■住宅関連情報/2023年1月 ■        過去の住宅情報
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報-2022年12月の新設住宅発売戸数は67,249戸で、前年同月比1.7%減、3カ月連続で対前年比減。季節調整後の年率換算値/846,000戸で、前月比0.5%増と先月の減少から再び増加になった。※国交省2-1/23 0時0分配信
  2. 住宅着工動向:同上/種別-持ち家は19,768戸、前年同月比13.0%減。貸家は26,845戸、同6.4%増で22カ月連続で増加。分譲住宅は20,200戸、同1.4%増で先月の減少から再び増加。うちマンションが8117戸で、同14.5%増と先月の減少から再び増加。一戸建ては11,977戸で、同5.9%減と2カ月連続の減少となった。※同上
  3. マンション動向:不動産経済研究所情/マンション価格-新築マンションの価格上昇が止まらない。2022年の首都圏新築マンションの平均価格/前年比微増の6288万円と、2年連続で過去最高を更新。発売戸数-2年ぶりに前年実績を下回り、3万戸を割った(1992年の水準)。価格高騰で中間所得層を中心に顧客離れの兆しも出始めている。※日経1-27/23P13
  4. マンション動向:同上-東京23区の平均価格は前年比1%下がり8236万円と2年連続で8000万円を超えた。コロナ禍前の19年(7286万円)と比べ約1000万円高い。資材・人件費高に加え、低金利のなか富裕層や高所得の共働き世帯が都心部の高額物件を積極購入し、高値圏が続く。※同上
  5. マンション動向:同上-マンション価格の高騰は郊外にも広がる。神奈川県/5411万円、千葉県/4603万円とそれぞれ3%、7%上昇。埼玉県/5267万円と前年比1割近く上昇。コロナ禍の影響で働き方が多様化して在宅勤務も普及し、さいたま市や千葉市内で発売された大型の高層マンションが人気となった。※同上
  6. マンション動向:同上-価格が高騰するなか、顧客の動向に変調も見られる。契約率/22年は21年比2.9ポイント減の70.4となり、好不調の分かれ目である70%割れに迫る。千葉県/7ポイント、埼玉県/1ポイントそれぞれ低下し、市場をけん引してきた郊外需要に一服感が出た。22年の首都圏の発売戸数/前年比12%減の29,569戸。※同上
  7. 住宅:マンション賃料/東京カンテイ情報-2022年12月の分譲マンション賃料は東京23区で前月比49円(1.3%)高い1㎡あたり3875円。上昇は3カ月連続。共働き世帯などの底堅いマンション需要により、高値圏での推移が続いている。「国民生活が物価高にさらされ、居住コストを抑えたい動きが強まり、高賃金帯物件の需要は弱含む」(同社)※日経1-21/23P18
  8. 住宅:マンション賃料/同上-首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は32円(1.0%)高い3337円と2カ月連続で上昇。神奈川県/37円(1.5%)高い2486円、埼玉県/15円(0.8%)高い1917円といずれも過去1年でもっとも高い水準。東京都心の賃料が高止まりするなか、出費を抑えたい人の受け皿として東京近郊の住宅ニ-ズは強い。※同上
  9. 住宅:マンション賃料/同上-近畿圏は14円(0.7%)高の2116円。大阪府が16円(0.7%)高い2335円となったほか、築年数の古い物件が減った兵庫県が30円(1.7%)高い1803円と4カ月連続で上昇。中部圏は7円(0.4%)高い1877円。※同上
  10. 住宅:タマホ-ム/2022年11月中間期連結-増収増益。売上高1252億円(前年同期/1151)、経常益69.30億円(同/62.47)、利益45.44億円(同/41.01)。23年5月期連結見通し/売上高2530億円、経常益135.00億円、利益85.50億円。※日経1-12/23P18
  11. 住宅:徳島県/2月末-木造4階建ての県営住宅が完成する。2019年の改正建築基準法により、柱や梁などが見える状態で仕上げる木造4階建て住宅の建設が可能になった。都道府県営住宅で同タイプの建築は初。県産を含む国産木材を使い、耐火機能も高めた中層住宅として、県が進めるSDGs事業の象徴に1つに。※日経1-20/23P31
