■住宅関連情報/2020年11月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報/10月の新設住宅着工戸数-70,685戸、前年同月比8.3%減。16カ月連続減。QUICKまとめ/市場予測の中央値-9.3%減。内訳/持ち家-6.1%減の23,013戸、15カ月連続減。貸家-11.5%減の26,043戸、26カ月連続減。分譲-9.6%減の20,706戸、12カ月連続減。日経QUIKニュ-ス20-11/30 14:09>
  2. 戸建て住宅動向:在宅勤務拡大で都心や郊外で部屋数の多い住宅が注目。オ-プンハウス/2021年9月期連結見通し-営業利益が前期比11%増の690億円。9期連続の過去最高更新。売上高は10%増の6340億円、純利益は16%減の500億円。飯田グル-プホ-ルディングス/21年3月期連結見通し-純利益は前期比8%増の580億円。※日経11-14/20P13
  3. 戸建て住宅動向:新型コロナウイルスの流行で新築1戸建て住宅の需要が伸びている。在宅勤務の普及で仕事用の部屋の確保しやすさなどが評価されている。購入層/子どもがいて初めて住宅を取得する30代が6-7割を占める。「駅近」とは言えない立地でも成約。都内では延べ床面積90㎡程度で4000万円弱が中心価格帯だ。※日経11-21/20P7
  4. 戸建て住宅動向:建売住宅最大手の飯田グル-プホ-ルディングス(GHD)/4-9月の販売棟数が前年同月比で1割増え、10月以降も2桁の伸び(20%増)の勢いが続く。ただ、景気の冷え込みで個人所得は減少傾向。好調な販売が続くか見通しにくい。緊急事態宣言が発令された4月は前年割れ、5月以降プラスに転じた。※同上
  5. 戸建て住宅動向:首都圏を中心に建売住宅などを手がけるオ-プンハウス(狭い土地での3階建てが特徴)/販売-4月は39%減だったが、5月は43%増と大幅なプラスに転じた。7-9月は前年同期比48%増。延べ床面積は90㎡程度が多く4500万円前後が中心だ。主な購入層は飯田GHDと同じく30代だ。今後は未開拓の関西へ進出。※同上
  6. 戸建て住宅動向:不動産経済研究所情報/4-9月の新築マンションの専有面積の単価-東京23区で1㎡121.9万円。23区外は同84.7万円。建築費などの上昇でマンション価格が高止まりするなか、飯田GHDは割安感のある価格で需要を集めつつある。※同上
  7. 戸建て住宅動向:国土交通省情報/1戸建て分譲住宅(建売住宅)の着工-19年が約14万戸。約28万戸の1戸建て持ち家(注文住宅)の半分だ。ただ、地価が高い首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は持ち家が56,000戸に対して分譲は63,000戸、住宅市場での存在感は大きい。※同上
  8. 戸建て住宅動向:東京カンテイ情報/首都圏の新築分譲1戸建て(木造、土地面積100㎡以上300㎡以下)の発売戸数-9月末まで12カ月連続で前年同月を上回った。特に新型コロナウイルスの流行が深刻化した4月以降は伸びが目立つ。6月は前年同月の3倍に達した。10月/前年を下回るが前月並みを維持。供給過剰に要注意と指摘。※同上
  9. マンション発売動向:不動産経済研究所情報/10月の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新築マンション発売戸数-前年同月比67.3%増の3358戸。関東などを襲った台風19号の影響で大幅減だった昨年の反動があるが、コロナ禍をきっかけに新たな住まいを探す動きが強まった。郊外の物件を購入するファミリ-層も増えている。※日経11-20/20P15
  10. マンション発売動向:同上/2カ月連続で前年実績を上回り、東京を中心に全ての地域で発売戸数が増えた。1戸当たりの価格/6130万円で前年よりも138万円上昇。契約率/70.4%と好不調の目安である70%を超えた。郊外物件がけん引し、発売戸数は埼玉が前年の3.1倍、神奈川県が21.5%増えた。契約率/埼玉と千葉-8割を超えた。※同上
  11. マンション価格動向:東京カンテイ情報/10月の分譲マンションの平均募集賃料-首都圏で1㎡あたり3163円、前月から0.6%上昇。3カ月連続で過去最高を更新。都市部で賃貸需要が底堅く、賃料水準が高い東京都の物件の比率も拡大し、全体をけん引した。※日経11-18/20P18
  12. マンション価格動向:同上/都県別-東京都は0.1%高い3698円、神奈川県は1.7%高い2380円。横浜市や川崎市で価格上昇が目立った。近畿圏/0.4%高い1945円。大阪府は上昇に転じ、兵庫県は2カ月連続で下落。中部圏/1.6%高の1732円。4カ月ぶりの上昇。※同上
  13. 住宅:フジ住宅/2020年9月中間期連結-増収増益。売上高565億円(前年同期/511)、経常益22.58億円(同/19.99)、利益14.74億円(同/12.87)。21年3月期連結見通し/売上高1190億円、経常益20.00億円、13.00億円。※日経11-3/20P19
  14. 住宅:オ-プンハウス/2020年9月中間期連結見込み-営業利益は前の期比7%増の620億円程度で、8期連続で過去最高更新。コロナ禍による在宅勤務の広がりも追い風となり、都心の戸建て住宅販売が伸びた。売上高は5%増の5700億円程度。売上高、営業利益ともに会社の事前予想と同水準。※日経11-7/20P13
  15. 住宅:オ-プンハウス/都心部の狭小地の住宅開発に強みを持つ。共働きの子育て世代などを中心に、テレワ-クがしやすい戸建て住宅の需要が高まっているとみられる。コロナ禍の拡大以前から好調だった住宅販売に弾みがついた。※同上
  16. 住宅:オ-プンハウス/2020年9月期連結-増収増益。売上高5759億円(前期/5403)、経常益773.57億円(同/549.28)、利益594.91億円(同/394.07)。21年9月期連結見通し/売上高6340億円、経常益700.00億円、利益500.00億円。※日経11-14/20P12
  17. 住宅:ケイアイ不動産/埼玉県や北関東エリアを中心に戸建て住宅の開発・販売を手掛けている。2020年9月中間期連結見込み/営業利益-前年同期比15%増の38億円程度。15年の上場以来、9月中間期としては4期連続の最高益更新。売上高-15%増の660億円前後。在宅勤務の普及で、埼玉、群馬、栃木などで子育て世代の需要が高まる。※同上
  18. 住宅:サンヨ-ホ-ムズ/2020年9月中間期連結-赤字。売上高162億円(前年同期/237)、経常益▲14.67億円(同/1.09)、利益▲10.29億円(同/0.34)。21年3月期連結見通し/売上高596億円、経常益7.50億円、利益5.00億円。※日経11-7/20P15
