■住宅関連情報/2021年2月 ■            
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報/1月の新設住宅着工戸数-58,448戸で、前年同月比3.1%減。19カ月連続で減少。QUICKまとめ/市場予測の中央値-2.5%減。内訳/持ち家-6.4%増の19,200戸、3カ月連続で増加。貸家-18.0%減の19,794戸、29カ月連続で減少。分譲-6.9%増の19,089戸、15カ月ぶりの増加。※日経QUICKニュ-ス2-26/21
  2. マンション動向:不動産経済研究所情報/1月の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新築マンション発売戸数-前年同月比7.1%増の1325戸。1月は前年の秋商戦に売り出された物件販売を優先するなか、埼玉県など郊外の需要が増加。コロナ禍で営業活動が制限されたが、ネット活用などが支えとなり影響は限定的だった。※日経2-19/21P15
  3. マンション動向:不動産経済研究所情報/2020年の全国の新築マンション発売戸数-前年比15.2%減の50,990戸。2年連続で前年実績を下回り、1976年以来44年ぶりに6万戸を割り込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大で不動産各社が営業活動を一時停止したことなどが響いた。平均価格は建築費の上昇などで4年連続で最高値を更新。※日経2-25/21P15
  4. マンション動向:同上/地区別-全体の5割を占める首都圏(12.8%減)や近畿圏(15.8%減)の減少が大きかった。東海・中京圏や四国など一部は増加したが、北海道や九州・沖縄など多くの地域で前年実績を下回った。首都圏を中心に下半期に挽回したものの補うには足りず、1976年(49,955戸)以来44年ぶりの低水準。※同上
  5. マンション動向:同上/売り主・事業主別の発売戸数(首都圏は投資用物件を除く)-1位は近畿圏や名古屋で大きく伸ばしたプレサンスコ-ポレ-ション(4342戸)、初めて首位。2位は野村不動産(3791戸)、3位は6年連続で1位の住友不動産(3512戸)。発売減の要因/コロナ禍のほか、価格上昇。全国の1戸当たりの平均価格/4971万円と過去最高へ。※同上
  6. 住宅:マンション賃料/東京カンテイ情報-1月の分譲マンション賃料は東京23区で1㎡当たり3853円と、前月から0.8%上昇。上昇は5カ月ぶり。新築のタワ-マンションで高額募集が複数出たほか、春の最需要期を前に上昇傾向が強まったようだ。※日経2-17/21P22
  7. 住宅:マンション賃料/同上-都県別。東京都-0.9%高い3723円、過去最高。神奈川県-0.3%高の2360円。首都圏全域-0.9%上昇し3198円。近畿圏/0.1%安い1919円。2カ月連続の下落。中部圏/0.2%高い1781円。名古屋市の新築タワ-物件で高額募集が増え、相場をけん引している。※同上
  8. 住宅:マンション賃料/東京23区の賃貸マンションで広さによる家賃の騰落が鮮明になっている。新型コロナウイルス感染拡大で在宅勤務が定着。より広い住戸を求める動きが広がり、家族向け物件の賃料は上昇に勢いを増した。一方、単身向けは下落が目立つ。当面、東京都心では広さによる需要の二分化が続くかもしれない。※日経2-18/21P22
  9. 住宅:マンション賃料/同上-不動産情報サイト「アットホ-ム」に記載された賃貸マンション情報。東京23区の平均募集家賃の面積別(2020年12月)-70㎡超の「大型ファミリ-」向け物件は343,725円。19年12月から4.9%(16,094円)上昇。30㎡以下の「シングル」向けは89,055円。同1.1%(991円)下落。※同上
  10. 住宅:マンション賃料/同上-広い物件の家賃上昇はアパ-トも同じ。東京23区のファミリ-向け物件/20年12月-前の月比1.4%(1893円)高い133,134円。5カ月連続で最高値を更新し、ここ1年で5.3%(6693円)上昇。シングル向け/同0.4%高(241円)の66,309円。19年12月からの上げ幅も1.6%(1048円)にとどまる。※同上
  11. 住宅:タワ-マンション/東京カンテイ情報-20階建て以上のタワ-マンションは2020年末時点で全国に1389棟364,560戸ある。20年には40棟12,148戸が供給された。東京や大阪などが主だが、広島や仙台など地方都市でも開発が相次ぐ。※日経2-9/21P20