  12. 住宅:徳島県/同上-「awaもくよんプロジェクト」。JR徳島駅から車で十数分の海寄りの新浜町団地。鉄製の渡り廊下でつながった2棟の木造団地の建築が進行/総戸数は27。部屋は38,50,75㎡の3タイプ、延べ床面積は1665㎡。3月に入居開始。大きさ33㎝角の大型集成材を柱などの骨格部分に使い、建物の強度や耐火性を高めた。※同上
  13. 住宅:空き家/政府-空き家対策。インバウンド回復を見据え、23年度に管理業者の要件を緩和する方針。住宅宿泊事業法(民泊新法)/家主が住んでいない物件などは、管理業者に委託することが義務付けられている。管理業者となるには実務経験や宅地建物取引士の資格が必要だが、講習を受ければ認めることにする。※日経1-6/23P14
  14. 住宅:マンション耐震化/旧耐震基準で建設された分譲マンションの改修や建て替えが進まない。17日で28年となる阪神大震災では被害が深刻化したうち約9割を旧基準の建物が占めた。首都直下地震が懸念される東京都も2021年末時点で、旧基準の16%でしか耐震性が確認されていない。工事の要否をはかる耐震診断も低調。※日経1-15/23P2
  15. 住宅:マンション耐震化/国土交通省情報-全国の分譲マンションは住戸数で約686万戸(2021年末時点)に上り、うち約103万戸(推計)を旧基準が占める。18年度の抽出調査では、改修などで耐震性を満たすと確認された建物は2割。東京都でも、旧基準のマンション約6900棟のうち21年末で16%にとどまる。※同上
  16. 住宅:マンション耐震化/耐震化工事を進めるハ-ドルの一つが、物件所有者の合意形成だ。政府/合意条件の緩和を検討するが、工事の要否を判断するための耐震診断もおぼつかない。18年度の抽出調査で診断を実施済みだったのは約3割にすぎない。※同上
  17. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-東京都心部のマンション価格が高騰している。2022年の都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)の中古マンションの平均価格/9800万円と1億円の大台に迫った。「パワ-カップル」と呼ばれる高所得の共働き世帯が、優良立地の物件を高値をいとわず購入している。※日経1-25/23P2
  18. 住宅:中古住宅/低金利でロ-ンの金利負担は軽いが、物件取得に必要なコストは1993年以来の高水準となった。金利上昇のリスクも大きくなっている。東京6区の中古マンション平均希望売り出し価格(70㎡換算)/前年比7%上昇。溯れる04年からは2.2倍。23区全体/8%上昇の6842万円。※同上
  19. 住宅:中古住宅/23区の住宅価格は2%程度しか伸びておらずマンション人気は堅調だ。共働きによる世帯収入の増加と金融緩和が購買力を高めている。リクル-ト情報/2021年の首都圏で新築マンションを契約した人の平均世帯収入-1019万円と08年比38%増。「ペアロ-ン」を組む比率/世帯年収が1000万円超の世帯では7割を上回る。※同上
  20. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-東京23区の中古物件の流通戸数は22年12月に14,328戸と前年同月から26%増え、在庫が積み上がりつつある。「足元では実需層の様子見が広がっている」(三井不動産リアルティ)と。※同上
  21. 住宅:空き家/政府-放置された空き家の活用促進をまとめた。窓や壁の一部が壊れているといった管理不全の空き家を対象に税優遇を見直す。自治体からの改善勧告に対応しない場合に、住宅の固定資産税を減らす特例から外す。中心市街地などに限定して建築規制も緩和する。※日経2-1/23P5
  22. 住宅:空き家/同上-高齢化で住宅の相続が増えることを見据え、所有者に適切な管理や活用を求める。31日/国土交通省の有識者会議が提言。提言をもとに政府は空き家対策特別措置法改正案を3月上旬にも閣議で決め、今通常国会への提出を目指す。早ければ2023年度中にも対策を実施に移す。※同上