  19. 住宅:コスモスイニシア/2020年9月中間期連結-赤字。売上高382億円(前年同期/431)、経常益▲3.10億円(同/23.32)、利益▲1.41億円(同/19.47)。21年3月期連結見通し/売上高1050億円、経常益▲8.00億円、利益▲8.00億円。※日経11-10/20P20
  20. 住宅:グランディハウス/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高218億円(前年同期/227)、経常益5.36億円(同/13.41)、利益3.23億円(同/8.71)。21年3月期連結見通し/売上高485億円、経常益18.00億円、利益12.00億円。※日経11-10/20P20
  21. 住宅:飯田グル-プホ-ルディングス/2020年9月中間期連結-増収増益。売上高7383億円(前年同期/6570)、経常益512.75億円(同/451.26)、利益347.28億円(同/305.54)。21年3月期連結見通し/売上高13800億円、経常益860.00億円、利益580.00億円。※日経1-10/20P20
  22. 住宅:スタ-ツコ-ポレ-ション/2020年9月中間期連結-増収減益。売上高940億円(前年同期/917)、経常益96.06億円(同/100.14)、利益66.28億円(同/67.39)。21年3月期連結見通し/売上高1930億円、経常益185.00億円、利益115.00億円。※日経11-11/20P20
  23. 住宅:大和ハウス工業/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高19664億円(前年同期/21793)、経常益1504.66億円(同/2079.10)、利益913.29億円(同/1473.90)。21年3月期連結見通し/売上高40000億円、経常益2430.00億円、利益1300.00億円。純利益/前期比44%減。従来予想は55%減。米国の住宅販売が好調。※日経11-12/20P17,18
  24. 住宅:日本ハウズイング/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高517億円(前年同期/598)、経常益22.41億円(同/32.50)。利益14.25億円(同/17.35)。21年3月期連結見通し/売上高1114億円、経常益56.30億円、利益36.00億円。※日経11-12/20P18
  25. 住宅:エムジ-ホ-ム/2020年9月中間期連結-経常赤字。売上高23億円(前年同期/59)、経常益▲1.26億円(同/5.36)、利益10.08億円(同/4.99)。21年3月期連結見通し/売上高126億円、経常益6.64億円、利益15.93億円。※日経11-13/20P16
  26. 住宅:長谷工コ-ポレ-ション/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高3699億円(前年同期/4142)、経常益300.39億円(同/434.44)、利益205.39億円(同/301.68)。21年3月期連結見通し/売上高8000億円、経常益700.00億円、利益490.00億円。※日経11-13/20P17
  27. 住宅:住友林業/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高5259億円(前年同期/5297)、経常益287.25億円(同/256.89)、利益162.61億円(同/125.91)。純利益/前年同期比9%減。従来予想から110億円上方修正。米国住宅販売が好調。21年3月期連結見通し/売上高8210億円、経常益375.00億円、利益205.00億円。※日経11-13/20P17
  28. 住宅:プラズマハウス/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高63億円(前年同期/72)、経常益4.70億円(同/7.39)、利益3.54億円(同/4.90)。21年3月期連結見通し/売上高132億円、経常益10.18億円、利益6.50億円。※日経1-14/20P12
  29. 住宅:新日本建設/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高388億円(前年同期/491)、経常益44.53億円(同/62.13)、利益30.68億円(同/47.06)。21年3月期連結見通し/売上高1030億円、経常益138.00億円、利益95.00億円。※日経11-14/20P12
  30. 住宅:新日本建物/2020年9月中間期単独-増収減益。売上高75億円(前年同期/72)、経常益5.71億円(同/8.71)、利益4.73億円(同/7.25)。21年3月期単独見通し/売上高198億円、経常益17.30億円、利益14.50億円。※日経11-14/20P14
  31. 住宅:レオパレス21/2020年9月中間期連結-赤字。売上高2086億円(前年同期/2215)、経常益▲128.54億円(同/▲164.97)、利益▲175.71億円(同/244.35)。アパ-トの入居率が低迷し、同期間で3期連続の最終赤字。21年3月期連結見通し/売上高4311億円、経常益▲102.00億円、利益▲80.00億円。※日経11-14/20P13,14
  32. 住宅:JR四国/大和ハウス工業など4社と岡山市で分譲マンションを共同開発。10月に着工、2023年3月に完成。隣接地に公園やス-パ-が整備される予定。JR四国/鉄道事業以外での収益拡大を狙う。「プレミスト岡山ザ・レジデンス」/JR岡山駅から徒歩6分。19階建て/総戸数293戸。間取り/3LDK、2LDK。中心価格帯/4000万円。※日経11-20/20P43
  33. 住宅:分譲マンション管理の穴吹ハウジングサ-ビス(高松市)/同業の建衛工業(札幌市)を買収する。取得額/非公表。同社/西日本を中心に事業を展開しており、北海道での事業拡大を狙う。12月15日付で発行済み株式の91%を取得する(創業者・社長から)。建衛工業/9月時点-管理分譲マンション55棟、約4300戸。売上高2.77億円。※日経11-21/20P37
  34. 住宅:長谷工コ-ポレ-ション/建物が各種センサ-で情報を集める「電脳マンション」を開発した。気象や室内環境のデ-タから補修時期を判断し、住民の生活パタ-ンから必要な設備を提案する。マンションを建てて終わるのではなく、デ-タ蓄積拠点として生かすビジネスモデルに転換する。※日経11-26/20P17