  12. 住宅:タワ-マンション/同上-都道府県別の20年の供給戸数。東京都/9棟2814戸と最多。愛知県/7棟1049戸、神奈川県/5棟1674戸、大阪府/5棟1597戸と続く。3大都市圏以外/最多は福岡県の4棟1506戸。広島県/2棟。北海道、山形県では21年に複数棟が完成する。販売価格も各地で上昇している。※同上
  13. 住宅:ヒノキヤグル-プ/2020年12月期連結-減収増益。売上高1143億円(前期/1176)、経常益66.10億円(同/62.31)、利益38.22億円(同/23.60)。21年12月期連結見通し/売上高1200億円、経常益71.00億円、利益40.00億円。※日経2-11/21P15
  14. 住宅:穴吹興産/2020年12月中間期連結-増収増益。売上高501億円(前年同期/456)、経常益28.74億円(同/25.01)、利益15.44億円(同/14.87)。21年6月期連結見通し/売上高990億円、経常益42.00億円、利益27.00億円。※日経2-13/21P17
  15. 住宅:レオパレス21/賃貸住宅管理のビレッジハウス・マネジメント(東京・港)と協業を始めた。2020年秋に米投資ファンドのフォ-トレス・インベストメント・グル-プから資金援助を受け、同ファンドのグル-プ会社のビレッジハウスとの協業を進め、経営立て直しを図る。※日経2-11/21P13
  16. 住宅:レオパレス21/2021年3月期連結見込み-最終赤字は従来予想の80億円から444億円(前期/802億円の赤字)に下方修正。入居率の回復など業績の立て直しが急務になっている。22年3月期の役員報酬を削減。宮尾社長は60%削減。入居率/12月-過去最低の77.07%、損益分岐点の80%を下回る。※日経2-12/21P11
  17. 住宅:住友林業/2020年12月期連結-決算期変更。20年12月期売上高8398億円(20年3月期/11040)、経常益512.93億円(同/588.24)、利益303.98億円(同/278.53)。21年12月期連結見通し/売上高12570億円、経常益800.00億円、利益480.00億円。純利益は過去最高を更新。米国の戸建て住宅分譲が好調でけん引。※日経2-16/21P20,21
  18. 住宅:オ-プンハウスの建設子会社オ-プンハウス・ア-キテクト/住宅工事の進捗管理システムを取引先に無償提供。中小不動産会社が企画した住宅をオ-プンハウス・ア-キテクトが施工する際、関係者が簡単に情報共有できるようにして工事効率を上げる。システムを協業の呼び水とし、2021年9月期の建設事業売上高は前年度比15%増の600億円を目指す。※日経2-17/21P15
  19. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-1月の中古マンション平均希望売り出し価格(70㎡換算)は東京23区で6000万円を超えた。都心6区(千代田、中央、港、新宿、渋谷、文京)/前の月比1%超の上昇は2カ月連続で、東京都心の値上がりが目立つ。※日経2-20/21P17
  20. 住宅:中古住宅/同上-都心6区は前の月比1.4%高い8786万円で、2002年の集計開始以来の最高値を更新。東京23区は0.7%高の6041万円、都全体は0.8%高の5427万円。首都圏/0.6%高い3862万円、5カ月連続で上昇。近畿圏/0.1%高の2501万円。大阪市で上昇が続いている。中部圏/0.3%安い1952万円。3カ月ぶりの下落。※同上
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
建材・住設・家具関連
  1. 建材:鋼板/薄鋼板の主要3品種(熱延、冷延、表面処理)のメ-カ-・流通の国内在庫-2020年12月末時点の速報値は3,556,000トンと11月末比19,000トン(0.5%)増。増加は7カ月ぶり。例年12月は営業日が少ない影響で在庫が増えやすく、20年も小幅に増加。※日経2-4/21P18
  2. 建材:ステンレス/日鉄ステンレス-厨房機器などに使うニッケル系のステンレス冷延薄鋼板を2カ月連続で値上げする。一般流通市場(店売り)向けの2月契約価格/1月契約分から1トン10,000円(約3%)引き上げる。主原料ニッケルの国際相場の上昇が続いており、製品価格に反映する。※日経2-4/21P18