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:大手銀行/2月の10年固定型-三菱UFJ銀行は0.1%引き上げて年3.80%、三井住友銀行は3.79%、みずほ銀行は3.50%で据え置いた。りそな銀行は0.06%引き上げて3.84%、三井住友信託銀行は0.04%引き下げて3.70%などと対応が分かれた。変動金利/そろって2.475%に据え置いた。※日経2-1/23P9
  2. 住宅ロ-ン:大手銀行/同上-日銀が2022年末に政策修正に動いたことで長期金利が上昇し、固定型は高水準が続く。返済負担の増加を警戒し、審査を厳しくする動きも出てきた。2月の5行平均は1月より0.03%高く、約9年半ぶりの高さになった。※同上
建材・住設・家具関連
  1. 建材:鋼板/阪和興業情報-輸入鋼板3品種(厚鋼板、熱延コイル、冷延コイル)の2022年11月末時点の岸壁在庫は東京地区と大阪地区の合計で170,000トン。22年10月比3000トン(1.7%)少ない。減少は2カ月ぶり。出庫量が入庫量を上回った。前年同月比では2万トン(13.3%)多く、なお高水準で推移。※日経1-6/23P23
  2. 建材:鋼板/阪和興業情報-輸入鋼材3品種(厚鋼板、熱延コイル、冷延コイル)の2022年12月末時点の岸壁在庫は東京地区と大阪地区の合計で163,000トン。22年11月末比7000トン(4.1%)少ない。2カ月連続で前月を下回った。前年同月比では20,000トン(14.0%)多く、在庫量は依然として高水準だ。※日経1-31/23P21
  3. 建材:鋼板/薄鋼板の主要3品種(熱延、冷延、表面処理)のメ-カ-・流通の国内在庫-2022年11月末時点の速報値は全体で4,286,000トンと前月末の実績と比べ110,000トン(2.5%)減少。減少は3カ月連続。製造業の生産が持ち直し、これまで積み上がっていた在庫の消化が進んだ。前年同月比では182,000トン(4.1%)少ない。※日経1-12/23P19
  4. 建材:鋼板/鋼材の代表品種「熱延コイル」の東アジア価格の下落基調が一服。中国の需要減退に伴って付けた2022年の安値水準から、1カ月余りで16%持ち直している。中国の鉄鋼メ-カ-の減産で供給が絞られた。「ゼロコロナ政策」撤廃による需要回復期待も重なった。今後本格的な上昇基調に転じるかは中国経済復調の見極めが焦点。※日経1-24/23P17
  5. 建材:鋼板/同上-熱延コイルの東アジア地区での取引価格(厚さ1.6mm、CFR=運賃込み)は現在、1トン640ドル前後、中国の需要減退で相場が下落した22年11月~12月初旬の直近安値に比べ90ドル(16%)ほど高く、22年7月以来の水準に戻した。東アジア価格/22年春から値下がりしていた。※同上
  6. 建材:鋼材/東京製鉄-鋼材の2月の契約価格を全品種で1月分から据え置く。全品種の据え置きは5カ月連続。世界の鋼材市況の底入れ感が強まり、国内市況への影響を見極めると。2月の契約価格/H形鋼-1トン124,000円、熱延鋼板-同122,000円など。海外の鋼材市況/メ-カ-の減産強化で反転上昇をうかがう局面も。※日経1-17/23P17
  7. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」まとめ-2022年12月末時点のH形鋼在庫は全体で191,200トンと前月末から4500トン(2.4%)増えた。2カ月連続で増加し、8カ月ぶりに19万トン台となった。前年同月比では1800トン(1.0%)多い。年末年始の休暇で流通・加工業者や建設現場の稼働が落ち、出庫が少なかった。※日経1-19/23P17
  8. 建材:建設用鋼材/日本製鉄-市中在庫は適正レベルと。H形鋼の一般流通(店売り)向け価格について、2023年1月契約分は前月から据え置く。据え置きは9カ月連続。※同上
  9. 建材:ステンレス/日鉄ステンレス-厨房機器などに使うステンレス冷延薄鋼板の一般流通(店売り)向け価格について、1月契約分からニッケル系を1トン25,000円(4%)引き上げる。ニッケル価格上昇を反映。市中在庫量が適正水準を上回るため、ニッケル系を中心に3-5割程度の受注調整を実施。ニッケル系の値上げは4カ月連続。※日経1-13/23P19