  35. 住宅:同上/第1号の学生マンション「フィ-ルアイ レジデンス」(東京都板橋区)-家賃は同様の物件に比べ月額1万円ほど高い。第2号の「コムレジ赤坂」(東京・北)-2021年9月完成予定。シニア向け、分譲など物件によって機能を変えていく。※同上
  36. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-10月の中古マンションの平均希望売り出し価格(70㎡換算)は都心6区(千代田、中央、港、新宿、渋谷、文京)で前月比0.4%安い8546万円。4月ぶりの下落。東京23区/0.5%高の5855万円、都全体/0.9%高い5243万円。物件数の多い東京都の上昇で首都圏は0.6%高の3744万円。※日経11-27/20P20
  37. 地価:国土交通省情報/新型コロナウイルスの影響で商業地を中心に地価下落が止まらない。全国主要100地区の7月と10月地価変動を比較する「地価LOOKリポ-ト」/下落した地区数-前回調査の38地区(4月と7月を比較)から45地区に増加。新型コロナの感染は足元で再拡大、大都市を中心に地価下落が長期化する可能性がある。※日経11-20/20P5
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:三井住友銀行/2021年にも、住宅ロ-ンの手続きを専用のスマ-トフォンアプリで完結で  きるようにする。デジタル対応を強化し、住宅ロ-ンの主要客である若年層の取り込みを図  る。11月下旬に手続きを行うアプリの配信を始める。※日経11-5/20P11
  2. 住宅ロ-ン:同上/ネット銀行の多くは変動型で年率0.3%台の低金利を打ち出している。0.4%台のメガバンクは商品説明の手厚さや契約後のサポ-トなどで差別化しているが、守勢に回っているのが現状。住宅ロ-ンの契約者/30-40歳代が中心で、スマホの手続きに抵抗がない顧客も多い。サ-ビスを維持しながらデジタル化を進め、顧客の取り込みを図る。※同上
建材・住設・家具関連
  1. 建材:鋼板/薄鋼板の国内在庫が約10年ぶりの低水準を記録。主要3品種(熱延、冷延、処理鋼板)のメ-カ-・流通の合計量/9月末時点の速報値で3,665,000トン。8月末比263.000トン(6.7%)減少し、2010年6月以来の低水準。メ-カ-の生産抑制に加えて需要も上向き、在庫が一段と減った。※日経11-3/20P22
  2. 建材:鋼板/自動車や機械などに使う薄鋼板(薄鋼)の流通価格が約2年5カ月ぶりに上昇。自動車生産の回復で需要が上向く一方、生産量はコロナ禍で鉄鋼メ-カ-が減産した水準から回復しておらず、原料高などを背景にメ-カ-が打ち出した値上げが流通段階で浸透し始めた。※日経11-28/20P19
  3. 建材:鋼板/同上-薄板(厚さ3mm未満の鋼板)の基本品種である熱延鋼板(1.6mm品)の東京地区の流通価格は現在、1トン78,000円前後。1カ月前比2000円(3%)高い。冷延鋼板も約2%上昇。厚鋼(厚さ6mm以上の鋼板)/熱延鋼板の12mm品の流通価格-東京地区で1トン81,000円前後と、1月カ前比1000円(1%)上昇どまり。※同上
  4. 建材:ステンレス/日鉄ステンレス-厨房機器などに使うニッケル系のステンレス冷延薄鋼板を4カ月連続で値上げする。国内流通市場(店売り)向け11月契約価格を10月契約比で1トン5000円(1.5%)引き上げる。主原料ニッケルの国際相場の上昇が理由だ。厚鋼板もコスト高を受け、11月契約価格を1トン5000円(1%)上げる。※日経11-6/20P23
  5. 建材:ステンレス/厨房機器や建材に使うステンレス鋼板の流通価格が11カ月ぶりに上昇。原料高を背景にメ-カ-が値上げを進め、仕入れ値が上がった流通業者が顧客への販売価格を引き上げた。主原料にニッケルを使うステンレス冷延鋼板「SUS304」の東京地区の流通価格(2mm品)/現在-1kg365-375円前後。1カ月前比5円(1%)高い。※日経11-13/20P20
  6. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」情報-10月末時点のH形鋼在庫量は165,900トンと、9月末から200トン(0.1%)増。増加は2カ月連続。稼働日数が増えたため出荷量は伸びたが、1日当たりに換算すると前月をわずかに上回った。※日経11-13/20P20
  7. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-H形鋼や熱延コイルなど全ての鋼材の12月契約価格を1トン2000円引き上げる。全面値上げは7月以来、5カ月ぶり。自動車を中心とする製造業の生産回復で鋼材需要が底入れし、市中在庫が低水準になったため。原料価格の上昇もあり、改めて値上げを進める。※日経11-17/20P20
  8. 建材:建設用鋼材/同上-12月契約価格はH形鋼が1トン83,000円と11月契約比2.5%上昇。熱延コイルは69,000円と3.0%、厚鋼板は77,000円と2.7%それぞれ上昇する。在庫減少や輸入材の値上がり、原料高などが背景で、多くの鋼材で流通業者も販売価格引き上げを急いでいる。※同上
  9. 建材:建設用鋼材/共英製鋼-マンションの鉄筋に使う異形棒鋼の12月度の販売価格を1トンあたり3000円引き上げる。地域によるが4-5%程度の値上げ。中国で鋼材需要が増え、原料の鉄スクラップや合金鉄・耐火物などの副資材の価格が高止まりしている。値上げで採算改善を目指す。値上げは2021年3月期に入って6回目。※日経11-18/20P18
  10. 建材:セメント/セメント協会情報-10月のセメントの国内販売量は3,742,474トンで、前年同月比1.1%増。前年を上回るのは13カ月ぶり。東京都を含む関東1区が増加。民間の大型再開開発工事の一部が動き出した。北海道も前年同月比プラス/北海道新幹線の延伸工事など大型工事向けの需要が出ている。※日経11-28/20P19
  11. 建材:価格動向/コロナ禍に伴う需要減で下落してきた鉄鋼や木材などの国内市況が下げ止まった。需要減と原料高で収益が悪化した素材メ-カ-が減産を徹底。一部で欠品も出始めた。国内外でコロナ再拡大もあり、素材市況全般が底打ちから上昇に転じるかは、先行きには不透明感も漂う。※日経11-21/20P17