  3. 建材:ステンレス/厨房機器や建材などに使うステンレス鋼板の流通価格が一段と上昇し、12年2カ月ぶりの高値を付けた。主原料ニッケルの高騰が続き、メ-カ-が値上げを推進。需要が大底脱したこともあり、値上げの一部が流通段階に浸透した。メ-カ-の値上げはまだ続きそうで、流通価格も当面強含む見通しだ。※日経2-17/21P22
  4. 建材:ステンレス/ニッケルを主原料に使うステンレス鋼板「SUS304」の厚さ2mm品の流通価格-東京地区の現在、1kg当たり380円前後。1カ月前比1%強上昇し、2008年12月下旬の水準に並んだ。背景/ニッケルの国際相場の高騰。クロム系の薄鋼板「SUS430」/原料にニッケルを使わないため、これまでメ-カ-値上げが限定的。流通価格も横ばいで推移。※同上
  5. 建材:建設用鋼材/建設用鋼材の流通価格が一段と上昇。H形鋼/東京地区-現在、1トン85,000円前後。1月末比2000円(2%)高。約1年ぶりの高値を付けた。原料高を背景とするメ-カ-の値上げが徐々に浸透。大径角形鋼板(コラム)/東京地区の流通価格-1トン108,000円前後と1月比8%上昇。軽量C形鋼/同3%高。※日経2-19/21P22
  6. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」情報-H型鋼の国内在庫は1月末時点で188,700トンと5カ月連続増加、市場には「今の需要水準からするとやや過剰感がある」(問屋)。※同上
  7. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-鋼材の3月契約価格を全品種で据え置く。全品種据え置き/2カ月連続。幅広い製品の母材になる熱延コイル/1トン79,000円、ビルの柱や梁に使うH型鋼/同93,000円で推移。同社/1月契約分で全品種1万円値上げした。※日経2-23/21P18
  8. 建材:セメント/セメント協会情報-1月のセメント国内販売量は前年同月比9.6%減の2,666,426トン。前年を下回るのは3カ月連続。降雪などの天候不順が響いた。※日経2-26/21P27
  9. 建材:産業資材/木材や製鋼原料の合金鉄など産業資材の対日価格が軒並み上昇している。需要の回復や生産地での供給不安に、コンテナ不足による海上運賃の高騰が重なった。コンテナ不足解消には数カ月かかるとの見通しが多く、国内の需要家には重荷となりそうだ。※日経2-25/21P20
  10. 建材:産業資材/景気変動に敏感な資材や燃料の企業間取引価格を基に算出する日経商品指数42種(1970年=100)の2月末値-188.433と、前年同月比12.628ポイント(7.2%)上昇。前年同月比プラスは2カ月連続。世界経済の回復期待や足元の堅調な輸出・生産を支えに、幅広い商品が値上がり。非鉄の上昇が目立ち、鋼材も上昇。※日経2-27/21P18
  11. 建材:立川ブラインド工業/2020年12月期連結-減収増益。売上高399億円(前期/420)、経常益46.15億円(同/44.43)、利益29.00億円(同/27.62)。21年12月期連結見通し/売上高420億円、経常益48.50億円、利益30.50億円。※日経2-6/21P15
  12. 建材:岡部/2021年12月期連結見込み-営業利益は前期推定比1割程度増え、50億円前後。国内で土木工事の関連製品が底堅く推移するほか、米国では自動車部品事業が回復する。売上高は前期推定比3%増の650億円前後。国内では雪崩を防ぐ土木工事や省力化製品などの需要が堅調だ。※日経2-11/21P15
  13. 建材:岡部/2020年12月期連結-減収減益。。売上高631億円(前期/654)、経常益47.02億円(同/56.19)、利益26.85億円(同/33.42)。21年12月期連結見通し/売上高650億円、経常益50.00億円、利益30.50億円。※日経2-13/21P14
  14. 建材:岡部/新社長-河瀬博英氏(かわせ・ひろひで)。1988年(昭63年)北海道工業大(現北海道科学大)工卒。岡部入社。18年執行役員、20年取締役上席執行役員。北海道出身。55歳(3月26日就任。広瀬真社長は代表権のある会長に)。※日経2-13/21P11
  15. 建材:文化シャッタ-/新社長-小倉博之氏(おぐら・ひろゆき)。1970年(昭51年)鹿児島工業高等専門学校卒、80年文化シャッタ-入社。11年取締役上席執行役員、18年取締役常務執行役員。鹿児島県出身。64歳(4月1日就任。潮崎敏彦社長は代表権のある会長に)。※日経2-19/21P17
