■住宅関連情報/2021年5月 ■        
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報/4月の新設住宅着工戸数-74,521戸、前年同月比7.1%増。2カ月連続増。QUICKまとめ/市場予測の中央値-3.5%増。内訳/待ち家-8.8%増の22,877戸、6カ月連続増。貸家-13.6%増の28,825戸、2カ月連続増。分譲-0.3%減の22,483戸、2カ月ぶりに減少。<日経QUICKニュ-ス5-31/21 14:07>
  2. マンション動向:不動産経済研究所情報/4月の近畿2府4県のマンション発売戸数-前年同月比2.2倍の1093戸。前年はコロナ禍で1度目の緊急事態宣言が発令され、営業活動が制限された。2年前比では28%増で、コロナ前の水準に回復。1戸あたりの単価/5356万円と約29年ぶりの水準。高層マンションの発売が続くエリアの上昇が目立つ。※日経5-21/21P35
  3. 住宅:フジ住宅/2021年3月期連続-増収減益。売上高1215億円(前期/1104)、経常益35.58億円(同/46.11)、利益23.58億円(同/30.88)。22年3月期連結見通し/売上高1214億円、経常益46.00億円、利益31.00億円。※日経5-8/21P12
  4. 住宅:スタ-ツコ-ポレ-ション/2021年3月期連結-最終増益。売上高1989億円(前期/2090)、経常益233.23億円(同/241.22)、利益155.99億円(同/150.59)。22年3月期連結見通し/売上高1950億円、経常益223.00億円、利益152.00億円。※日経5-11/21P16
  5. 住宅:日本ハウズイング/2021年3月期連結-最終増益。売上高1149億円(前期/1165)、経常益65.89億円(同/66.39)、利益41.82億円(同/40.75)。22年3月期連結見通し/売上高1246億円、経常益63.50億円、利益41.00億円。※日経5-13/21P18
  6. 住宅:長谷工コ-ポレ-ション/2021年3月期連結-減収減益。売上高8094億円(前期/8460)、経常益718.32億円(同/852.53)、利益482.58億円(同/598.51)。22年3月期連結見通し/売上高8500億円、経常益750.00億円、利益510.00億円。※日経5-14/21P18
  7. 住宅:コスモスイニシア/2021年3月期連結-減収減益。売上高1072億円(前期/1105)、経常益22.07億円(同/52.50)、利益20.07億円(同/34.15)。22年3月期連結見通し/売上高1150億円、経常益23.00億円、利益18.00億円。※日経5-14/21P20
  8. 住宅:飯田グル-プホ-ルディングス/2021年3月期連結-増収増益。売上高14561億円(前期/14020)、経常益1196.85億円(同/787.66)、利益833.16億円(同/537.52)。22年3月期連結見通し/売上高14700億円、経常益1250.00億円、利益860.00億円。※日経5-15/21P17
  9. 住宅:大和ハウス工業/2021年3月期連結-減収減益。売上高41267億円(前期/43802)、経常益3378.30億円(同/3676.69)、利益1950.76億円(同/2336.03)。22年3月期連結見通し/売上高43000億円、経常益3160.00億円、利益2150.00億円。※日経5-15/21P18
  10. 住宅:アズマハウス/2021年3月期連結-増収減益。売上高142億円(前期/135)、経常益10.94億円(同/12.27)、利益7.60億円(同/8.10)。22年3月期連結見通し/売上高143億円、経常益11.30億円、利益7.78億円。※日経5-15/21P17
  11. 住宅:サンヨ-ホ-ムズ/2021年3月期連結-減収増益。売上高534億円(前期/563)、経常益8.72億円(同/4.15)、利益5.09億円(同/3.59)。22年3月期連結見通し/売上高672億円、経常益11.00億円、利益7.00億円。※日経5-15/21P15
  12. 住宅:新日本建物/2021年3月期連結-減収減益。売上高157億円(前期/169)、経常益14.33億円(同/15.70)、利益9.73億円(同/13.28)。22年3月期連結見通し/売上高162億円、経常益14.60億円、利益12.70億円。※日経5-15/21P16
  13. 住宅:タカラレ-ベン/2021年3月期連結-減収減益。売上高1483億円(前期/1684)、経常益99.33億円(同/112.01)、利益46.93億円(同/53.61)。22年3月期連結見通し/売上高1586億円、経常益71.00億円、利益48.00億円。※日経5-15/21P16
  14. 住宅:レオパレス21/2021年3月期連結-赤字。売上高4089億円(前期/4335)、経常益▲341.70億円(同/▲363.41)、利益▲236.80億円(同/▲802.24)。赤字は3期連続。賃貸アパ-ト入居率低迷、3月末自己資本はマイナス84億円と債務超過。22年3月期連結見通し/売上高4029億円、経常益▲29.00億円、利益▲56.00億円。※日経5-15/21P12,16
  15. 住宅:オ-プンハウス/2021年3月中間期連結-増収増益。売上高3669億円(前年同期/2619)、経常益406.99億円(同/260.91)、利益325.51億円(同/181.36)。21年9月期連結見通し/売上高7880億円、経常益930.00億円、利益670.00億円。※日経5-15/21P18
  16. 住宅:三菱地所/ITエンジニアなどが入居する賃貸住宅を展開しているCEspace(東京・港)と資本提携。出資額/1億円程度。三菱地所が提供する新築の賃貸住宅の一部をCEspaceが借り上げる。三菱地所は自社の物件をIT人材向けにして付加価値を高め、マンション事業の強化につなげる。CEspace/人材サ-ビスのウィルグル-プの傘下。※日経5-12/21P14
  17. 住宅:穴吹工務店/学生向け賃貸マンションの開発事業に参入。まずは名古屋市(5階建て/総戸数51戸-名古屋大近く)、福岡市(4階建て/総戸数80戸-九州産大近く)で物件の開発に着手、いずれの物件も2022年1月にも完成させる。土地の面積や形などを考慮すると、分譲マンションには適さない大学近くの土地を活用する。※日経5-20/21P27