  12. 建材:価格動向/H形鋼-東京地区の卸値は現在、1トン78,000円前後、7月以降底ばいが続き、今秋に入り2千円(3%)上昇。経済産業省情報/H形鋼の4-6月の国内生産量-前年同月比で約14万トン(8%)減少。同期間の受注量の減少幅を上回る。※同上98)建材:産業資材/鋼材や石油製品などの企業間取引価格をもとに算出した日経商品指数42種(1970年=100)の11月末値/174.929、前年同月比2.303ポイント(1.3%)低下。前年同月比マイナスは24カ月連続。足元は生産活動が上向く中で低下幅や緩んできたが、コロナ禍の再拡大が下押し要因になっている。鋼材や木材/マイナス。※日経20-12/20P21
  13. 建材:文化シャッタ-/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高782億円(前年同期/835)、経常益33.30億円(同/26.74)、利益18.74億円(同/15.70)。21年3月期連結見通し/売上高1710億円、経常益85.00億円、利益55.00億円。※日経11-5/20P21
  14. 建材:不二サッシ/2020年9月中間期連結-赤字。売上高375億円(前年同期/422)、経常益▲12.68億円(同/▲8.75)、利益▲14.85億円(同/▲10.18)。21年3月期見通し/売上高925億円、経常益4.40億円、利益0.30億円。※日経11-5/20P21
  15. 建材:大建工業/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高926億円(前年同期/975)、経常益33.71億円(同/41.97)。利益19.86億円(同/20.87)。21年3月期連結見通し/売上高1900億円、経常益70.00億円、利益40.00億円。※日経11-7/20P14
  16. 建材:ウッドワン/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高277億円(前年同期/324)、経常益6.57億円(同/4.64)、利益3.67億円(同/2.72)。21年3月期連結見通し/売上高569億円、経常益12.00億円、利益6.00億円。※日経11-7/20P14
  17. 建材:永大産業/2020年9月中間期連結-赤字。売上高264億円(前年同期/279)、経常益▲5.42億円(同/▲7.77)、利益▲1.92億円(同/▲9.88)。21年3月期連結見通し/未発表。※日経11-11/20P20
  18. 建材:南海プライウッド/2020年9月中間期連結-経常増益。売上高92億円(前年同期/97)、経常益9.25億円(同/8.90)、利益4.80億円(同/5.14)。21年3月期連結見通し/売上高180億円、経常益10.00億円、利益6.00億円。※日経11-10/20P20
  19. 建材:名古屋木材/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高21億円(前年同期/23)、経常益0.91億円(同/0.87)、利益0.81億円(同/0.80)。21年3月期連結見通し/売上高40億円、経常益1.10億円、利益0.78億円。※日経11-17/20P20
  20. 建材:ニチハ/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高573億円(前年同期/606)、経常益45.31億円(同/61.59)、利益32.87億円(同/48.49)。21年3月期連結見通し/売上高1160億円、経常益96.00億円、利益67.00億円。※日経1-7/20P14
  21. 建材:ニチアス/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高893億円(前年同期/1010)、経常益77.00億円(同/100.38)、利益46.66億円(同/70.40)。21年3月期連結見通し/売上高1900億円、経常益175.00億円、利益117.00億円。※日経11-10/20P20
  22. 建材:住友大阪セメント/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高1121億円(前年同期/1198)、経常益65.89億円(同/68.56)、利益45.01億円(同/45.55)。21年3月期連結見通し/売上高2341億円、経常益155.00億円、利益100.00億円。※日経11-11/20P20
  23. 建材:太平洋セメント/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高4206億円(前年同期/4313)、経常益266.40億円(同/224.70)、利益184.61億円(同/162.02)。21年3月期連結見通し/売上高8670億円、経常益630.00億円、利益410.00億円。※日経11-11/20P20
  24. 住設:タカラスタンダ-ド/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高903億円(前年同期/1010)、経常益38.54億円(同/85.74)、利益25.13億円(58.68)。21年3月期連結見通し/売上高1881億円、経常益73.00億円、利益47.00億円。※日経11-5/20P21
  25. 住設:クリナップ/2020年9月中間期連結-最終赤字。売上高476億円(前年同期/547)、経常益1.71億円(同/22.56)、利益▲1.42億円(同/15.72)。21年3月期連結見通し/売上高1030億円、経常益8.00億円、利益4.00億円。※日経11-7/20P14
  26. 住設:ジャニズ工業/2020年9月中間期連結-黒字化。売上高22億円(前年同期/25)、経常益0.20億円(同/▲0.09)、利益0.16億円(同/▲0.13)。21年3月期連結見通し/売上高46億円、経常益0.60億円、利益0.40億円。※日経11-10/20P20
  27. 住設:アサヒ衛陶/新社長-石橋孝広氏(いしばし・たかひろ)。1995年(平7年)京都産業大学卒、アサヒ衛陶入社。12年執行役員、17年取締役。大阪府出身。48歳(11月26日就任。町元孝二社長は退任)。※日経11-28/20P13
  28. 住設:能美防災/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高457億円(前年同期/500)、経常益33.80億円(同/56.53)、利益21.62億円(同/36.37)。21年3月期連結見通し/売上高1070億円、経常益112.00億円、利益74.50億円。※日経11-7/20P14
  29. 家具:オカムラ/2021年3月期連結見通し-経常利益は前期比2割減の115億円超。従来予想(39%減の90億円)から上振れする。働き方の変化に伴いサテライトオフィスを設ける企業が増え、机や椅子などオフィス家具の販売が想定を上回っている。売上高は7%減の2350億円程度。従来予想(9%減の2300億円)を上回る。物流機器も好調。※日経11-6/20P17