  16. 建材:大倉工業/2020年12月期連結-経常増益。売上高809億円(前期/853)、経常益45.09億円(同/38.94)、利益28.65億円(同/28.99)。21年12月期連結見通し/売上高825億円、経常益42.50億円、利益28.00億円。※日経2-13/21P14
  17. 建材/住設:LIXIL/希望退職者の応募者数が965人だった。対象者/40歳以上かつ勤続10年以上で、1200人の募集人員を下回った。退職日/3月25日。国内新築市場の縮小などを背景に同社は組織の簡素化が必要と判断、2020年10月に希望退職を募ると発表していた。※日経2-6/21P11
  18. 建材/住設:LIXIL/2021年3月期連結見込み-事業利益(国際会計基準)は前期比10%増の575億円。従来予想の400億円から上方修正し一転して増益。早期退職の実施により人件費圧縮などコスト削減を進めたほか、国内でリフォ-ム向けの売上げが上振れ。売上高は前期比9%増の1兆3800億円と従来予想を300億円上回る。※日経2-6/21P15
  19. 住設:タカラスタンダ-ド/2021年3月期連結見込み-純利益は前期比23%減の67億円。従来予想の46%減の47億円から減益幅が縮小。新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が続くなか、自宅を快適に過ごそうと、住宅のリフォ-ム需要が想定以上に伸びた。売上高-6%減の1900億円と、従来予想を20億円以上上回る。※日経2-3/21P17
  20. 住設:長府製作所/2020年12月期連結-最終増益。売上高435億円(前期/452)、経常益38.30億円(同/39.05)、利益26.07億円(同/18.36)。21年12月期連結見通し/売上高450億円、経常益42.00億円、利益29.00億円。※日経2-6/21P15
  21. 住設:ノ-リツ/2020年12月期連結-最終赤字。売上高1838億円(前期/2084)、経常益59.25億円(同/34.37)、利益▲30.13億円(同/15.12)。21年12月期連結見通し/売上高1800億円、経常益55.00億円、利益58.00億円。※日経2-13/21P14
  22. 住設:大和ハウス工業/2月22日「猫の日」にあわせて、猫用の水洗トイレ(センサ-付)とシャンプ-台をまとめた「ネコレット」を発売。トイレ部分/排尿後の尿を自動で流す。ペットシ-トが不要になり、手入れが楽になるという。大きさ/幅98✕奥行き59✕高さ110㎝。価格/363,000円。コロナ禍でペットを飼い始めた人が増加。年間100戸への販売目指す。※日経2-23/21P12
  23. 住設:ヤマトホ-ルディングス/宅配荷物の増加に伴い、オ-トロックのマンションにも宅配の荷物を玄関先などに置く「置き配」を導入し、作業の効率化を進める。デジタルキ-(電子鍵)会社と提携し、配達時だけ有効な解除パスワ-ドを使う。2021年度中に全国1万棟での納入を目指す。※日経2-24/21P11
  24. 家具:オ-ダ-家具製造のウッドスタイル(松江市)/キッチンカ-(移動販売車)の製造に参入。新型コロナ  ウイルスの感染拡大で新業態を模索する飲食店からの需要が高まっている動きに対応する。在宅勤務の広がりで仕事に集中できる場所として人気が出ているキャンピングカ-も始める予定。※日経2-3/21P31
  25. 家具:同上/キッチンカ--同社が製造した作業部屋を軽トラックの荷台に載せる仕組み。部屋部分/荷台の寸法に合わせる。完成例/部屋-縦約250✕横約140✕高さ約175㎝。側面の外装-スギやマツなどの無垢材を塗装したものを使用。什器なども装着。LED照明用電源-蓄電池。車は持ち込み可能。価格/90万円程度から。※同上
  26. 家具:イト-キ/2020年12月期連結-最終赤字。売上高1162億円(前期/1221)、経常益18.81億円(同/9.45)、利益▲2.35億円(同/▲5.50)。21年12月期連結見通し/売上高1140億円、経常益19.00億円、利益7.00億円。※日経2-13/21P14
  27. 家具:コクヨ/2020年12月期連結-減収減益。売上高3006億円(前期/3202)、経常益141.73億円(同/181.98)、利益82.97億円(同/153.03)。21年12月期連結見通し/売上高3110億円、経常益160.00億円、利益118.00億円。※日経2-13/21P14
  28. 家具:オカムラ/2021年3月期連結見込み-純利益は前期比2%増の100億円(従来予想/同12%減の87億円)、売上高は同4%減の2420億円(従来予想/同7%減の2360億円)に引き上げた。20年夏以降、オフィス改装の商談などが回復基調にあり、家具の搬入や、個室ブ-ス「テレキュ-ブ」の引き合いなどが強まっている。※日経2-18/21P19