  18. 住宅:山一木材(丸亀市)/無垢材の家提案-住宅提案事業を立ち上げる。自然乾燥で仕上げた無垢材の木目と香りといった魅力を生かし、基本設計から内装、インテリアのコ-ディネ-トを手掛ける。安価で使いやすい加工材が住宅に主流となる中、消費者に素材の良さを直接PRすることで需要を喚起していく。※日経5-27/21P35
  19. 住宅:同上/「木のある暮らし」を体験できるショ-ル-ムを夏にも設ける。これまでは単発で住宅を手掛けてきたが、コンセプトを明確にしたうえで住宅ブランドとして提案していく。同社が生産するテ-ブル、椅子などの家具を取り入れてもらう。施工は地元の工務店などに依頼する。※同上
  20. 住宅:中古住宅/眠る空き家-市場をつくる。人口減少に伴って増える空き家。放置すると防犯や景観面で周囲に悪影響を及ぼす一方、空き家率のデ-タを分析すると、移住者の呼び込みに生かす地域もある。自治体と企業や住民との連携、規制緩和などがカギになる。空き家率/住宅総数に占める空き家の割合。※日経5-29/21P1,3,7
  21. 住宅:中古住宅/空き家率-総務省が5年ごとに調査。2018年の住宅・土地統計調査情報/空き家-8,489,000戸、空き家率13.8%で、ともに過去最高。「3カ月以上すんでいる」ことを「居住世帯のある住宅」と定義、そうでない住宅の大半が「空き家」に分類される。空き家の分類/「賃貸用」「売却用」、「二次的住宅」、「その他の住宅」※同上
  22. 住宅:中古住宅/空き家の内訳-「賃貸用」「売却用」の合計は462万戸。別荘などの「二次的住宅」は381,000戸。「その他の住宅」は3,487,000戸。借り手や買い手を募集していない市場で流通しない物件が「その他の住宅」で親が亡くなった後にそのままにし  ている空き家など。「その他の住宅」が増え(9.5%増)、全体を押し上げている。※同上
  23. 住宅:国土交通省/13日の有識者会議で、老朽化した危険なマンションの建て替えを促すため、物件や敷地を売却しやすくする新たな基準案を示した。所有者の8割以上の合意を得れば売却できるのは耐震性が不足する物件に限られていたが、新たに外壁の劣化などが深刻なものも認める。容積率を緩和する条件も広げる。※日経5-14/21P5
  24. 住宅:国土交通省/15日の有識者会議で、新築住宅に対し断熱材の導入などで省エネルギ-基準に適合させるように義務づける案に合意した。太陽光発電パネルの導入拡大については国や自治体の公共建築物に優先して設置する方向だ。※日経5-20/21P5
  25. 住宅:国土交通省/同上-現在、中規模のオフィスビルなどは省エネ基準を満たすよう義務づけられているが住宅は対象でない。住宅を含めた対象範囲を拡大する方針を盛り込んだ。規制の導入時期や住宅購入者に対する支援措置などの詳細は今後詰める。※同上
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
建材・住設・家具関連
  1. 建材:ニチハ/2021年3月期連結-減収減益。売上高1199億円(前期/1237)、経常益122.48億円(同/135.01)、利益89.02億円(同/107.73)。22年3月期連結見通し/売上高1220億円、経常益125.00億円、利益87.00億円。※日経5-8/21P12
  2. 建材:ニチハ/新社長-吉岡 成允氏(よしおか・なるみつ)-1983年(昭61年)一橋大法卒、住友銀行(現/三井住友銀行)入行。20年ニチハ副社長執行役員。宮崎県出身。57歳。(6月24日就任。山中龍夫社長は代表権のある会長に)。※日経5-8/21P11
  3. 建材:ニチアス/2021年3月期連結-減収減益。売上高1963億円(前期/2088)、経常益212.79億円(同/216.33)、利益107.15億円(同/146.74)。22年3月期連結見通し/売上高2050億円、経常益205.00億円、利益140.00億円。※日経5-11/21P16
  4. 建材:永大産業/2021年3月期連結-最終黒字化。売上高558億円(前期/571)、経常益▲2.27億円(同/▲6.47)、利益9.51億円(同/▲9.34)。22年3月期連結見通し/売上高600億円、経常益4.30億円、利益5.50億円。※日経5-14/21P20
  5. 建材:大建工業/2012年3月期連結-減収増益。売上高1992億円(前期/2024)、経常益99.35億円(同/91.08)、利益56.20億円(同/54.47)。22年3月期連結見通し/売上高2040億円、経常益104.00億円、利益60.00億円。※日経5-15/21P16
  6. 建材:ウッドワン/2021年3月期連結-減収増益。売上高590億円(前期/635)、経常益20.68億円(同/10.15)、利益11.70億円(同/8.29)。22年3月期連結見通し/売上高618億円、経常益12.00億円、利益6.00億円。※日経5-15/21P16
  7. 建材:南海プライウッド/2021年3月期連結-経常増益。売上高194億円(前期/197)、経常益20.46億円(同/17.81)、利益5.01億円(同/8.86)。22年3月期連結見通し/売上高200億円、経常益18.00億円、利益12.00億円。※日経5-15/21P16
  8. 建材:ニホンフラッシュ/2021年3月期連結-減収減益。売上高288億円(前期/310)、経常益45.75億円(同/46.61)、利益32.96億円(同/33.34)。22年3月期連結見通し/売上高330億円、経常益48.50億円、利益34.00億円。※日経5-15/21P16
  9. 建材:名古屋木材/2021年3月期連結-減収増益。売上高43億円(前期/47)、経常益1.77億円(同/1.55)、利益1.49億円(同/0.96)。22年3月期連結見通し/未公表。※日経5-15/21P16
  10. 建材:文化シャッタ-/2021年3月期連結-減収増益。売上高1731億円(前期/1842)、経常益119.10億円(同/100.03)、利益83.99億円(同/66.03)。22年3月期連結見通し/売上高1815億円、経常益110.00億円、利益76.00億円。※日経5-14/21P18
  11. 建材:不二サッシ/2021年3月期連結-減収増益。売上高923億円(前期/1017)、経常益8.98億円(同/7.37)、利益5.72億円(同/4.32)。22年3月期連結見通し/売上高960億円、経常益8.70億円、利益2.00億円。※日経5-14/21P18