  30. 家具:オカムラ/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高1052億円(前年同期/1184)、経常益35.61億円(同/52.20)、利益21.55億円(同/34.20)。21年3月期連結見通し/売上高2360億円、経常益125.00億円、利益87.00億円。※日経11-7/20P14
  31. 家具::フランスベッドホ-ルディングス/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高243億円(前年同期/263)、経常益14.80億円(同/10.83)、利益8.51億円(同/6.66)。21年3月期連結見通し/売上高500億円、経常益26.00億円、利益16.00億円。※日経11-7/20P14
  32. 家具:ニトリホ-ルディングス(HD)/島忠を完全子会社化する。16日からTOBを開始。島忠/ DCMホ-ルディングスによるTOBへの賛同をやめ、ニトリHD案受け入れに転じた。ニトリに歩み寄る決め手/高いニトリHDの買収額だ。M&Aで買収価格を市場で競う流れが本格化してきた。※日経11-14/20P7
  33. 家具:ニトリホ-ルディングス/今後5年間で最大2000億円を投じて国内の物流施設・システムを一新する。全国各地で自前の物流センタ-を新設し、外部の物流企業が運営する施設の使用を順次停止する。各物流センタ-と店舗の在庫情報を一元化、ネット通販での消費者への配送時間を短縮する。現在/全国に配送センタ-は12カ所、うち自前は4カ所。※日経11-20/20P1
合板・木材関連
  1. 合板:輸入合板/輸入合板の流通価格/2年1カ月ぶりに上昇。背景/産地の東南アジアで原料の丸太価格上昇、減産で日本への輸入減少。国内の型枠用合板/6割が輸入品。輸入物の問屋卸価格(東京地区)/指標の12mm品-1枚1240円(中心値)。10月比20円(2%)上昇。9月輸入量/134,613立方m、前年同月比28%減。※日経11-12/20P23
  2. 合板:国産合板/住宅の床材や壁材に使う国産合板の値下がりが止まった。指標となる厚さ12mm品/1枚-1030円が続く。住宅不振で合板メ-カ--は今春から減産を強化。9月の生産量/約23万立方mと昨年10月のピ-ク比2割少減。住宅着工/9月まで15カ月連続で前年同月マイナスだが、9月末在庫は8カ月ぶりにマイナス。※日経11-21/20P17
  3. 木材:農林水産省情報/住宅の梁や柱に使う製材品向けヒノキ丸太の価格が上昇した。10月中旬時点の全国平均価格(工場着)/14-22㎝✕3.65-4m品が1立方m17,500円と9月中旬に比べ500円(2.9%)高い。主産地の熊本など九州地方で出材が減った。コロナ禍で住宅需要が減少し、丸太の取引は低調だ。※日経11-17/20P20
  4. 木材:同上/製材品に使うスギ丸太-24-28㎝✕3.65-4m品は1立方m13,900円と400円(3.0%)上がった。6月の安値を底に持ち直している。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-10月の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は前月から0.5ポイント上がり3.93%。空室率の上昇/8カ月連続。最も高い渋谷区/5.14%で0.66ポイント上昇。5%台は2014年2月以来。港区/0.51ポイント上昇し4.84%。上昇幅が最大の新宿区/0.71ポイント上昇し4.12%。※日経11-13/20P20
  2. 不動産:オフィスビル/同上-5区の平均募集賃料(3.3㎡あたり)は22,434円、前月比1.32%(299円)下落。9月が同0.39%(89円)安だったのに比べ落ち込みが目立った。最もマイナスが大きかった港区/1.83%(426円)下がり22,806円。賃料の最も高額な渋谷区/0.72%(178円)安い24,635円。※同上
  3. 不動産:オフィスビル賃料/日経のオフィス賃料調査情報-新型コロナウイルス禍で賃料が下がり始めた。2020年下期は東京の新築ビル(築後1年未満)の賃料を示す指標が下落傾向を鮮明にしている。築後1年以上の既存ビルは9年連続で上がっているが、20年上期から伸びは鈍った。※日経11-3/20P22
  4. 不動産:オフィスビル賃料/賃貸料から算出したオフィスビル賃貸料指数(1985年=100)-東京都は新築ビルが167.39で、19年下期から24.89ポイント下落。20年上期(187.42)と比べても下げ幅は大きく、18年下期以来の水準に低下。既存ビルの指数は159.33で前年同期比5.74ポイント上昇。上げ幅は縮小傾向。※同上
  5. 不動産:オフィスビル賃料/日本不動産研究所情報-世界主要都市の不動産調査。対象/14都市のうち10月時点のオフィス賃料が半年前より上昇したのはアジアの3都市。新型コロナウイルスの感染状況が深刻な欧米都市は下げが目立った。※日経12-1/20P21
  6. 不動産:オフィスビル賃料/同上-上位はホ-チミン、台北、ソウルと続いたが、上昇率は1%以下にとどまる。東京と大阪は0%で、4位(前回/大阪は1位、東京は5位)。マイナス幅が大きかったのは香港で3.1%下落。北京は2.6%、上海が1.7%それぞれ下落。ロンドンは1.3%、ニュ-ヨ-クも1.4%といずれも下落。マンション賃料の変動率/東京と大阪-0%。※同上
  7. 不動産:オフィス縮小/三菱ケミカル-2021年4月に本社機能がある東京都内3カ所のオフィスを1カ所に集約する。コロナ禍で在宅勤務が増え、出社率が2-3割に低下。柔軟な働き方を定着させ、賃料などのコストを削減する。※日経11-8/20P7
  8. 不動産:オフィス縮小/クボタ-東京都内のオフィス面積を3割減らす。都内に分散しているグル-プ会社の拠点を2021年に中央区京橋にある本社に集約する。在宅勤務の普及により限られた面積でも働くことが可能になった。賃料を年間3億円削減する。コロナ禍を契機にオフィスのあり方を見直し、柔軟な働き方を模索する。※日経11-10/20P19
  9. 不動産:オフィス縮小/三菱UFJ銀行-テレワ-クを前提としたオフィスを2021年5月に設ける。東京・丸の内に本店があり、丸の内や大手町に8カ所の本社機能を持つオフィスがある。このうち東京駅前の「JPタワ-」などに置く2拠点を東京メトロ麹町駅前の商業ビルに移し、規模を縮小する。座席数を絞り、固定席がないフリ-アドレスとする。※日経11-13/20P7