  29. 家具:飛騨産業(高山市)/曲げ技術などが特徴の家具メ-カ-。アジアを中心の売上げを伸ばしつつある。10数年前から国際見本市に参加し、海外展開を進めてきた。近年は地域別に複数の業者と取引して競争させることで販売を伸ばす。欧米向けのPRにも力を入れる。2020年9月の売上高は50億円。20年末の従業員は445人。※日経3-1/21P9
合板・木材関連
  1. 合板:輸入合板/対日価格が軒並み上昇。コンクリ-ト型枠用合板/主産地のインドネシア・マレ-シアのコンテナ不足の影響で輸入量が減少。2020年12月の合板輸入量/約176,000立方mと19年同月比で18.5%少ない。対日価格も上昇し、「輸入量はしばらく戻らない」(商社)との見方が強い。海上運賃/高止まり、価格への影響続きそう。※日経2-25/21P20
  2. 合板:国産合板/農林水産省情報-1月末の国産針葉樹合板の在庫は107,598立方mと2020年12月末から4.7%減。前年同期比では16.7%少ない。年始の休みで工場の稼働日が少なく、生産量は244,55立方mと前月比7.2%減った。※日経2-28/21P18
  3. 木材:国産丸太/スギなど国産丸太の中国向け輸出価格が最高値を付けた。中国/オ-ストラリアとの通商摩擦などを受け豪州産の輸入を止める一方で、製材品の対米輸出を伸ばしているため、日本産丸太への引き合いが増えている。日本国内でも丸太の需要は回復基調で、価格は上昇傾向が続きそうだ。※日経2-5/21P20
  4. 木材:国産丸太/大手商社情報-2021年3月積み輸出価格は運賃込みで1立方mあたり約150ドル(約15,750円)。20年初比で約30ドル(25%)高く、「丸太輸出が本格化し、相場が形成されるようになった14年以降の最高値」(商社)。豪州などの産地国で中国向け輸出量が軒並み減少し、丸太の不足で日本産の調達を急いでいる。※同上
  5. 木材:国産丸太/財務省の貿易統計情報-2020年12月の日本の中国向け丸太輸出量は108,158立方mと19年同月比で30.6%多い。中国/輸入丸太の一部を、家屋を囲うフェンス材などの製材品に加工して米国に輸出している。米国/住宅着工やDIY需要が旺盛、「米国の業者は木材の確保に必死」(市場関係者)。※同上
  6. 木材:製材品/庭を囲うフェンス材など製材品の米国向け輸出量が増加。2020年の輸出量/52,502立方mと19年比で約2倍に増えた。米国で住宅需要が旺盛で、木材の引き合いが増えたためだ。米国/低金利などを背景に住宅着工が好調。コロナ禍の在宅勤務の広がりで郊外への転出が増え、巣ごもりに伴うDIYも人気。※日経2-10/21P22
  7. 木材:製材品/同上-米国への輸出量は足元でも増えている。大手メ-カ-のサイプレス・スナダヤ(愛媛県西条市)/「2月の出荷量も前年同月比で倍増」と。輸出価格も上昇/財務省の貿易統計情報-20年12月の米国向け製材品の平均輸出価格は1立方mあたり49,128円と、前月比1663円(3.5%)高い。※同上
  8. 木材:製材品/同上-フェンス材の1月出荷分も「1立方m530-550ドル(運賃込み)で前月比30-50ドル(6-10%)高い」(メ-カ-)。海上運賃高騰も影響。もともと米国向けの輸出はほぼゼロだったが、北米では山火事や伐採規制で原木が枯渇。代替材として見た目が似ているスギなどの製材品の輸出を始めた。関税で中国産が日本産より高くなった。※同上
  9. 木材:製材品/対日価格が軒並み上昇。住宅の壁や柱に使うカナダ産製材品/主力のSP  F(トウヒ・マツ・モミ類)の日本向け規格の3月積み価格-1000ボ-ドメジャ-(BM=2.36立方m)あたり730ドル。背景/米国の旺盛な住宅需要と海運運賃の上昇がある。※日経2-25/21P20
  10. 木材:製材品/同上-SPFの対日価格は四半期ごとの値決めが通例だが、2020年12月中旬に決着した四半期価格からさらに100ドル(15.6%)上昇する異例の事態となり、過去最高値を更新。4-6月積み価格/さらに強含むとの見方が多い。※同上