  12. 建材:三和ホ-ルディングス/2021年3月期連結-減収減益。売上高4270億円(前期/4401)、経常益321.42億円(同/334.69)、利益212.51億円(同/216.47)。22年3月期連結見通し/売上高4500億円、経常益327.00億円、利益216.00億円。※日経5-15/21P17
  13. 建材:住友大阪セメント/2021年3月期連結-減収増益。売上高2392億円(前期/2451)、経常益176.41億円(同/169.47)、利益117.19億円(同/109.22)。22年3月期連結見通し/売上高1855億円、経常益125.00億円、利益90.00億円。※日経5-14/21P18
  14. 建材:住友大阪セメント/新社長-6月29日付で諸橋央典取締役常務執行役員(61)が社長に就任。経営陣の若返りで、海外市場の開拓や高機能品の開発などの戦略を強化。諸橋央典氏(もろはし・ひろつね)/1982年(昭57年)千葉大人文卒、住友セメント(現住友大阪セメント)入社。新潟県出身。関根福一社長は代表権のない会長に就く。※日経5-14/21P15
  15. 建材:太平洋セメント/2021年3月期連結-減収増益。売上高8639億円(前期/8843)、経常益657.44億円(同/605.41)、利益468.00億円(同/391.51)。22年3月期連結見通し/売上高7200億円、経常益635.00億円、利益400.00億円。※日経5-14/21P18
  16. 建材:鋼板/幅広い産業で使う鋼材「熱延コイル」が高騰。東アジアでの取引価格/1トン1000  ドルが目前で、12年半ぶりの高値水準。中国を中心に需要が復調する一方、鉄鋼メ-カの供給が追いつかず輸出市場で品薄のためだ。熱延コイル/東アジアでの取引価格(1.6mm厚、運賃込み)-現在、1トン975ドル前後。2020年の底値/435ドル前後。※日経5-11/21P19
  17. 建材:鋼板/薄鋼板の主要3品種(熱延、冷延、表面処理)のメ-カ-・流通在庫-3月末時点の速報値は3,517,000トンと2月末比29,000トン(0.8%)減。自動車向けなどの需要回復が鉄鋼メ-カ-の供給能力を上回り、需給が引き締まっている。国内/薄鋼板の品不足が続いており、在庫率は3月末時点で1.94カ月と、過去5年で最低水準。※日経5-12/21P22
  18. 建材:鋼板/幅広い産業で使う鋼材「熱延コイル」の取引価格が一段高となった。東アジアの取引価格(1.6mm厚、運賃込み)/現在-1トン1015ドル前後と前週から40ドル(4%)上昇。2008年9月以来、12年8カ月ぶりに1000ドルの大台に乗せた。熱延コイルの東アジア価格/日本や中国、韓国、台湾の鋼材輸出取引などの需要動向を映す。※日経5-20/21P18
  19. 建材:鋼板/自動車や家電など幅広い産業で使う鋼材「熱延コイル」の中国国内での取引価格が一転、急落。背景/産業用資材の過度な高値を警戒する中国政府が立て続けに規制の強化に動いた。熱延コイルの取引価格/原料高と経済復興に伴う需要増に値上げを見込んだ投機的な買いも重なり2月から急騰していた。※日経6-1/21P21
  20. 建材:鋼板/同上-中国鉄鋼工業協会情報、5月24-28日時点の価格は1トン5344元(増値税込み)と前週から423元(7%)下落。直近高値(5月10-14日時点)からの下げ幅は1429元(21%)に達し、約2カ月ぶりの安値に。異形棒鋼も2週間で2割安くなった。「中国価格の下落が続くかは不透明」(日本の鉄鋼商社)。高値圏で膠着も。※同上
  21. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-鋼材の6月契約価格を全品種で引き上げる。熱延鋼板やH型鋼などを5月契約分に比べて10,000-18,000円引き上げる。主原料となる鉄スクラップの高騰や海外価格の上昇などの影響を反映した。全品種の引き上げは1月分以来、5カ月ぶり。国内建材内需は力強さ欠く/流通業者-転嫁に苦慮。※日経5-18/21P18
  22. 建材:建設用鋼材/同上-6月契約価格。熱延鋼板/1トン114,000円、ホットコイル/同110,000円とそれぞでれ前月比16,000円(16-17%)引き上げる。酸洗鋼板/同123,000円と前月比18,000円(17%)上げる。18,000円の上げ幅は全品目を通じて過去最大。H形鋼/10,000円(11%)上げ同103,000円。※同上
  23. 建材:建設用鋼材/日本製鉄-H形鋼の一般流通(店売り)向け販売価格を5月契約分から1トンあたり10,000円引き上げる。値上げは1月分以来、4カ月ぶり。鉄鉱石価格上昇などを受け、製品価格への転嫁を進める。「ときわ会」まとめ/4月末時点のH型鋼在庫-206,800トン、3月末時点比2400トン(1.1%)減、8カ月ぶり減。※日経5-19/21P17
  24. 建材:建設用鋼材/共英製鋼-異形棒鋼の6月契約分の販売価格を1トンあたり5000円(6%)引き上げ、90,000円とする。コロナ禍で国内の建築需要は低調だが、中国の建築需要の回復で原料の鉄スクラップ価格が高騰しており、価格改定で採算を改善する。鉄スクラップの今後の動向次第で受注の停止や追加値上げも検討すると。※日経5-20/21P18
  25. 建材:建設用鋼材/日鉄建材-軽量形鋼や角パイプ(角形鋼管)などの建材製品の販売価格を6-7月分について月1トン1万円ずつ、2カ月間で計2万円追加で値上げする。建材の材料は薄鋼板だ。原料高などから日本製鉄が薄鋼板の値上げを進めており、製品価格に転嫁する。2020年11月分からの値上げ幅/累計で4万円。※日経5-21/21P17
  26. 建材:建設用鋼材/同上-これまでのメ-カ-値上げは流通市場で段階的に浸透している。軽量C形鋼の東京地区での問屋仲間価格/現在-1トン110,000円前後、20年5月~21年1月の底値から15,000円(16%)高くなった。鉄鉱石価格の上昇や薄鋼板の品薄を背景としたメ-カ-の断続的な値上げで、流通価格には上昇圧力がかかっている。※同上
  27. 建材:建材動向/鉄筋や木材など建材の価格が上昇を続けている。日本国内はコロナ禍で建築着工が停滞しているが、米国や中国では需要が旺盛で、建材やその原材料が国際的に品薄になっているためだ。景気回復で先行する国々が起点となって値上げの波が広がる。日本のゼネコンや住宅会社は需要低迷下でコスト高に直面している。※日経5-16/21P2