  10. 建材:ステンレス/同上-クロム系の冷延薄鋼板の価格は据え置く。厚鋼板/1トン25,000円(4%)程度引き上げる。値上げは4カ月連続。ニッケル国際価格の平均値(2022年11-12月)は22年10-11月に比べ14.7%高い。中国の「ゼロコロナ」政策緩和期待からニッケルの国際相場が上昇した。※同上
  11. 建材:セメント/セメント協会情報-2022年のセメントの国内販売量は前年比1.4%減の37,488,218トン。4年連続で前年を下回り、56年ぶりの低水準。コロナ禍の影響に加え、公共工事が落ち込んだ。建設現場の人手不足で工事の進捗にも影響。全11地区のうち9地区で前年を下回った。下げ幅最大は北陸(9%減)/新幹線工事が一服。※日経1-28/23P17
  12. 建材:セメント/セメント協会情報-2022年の輸出量は前年比16.5%減の9,569,000トンと、8年ぶりに1000万トンを割り込んだ。3年ぶりに前年を下回り、4年ぶりに下げ幅が2桁に達した。石炭の国際価格の高騰で重くなった製造原価に見合う輸出が難しくなった。22年夏ごろから減少が目立ち始め、12月は前年同月比36.9%減。※日経1-31/23P21
  13. 建材:産業資材/一部の供給リスクが続く一方、素材の国内市況に停滞感も漂う。欧米や中国の景気減速で国際市場が軟化。コロナ禍からの経済回復も道半ばだ。石油化学工業協会情報/2022年11月の主要合成樹脂の国内出荷-前年同月比7-15%少ない。消費の伸び悩みが、包装フィルムや雑誌の需要を鈍らせている。※日経1-7/23P24
  14. 建材:産業資材/同上-普通鋼の鋼板類を中心に価格が弱含みそうだ。代表品種である熱延鋼板の流通価格は22年11月に2年5カ月ぶりに下落。国内の需要回復が遅れているほか、割安な輸入品も流入したためだ。※同上
  15. 建材:産業資材/日銀情報-2022年の企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は114.7と前年比9.7%上昇。年間ベ-スの伸びは比較可能な1981年以来で最高。円安や資源高の一服で12月は10.2%上昇と前月比の伸び(0.5%)は鈍りつつあるが、消費者物価指数(CPI)との開きは大きい。当面は物価上昇圧力が続きそうだ。※日経1-17/23P2
  16. 建材:産業資材/同上-2022年の上昇品目は電力・都市ガス・水道(36.0%)や鉱産物(27.0%)が全体を押し上げる。為替や資源価格の影響を受けやすい鉄鋼(26.7%)や石油・石炭製品(18.0%)、非鉄金属(5.6%)や繊維製品(4.0%)など消費者に近い川下で値上げが広がる。日銀分析/輸入物価の上昇を主因とした川上から上昇→川下へ。※同上
  17. 建材:産業資材/景気動向に敏感な素材や燃料などの企業間取引価格を基に算出する日経商品指数42種(1970年=100)が、7カ月ぶりに最高値を更新。中国の経済再開への期待感から海外相場が上がった非鉄を中心に、指数を押し上げた。海外高の反映に時間差がある化学などは下げ、品目ごとの値動きは分かれた。※日経2-1/23P24
  18. 建材:産業資材/42種の1月末値-251.605と、2022年12月末値から1.798ポイント(0.7%)上昇。42種/22年6月末に最高値を付けたあと、小幅な上昇や低下を繰り返していた。前年同月比では、上昇率は11.1%で、22年11月(13.6%)、12月(12.5%)に比べ縮小した。上昇をけん引したのは非鉄と金だ。非鉄の指数/277.441。※同上
  19. 建材:三協立山/2022年11月中間期連結-増収減益。売上高1871億円(前年同期/1650)、経常益13.24億円(同/27.94)、利益5.14億円(同/9.76)。23年5月期連結見通し/売上高3780億円、経常益40.00億円、利益21.00億円。※日経1-13/23P21
  20. 建材:ノダ/2022年11月期連結-増収増益。売上高810億円(前期/645)、経常益103.32億円(同/42.43)、利益60.56億円(同/25.35)。23年11月期連結見通し/売上高786億円、経常益64.00億円、利益36.00億円。※日経1-18/23P16
  21. 建材:YKKAP/新社長-魚津彰副社長(60)が4月1日付で社長に昇格する。堀秀充社長(65)は代表権のある会長に就く。海外事業に携わった魚津氏に引き継ぎ、アジアなど新規市場の開拓や環境対応を推進していく。※日経1-18/23P14