  11. 木材:製材品/同上-英調査会社ドゥル-リ-まとめ。1月の日本向けコンテナ運賃/米国発-40フィ-トコンテナ1個2110ドルと前年同月の1.8倍、欧州発-3040ドルと同2倍。日本向けのスポット運賃は20年12月から高騰している。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル/ザイマックス不動産総合研究所情報-東京23区で新たにオフィスを借りる場合の賃料の下落傾向が鮮明だ。成約賃料が上がった物件と下がった物件の差を示す「成約賃料DI」/2020年10-12月がマイナス22と、14年10-12月以来24四半期(6年)ぶりにマイナスとなった。※日経2-4/21P18
  2. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-1月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は4.82%で、前の月から0.33ポイント上昇。2020年3月から上昇が続く。大規模ビルの募集が増え、上げ幅も再び拡大。※日経2-11/21P20
  3. 不動産:オフィスビル/地区別-港区は6.54%と0.75ポイントの大幅上昇。渋谷区は5.23%で0.11ポイント、中央区は4.1%と0.03ポイント、それぞれ低下した。都心5区の平均募集賃料/1坪あたり21,846円で、前の月から0.7%(153円)下落。下落は6カ月連続。※同上
  4. 不動産:成約賃料DI/新規賃料の変化の方向性を示す。20年10-12月は同年7-9月比35ポイント下落。賃料が下落した物件の割合が前の期から倍増。新規賃料の水準を示す「成約賃料指数(インデックス、10年1-3月=100)」/121と前の期から11ポイント低下。同研究所/「12年4-6月から続いた新規賃料の上昇傾向が、下落転じる可能性が」。※同上
  5. 不動産:東京建物/2020年12月期連結-増収増益。売上高3349億円(前期/3230)、経常益470.72億円(同/446.11)、利益317.95億円(同/297.96)。21年12月期連結見通し/売上高3550億円、経常益480.00億円、利益330.00億円。※日経2-13/21P14
  6. 不動産:不動産サ-ビス大手のジョ-ンズラングラサ-ル(JLL)公表/2020年の首都圏への投資額が世界3位だった。20年1-9月までは首位を維持していたが、年末にかけ大型のオフィスビルなどの売却が膨らんだ仏パリ(1位)と英ロンドン(2位)に抜かれた。JLL/世界のオフィスやホテル、流通施設などを対象に投資額を集計。※日経2-19/21P15
  7. 不動産:同上/20年の首都圏の投資額-前年比24%減の227億ドル(約2兆4000億円)。20年の世界全体の投資額/7620億ドルと前年より28%減少。日本全体の投資額/4兆5714億円で、前年比4%減。海外投資家の比率/34%とリ-マン・ショック前の07年以来の高水準。全体に占めるオフィスへの投資割合/32%と19年の40%から減少。※同上
  8. 建築:中堅建設会社の富士建設(香川県)/建て増しなど違法状態にある増改築需要開拓に乗り出す。採算性は低い事業だが、難易度が高い案件に対応することで信頼関係を構築し、中長期的な顧客基盤の拡大につなげる。資金余力のない中小企業/急な需要対応で、設備導入のため改築し建物強度低下したままが、少なくない。※日経2-3/21P31
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:輸入原油(DD原油)が一段と値上がりした。サウジアラビア産の代表油種「アラビアンライト」の1月積み価格/1バレル55.08ドルと2020年12月積み比5.68ドル(11.5%)高い水準で確定。上昇は3カ月連続、50ドル台乗せは20年2月積み以来。世界の原油需要が引き締まるとの見方から、アジア指標となるドバイ原油価格が一段と上昇。※日経2-2/21P20
  2. 原油:ニュ-ヨ-ク原油先物価格が一段と上昇し、一時およそ1年ぶりの高値を付けた。日本時間2日午後の時間外取引では、2019年2月以来となる1バレル54ドル台に乗せた。※日経2-4/21P20
  3. 原油:ニュ-ヨ-ク原油先物価格が続伸し、2日終値は前日比2%超高い1バレル54.76ドル。取引時間中には一時55.26ドルと、2019年1月下旬以来の55ドル台を付けた。米バイデン政権が掲げる追加経済対策が市場の想定より早く成立するとの見方が広がり、石油需要の回復を意識した買いが続いた。※日経2-4/21P18
  4. 原油:原油価格の上昇傾向続く。国際指標となる北海ブレント先物の8日終値/1バレル60.56ドルと前週末から2%上昇、終値ベ-スで2020年1月以来ほぼ1年ぶりとなる60ドル台を付けた。アジア指標の中東産ドバイ原油も9日に60ドル台に乗せた。米国などの需要回復観測に加え、産油国の減産による需要の引き締まりを織り込む。※日経2-10/21P21