  10. 不動産:三井不動産/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高7974億円(前年同期/8887)、経常益472.88億円(同/1078.59)、利益90.40億円(同/663.24)。営業利益/前年同期比46%減の641億円。コロナ禍でホテルなど施設の客数減響く。21年3月期連結見通し/売上高19500億円、経常益1690.00億円、利益1200.00億円。※日経11-6/20P18,19
  11. 不動産:三井不動産/読売新聞グル-プ本社と共同で東京ド-ムを買収。買収額/約1200億円。複合施設開発やテナント誘致などのノウハウを生かし、ド-ム周辺を一体運営して家族連れで楽しめる「ボ-ルパ-ク」構想を推進する。読売巨人軍との連携も強化する。レジャ-分野を成長の柱に育てる狙いだ。東京ド-ムにTOBを実施/東京ド-ムは賛同。※日経11-28/20P13
  12. 不動産:住友不動産/2020年9月中間期連結見込み-純利益は前年同期から5%ほど増え、980億円前後。6期連続で同期としての最高益を更新。主力のオフィスビルの賃料や分譲マンションの販売が堅調。競合他社に比べて売上高に占めるホテルや商業施設事業の比率が低く、コロナ禍での営業自粛による減収を補った。※日経11-6/20P19
  13. 不動産:同上/売上高は1割程度減り、5200億円前後。営業利益は前年同期(1375億円)と同水準。21年3月期は販売を予定する分譲マンションの戸数が少なく、4500戸と前年実績から2割減が響く。21年3月期連結見通し(5月公表)/売上高-前期比13%減の8800億円、純利益-8%減の1300億円。オフィスビル事業が好調、上振れ公算大。※同上
  14. 不動産:住友不動産/2020年9月中間期連結-最終増益。売上高5151億円(前年同期/5794)、経常益1295.41億円(同/1318.48)、利益971.31億円(同/932.24)。21年3月期連結見通し/売上高9000億円、経常益2000.00億円。利益1400.00億円。※日経11-13/20P16
  15. 不動産:東急不動産ホ-ルディングス/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高3838億円(前年同期/4125)、経常益121.05億円(同/260.57)、利益6.00億円(同/143.95)。21年3月期連結見通し/売上高8950億円、経常益340.00億円、利益170.00億円。純利益/前期比56%減。「東京ステイ」や「東急ハンズ」の売上げ落ち込む。※日経11-10/20P20,21
  16. 不動産:三菱地所/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高5273億円(前年同期/5352)、経常益916.18億円(同/810.83)、利益509.39億円(同/480.78)。純利益/6%増-オフィスビルの賃貸や物流施設などの売却益が伸びた。21年3月期連結見通し/売上高11420億円、経常益1750.00億円、利益1100.00億円。※日経11-12/20P17,18
  17. 不動産:NECのシステム開発子会社のNECネッツエスアイ/コロナ禍による在宅勤務の拡大で、企業が都心のオフィスを分散させるのを支援するサ-ビスを始める。サテライトオフィスの物件の紹介やネットワ-ク構築などで一括して請け負う。足元でコロナの感染者が増える中、拠点網の再編を検討する企業を後押しする。※日経11-21/20P10
  18. 不動産:商業施設の空室率/シ-ビ-ア-ルイ-情報-三大都市圏の商業地で空き店舗が目立ってきた。銀座(即入居可能な物件の割合)/9月末時点-2.6%、6月末から0.9ポイント上昇。心斎橋/6月末から3.7ポイント上がり5%、栄/ゼロから3.2%へ。調査/銀座161棟、心斎橋166棟、栄52棟の路面店1F(200㎡程度)の物件。※日経11-7/20P19
  19. 不動産:商業施設の空室率/コロナ禍で訪日外国人をはじめ買い物客が激減し、撤退を余儀なくされた店舗が増えてきた。銀座の7-9月期の3.3㎡あたりの想定成約賃料/4-6月に比べて2%安い247,000円。心斎橋/4%安の170,000円、栄/4%安い71,500円。※同上
  20. ゼネコン:大林組/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高8526億円(前年同期/9652)、経常益571.27億円(同/767.51)、利益471.55億円(同/568.13)。純利益/前年同期比17%減-コロナ禍で工事計画のキャンセルや延長が発生。21年3月期連結見通し/売上高18600億円、経常益1200.00億円、利益940.00億円。※日経11-10/20P20,21
  21. ゼネコン:清水建設/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高6832億円(前年同期/8348)、経常益489.97億円(同/652.72)、利益383.31億円(同/476.94)。純利益/前年同期比20%減。国内の官公庁向けや東南アジアの完成工事高が減少。21年3月期連結見通し/売上高14850億円、経常益840.00億円、利益610.00億円。※日経11-10/20P20,21
  22. ゼネコン:鹿島/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高9126億円(前年同期/9471)、経常益793.56億円(同/650.69)、利益518.72億円(同/498.10)。21年3月期連結見通し/売上高19100億円、経常益1230.00億円、利益800.00億円。※日経11-11/20P20
  23. ゼネコン:大成建設/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高5940億円(前年同期/7664)、経常益472.79億円(同/624.60)、利益306.52億円(同/448.79)。21年3月期連結見通し/売上高15300億円、経常益1230.00億円、利益820.00億円。
  24. ゼネコン:鹿島/建設現場にロボットを相次ぎ投入している。オフィスビルではAIが溶接作業を制御し、鉄骨に耐火材を吹き付ける専用機の開発も進める。職人不足を解消するため、ロボット運用の専門部隊を立ち上げ他社の工事も受注する。デジタルを軸に提携の要になりつつある。※日経11-19/20P14