  22. 建材:YKKAP/新社長-魚津彰氏(うおつ・あきら)。1985年(昭60年)千葉商科大商経学部卒、YKKAP入社。21年取締役上席執行役員、22年副社長。富山県出身。60歳。※同上
  23. 住設:アサヒ衛陶/2022年11月期連結-赤字。売上高22億円(前期/17)、経常益▲1.58億円(同/0.06)、利益▲1.63億円。23年11月期連結見通し/売上高33億円、経常益0.85億円、利益0.59億円。※日経1-20/23P17
  24. 住設:TOTO/2023年3月期連結見込み-純利益は前期比10%減の360億円。5%増の420億円の従来予想から一転減益となる。主力の住設機器は不動産市況の悪化により米国販売が想定より減少、中国も販売が落ち込む。売上高は10%増の7070億円、営業利益-6%減の490億円、それぞれ100億円、30億円下方修正。※日経2-1/23P19
  25. 家具:くろがね工作所/2022年11月期連結-赤字。売上高69億円(前期/83)、経常益▲2.65億円(同/▲0.70)、利益▲5.66億円(同/▲0.05)。23年11月期連結見通し/売上高77億円、経常益▲0.70億円、利益▲0.60億円。※日経1-17/23P16
合板・木材関連
  1. 木材:農林水産省/違法に伐採された木材の規制を強化する。輸入や製材にかかわる業者に法令順守の確認を罰則付きで義務づける方針だ。違法伐採が少ないとされる国産材の利用に弾みをつける狙いもある。2023年の通常国会への改正法案の提出を目指す。現行のクリ-ンウッド法/罰則がないため実効性が担保できない。※日経1-11/23P5
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-2022年12月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均空室率は6.47%。前月比0.09ポイント上昇。上昇は4カ月ぶり。中央区や港区の既存物件で退去に伴う大型空室の募集開始。→新築と既存をあわせた平均賃料/1坪20,059円と11月に比べ22円(0.11%)下落。下落は29カ月連続。※日経1-13/23P19
  2. 不動産:オフイズビル/同上-2022年の都心5区の募集面積は累計で21年比1.6%増の954,251坪。成約面積/452,582坪と0.7%増にとどまる。23年/都心5区で約46万坪の新規供給が予定される。三幸エステ-ト情報/「外資系企業の需要を見込んで開発されていた」と指摘、「景気不安から、日本でのオフィス戦略を見直す動きも拡大」と。※同上
  3. 不動産:東京建物/東京都中央区の京橋エリアの再開発事業で、同区と東京都から計画の承認にあたる「都市計画決定」を受けた。東京メトロ京橋駅の近くで、2029年度の完成を目指し、高さ約180mの大型ビル(地下4階、地上35階建て、25年度に着工)を建設する。オフィスやホテルなどを備え、低階層にア-トギャラリ-を入れる。※日経1-16/23P7
  4. 不動産:野村不動産ホ-ルディングス/2023年3月期連結見込み-純利益は前期比8%増の600億円。従来予想を30億円上回る。首都圏のマンション価格高騰で、中古住宅の売買仲介事業などの利益率が向上する。売上高は2%増の6600億円で従来予想を200億円下回る。物件売却の一部を24年3月期以降に先送りする影響が出た。※日経1-27/23P17
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が長期契約で輸入するサウジアラビア産原油(DD原油)の下落幅が拡大。代表油種の2022年12月積み/前月比10.1%安となり、6カ月連続で下落。2ケタの下落率はコロナ禍が拡大した20年4月以来。代表油種「アラビアンライト」の22年12月積み価格/前月比9.27ドル安い1バレル当たり82.76ドル。※日経1-5/23P19
