3-23/17P19
  26. 家具:生産雑貨店「フランフラン」運営のバルス:仮想現実(VR)を活用した販促サ-ビスを開始。家具や照明の配置や雰囲気をイメ-ジしやすくする。今夏には顧客の部屋の間取りも再現できるようにする。VR活用が小売業界で広がってきた。4月27日/大阪梅田店に導入。顧客の頭部にゴ-グルを装着/家具などの配置の様子を映し出す。※日経3-24/17P17
合板・木材関連
  1. 合板:双日/宮城県石巻市に7億円を投じ、合板を塗装する工場を建設。合板メ-カ-最大手のセイホクグル-プと共同出資会社をつくり、5月からビルや土木向けに販売する。政府/林業を整備するため国産木材の利用を促進しており、輸入材の代替需要を見込む。2018年度に年間売上高60億円をめざす。※日経3-8/1714
  2. 合板:農林水産省情報/住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板の在庫-2カ月ぶりに増加。2月末の在庫/前月比1%増の84,599立方m。木造住宅向け需要増が一服しつつあり、出荷量は前月比1%減。商社や問屋では建材販売店からの新規受注が減り「需要は2016年末までの勢いを欠く」(木材問屋)。在庫は依然として低い。※日経3-25/17P20
  3. 木材:輸入丸太/主に戸建て住宅の梁に使う北米産丸太の対日輸出価格の上昇が一服。北米産地の木材会社と日本の輸入商社の3月積みの価格交渉は据え置きで決着。米材丸太の指標となる米松丸太の対日輸出成約価格/1000スクリブナ-(約5.4立方m)あたり860ドル前後(FAS=船側渡し)。2年1カ月ぶりの高水準で推移。※日経3-9/17P20
  4. 木材:輸入丸太/住宅の内装材や合板に使う南洋材丸太の対日輸出価格交渉が値上げで決着。2月積み/3カ月ぶりの上昇。例年/1月積みは交渉しない。サラワク州産丸太(メランティ・レギュラ-)の2月積み成約価格/2016年12月積み比7ドル(2%)高い1立方m290ドル前後(FOB=船側渡し)。日本/合板原料の国産材シフト続いている。※3-16/17P23
  5. 木材:森林伐採補助/愛媛県-急傾斜地や林道から離れた場所といった条件の悪い土地に植えられている木材を伐採するための助成を4月から開始。県内の林業は植林されてから50年程度たった木の割合が多く、伐採適齢期を迎えている。伐採と合わせて植林(広葉樹)も進め、持続的山林保全に必要な森林の「若返り」図る。※日経3-28/17P39
  6. 木材:木材活用/ゼネコン各社-大型建築物で木材を活動しやすい新技術を相次ぎ開発。公共施設などの木材利用を促す法律が施行されており、木材の使い勝手を高めて受注拡大につなげる。公共建築物木材利用促進法が2010年施行/木造の公共施設が増加。14年度着工・公共建築物の木造率/10.4%、10年度比2.1ポイント増。※日経3-29/17P16
  7. 木材:木材活用/大林組-工法を見直し、窓などの開口部を従来よりも多く設ける。木造住宅などで使用される国産の小型部材を組み合わせて大型部材にし、耐久力を高める工法を開発。耐震のために必要な壁材の量を削減、6階建て建物で比較して開口部を従来工法に比べ50%増やすことが可能になる。6-8階建て公共施設など狙う。※同上
  8. 木材:木材活用/清水建設-木材を使った大型建築物のデザイン性を高められる接合部材を開発。木造と、鉄骨造や鉄筋コンクリ-トを組み合わせやすくする施術を開発。柱と梁を接合する部分に、工場生産の鉄筋コンクリ-ト部材を使う。柱と柱の距離を20m近くまで広げることができるため、より自由なデザインが可能になる。※同上
  9. 木材:木材活用/竹中工務店-1時間耐火の部材の製造方法を見直した。燃え止まり層を従来のモルタルの板から流動性の高い石こう材を注入する方法に変更。コストも従来比1-2割削減。「1時間耐火」/木材は4階建てまで、「2時間耐火」/14階建てまでの建物に使える(建築基準法)。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:NTT都市開発/JR原宿駅前で商業と賃貸住宅の複合ビルを開発。地上10階・地下3階建てで、設計に建築家の伊東豊雄氏が参画。2020年春までに完成。総事業費/約550億円。敷地面積/5000㎡、延べ床面積/約26,800㎡。低層階/商業ゾ-ンで約11,000㎡確保、高層階に設ける賃貸住宅機能/80戸程度計画。※日経3-3/17P13