  25. ゼネコン:同上/ゼネコン3社-ロボットはゼネコン同士の提携を促す触媒の役割を果たし始めた。鹿島と竹中工務店/1月-技術開発での包括提携を発表。両社が開発したロボットを相互利用し、タワ-クレ-ンの遠隔操作技術などの共同開発も進める。10月-清水建設も参加。建設業界/2024年から労働時間の上限規制が導入され、罰則も厳しくなる。※同上
  26. ゼネコン:ゼネコン12社/ゼネコン大手4社と準大手8社の2020年9月中間期の建設受注額(単体)の合計-2兆6880億円と、10年ぶりの低水準。コロナ禍で、ホテルや商業施設などの工事の延期が相次ぎ営業も滞った。※日経11-28/20P15
  27. ゼネコン:同上/下半期にかけて受注確保のため価格競争の動きも出ており、将来の利益を圧迫する要因になりそうだ。21年3月期の受注予想/合計-8兆2410億円(前期比1%増)の見通し。12社のうち7社が減少を見込んでいる。※同上
  28. 建設:鉄筋の組み立てや鉄骨加工など建設関連の工事単価に下げ圧力が高まっている。東京都心部の再開発工事が一服、コロナ禍も重なり建設需要が減った。受注競争が激しくなったゼネコンが採算悪化を防ぐため施工業者への発注単価を引き下げる事例も出てきた。鉄筋や鉄骨の価格に影響が及ぶ可能性がある。※日経11-17/20P20
  29. 建設:建設物価調査会情報/鉄筋の切断や建設現場での組み立てといった工事の東京地区の市場単価(RCラ-メン構造、階高3.5-4.0m程度、材料費除く)は9月時点で1トン49,000円。前年同月比2000円(4%)安い。工事の減少で2019年秋から下落傾向が続き「先安感も強い」(同調査会)。※同上
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:石油会社がサウジアラビアから長期契約で輸入する10月積みの原油(DD原油)価格/全油種で下落。値下がり/2カ月連続。新型コロナウイルスの感染再拡大が続く欧米で経済活動の制限措置が拡大。石油需要の先行き不透明感が強まり、指標となるドバイ原油価格が下がったのが影響。※日経11-3/20P22
  2. 原油:同上/2日までに確定した代表油種「アラビアンライト」の10月積み価格-1バレル40.38ドルと9月積み比4.9%安い。軽質「エキストラライト」-40.08ドルで同5.1%下落。ドバイ原油/10月の月間平均価格-前月比2%下がり、2カ月連続で下落。※同上
  3. 原油:ニュ-ヨ-ク原油先物価格/3日続伸。取引の中心となる12月物の4日終値/1バレル39.15ドルと前日比1.49ドル(4%弱)上昇し、米国の原油在庫が大幅に減少し、需給の引き締まりを見込んだ買いが優勢になった。※日経11-6/20P21
  4. 原油:ニュ-ヨ-ク原油先物価格/一段と上昇。期近物の24日終値/1バレル44.91ドルと前日比1.85ドル(4%)上昇。日本時間25日の時間外取引では45ドル台で推移し、3月上旬以来の高水準。東京商品取引所のドバイ原油先物(期近)も25日の清算値が約3カ月ぶりに1キロリットル3万円台に乗せた。背景/米国の政権移転問題緩和。※日経11-26/20P21
  5. 素材:ナフサ/合成樹脂や石油化学製品の基礎原料となるナフサの国産価格が上昇。7-9月期/1キロリットル32,000円と、4-6月期比5200円(20.8%)高い。値上がりは2四半期ぶり。新型コロナウイルス禍から経済の立ち直りが早かった中国で石化需要が回復し、ナフサ価格も上昇したことを映した。国内の合成樹脂各社/値上げ表明、交渉中。※日経11-5/20P22
  6. 素材:アクリル樹脂/三菱ケミカル-アクリル樹脂原料「MMAモノマ-」の国内価格を12月1日出荷分から1kg25円引き上げる。定期修理や老朽化した設備の補修などにかかるコストが上昇しており、製品価格に転嫁する。値上げ表明は2018年8月以来2年4カ月ぶる。自動車関連や家電、建材などの大口需要家と交渉に入った。※日経11-20/20P23
  7. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/塩ビの輸出価格の上昇が続いている。塩ビ樹脂を運ぶコンテナ船の運賃の高騰を反映し、インド向けの上げ幅が中国向けより大きくなった。中国/玩具用などの需要も活発だ。※日経11-26/20P22
  8. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/同上-日本の塩ビ大手の12月積み価格(CIF=運賃・保険料込み)は1トン1300-1320ドル程度と、前月比50-110ドル高。6月の底値に比べ7割戦後上昇。中国向けは40-100ドル高い1100-1200ドルと、7カ月連続で上昇。先行する台湾大手の上げ幅/インド向け-100ドル、中国向け-40ドルだった。※同上
  9. 塗料:イサム塗料/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高35億円(前年同期/38)、経常益3.32億円(同/4.35)、利益2.58億円(同/3.08)。21年3月期連結見通し/売上高69億円、経常益6.40億円、利益4.50億円。※日経11-7/20P14
  10. 塗料:大日本塗料/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高300億円(前年同期/368)、経常益10.38億円(同/28.72)、利益4.13億円(同/17.76)。21年3月期連結見通し/売上高625億円、経常益22.50億円、利益11.00億円。※日経11-10/20P20
  11. 塗料:関西ペイント/2020年9月中間期連結-減収減益。売上高1624億円(前年同期/2085)、経常益99.48億円(同/187.90)、利益42.81億円(同/98.01)。21年3月期連結見通し/3300億円、経常益210.00億円、利益100.00億円。※日経11-10/20P20
  12. 塗料:ロックペイント/2020年9月中間期連結-減収増益。売上高115億円(前年同期/126)、経常益10.38億円(同/9.84)、利益7.53億円(同/6.82)。21年3月期連結見通し/売上高230億円、経常益13.50億円、利益9.00億円。※日経11-11/20P20
  13. 塗料:日本特殊塗料/2020年9月中間期連結-赤字。売上高200億円(前年同期/287)、経常益▲5.76億円(同/20.49)、利益▲5.63億円(13.30)。21年3月期連結見通し/売上高483億円、経常益16.50億円、利益6.00億円。※日経11-12/20P18