  2. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/塩ビのアジア向け輸出価格が上昇。国内大手メ-カ-の1月積み価格/インド向け-1トン860-950ドルと、中心値は2022年12月比120ドル(15%)高い。9カ月ぶりに上昇。中国向け-同85ドル(12%)高い1トン815-825ドル。インド/モンス-ン入り前の需要期に入る。中国/「セロコロナ」政策の緩和で需要増を見込む。※日経1-7/23P24
  3. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/国内メ-カ-が値決めの参考にする台湾の塩ビ大手の輸出価格/インド向け-90ドル高い1トン840ドル程度、中国向け-80ドル高い815ドル程度で決着したようだ。※同上
  4. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/塩ビのアジア向け輸出価格が上昇。国内大手の2月積み価格/最大の輸入国であるインド向け-1トン990-1020ドル。中心値は前月比100ドル(11%)高い。値上がりは2カ月連続。インド/夏のモンス-ン期を前に、インフラ工事が増える需要期に入っている。需要期を見越した先高感も強く、在庫を積み増す動きも。※日経1-27/23P20
  5. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/同上-中国向けは1トン885-895ドルと、同70ドル(9%)高い。コロナ禍や春節に向けて工場の生産が止まった影響で中国の需要は引き続き鈍いが、インド向けなど海外相場の上昇につられる形となった。国内メ-カ-が値決めの参考にする台湾大手の輸出価格/インド向け-1トン930ドル、中国向け-同885ドル。※同上
  6. 素材:合成樹脂/合成樹脂の国内価格-2年半ぶりに下落。1月下旬時点の価格/2022年12月比6-10%安い。原料のナフサ価格が下落、製造業の需要減に加え、物価高による消費者の節約志向で、国内需要は記録的低水準にある。用途の広い合成樹脂の値下がりと需要不振は、国内景気の先行き不透明感を色濃く映している。※日経1-31/23P21
  7. 素材:合成樹脂/同上-低密度ポリエチレンは1kg285-315円、ポリプロピレンは同285-325円で、ともに中心値は22年12月までと比べて20円(6%)下落。ポリスチレン(GP)は同269-289円と、同30円(10%)安い。いずれの樹脂も、値下がりに転じるのはコロナ禍で需要が大きく落ち込んだ20年7月以来だ。※同上
  8. 素材:合成樹脂/同上-値下がりの背景は原料となる国産ナフサ価格の下落だ。22年4-6月期に過去最高となる1kg86,100円まで急騰したが、7-9月期に5%安い81,400円に下落。10-12月期にはさらに1割値下がりし、72,500円となった。※同上
  9. 素材:特殊鋼/機械や自動車部品に使う特殊鋼の国内流通価格が一段と上昇。代表品種である機械構造用炭素鋼(SC)の問屋仲間価格(東京地区)/1kg190円前後。2022年12月比3%(5円)高く、最高値を更新。強度を高めた構造用合金鋼(SCM)/同215円前後と2%(5円)上がり最高値となった。※日経1-28/23P17
  10. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサの国産価格が一段と下落。2022年10-12月の価格/7-9月期比11%安。アジア市場のナフサ安を映して、2四半期連続で値下がりした。国産ナフサ価格の下落は幅広い石化製品の値下がりにつながり、企業の生産コストを押し下げる可能性がある。※日経1-28/23P17
  11. 素材:ナフサ/同上-2022年10-12月期の国産ナフサ価格は1kg72,500円で決着。22年4-6月期の過去最高値に比べて16%安い。国産ナフサ/20年7-9月期から8四半期連続で値上がりしていた。円高の進行で輸入価格が押し下げられることもあり、市場では、1-3月期は6万円台半ばに落ち着くとの観測が広がっている。※同上
  12. 塗料:川上塗料/2022年11月期連結-増収増益。売上高56億円(前期/53)、経常益2.13億円(同/2.12)、利益1.62億円(同/1.46)。23年11月期連結見通し/売上高61億円、経常益3.00億円、利益2.20億円。※日経1-14/22P14
環境関連
