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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★                  <2015年 6月号>      No.0122
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)中国の車社会と乗用車の色
(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
    て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

 

中国の車社会と乗用車の色

 名古屋は梅雨入りになるようですが、ここ中山市は連日35℃を超える夏日が続いており、

これから9月まで暑さとの共存を強いられることになります。

 エアコンが完備されている現代では、この高湿度での暑さも日常生活においてはさほど気に

ならないのですが、炎天下に停めてあった車に乗り込むときはさすがにサウナ状態になっており、

エアコンが効いて落ち着くまでの時間は我慢を強要され、素肌での高熱部の接触は火傷をす

る可能性もあります。

 

 日本においても一時、若い人たちの間で黒塗りの車の人気がありましたが、中国においても

高級感があるという事でしょうか、一時黒い車が主流になっていたのですが、最近特に広東省

のような気温が高い地域では、白系統の車が増えてきています。夏季の車内温度が大幅に

違うことに気が付いたのかもしれませんが、安全性の点からも夜間目視されやすい色が一番良

いという事だと思います。

 

 私たち年代の者は、車の色を選ぶとき明るい系統を選択するのが当たり前だと考えている人

が多いと思いますが、少なくとも黒は昔タクシーやハイヤーに使われていた事や、大会社のお抱

え運転手つきの車のイメージがあり、選択肢から外れることになりますが、30年以上前は、車

にエアコン(クーラー)がついていないのが普通で、夏になるとシートと接触している足や背中は

汗びっしょりで、窓は開けっ放しでも風が入ってこない関係から、ほとんどの車には三角窓といわ

れるものがついており、それが回転する機構になっていて、風を直接ドライバーに当てることがで

きるようになっていました。

 

 特に夏の炎天下に停めてある車の内部の温度は、外の車の色の影響をもろに受けることに

なり、色の濃い車は敬遠され、ほとんどが白系統の車が主流になっていましたが、エアコンの普

及や車庫の整備が進み、車社会が当たり前になり車メーカーも自社ブランドの車のシンボルカ

ラー的なものを出すようになり、多彩な色やメタリック・パール系という色も使われるようになって

きました。

 

 中国のように遅れて車社会が形成され、販売される車にはエアコンが当たり前に常備され、

世界中の車メーカーが中国国内で生産体制を確立し、輸入車も含めてこれだけ世界の車の

ブランドが販売されている国も少ないと思いますが、それが故にどこのメーカーのどのブランドの

車がどのような特性を持っており、それぞれの車の優劣が価格面を含めて評価されている市

場だと思います。

 

 15年前に中国・中山市に来始めた頃は、自家用車といわれるものは少なくフォルクス・ワー

ゲンのタクシーが多く走っていた記憶があり、日本車はホンダやいすゞのトラックが目につくていど

でした。 それから広州地区には日産・トヨタが進出して工場を建設し、同時期にヨーロッパメ

ーカーやアメリカ・韓国のメーカーが次々に進出してきてあっという間に車社会に変身してきま

した。

 

 最初は会社関係が必要に駆られて車を持つようになり、その時点では高級車というより実

用的な輸入車や国内生産の海外ブランドの車が主流でしたが、経済の急激な発展と高所

得者の台頭から高級車が一気に市場を独占したかのごとく増え、車の色も高級感があるとい

う事か黒系統が多く目につく時代がありました。そのころの車の所有者は政府関係や企業

の経営者が主流で一戸建てや高級マンションに住み、当然駐車場が完備されている関係

から黒系統の車でもそれほど不具合を感じていなかったのではないかと思います。

 

 中国における車社会の発展は、高所得者から中所得者層まで広がる中で、世界中のメー

カーの大衆車から超高級車までが販売されるようになり、一次的に黒系統に人気が集まって

いましたが、中国の駐車場の整備が追い付いていない関係から、路上駐車や一般マンション

においても露天駐車が当たり前の状態になり、黒系統の車の欠点があぶりだされた結果、最

近急激に淡色の車が増える事に繋がっていったのではないかと思います。

 

 このように単に車の色の流行にもそれぞれの地域における事情が反映されていることになり

興味深いのですが、各車メーカーの販売の伸びに関しては、車社会の成熟度と購買層の所

得や銀行の利子率等が、どのレベルの車が売れるかを左右する環境を作り出している事を理

解して販売戦略を立てなければならないことになり、他の国とはかなり違った戦略が必要にな

るのではないかと考えます。

 

 中国の経済成長が鈍化傾向にある中で、私どもの設備業も方向転換を強いられており、

中国の市場をベースにしてこれからの東南アジア・アフリカ地域等の市場を視野に、今後の経

営方針を模索していかなければならない現状である事において、単に車の色の流行をも経

済の動向が作り出している事を頭の隅において考えて行く必要があると思っています。

 

                                                                                   2015年06月10日

                                                                                                   車田 修

 

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2015年5月

目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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