  28. 建材:同上/☆異形棒鋼の東京地区価格(直径16mm品)-現在、1トン85,000円前後、前月比6000円(8%)高く、2020年秋の底値から2万円(31%)上昇。主原料の鉄スクラップの標準品の価格/約1年前の2.4倍に上昇。日本の建築需要は低調/国土交通省の建築着工統計調査-20年度の建築物の着工床面積は前年度比8.5%減。※同上
  29. 建材:同上/☆住宅などに使う木材も輸入価格が上昇。住宅の壁や床に使う「SPF材」の製材品/指標のカナダ西部内陸部の6月積み対日価格(海上運賃込み)-1000ボ-ドメジャ-(BM=2.36立方m)あたり1800ドルに迫る。前年同期の2倍以上。米国の堅調な住宅需要で生じた相場高「ウッドショック」の影響だ。※同上
  30. 建材:同上/日本のSPF材の20年下半期の輸入量-395,965立方mと前年同期比で34%減。日本の「買い負け」が鮮明となり、原料を調達しにくくなったプレカット工場では、受注を前年より2割近く抑える企業も現れた。需要低迷下の値上がり/国内でコストを誰が負担するかという課題を生む。※同上
  31. 建材:セメント/セメント協会情報-4月のセメントの国内販売量は3,171,245トン、前年同月比0.6%減。2カ月ぶりに前年を下回った。新幹線の延伸工事がピ-クを超えた北陸(23.0%減)、東日本大震災の復興関連工事が一服した東北(7.6%減)などの落ち込みが響いた。北海道の新幹線延伸工事向けや関空の消波ブロック向け需要増は続く。※日経5-29/21P19
  32. 建材:産業資材/鋼材や石油製品などの企業間取引価格を基に算出した日経商品指数42種(1970年=100)が約13年ぶりの高水準。日経42種/5月末値-201.424とリ-マン・ショック前の2008年7月(201.914)以来、12年10カ月ぶりに200を超えた。4年前の20年5月比では39.214ポイント(24.2%)高い。5カ月連続で前年実績上回る。※日経6-1/21P21
  33. 建材:産業資材/同上-分類の9種類すべてが前年同月比でプラス。指数を押し上げたのはすずや銅などの非鉄資源。鋼材の値上がりも目立つ/特に鋼板は自動車生産の回復に伴う需要増に鉄鋼メ-カ-の供給が追いつかず品薄感強い。木材も高い/住宅需要が旺盛な米国で木材価格高騰、その余波で国内の取引価格も値上がり傾向続く。※同上
  34. 住設:クリナップ/2021年3月期連結-最終増益。売上高1041億円(前期/1075)、経常益27.14億円(同/25.45)、利益17.46億円(同/14.65)。22年3月期連結見通し/売上高1100億円、経常益29.00億円、利益18.00億円。※日経5-12/21P18
  35. 住設:ジャニズ工業/2021年3月期連結-黒字化。売上高45億円(前期/51)、経常益0.50億円(同/▲1.95)、利益0.35億円(同/▲2.23)。22年3月期連結見通し/売上高47億円、経常益0.60億円、利益0.45億円。※日経5-14/21P18
  36. 住設:タカラスタンダ-ド/2021年3月期連結-減収減益。売上高1921億円(前期/2015)、経常益113.92億円(同/131.09)、利益75.88億円(同/86.47)。22年3月期連結見通し/売上高1943億円、経常益120.00億円、利益78.00億円。※日経5-15/21P16
  37. 住設;能美防災/2021年3月期連結-減収減益。売上高1078億円(前期/1172)、経常益114.94億円(同/154.46)、利益76.20億円(同/105.16)。22年3月期連結見通し/売上高1206億円、経常益138.00億円、利益93.00億円。※日経5-13/21P18
  38. 住設:ノ-ルツ/2021年12月期連結見通し-最終損益は76億円の黒字(前期/30億円の赤字)。従来予想の58億円から上方修正。コロナ禍で落ち込んだ中国や米国など海外での瞬間式ガス給湯器の需要回復が当初予想を上回る。国内でも高付加価値品の売上げが増加。売上高-4%増の1910億円。営業利益-34%増の64億円。※日経5-18/21P15
  39. 家具:ニトリホ-ルディングス(HD)/外食事業に参入-卸を通さずに食材を調達し、店舗では自社の家具や食器を使うなど運営コストを下げる。将来は家具と同様に生産から販売までの一貫体制を目指す。コロナ禍で外食の事業環境は厳しいが、低コストを武器にすれば参入余地があると判断。約450カ所ある「ニトリ」の店舗の敷地を活用、出店。※日経5-7/21P2
  40. 家具:同上/店舗名-「ニトリダイニング みんなのグリル」。主力/500円のキッチンステ-キ。大手のファミリ-レストランチェ-ンの800円程度に比べ割安な価格設定。※同上
  41. 家具:「無印良品」を展開する良品計画/子供用の家具を毎月定額で貸し出すサ-ビスを本格的開始(2020年試験的に提供/今後も需要が見込めると判断)。ベビ-ベッドや子供用いすなどを取り扱い、ベッドは月3000円から利用できる。利用者/契約満期後に商品をそのまま購入も可能。利用期間後返却された家具/修理し貸出に。※日経5-13/21P14
  42. 家具:オカムラ/2021年3月期連結-減収増益。売上高2444億円(前期/2531)、経常益153.77億円(同/147.12)、利益119.71億円(同/98.51)。22年3月期連結見通し/売上高2450億円、経常益160.00億円、利益112.00億円。※日経5-13/21P18
  43. 家具:パラマウントベッドホ-ルディングス/2021年3月期連結-増収増益。売上高871億円(前期/823)、経常益134.61億円(同/101.45)、利益86.11億円(同/70.43)。22年3月期連結見通し/売上高810億円、経常益110.00億円、利益72.00億円。※日経5-14/21P20
  44. 家具:フランスベッドホ-ルディングス/2021年3月期連結-増益。売上高524億円(前期/524)、経常益34.51億円(同/24.36)、利益22.95億円(同/15.20)。22年3月期連結見通し/売上高540億円、経常益36.50億円、利益23.50億円。※日経5-15/21P16
合板・木材関連