  2. 不動産:住友不動産/傘下の住友不動産販売を完全子会社化。21日から5月1日までTOB実施、出資比率を現在の70.38%から100%に引き上げる。取得額/609億円になる見通し。完成子会社化により、意思決定を迅速にする。住友不動産販売/中古住宅の仲介業務などを手がけている。東証第一部に上場している。※日経3-18/17P13
  3. 不動産:名古屋鉄道/発表-名古屋周辺のビル6棟を一体開発する再開発計画の全体概要。2022年度に着工、高さ30階程度のビルに、商業施設やオフィス、ホテル、住宅などが入居予定。地下に設置する駅はリニア中央新幹線が開業する27年をメドに整備。今回の再開発/名鉄、近鉄グル-プホ-ルディングスや三井不動産、日本生命保険が関与。※日経3-30/17P17
  4. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の2月末のオフィスビル空室率は3.70%と前月比0.04ポイント下がった。新築ビルを中心に成約が進んだ。平均募集賃料/3.3㎡あたり18,655円と前月比73円上昇。※日経3-10/17P23
  5. ゼネコン:鹿島/2017年3月期連結見通し-営業利益は前期比35%増の1500億円、25年ぶりに最高益更新。従来予想から300億円上積み。鉄鋼などの資材価格や労務費の上昇が一服/工事採算が改善。売上高は前期比4%増の1兆8200億円。従来予想を400億円上回る。純利益は38%増の1000億円。海外工事比率/約2割。※日経3-16/17P13
  6. ゼネコン:大成建設/2017年3月期連結見込み-純利益は前期比約3割増の1000億円前後。16年3月期に続き過去最高を更新。旺盛な再開発需要を背景に工事単価が上昇し利益率が改善。売上高は3%減の1兆5000億円。大幅増益の主因/オフィスや病院など首都圏での建築工事での利益率改善だ。※日経3-25/17P17
  7. ゼネコン:大林組/2017年3月期連結見込み-純利益は930億円、前期比47%増。従来予想を130億円上回り、2年連続で過去最高益。建設コストが期初の想定を下回った。売上高は1兆8700億円、前期比5%増、営業利益は24%増の1320億円。それぞれ従来予想を50億円、180億円上回る。売上高工事総利益率が改善/12.8%。※日経3-25/17P17
  8. 施設:ホテル/西武ホ-ルディングス-会員制ホテル事業に参入。2019年度から最大2000億円を投じて全国のリゾ-ト地に約20施設をつくる。金融機関の調査/国内の富裕層は今後5年間で3割近く増えるとの予測もある。ホテル運営のノウハウを生かして富裕層の需要を取り込む。※日経3-10/17P1
  9. 施設:ホテル/西武ホ-ルディングス-ホテル事業で新ブランドを展開。宿泊に特化して客室単価1万円前後と安く抑えたホテルを2019年度をメドに開業。今後10年内に新ブランドを中心に約100カ所の開業まざす。訪日外国人が増えているが、ホテル料金の高騰で民泊などに流れる動きも出ている。値ごろ感のある価格設定で、中間所得層を開拓。※日経3-30/17P17
  10. 施設:ホテル/タイの老舗ホテルチェ-ンのデュシット・インタ-ナショナル-日本に進出。28日/ビジネスホテルを手がけるカラ-ズインタ-ナショナル(東京・港)と合併会社設立で合意。まずは2020年までに京都に最高級ブランド「デュシタニ」のホテルの開業を目指す(客室数/約150室、料金/1泊1室5万円前後想定、レストランやスパ施設も)。アジアの富裕層の需要取り込む。※日経3-29/17P17
  11. 内装:イオン/店舗の内装デザイン事業に乗り出す。ショッピングセンタ-(SC)の施設管理で培ったノウハウを活用し、デザインから施工、開業後の維持管理まで一貫して手掛ける。自社SCの出店テナントのほか、小売りや外食企業などの需要を開拓、今後3年で、改装工事なども含めた売上高を150億円にする。※日経3-8/17P15