  1. 環境住宅:日産自動車と積水ハウス/3月-充電設備付きの集合住宅と日産の電気自動車(EV)をセットで貸し出してEVを使う日常生活を消費者に体験してもらう取り組みを始める。プロジェクト名/「+eプロジェクト」。参加者/エネルギ-使用量の少なさを売り物にする積水ハウスの「シャ-メゾンZEH」ブランドの住宅に泊まる。EV/日産「リ-フ」。※日経1-12/23P15
  2. 環境住宅:国土交通省/住宅や賃貸オフィスの省エネルギ-性能の表示に向けたル-ルを整備する。契約時の賃料や広告にエネルギ-費や断熱の性能評価に関する情報を明示するように不動産業者に求める。2023年2月をメドにル-ル案をまとめる。2022年に成立した改正建築物省エネ法は新築住宅などの断熱施工や省エネ性能の表示を義務化。※日経1-16/23P3
  3. 太陽光発電:経済産業省/企業が工場や倉庫の屋根に置いた太陽光パネルによる電気を高く買い取る制度を2024年度から始める。平地の太陽光より2-3割ほど高くする見通しだ。脱炭素実現やエネルギ-安全保障の観点から再生可能エネルギ-の導入拡大は急務。パネル設置できる適地が減っており、屋根の活用を後押しする。※日経1-31/23P1,3
  4. 太陽光発電:同上-対象は出力10kw以上の事業用の太陽光発電。23年度の買い取り価格/50kw未満-1kw時あたり10円、50-250kw未満-9.5円。24年度から屋根置きの区分を新設/平地と比べ2-3割高い12円程度に設定する見込みだ。※同上
  5. 太陽光発電:同上-科学技術振興機構低炭素社会戦略センタ-の試算では、工場や倉庫、工業団地、商業施設の屋根・土地の太陽光パネル設置可能面積は7600平方km、出力数千万kwの導入が可能と。※同上
アジア関係/その他
  1. その他:企業倒産/東京商工リサ-チ情報-2022年の日本国内の企業倒産件数が3年ぶりに前年を上回った。ウクライナ侵攻などで原燃料価格が高騰し、建設業や運輸業で資金繰りが行き詰まった。通年の倒産見通し/6400件程度となり、21年通年(6030件)を超えたようだ。負債総額/2.3兆円程度と21年から倍増したようだ。※日経1-9/23P1
  2. その他:企業倒産/同上-21年が実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の恩恵で57年ぶりの低水準だった反動に加え、物価高や人手不足は厳しさを増し23年は中小などの倒産が増える可能性がある。22年の倒産件数/11月まで8カ月連続で前年同月を上回り、11月までの累計で5822件と前年同期比5%増。※同上
  3. アジア:中国/人民銀行情報-1軒目住宅ロ-ン金利政策の弾力的調整の仕組みを確立することを決定した。弾力的調整/都市政府が地元分譲住宅販売価格の変化状況を科学的に評価し、「都市別施策」で政策手段を十分生かし、硬直的な住宅需要を支え、健全で落ち着いた不動産市場をサポ-トする長期的効果のある仕組みの形成に役立つと。※京貿
  4. アジア:中国/深セン市-1月5日、中古住宅の売買をロ-ンの返済が残っている状況でも可能とする方法を導入することを明らかにした。売却側が売却で得た資金でロ-ンを返済して購入側に売却し、購入側は購入する住宅を担保として新たなロ-ンを組むことができるもので、銀行ロ-ン以外の抵当権設定がないことを条件としている。※京貿
  5. アジア:中国/中国政府-不動産企業への資金調達制限などを緩め、支援政策に転換。大手に対して定めた財務指針「3つのレッドライン」を緩和する。同方針/企業の資金繰りを悪化させ、住宅市況失速の要因となっていた。業界再編に向けた資金計画も支援する。3期目の習指導部は構造改革より安定成長を重視する姿勢を鮮明に。※日経1-14/23P2
  6. アジア:中国/中国政府-マンション販売の不振が続く都市で住宅ロ-ン金利を引き下げるため、期限付きで始めた下限金利廃止の容認制度を恒久化する。省都クラスやそれ以下の中小都市で値下がりに歯止めがかからず、需要刺激策をさらに強化する。※日経1-17/23P17
  7. アジア:中国/国家統計局発表の2022年12月の主要70都市の新築住宅価格動向情報-前月比で値下がりした都市は8割の55都市に上がった。70都市の変化率/単純平均-0.25%のマイナス。21年9月から1年4カ月連続で下がり、下落期間は確認できる11年以降で最長を更新した。※同上