  1. 合板:大建工業/東南アジアから輸入する合板の価格上昇を受けて、国産木材による代替材の検討を始めた。約70億円を投じて北海道旭川市に新工場を建設し、2024年度にも稼働させる方針。生産コストは上がるが輸送費を含めるとほぼ同じとみて、国産による安定調達を目指す。※日経5-22/21P39
  2. 合板:同上/材料-ラワンの木の代わりに、北海道のトドマツを使用する。同社独自の製法によって、トドマツの木片を板状に加工して木質ボ-ドにする。従来のラワン合板と同等の強度や寸法の安定性があり、代替材として壁や家具に使用できるという。※同上
  3. 合板:セイホク/針葉樹合板の出荷価格-6月分から現状に比べて5-8%上げる。値上げは今年3回目。品薄感が強まるなか、原木丸太や接着剤の価格上昇分の転嫁を進める。厚さ12mmの構造用合板などを値上げ。合板在庫/減少が鮮明。農林水産省情報/4月末の国産針葉樹合板の在庫-103,765立方m、3月末比8.9%減。※日経5-29/21P19
  4. 木材:「ウッドショック」/米国で品不足が原因で木材価格が高騰。超低金利にコロナ禍での在宅勤務普及が重なり米国で住宅ブ-ムが発生。木材需要が膨れ上がり、価格が約1年で6倍に高騰。英国では資材高で新築住宅の価格や家賃が上昇し始めており、日本にも輸入木材の価格高騰や調達困難の形で「ショック」が波及している。※日経5-11/21P11
  5. 木材:同上/林野庁の森林・林業白書(19年度)情報-日本の木材自給率は3割程度で残りは輸入。丸太の5割を米国、製材の3割をカナダや米国から輸入する日本は「買い負けが鮮明だ」(商社)。米やカナダの木材メ-カ-/価格が日本より高い米国を優先。日本の20年下半期の北米産輸入量/前年同期比3割減。欧州企業も米国向け強化。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:日本エイジェント(松山市)/コロナ禍が続き非接触や非対面サ-ビスへの需要が高まるなか、タブレット端末を活用して非対面で物件を紹介する仕組み作りを進める。遠隔で接客できる体制を整えることで繁忙期の店舗運営の効率化にもつなげる。同システムを外販して中核となる不動産事業以外での収益機会の増加も見込む。※日経5-8/21P31
  2. 不動産:同上/同システムの費用-月額49,500円でのサブスクリプション(定額課金)のサ-ビスで、他にはタブレット端末の代金や初期導入費がかかる。※同上
  3. 不動産:米ゴ-ルドマン・サックス/日本での不動産投資を拡大する。投資額/従来の年1000-1500億円から倍増の2500億円規模にする。需要が拡大する物流施設やデ-タ-センタ-のほか、企業が売却する不動産への投資を見込む。海外勢による不動産取引競争が激しくなりそうだ。JLL情報/2020年の海外投資家の国内投資額-4.5兆円。※日経5-31/21P1
  4. 不動産:住友不動産/2022年3月期連結見通し-経常利益は前期比1割増の2200億円強。コロナがまん延前の20年3月期の水準を上回り、最高益を見込む。主力のオフィスビル賃料で収益貢献の大きい大型ビルなど新規物件の稼働が好調に推移する。売上高は微増の9300億円程度。純利益は9期連続で過去最高更新の可能性がある。※日経5-8/21P13
  5. 不動産:住友不動産/2021年3月期連結-最終増益。売上高9174億円(前期/10135)、経常益2099.49億円(同/2205.20)、利益1413.89億円(同/1409.97)。純利益/微増-8期連続で最高益を更新。22年3月期連結見通し/売上高9200億円、経常益2210.00億円、利益1500.00億円。※日経5-14/21P20,21
  6. 不動産:東急不動産ホ-ルディングス/2021年3月期連結-減収減益。売上高9077億円(前期/9631)、経常益465.55億円(同/674.99)、利益216.68億円(同/386.11)。22年3月期連結見通し/売上高10400億円、経常益665.00億円、利益300.00億円。※日経5-12/21P18
  7. 不動産:三菱地所/2021年3月期連結-減収減益。売上高12075億円(前期/13021)、経常益2109.65億円(同/2195.72)、利益1356.55億円(同/1484.51)。22年3月期連結見通し/売上高13260億円、経常益2200.00億円、利益1420.00億円。営業利益/21年比9%増の2450億円、2期ぶりに最高益更新。※日経5-14/21P20,21
  8. 不動産:三井不動産/2021年3月期連結-増収減益。売上高20075億円(前期/19056)、経常益1688.65億円(同/2585.10)、利益1295.76億円(同/1839.72)。22年3月期連結見通し/売上高21500億円、経常益2050.00億円、利益1600.00億円。純利益/21年比23%増。オフィスビル賃貸が底堅く、ホテルや貸駐車場の稼働率改善。※日経5-15/21P15,16
  9. 不動産:不動産サ-ビス大手のジョ-ンズラングラサ-ル(JLL)情報/2021年1-3月の首都圏の不動産売買額は世界2位。コロナ禍の日本において企業や海外投資家による取引が活発化。用途別ではオフィスへの投資割合が前年同期より増えており、オフィス投資回復の兆しもみえる。21年1-3月の首都圏の売買額/前年同期比19%減の79億ドル。日経5-21/21P17
  10. 不動産:同上/JLLは世界のオフィスやホテル、物流施設などを対象に集計。都市別の首位/米ボストンで売買額は80億ドル。3位/米ダラス・フォ-トワ-ス地区で50億ドル。日本全体の売買額/前年同期比26%減の115億ドル。関西圏は20億ドルで15位で、上位20都市に入ることは珍しい。※同上
  11. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-4月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は5.65%、3月比0.23ポイント高。供給過剰の目安となる5%を3カ月連続で上回った。コロナ禍の長期化でオフィス需要の縮小が続く。平均募集賃料/3.3㎡あたり21,415円。3月比0.6%(126円)下がった。※日経5-14/21P24
  12. 不動産:オフィスビル/同上-地域別。港区/7.38%と最も高く、3月より0.08ポイント上昇。テレワ-クの定着で大手企業を中心に拠点を集約し、オフィスを縮小する動きが活発とみられる。千代田区/0.48ポイント高い4.33%、4%台に達した。渋谷区/5.32%で、渋谷区のみ空室率が低下。※同上