  12. 内装:丹青社/2017年1月期連結-経常増益。売上高707億円(前期/676)、経常益41.15億円(同/33.03)、利益26.26億円(同/43.79)。18年1月期連結見通し/売上高734億円、経常益43.00億円、利益28.50億円。訪日外国人の増加を背景にホテルなどの新・改築案件が好調で、純利益は9%増える見通し。※日経3-11/17P15
  13. 内装:丹青社/新社長-高橋貴志氏(たかはし・たかし)。1974年(昭49年)都立工芸高卒、丹青社入社。10年取締役執行役員。16年副社長。東京都出身。61歳(4月25日就任。青田嘉光社長は代表権のある会長に)。※日経3-11/17P12
  14. 建設:日本建設業連合会情報/2月の国内建設受注額(97社)-前年同月比3.5%減の1兆236億円。7カ月ぶりにマイナス。官公庁からの発注は前年同月比14.4%増だったものの、民間が9.9%減り全体の受注額を押し下げた。※日経3-29/17P16
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社がサウジアラビアから長期契約で輸入する原油(DD原油)の価格が3カ月連続で上昇。代表油種のサウジアラビア産「アラビアンライト」の2月積み/1バレル54.61ドルと前月比2.9%上昇。直近底値だった2016年11月積みからの上げ幅は約25%。産油国の減産を受け指標となるドバイ原油が上昇したのを反映。※日経3-2/17P21
  2. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/6日-小幅反発。取引の中心となる5月渡し/前週末比0.20ドル高い1バレル53.90ドル前後。このところ下落が続いていただけに安値では押し目買いが入りやすかった。※日経3-7/17P22
  3. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/7日-小幅続伸。取引の中心となる5月渡し/前日比0.20ドル高い1バレル54.10ドル前後。安値で押し目を拾う動きが出やすくなっている。※日経3-8/17P24
  4. 原油:国際エネルギ-機関(IEA)/2022年までの中期石油市場リポ-ト-新規の開発投資が増えなければ一時的に需要が逼迫する場面もありうると予測。引き続きメジャ-など大手石油会社は投資を抑制しており、インドや中国など新興国需要増に供給が追いつかず、原油価格に急騰リスクがあると指摘。※日経3-8/17P8
  5. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/8日-反落。取引の中心となる5月渡し/前日比0.20ドル安い1バレル53.90ドル前後。日本時間8日午後時点のニュ-ヨ-ク市場の時間外の原油先物相場が軟調に推移したためドバイ原油もやや安値での売買が優勢となった。※日経3-9/17P20
  6. 原油:9日午前/ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所で原油先物相場が続落し、指標となるWTI期近4月物は1ドル50ドルを下回って推移。一時、2016年11月以来の安値となる1バレル48.79ドル(前日比1.49ドル安)まで下げた。背景/米原油在庫の増加や、円安・ドル高が進み、ドル建てで取引される原油先物の割高感が意識された。※日経3-10/17P11
  7. 原油:原油安が続いている。アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/2016年12月以来、約3カ月ぶりに50ドルを割り込んだ。取引の中心となる5月渡し/13日-続落し前週末比1.40ドル安い1バレル49.80ドル前後。米国で原油の需給の緩みが意識され、米原油先物が下落した流れが波及。※日経3-16/17P5
  8. 原油:金融市場の原油安への警戒感が増している。米国際指標のWTI/米国時間の14日、一時1バレル47.09ドルまで下落し、3カ月半ぶりの安値を付けた。株式市場でも原油関連株が軒並み下落。※日経3-16/17P5