  5. 原油:原油価格の上昇が一服。ニュ-ヨ-ク先物/11日終値-1バレル58.24ドルと前日比0.44ドル下落。下落は9営業日ぶりで、日本時間12日の時間外取引では一時57ドル台を付けた。北海ブレント先物の11日終値も10営業日ぶりに下落。需給の先行きに対する過剰な楽観論が後退した。※日経2-13/21P20,21
  6. 原油:原油価格の上昇基調が鮮明になってきた。ニュ-ヨ-ク先物価格/日本時間15日-約1年1カ月ぶりに60ドル台に乗せ、コロナ禍で急落する前の水準に戻った。中東産油国の減産に加え、米国などの生産回復も鈍く需給の引き締まり観測が強い。国際指標の北海ブレント原油は既に63ドルを上回る。※日経2-16/21P24
  7. 素材:ナフサ/国産価格が一段と上昇。2020年10-12月/1キロリットル31,300円と、前四半期比1100円(3.6%)高。上昇は2四半期連続。原油価格上昇に加え、化学品の需要増を背景に先行指標のスポット価格が上昇を反映した。アジア市場のスポット価格/20年7月以降、1トン400ドル前後の横ばいで推移、12月末ごろには400ドル後半へ。※日経2-3/21P20
  8. 素材:合成樹脂/合成樹脂大手のプライムポリマ--ポリエチレンとポリプロピレンの価格を2月22日納入分から、1kg当たり10円(5%前後)引き上げる。値上げ表明は2020年10月分以来4カ月ぶり。原料となるナフサが値上がりしており、製品価格に転嫁する。同社/ナフサ価格-21年1-3月期には「4万円付近で推移する」とみている。※日経2-4/21P18
  9. 素材:合成樹脂/住友化学-ポリエチレンとポリプロピレンの価格を22日から、1トン当たり10円(5%前後)以上引き上げる。1月15日納入分で同水準の値上げを打ち出していたが、原料のナフサ価格が一段と上昇。ナフサの国産価格/2020年10-12月の1キロリットル31,300円から足元で4万円に迫っているため、2カ月連続の値上げへ。※日経2-5/21P20
  10. 素材:合成樹脂/代表的な合成樹脂の国内取引価格が約2年半ぶりに上昇に転じた。背景/主原料のナフサ高を受けたメ-カ-値上げを大口需要家が受け入れた。国産ナフサ価格/2020年10-12月の1キロリットル31,300円から足元で40,000円に迫る勢いで上がっており、さらなる交渉が続いている。※日経2-13/21P23
  11. 素材:合成樹脂/東京地区の価格-低密度ポリエチレンは1キロ210-240円程度、高密度ポリエチレンは同200-220円。ポリプロピレンは同210-250円程度、いずれも10円ほど上昇。値上げは2018年夏以来。先行して動くアジア市場のナフサスポット価格/コロナ禍で20年初めに急落後に持ち直し、7月以降は1トン400ドル前後で推移。合成樹期各社/値上げに動く。※同上
  12. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/カネカ-塩ビを3月1日出荷分から、1キロ当たり15円(9%前後)以上値上げする。値上げは2018年10月分以来、2年5カ月ぶりで、対象はペ-スト樹脂や特殊塩ビなど全品種。原料の値上げを転嫁する。海外の取引価格が騰勢を強めており、内外価格差を解消する狙いもある。※日経2-6/21P18
  13. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/大洋塩ビ-塩ビの価格を3月1日納入分から、1キログラム当たり12円(7%前後)引き上げる。値上げ表明は2018年以来。原料となるナフサの値上がりを製品価格に転嫁する。※日経2-11/21P20
  14. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/輸出価格上昇が一服。国内塩ビ大手のインド向け価格/3月積み-1トン1480-1600ドル程度と前月比ほぼ横ばい。一部で100ドル強の引き下げも。中国向け/1200-1300ドル程度、高値が100ドル程度切り下がった。台湾の塩ビ大手/インド向け-1340ドル、中国向け-1210ドル、いずれも20ドル引き上げ。※日経2-26/21P27
  15. 素材:DIC/2020年12月期連結-減収減益。売上高7012億円(前期/7685)、経常益364.52億円(同/413.02)、利益132.33億円(同/235.00)。純利益/前期比44%減。事業整理損を特別損失として87億円を計上した。21年12月期連結見通し/売上高7500億円、経常益420.00億円、利益200.00億円。※日経2-20/21P13