  13. ゼネコン:清水建設/2021年3月期連結-減収減益。売上高14564億円(前期/16982)、経常益1054.65億円(同/1379.86)、利益771.76億円(同/989.77)。22年3月期連結見通し/売上高15500億円、経常益770.00億円、利益580.00億円。純利益/25%減-前の期に好調だった土木工事の反動やコロナ禍が響く。※日経5-11/21P16,17
  14. ゼネコン:大林組/2021年3月期連結-減収減益。売上高17668億円(前期/20730)、経常益1287.84億円(同/1590.05)、利益987.80億円(同/1130.93)。22年3月期連結見通し/売上高19100億円、経常益985.00億円、利益715.00億円。純利益/21年比28%減。国内で大型再開発など採算性の低い事業が増えている。※日経5-13/21P16
  15. ゼネコン:鹿島/2021年3月期連結-減収減益。売上高19071億円(前期/20107)、経常益1397.29億円(同/1466.45)、利益985.22億円(同/1032.42)。22年3月期連結見通し/売上高20100億円、経常益1140.00億円、利益800.00億円。※日経5-15/21P15
  16. ゼネコン:大成建設/2021年3月期連結-減収減益。売上高14801億円(前期/17513)、経常益1359.37億円(同/1733.47)、利益925.54億円(同/1220.87)。22年3月期連結見通し/売上高16400億円、経常益930.00億円、利益630.00億円。※日経5-15/21P15
  17. ゼネコン:鹿島と大成建設/2021年3月期連結-純利益はともに減益。大型案件の端境期だったことに加え、国内外でコロナ禍による着工延期や工事の中断が響いた。今期は民間工事の受注が回復する見通しだが、収益交換は遅れるため両社とも最終減益を見込む。※日経5-15/21P19
  18. ゼネコン:同上/両社-2024年3月期を最終年度とする中期経営計画発表。鹿島/最終年度連結-売上高は2兆2500億円、純利益は950億円以上を目指す。3年で8000億円投資する。大成建設/24年3月期-売上高は2兆円、純利益1000億円を目標とする。技術開発や環境投資に2500億円、M&Aにも別枠で投資枠を設ける。※同上
  19. ゼネコン:清水建設/大型の地震が発生した際に、被災地内にある建物の倒壊可能性など危険度を10分間で評価、集計できるシステムを開発した。自社グル-プで展開するサ-ビスの顧客企業に提供。顧客企業が被災地の自社物件の状況をいちはやく確認できるようにしたサ-ビスで、災害時の事業継続計画(BCP)の実行などを支援する。※日経5-18/21P13
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が中東産油国から輸入する原油(DD原油)価格/6カ月ぶりに下落。サウジアラビア産の代表油種「アラビアンライト」の4月積み価格/1バレル64.39ドルと3月積み比1.03ドル(1.6%)安。OPECと「OPECプラス」/4月1日-協調減産の段階的縮小を決めた。アジア指標のドバイ原油の月間平均価格も下落。※日経5-7/21P16
  2. 原油:13日のニュ-ヨ-ク(NY)市場でWTI原油先物/5営業日ぶりに下落し、期近物の終値は1バレル63.82ドルと12日比2.26ドル(3.4%)下げた。米国で最大級のパイプラインが12日に稼働を再開したのを受けて石油製品の供給懸念が後退し、短期筋の手じまい売りが出た。※日経5-15/21P10
  3. 原油:原油先物に上昇圧力/コロナ禍から需要回復が進む一方、最大産油国の米国でのシェ-  ルオイル生産量低迷のめだ。世界の需要は供給を上回る状況が続いている。今後もシェ-ルオイル生産の回復が鈍化状態なら、原油相場は一段と上昇。ニュ-ヨ-ク市場/17日-WTI原油先物の期近物-1バレル66.27ドル、前週末比0.9ドル(1.4%)上昇。※日経5-19/21P9
  4. 原油:24日/ニュ-ヨ-ク(NY)市場でWTI原油先物が大幅に促進。期近物の終値/前週末比2.47ドル(3.9%)高の1バレル66.05ドル。原油需要への期待が改めて高まり、投資家の買いが集まった。※日経5-26/21P11
  5. 素材:ナフサ/ナフサの国産価格が大幅に上昇。2021年1-3月期/1キロリットル38,800円で、20年10-12月期比7500円(24%)高い。上昇は3四半期連続。原油の値上がりや堅調な化学品需要を反映した。国産ナフサ価格/四半期ごとの平均輸入価格に連動して決まる。4-6月期の国産ナフサ価格/4万円後半になる見通し。※日経5-14/21P24
  6. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/輸出価格が一段と上昇。国内大手の5月積み輸出価格/インド向け-1トン1820-1850ドルと、4月積みと比べて下値が20ドル切り上がった。中国向け-30ドル高の1540-1550ドルで決まった。需要は堅調/供給不足を受けた値上がりが続く。台湾の大手/中国向け-1540ドル、30ドル引き上げで決着。※日経5-15/21P22
  7. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/カネカ-塩ビを6月15日出荷分から1kgあたり10円(約6%)以上値上げする。3月に9%前後引き上げたが、原料となるナフサの上昇が続いており、設備の維持費用なども増え、再値上げを決めたとしている。※日経5-27/21P24
  8. 塗料:イサム塗料/2021年3月期連結-減収減益。売上高71億円(前期/74)、経常益7.01億円(同/7.87)、利益5.10億円(同/5.39)。22年3月期連結見通し/売上高70億円、経常益6.70億円、利益4.60億円。※日経5-11/21P16
  9. 塗料:中国塗料/2021年3月期連結-黒字化。売上高824億円(前期/877)、経常益64.30億円(同/40.65)、利益33.29億円(同/▲0.71)。22年3月期連結見通し/売上高800億円、経常益33.00億円、利益21.00億円。※日経5-12/21P18