  9. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/17日-反落。取引の中心となる5月渡し/前月比0.40ドル安い1バレル50.10ドル前後。17日に米原油先物相場が下落した流れを引き継いだ。※日経3-18/17P20
  10. 原油:石油輸出国機構最大の産油国であるサウジアラビアが原油の輸出競争で苦戦している。大消費地の中国やインド向け輸出シェアでは2016年に首位から陥落。ロシアやイランが低価格で攻勢をかけた結果だ。価格優先のサウジがシェア重視に転じれば、原油価格の押し下げ要因となりそうだ。※日経3-23/17P23
  11. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/27日-続落し4カ月ぶり安値を付けた。取引中心の5月渡し/前週末比0.20ドル安い1バレル48.70ドル前後で推移。前週末に米石油サ-ビス大手ベ-カ-・ヒュ-ズが発表した石油掘削装置の稼働数が10週連続で増加し、米国のシェ-ル増産への警戒が出た。※日経3-28/17P25
  12. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/29日-続伸。取引の中心となる5月渡し/前日比0.40ドル高い1バレル49.70ドル前後で推移。28日のニュ-ヨ-ク市場で原油先物が上昇した流れを引き継いだ。※日経3-30/17P25
  13. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/30日-続伸。取引の中心となる5月渡し/前日比1.00ドル高い1バレル50.70ドル前後で推移。前日のニュ-ヨ-ク市場で原油先物が上昇した流れを引き継いだ。※日経3-31/17P23
  14. 素材:塩化ビニ-ル樹脂/塩ビ樹脂の輸出価格-2カ月連続上昇。国内大手の3月積み契約価格(運賃・保険料込み)/前月比4-7%高い。インドを中心に需要が好調な一方、中国の塩ビメ-カ-の稼働が振るわず供給が細る。インド向け/1トン1020-1030ドルと前月比70ドル(7%)高い。中国・東南アジア向け/40ドル(4%)上昇し940-960ドル。※日経3-3/17P20
  15. 素材:塩化ビニ-ル樹脂/輸出価格が前月から据え置きで決着。国内大手の4月積み契約価格(運賃・保険料込み)/インド向け-1トン1020-1030ドル、中国・東南アジア向け-同940-960ドル。需要は堅調なものの、一段の値上げは受け入れられないとしたパイプメ-カ-などの需要家が押し切った。有力消費国のインド/需要は堅調。※日経4-1/17P18
  16. 素材:コンクリ-ト補強材/馬居化成工業-塗布することでコンクリ-トの劣化を防ぐ薬剤の販売を本格化する。橋梁などで使用実績ができたことから、全国展開に乗り出す。公共インフラの延命や長寿命化などの用途で売り込む。工事の施工単価/1㎡あたり4000円弱となる見通し。30m程度の2車線の橋の場合/約120万円が目安。※日経3-7/17P39
  17. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料ナフサの平均輸入価格が5カ月連続で上昇。貿易統計情報/2月-前月比4.8%高の1キロリットル40,076円(運賃・保険料込み、速報値)。昨年末の原油高を反映。4万円台をつけたのは2015年9月以来。船で輸入するナフサは日本到着まで時間差があり、2カ月前の原油価格との連動性が高い。※日経3-31/17P23
環境関連
アジア関係/その他
  1. 海外:欧州/家庭用燃料電池各社(パナソニック、アイシン精機)-海外市場を本格的に開拓。海外での導入に補助金を出す動きが出ているほか、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」が発効し環境保護意識が一段と高まっている。各社/培った技術力を生かし、欧州を皮切りに米国、韓国などにも売り込む。※日経3-11/17P12