  16. 素材:コニシ/新社長-大山啓一氏(おおやま・けいいち)。1984年(昭59年)関西大工卒、コニシ入社。16年取締役、18年取締役常務執行役員。大阪府出身。60歳(4月1日就任。横田隆社長は代表権のある会長に)。※日経2-20/21P11
  17. 塗料:関西ペイント/2021年3月期連結見込み-純利益は前期比8%減の170億円。従来予想から70億円引き上げた。日本やインド、中国で自動車生産が想定以上に回復、自動車用塗料の販売が持ち直している。売上高は13%減の3550億円(従来予想は3300億円)、営業利益は5%減の300億円(同180億円)、それぞれ上方修正。※日経2-9/21P15
  18. 塗料:大日本塗料/2021年3月期連結見込み-純利益は前期比59%減の15億円。従来予想から4億円引き上げた。国内で利益率の高い一部の塗料の販売が伸び、海外でも自動車用塗料が回復した。売上高は14%減の625億円との従来予想を据え置いた。※同上
  19. 塗料:日本ペイントホ-ルディングス/2020年12月期連結-増収増益。売上高7811億円(前期/6920)、経常益887.15億円(同/795.18)、利益446.48億円(同/367.17)。21年12月期連結見通し/売上高8900億円、経常益880.00億円、利益670.00億円。※日経2-11/21P15
環境関連
  1. 脱炭素:大成建設/CO2からコンクリ-トを製造する技術を開発した。CO2を原料とした炭酸カルシウムを使い、1立方mあたり最大170kgのCO2をコンクリ-トに封じ込む。コンクリ-ト/製造工程で1立方mあたり260-300kgのCO2を排出、うち約9割がセメントの製造工程で発生。炭酸カルシウム製は大幅な削減が可能。2030年ごろ実用化のメド。※日経2-16/21P1
アジア関係/その他
  1. 海外:米国/米業界誌ランダム・レングス情報-住宅の壁や床に使う木材が最高値を付けた。米国の主流のSPF(トウヒ・マツ・モミ)ツ-バイフォ-製材品「NO.2&ベタ-」/2月第2週の価格-1000ボ-ドメジャ-(MB=2.36立方m)980ドル。昨年夏の最高値である955ドルから25ドル(2.6%)高い。※日経2-19/21P22
  2. 海外:米国/ニュ-ヨ-ク連邦準備銀行-2020年12月末までの米国の家計債務の報告情報によると2020年10-12月期の住宅ロ-ン組成額は1兆1700億ドル(約120兆円)で、遡れる1999年以来の四半期ベ-スで過去最高となった。※日経2-19/21P11
  3. アジア:中国/国家統計局情報-2021年1月の主要70都市の新築住宅価格動向。前月より価格が上昇した都市数/53、2020年12月より11増。下落した都市数/14、同8減。横ばい都市数/3、同3減。都市の規模別/北京、上海、広州、深センの「1級都市」のマンション価格-平均で0.6%上昇。上昇率/20年12月より0.3ポイント高い。日経2-24/21P7
■トピックス
 在日外国人雇用状況/ベトナムが中国抜く-2020年10月末    <国貿2-25/21P4>
  • 厚生労働省/29日発表:20年10月末時点の外国人雇用状況/国籍別ではベトナム人が中国人(香港・マカオ・台湾を含む)を抜いて最も多くなった。ベトナムは伸び率でもトップ、1年前より10.6%多い。在留資格別/技能実習生のシェアは23.3%の(402,356人)だが、ベトナム人では49.2%(218,600人)に達する。中国人は18.3%(76,922人)だった。
      <国別トップ5>
      1.ベトナム   :443,998人
      2.中国     :419,431人
      3.フィリピン :184,750人
      4.ブラジル   :131,112人
      5.ネパ-ル   : 99,628人
      <都道府県別トップ5>
      1.東京都    :496,954人
      2.愛知県 :175,114人
      3.大阪府 :117,596人
      4.神奈川県 : 94,489人
      5.埼玉県 : 81,721人                        92-16
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