  14. 塗料:アサヒペン/2020年9月中間期連結-増収増益。売上高88億円(前年同期/73)、経常益7.66億円(同/4.63)、利益4.05億円(同/3.18)。売上高/前年同期比21%増。コロナ禍で消費者の在宅時間が増え、主力の家庭用塗料の販売が伸びた。21年3月期連結見通し/売上高150、経常益10.90億円、利益6.20億円。※日経11-13/20P20
環境関連
  1. アジア:ベトナム/野村不動産-ベトナムで現地デベロッパ-が進める大規模都市開発事業に参  加。全体敷地約500万㎡のベトナム最大規模の開発案件で、野村不動産は2025年までに総  戸数約3000戸の分譲マンションを建設する。ベトナム/新型コロナウイルスの短期封じ込めに成功し個人消費が回復傾向にあり、住宅需要取り込みを図る。※日経11-5/20P17
アジア関係/その他
  1. アジア:フィリピン/太平洋セメント-フィリピン子会社に約300億円を投じてセメントの生産能力を従来比約4割増の年間300万トンに増強する。2024年5月に稼働。国内市場が縮小する中需要が堅調なフィリピンで販売を拡大する。新設ライン/CO2を10%削減。※日経11-11/20P17
  2. アジア:中国/不動産調査機関の上海易居研究院のモニタ-40都市の住宅取引報告-今年下半期に入り、各地で引き締め策の作用が顕著、10月は新築分譲住宅の成約面積が前月比3%減、前年同期比12%増。1-10月の都市別(前年同期比)/アモイ46%増、韶関・東莞30%増、杭州27%増。武漢25%減、西安26%減、南昌31%減、珠海38%減。※京貿
  3. 海外:米国/米業界紙ランダム・レングス情報-米国市場で住宅向け木材の価格が下落。米国で主力のSPF(トウヒ・マツ・モミ類)ツ-バイフォ-(2✕4)製材品の「NO.2&ベタ-」/11月第2週に1000ボ-ドメジャ-(MB=2.36立方m)580ドル。9月の最高値(同955ドル)比39%安。山火事などで、SPF材の対日価格は今後、強含むとの見方が多い。※日経11-20/20P23
  4. 海外:スウェ-デン/イケア-循環型社会に対応したビジネスモデルを模索。11月/同社初の中古家具の専門店を開業(スウエ-デン南部エシルストゥ-ナにあるリサイクル店のみを集めたショッピングセンタ-内)。消費者が環境対応を基準に企業を選別する流れが強まる。成長を支えてきた新品の大量生産・販売の戦略転換が求められている。半年間試験的実施。※日経11-25/20P12
■トピックス
   <その1>
 国産木材活用/中高層ビルも-自給率底上げ、建築向けがけん引
  • 概要:耐火性向上/軽さも強み-建築市場で国産木材が一段と活用されてきた。国の利用促進策で公共建築物を中心に木造化が進んだほか、オフィスビルなど民間の中高層の建物にも木製の構造材が使われ始めた。コスト高を克服できれば木材自給率はさらに高まる。
  • 林野庁/情報:日本で建材や燃料、製紙などに使う木材のうち国産材の割合を示す木材自給率/2019年-37.8%と18年比で1.2ポイント上昇。上昇は9年連続。輸入材の増加で02年に18.8%まで落ちたが、4割近くに高まった。→このうち建築用途が多い製材用材でみると、時給率は51.0%と19年に半分を超えた。18年比で2.1ポイント上昇し、全体をけん引する。
  • 国策/動向:森林保全や林業保護を目的に公共建築物の木造化を促す法律を10年に施行。補助事業や制度を整備した。病院や小学校などで国産材の利用が拡大。18年度に着工した公共建築物の木造率は13.1%と、10年比5ポイント近く上昇した。→さらに最近は中高層の民間建築物にも木材利用が広がり始めた。環境意識の高い欧州で高層建築物で利用が進んでいたが、日本でも耐火性能を備えた構造材の開発などで弾みがついた。建築基準法/建物の高さや規模に応じて梁や柱に必要な耐火性能が決まっている。当該性能を満たすべく、技術進歩などで様々な構造材が開発されている。
  • 民間企業の動向:三井不動産と竹中工務店/都内で23年に17階建て木造ビルの着工を計画している。高さ約70mと国内で最も高い木造建築物になる。構造材に使う木材の量は1000立方m。一般的な2階建て住宅約50戸分にあたる。三井グル-プが北海道に持つ森林の木材などを活用する。→竹中工務店/スギやヒノキとモルタルを組み合わせて2時間の耐火性能を持つ構造材「燃エンウッド」を開発した。「国の施策や地域貢献から国産材を使っている」(竹中工務店)。三井不動産との高層ビルに採用する。→強度を高めた厚板のCLT/賃貸住宅やビルで利用が進む。CLTを壁や床に使った建物の竣工数-18年までに300件。2年で200件増えた。「樹種のほとんどがスギなど国産材」(日本CLT協会)と。
  • 普及の課題:課題はコスト/中高層の建物の場合-木造は鉄骨造などに比べ「一般的に10-15%割高」(ゼネコン)。大型の部材を加工できる工場が少なく工事現場までの輸送費がかさむ。CLTの製材工場は全国に8カ所しかない。材の規格が様々で、住宅のように標準化されていないのも一因だ。→現状の木材の利用増は「まだ補助金に頼る面が大きい」(ゼネコン)。だが木質構造材は重さがコンクリ-トの2割程度と軽く、工期が短いなど利点も多い。規格化が進み価格が下がれば需要と供給に即した採用も増え、自給率は一段と高まるだろう。    91-1
 <その2>
 在日中国人80万人下回る/ベトナムのみが増加-6月末      <国貿20-11/5P2>
  • 概要:出入国在留管理庁/10月発表:在日中国人(台湾を除く)が6月末時点で80万人を下回った。2019年末は813,675人。減少率は3.3%。ベトナム人のみが2.1%増加。在日外国人/19年末比1.6%減の2,885,904人(男/1,425,043人、女/1,460,861人)。
  • 国・地域別トップ10
    1. 中国:786,830人
    2. 韓国:434,459人
    3. ベトナム:420,415人
    4. フィリピン:282,023人
    5. ブラジル:211,178人
    6. ネパ-ル:95,367人
    7. インドネシア:66,084人
    8. 台湾:59,934人
    9. アメリカ:57,214人
    10. タイ:53,344人
  • 都道府県別トップ5  
    1. 東京都 :568,665人
    2. 愛知県 :276,282人
    3. 大阪府 :253,303人
    4. 神奈川県:235,369人
    5. 埼玉県 :196,527人

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