  2. 海外:米国/積水ハウス-2020年1月期までの3年で米国事業の人員を1割増やす。戸建て住宅を展開するため、今年2月に買収した戸建て住宅会社のウッドサイド社(ユダ州)の従業員を40-50人ほど増員し、個人向けの営業などを強化。海外事業を今後の成長の柱と位置づけており、市場拡大が見込める米国を集中的に開拓する。※日経3-28/17P17
  3. アジア:中国/国家統計局情報-2月の主要70都市の新築住宅価格動向、前月比で上昇したのは56都市で1月より11都市増。上昇した都市の増加は2016年8月以来6カ月ぶり。下落は12で8減り、横ばいは2で3減。地価が16年に高騰した北京、深セン、アモイなどの大都市は前月比で下落(規制強化)。3,4級都市/値上がり傾向。※日経3-19/17P
  4. アジア:ベトナム/大和ハウス工業-約80億円を投じてベトナム・ハイフォン市に大規模ホテルを建設。開業は2020年の予定。地上21階建てで客室は451室。182室を長期滞在型として運営し、269室はオ-クラニッコ-ルホテルマネジメントに運営を委託。日本人駐在員や出張者を取り込む。近くには大規模な工業団地があり、通勤アクセスがいいという。※日経3-28/17P16
■トピックス
      ※迫真/異変 マンション市場1-戸建てよりも高い        <日経3-13/17P2>
  
  • マンション市場に異変が起きている:2016年の供給戸数/1992年以来、24年ぶりの低水準。元区は全国の半数を占める首都圏の不振。供給減で需給は締まっているのに、契約率は好不調の目安とされる70%を下回った。空前の低金利は不動産業者に資金余裕をもたらし、マンション開発を刺激した。だが、負の側面も表面化している。東京・日本橋馬喰町(繊維問屋街/マンション建設ラッシュ)/開発案件は10件を越える。「供給過多。だぶつくのでは」/近隣の不動産業者は浮かない顔。1坪300万円程度だった用地の売買価格は取引のたびに上昇、400万円、500万円とつりあがった。その結果、8000万円超の高額物件も目立つ。単身者や共稼ぎ世帯を狙うが、想定どおり売れなければ、街に活気はもどらない。
  • マンション失速の理由を象徴するもの:漁夫の利を得る企業の存在。「住宅の購入検討者がうちに流れているのは、マンションが高いから」/都内で戸建て住宅事業を展開するオ-プンハウスの荒井社長(販売は右肩上がりで、17年9月期は最終利益が220億円と5期連続の最高益更新見込む)。同社情報/東京都世田谷区や練馬区-マンションより1000-2000万円安い戸建てが珍しくないと。理由は土地の仕込みやすさだ。マンション向けは限られるため、入札で高値になりやすい。一方、戸建て向きの土地は比較的見つけやすく、割安で開発できる。「素早く開発できるという戸建ての強みが生きる環境にある」(慶応大学/大江教授)と指摘。
  • 消費者の意識変化という構造的な動きもマンション開発の対応に迫る:かつては夫婦と子ども2人という4人暮らしを想定し、手ごろな価格で開発できる郊外も重視してきた。それが少子高齢化で家族構成が変化。共稼ぎ世帯も増加し、「職住近接を求める動きが強まった」(不動産経済研究所)。郊外の物件で数を稼ぐという戦略が取りにくくなる中で、土地価格の上昇が直撃した。※迫真/異変 マンション市場2-最大の敵はホテル   <日経3-14/17P2>
  • 不動産経済研究所/情報:2016年の首都圏の新築マンションの平均価格-5490万円。バブル期の1992年以来ずっと割り込んでいた5000万円の大台を3年連続で上回った。マンションの販売不振をもたらした価格の高騰。跳ね上がるコストを抑え、各社とも手ごろな物件を提供しようと躍起だが、決め手に欠く。特に土地の手当てで厳しさが増している。
  • 最大の敵はホテルだ:訪日外国人の増加でホテル需要は急拡大が続き、開発は目白押し。例/アパグル-プ-怒濤の勢いで土地を吸い上げる。銀座に出やすい各地で新設が続く。同社は20年までに37カ所開業する計画だ。日銀の金融緩和で銀行の融資姿勢が緩み、投資マネ-もホテルに向かう。不動産投資信託に集まった資金でホテルは高値で取引されるため、マンション向けに比べ1-5割高く土地を買えるという。「追い風が吹いている」(ホテル開発いちご)と自信を見せる。一方、マンション開発会社は採算ギリギリで抵抗せざるを得ない。「安く土地を仕入れるのが難しい」(三菱地所)と。