  8. アジア:中国/不動産企業-過剰在庫圧縮を急いでいる。中国恒大集団などの信用不安で消費者心理が冷え込み、2022年末時点の在庫面積は21年末比で約2割増。最大手の碧桂園などの各社は値引きによる販売に動く一方、新たな用地取得を巡っては民間と政府系で対応に差が出ており、将来の勢力図に影響しそうだ。※日経1-21/23P12
  9. アジア:ベトナム/大倉工業-ベトナムに初拠点となる子会社を設立する方針。工業用の接着剤などを製造・販売する。アジア市場の成長に対応して販路を拡大するとともに、海外向け販売における輸送や原材料輸入などのコストを削減。新会社/5月に設立予定。接着剤やフィルムなどのプラスチック製品を製造する工場を設け、25年1月に稼働。※日経1-31/23P39
■トピックス
 米木材先物/下落-ウッドショック前水準に 金利上昇で住宅需要低迷<日経1-18/23P17>
  • 概要:米国の木材価格が下落している。先物価格/2年8カ月ぶり安値圏で推移し、コロナ禍の在宅勤務需要で価格が急騰した「ウッドショック」以前の水準に戻った。住宅ロ-ン金利の上昇で住宅需要が落ち込んでいるためだ。価格の急反発を見込む声は少なく、住宅市場の停滞は長引きそうだ。
  • 木材先物/動向:指標となる米シカゴ・マ-カンタイル取引所(CME)の木材先物(期近)/13日時点-1000ボ-ドフィ-ト(BF=約2.36立方m)340ドル台と、2020年5月以来の安値圏で推移している。22年3月から下がり始め21年5月のピ-ク時より8割安い。背景/住宅需要の冷え込みがある。米連邦準備理事会(FRB)情報/利上げで住宅ロ-ン金利が上昇し、住宅の購入が減っている。米商務省情報/11月の住宅建築許可件数-1,351,000戸(改定値)と前月比で10.6%減少。コロナ禍が広がった20年春以降、低金利や在宅勤務の普及で住宅需要が高まっていた。足元の30年固定の住宅ロ-ン金利は6%台(10月は7%台だった)。「新たに住宅を買うにはまだ高い。買い替えでも高いロ-ンに換えなくてはいけないため需要回復は遠い」(三井住友トラスト)と。
  • 今後の動向:木材先物は今後も軟調な展開が続きそうだ。「北米では23年の売り上げを22年より減ると見ている木材問屋が多数を占めている。住宅需要を巡る悲観的な見方が続いている」(木材貿易のパシフィックフォレストマ-ケティング)と。住宅市場が低迷すれば、インフレの抑制につながるとの見方もある。米連邦住宅金融庁(FHFA)情報/全米住宅価格指数(季節調整済み)-10月に前年同月比で9.8%上昇と、およそ2年ぶりに1ケタ台の上昇率にとどまった。住宅価格の動きは15-18カ月後に家賃に波及するとさ  れる。家賃は物価全体の比重の3割を占めるなど、影響は大きい。
  • 日本への影響:日本の調達価格も下落/米住宅需要の鈍化は、日本の木材調達価格にも波及する。指標品種の2023年1-3月期の日本向け価格/20年10-12月期に比べ14%下落し、3四半期連続の値下がりとなった。消費が弱く北米で減産の動きも出ているため、底値に近いとの見方もある。
    ★ツ-バイフォ-住宅の壁などに使うカナダ西部内陸産SPF(トウヒ・マツ・モミ類)の23年1-3月期の日本向け規格(Jグレ-ド)価格/1000ボ-ドメジャ-(BM=2.36立方m)あたり680-700ドル(海上運賃込み)前後と22年10-12月期に比べ110ドル前後下落した。
    ★カナダの針葉樹製材の輸出先/米国が主力だ。米国で住宅需要が落ち込んでいるため、荷余り感が強まった。ロシアのウクライナ侵攻による供給懸 で日本の商社などが欧州材の輸入を増やしたのも、カナダ産の買い控えにつながった。
    ★来期(4-6月)も下落するかは不透明だ。相場が弱含んでいるため北米で減産が相次いでいる。日本向け規格に近い木材が北米のホ-ムセンタ-向けに振り向けられているのもあり、供給が減り需給が引き締まりつつある。8-237
       ■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
               ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