  10. 塗料:ロックペイント/2021年3月期連結-減収増益。売上高233億円(前期/245)、経常益21.62億円(同/15.13)、利益14.28億円(同/10.37)。22年3月期連結見透し/売上高240億円、経常益16.00億円、利益11.00億円。※日経5-12/21P18
  11. 塗料:大日本塗料/2021年3月期連結-減収減益。売上高624億円(前期/727)、経常益32.68億円(同/57.86)、利益19.68億円(同/36.62)。22年3月期連結見通し/売上高675億円、経常益41.00億円、利益25.00億円。※日経5-13/21P18
  12. 塗料:関西ペイント/2021年3月期連結-減収増益。売上高3656億円(前期/4068)、経常益358.80億円(同/348.74)、利益200.27億円(同/184.77)。22年3月期連結見通し/売上高4000億円、経常益440.00億円、利益260.00億円。※日経5-13/21P18
  13. 塗料:日本特殊塗料/2021年3月期連結-減収減益。売上高480億円(前期/571)、経常益24.03億円(同/43.03)、利益13.01億円(同/23.18)。22年3月期連結見通し/売上高547億円、経常益37.00億円、利益24.00億円。※日経5-13/21P18
  14. 塗料:アサヒペン/2021年3月期連結-増収増益。売上高158億円(前期/137)、経常益11.29億円(同/7.78)、利益6.33億円(同/5.25)。22年3月期連結見通し/売上高150億円、経常益9.30億円、利益5.50億円。※日経5-14/21P18
  15. 塗料:神東塗料/2021年3月期連結-最終増益。売上高201億円(前期/225)、経常益1.67億円(同/7.59)、利益6.79億円(同/5.28)。22年3月期連結見通し/売上高200億円、経常益4.00億円、利益2.00億円。※日経5-15/21P17
環境関連
  1. 脱炭素:脱炭素住宅/日本の温暖化ガス排出の削減目標の達成に消費者が協力しやすい分野の1つが住宅。家庭に由来するCO2排出量/屋内の約15%を占める。環境配慮意識の高まりもあって新築住宅では太陽光発電など再生可能エネルギ-の活用が進む。2030年の目標達成には既存住宅などの一段の取り組みが欠かせない。※日経5-8/21P11
  2. 脱炭素:同上/国立環境研究所情報-19年度の家庭部門のCO2排出量は1億5900万トン。13年度比2割減の水準で、産業部門や運輸部門などよりは削減幅は大きい。住宅産業研究所/「家電の性能が上がり省エネ化が進んでいるほか、住宅大手の温暖化対策の取り組みが進んでいることも大きい」と指摘。大手住宅メ-カ-/温暖化対策加速。※同上
  3. 脱炭素:同上/積水ハウス-20年度の新築戸建て住宅のうち、ZEH(ゼロエネルギ-・ハウス)の割合は91%に達した(13年度の割合は半分程度)。大東建託-グル-プで管理する16万棟のうち、15,000棟に太陽光発電パネルを設置。今後2年間で1万棟に設置予定。※同上
  4. 脱炭素:同上/住宅大手が積極的に取り組む背景-建物の付加価値を高めることが受注につながるとの思惑もあるからだ。ただ、30年度に家庭部門のCO2排出量を13年度比46%減の1億1200万トンの水準にするのは容易ではない。資源エネルギ-庁情報/19年度の注文住宅全体に占めるZEHの割合は住宅メ-カ-施工で47.9%。※同上
  5. 脱炭素:同上/一般工務店が施工することが多い建売住宅-ZEHの割合は1.3%の水準にとどまる。都心の狭小な立地に多い建売住宅は消費者の手に届きやすい販売価格が特徴。ZEHは施工コストがかさみ販売価格が高くなるうえ、「エネルギ-消費の計算も複雑で、工務店の手に負えない」のが普及しない要因。※同上
  6. 脱炭素:同上/年30万戸前後の水準の新築住宅を30年度までにZEH化できても、国内に約2800万戸ある既存住宅の改修を進めなければCO2排出削減のピッチは上がらない。住宅産業研究所/「住宅分野はストック(既存住宅)が大半を占め、リフォ-ムも相当数増えないといけない。現状では目標達成は厳しい」と。官民あげて取り組む必要がある。※同上
  7. 脱炭素:三井不動産/2030年度までに首都圏の全約120施設で再生可能エネルギ-由来の電力を本格導入。一般家庭の約69,000世帯分が年間に出すCO2に相当する約12万トンを減らす。世界で再生エネ利用を重視する企業が増える中、不動産も脱炭素が迫られている。※日経5-10/21P1
  8. 脱炭素:同上/国立環境研究所情報-国内の19年度のCO2排出量のうち、オフィスや商業施設などの「業務その他」は全体の2割弱の約1億9000万トン。政府/30年度の温暖化ガスの排出削減の目標を13年度比46%に引き上げた。製造業だけでなく事務所などの削減が重要となっている。※同上
  9. 海洋廃プラ:LIXIL/海洋廃プラスチックなどリサイクルが難しいとされる原料を用いた再生材を開発。これまで埋め立てや焼却処分にされていた種類のプラスチックを再生材としてリサイクルするのは珍しい。2022年の実用化目指す。CO2排出量削減につながる新素材として売り込む。道路の路盤材や、住宅のウッドデッキなどへの活用を想定。※日経5-26/21P16
  10. バイオマス発電:三菱地所/バイオマス発電事業に参入。総事業費300億円超で、国内で10カ所以上の発電所を設ける計画。静岡ガスの子会社の静岡ガス&パワ-や再生可能エネルギ-を手掛けるプロスペックAZと共同出資会社を設立。共同で発電所をつくり、2022年度から電力小売会社への売電を始める。将来は自社物件へ直接通電も検討。※日経5-29/21P12
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/国家統計局情報-2021年4月の主要70都市の新築住宅価格動向。前月より価格が上昇した都市の数/62、3月と同数で、全体の9割近くを占める。大都市で不動産投資への規制が強まっているが、緩和的な金融環境のもと、あふれたマネ-が不動産価格を押し上げている。下落した都市/5、3月より1減。横ばい都市/3。※京貿
  2. アジア:中国/三和ホ-ルディングス(HD)-中国で防火ドアを増産。約20億円を投じ、江蘇省常熟市に新工場を建設。2022年春にも稼働。上海市の既存工場の3倍の月6000枚の生産能力を計画。現地の商業施設や中国進出の日系企業の工場への納入増を見込む。日本市場が縮小する中、アジア事業を成長の柱に位置づける。※日経5-28/21P12