  • 土地だけではない/あらゆるコストが重荷になっている:建設現場では労務費が上昇。鋼材など資材価格も上昇傾向。資材も運ぶ運賃も上昇。※迫真/異変 マンション市場3-「7億円で見繕ってや」  <日経3-15/17P2>
  • 低迷する首都圏から目を転じれば異なる光景が広がる:2017年1月には近畿圏のマンション供給戸数が約26年ぶりに首都圏を上回った。「7億円でなんぼか見繕ってくれへんか」/大阪中心部のタワ-マンションを5-10戸まとめて購入する「タワマンコレクタ-」。中小企業のオ-ナ-が多い。不動産相場の上昇で、中古で売っても利益が残る。市内では15棟以上のタワ-マンションの計画が進行している。マンションの平均価格/約3900万円と首都圏の7割程度の近畿圏。会社員にも手が届きやすい。開発事業者は土地の仕入れに奔走する。
  • 地方都市も堅調だ:「いったい誰が買うのか」/地元で注目物件-福岡市天神近くでJR九州が建設中の高層マンションだ。最高額は3億円。2017年11月に引き渡し予定の172戸のうち170戸が既に売れた。市内では建設中の高級マンションのブランド名を示す囲いがあちこちにある。首都圏での高値競争を避け、東京本社のタカラレ-ベンなど中堅のマンション事業者は地方都市に流れ込む。首都圏以外でも進む都心居住が追い風だ。
  • 好調は持続するのか:懸念はやはり価格上昇だ。札幌、仙台では16年の平均価格がバブル期の水準を超えた。建設ラッシュが続く仙台市中心部/新築の高級マンションで夜、明かりがつく部屋はまばらだ。「投資用や富裕層のセカンドハウス用としてよく売れている」(市内の不動産業者)。「首都圏の市況が下がると、半年から1年後に他の地域に広がる。楽観はできない」(野村不動産)。 ※迫真/異変 マンション市場4-新築だけでは食えない  <日経3-16/17P2>
  • 曲がり角にさしかかった国内マンション開発の現状を映し出す:高級住宅地として知られる東京・西麻布/2月-マンション「ウッドヴィル麻布」が売り出された。高級賃貸マンションを前面改修し、3000㎡を超えるゆったりした敷地に28戸が入る。初回分譲の3戸のうち、占有面積185㎡の住戸は2億9800万円。超高級物件ながらすぐに完売。開発したのはNTT都市開発。この物件は、2015年春に取得し、社内でどう開発す   べきか検討を重ねてきた。「立て直すか、そのまま生かすべきか」/住宅事業本部は悩み続けた。かつてなら立て直して新築として発売するところだが、折からの建設費高騰で販売価格が大幅に上がりかねない。最終的に前面改装して再販する道を選んだ。すべり出しは順調でも「手探りですよ」(同)と慎重。
  • 新たな食いぶちを探る:これまで不動産大手にとってマンション事業と言えばファミリ-向け新築が中心。安定収入を稼げるビジネスだったが、主戦場の首都圏は価格高騰も有り不振が続く。NTT都市開発でも収益を確保しようと、賃貸や高齢者住宅など領域を広げる。今回のように改修した高級中古マンションも、新たな食いぶちを探る一環だ。三菱地所レジデンスや住友不動産も同様な動きで、多様化が進む。
  • 新たな付加価値でどう消費者を引きつけるか:例/大阪府摂津市では一風変わったマンションが開発中。全戸にウエアラブル端末や血圧計などを設置し、居住者はテレビを通じて専門家から助言を受けられる。
  • 狙いはシニア層:「戸建てがついのすみかになる時代は終わった。シニアに振り向いてもらえないと生き残れない」(近鉄不動産マンション事業部)と。マンション販売/好調だった1994年以降の約10年間の水準に比べ、今はその半分以下。市場縮小で、首都圏でマンション事業を手掛ける企業は133社(16年)と、ピ-ク時の94年の3割弱に落ち込んでいる。<どうやって生き残るか、知恵が求められる>。


 
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