  3. アジア:中国/同上-鋼製ドア(防火ドア)の製造などを手掛ける非連結子会社の現地法人のノボフェルム上海(上海市)の工場(従業員/約150人)として「三和ノボフェルム常熟工場」を建設(敷地面積/4万㎡、将来の拡張も視野に)。新工場/日系企業の生産拠点が集積する工業団地に位置する。機械化による省人化などで生産性も高める。※同上
  4. 海外:米国/住宅価格の上昇急ピッチ-先進国の一部を中心に、住宅価格が急上昇。米国の2021年3月の価格上昇率/約15年ぶりの高水準を記録。主要25カ国でも20年の上昇率が00年代半ば以来となった。大規模な財政出動や金融緩和であふれたマネ-が流れ込み、過熱感が出てきた。金融当局/リスク増大に警戒感を強めている。※日経5-29/21P2
  5. 海外:米国/住宅価格の指標のS&Pコアロジック・ケ-ス・シラ-住宅価格指数-3月は前年同月比13.2%上昇。上昇率は05年12月以来の大きさ。住宅価格上昇/米国外にも拡大。日米欧の先進国など世界25カ国を対象にしたダラス銀行の住宅価格指数/20年の上昇率-5.5%、米住宅バブルのピ-クだった05年(7.4%)以来の高水準。19年3.6%。※同上
  6. 海外:米国/住宅価格高騰の背景-住宅ロ-ン金利が歴史的な低水準にあるほか、コロナ禍で郊外でのリモ-トワ-クが普及。投資マネ-の流入とコロナ禍の供給制限、それに世界的な木材価格の高騰が重なって拍車がかかっている。大手銀行からノンバンクへの融資/20年末で1.6兆ドル(175兆円)と過去最大。銀行の融資が不動産市場を間接的に下支えする構図だが金融市場にショックが加われば融資態度の厳格化を通じて不動産マネ-が逆回転も。※同上
■トピックス
  米発「ウッドショック」広がる/住宅用集成材が最高値    <日経5-25/21P22>
  • 概要:米国の活発な住宅着工に伴う木材相場高「ウッドショック」の影響が、日本の住宅用木材の流通価格に一段と及んできた。梁や柱に使う集成材が最高値を更新した。欧州から米国への木材供給が増えたあおりで、日本で欧州産原料の不足感が強まったためだ。同じく梁や柱に使う米松製材品も上昇し、住宅業界のコスト負担が増している。
  • 集成材価格動向:★梁に使う集成平角(4m✕10.5㎝✕30㎝)の東京地区の問屋卸価格/現在-1立方mあたり75,000円(中心値)と前月比10,000円(15.4%)上昇。2007年1-7月に付けた従来の最高値を上回った。★柱に使う集成管柱(3m✕10.5㎝角)/1本2550円と同300円(13.3%)高い。集成材メ-カ-の値上げを問屋が卸価格に反映している。背景/原料に使う欧州産の板材「ラミナ」の対日価格上昇。2020年夏から米国で住宅需要が高騰、米国はカナダ産や米国産で足りず、欧州産木材の輸入も増やした。欧州の木材メ-カ-は高値で売れる米国向けに増産し、日本はラミナを確保するため欧州メ-カ-の値上げ要請を受け入れている。
  • 集成材動向:国内プレカットメ-カ-の声/「北米産の木材はまだ値段を出せば買えるが、欧州産ラミナや集成材はいくら出しても買えない状況」(問屋)と、足元の日本への欧州産の輸入停滞につながっているとの見方もある。国内の住宅着工はまだ厳しいものの、品不足による値上がり圧力が上回る。
      
    • 集成材の値上がりは続きそうだ 大手メ-カ-の銘建工業/集成材平角-6月出荷分から1立方m12,000円値上げする。ラミナ不足で4月に始めた減産も続けている。最高値のラミナが入港する7月以降は「もう一段値上げする」と。
    • ラミナの対日価格なお強含む欧州勢が現在取引の参考にしている米国の木材先物相場が当面高値圏で推移するとの見方が多いうえ、欧州では例年夏場は長期休暇で工場の稼働率が下がるため、対日向けの数量も少なくなる。ラミナ価格が上昇することで集成材価格が押し上がる構図は変わりそうにない。集成材の値上がりは続きそうだ 大手メ-カ-の銘建工業/集成材平角-6月出荷分から1立方m12,000円値上げする。ラミナ不足で4月に始めた減産も続けている。最高値のラミナが入港する7月以降は「もう一段値上げする」と。
    • ラミナの対日価格なお強含む欧州勢が現在取引の参考にしている米国の木材先物相場が当面高値圏で推移するとの見方が多いうえ、欧州では例年夏場は長期休暇で工場の稼働率が下がるため、対日向けの数量も少なくなる。ラミナ価格が上昇することで集成材価格が押し上がる構図は変わりそうにない。
 
  • 製材品動向:北米から輸入する丸太を原料にし、集成材と同様に梁や柱に使う米松製材品も国内相場の上昇が続いている。★指標となる米松KD(乾燥)平角(4m✕10.5㎝✕30㎝)の東京地区の流通価格/1立方当たり65,500円と前月に比べて5000円(8.3%)上昇。背景/北米産の価格が上昇している影響が大きい。米国では木材の需要期は夏場。国内への入荷不足は続き、価格も上昇基調とみられる。住宅業界のコスト  上昇圧力が強まっている。
  • 国産材にも波及:輸入木材の代替需要として、スギやヒノキなどの国産材の流通価格も上昇した。
      ★柱などに使うスギKD(乾燥)平角(3m✕10.5㎝角)/4月の首都圏の問屋卸価格-1立方m70,000円と、前月と比べ12,000円(20.7%)高い。
      ★ヒノキKD平角/同97,000円と前月比10,000円(11.5%)高い。
      ★スギ原木の価格も上昇している/農林水産省情報-4月中旬時点の全国平均価格(工場着)は14-22㎝✕3.65~4m品が1立方m13,600円と3月中旬より2000円(1.5%)高い。原木の価格/例年冬場から下がって梅雨時期に最も安くなるが、今年は上昇が続く。スギ生産量が多い宮崎県の森林組合/「中国地方など県外からの引き合いも多い」と。
      ★グリン材と呼ばれる未乾燥材の国産材も上昇している。流通市場では乾燥材の取引が多いが、「乾燥材がなく、グリン材を買う需要家が出始めた」(問屋)。スギのグリン材/現在-43,500円と5000円(13%)高い。
  • 国内木材市場:国産材は4割で、出回りが少ないことも値上がりを促しているようだ。「ものが少ないという不安感で値段が上がっている。実際の需要はそこまで強くない」(都内の木材問屋)と。 93-1
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