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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報

□□★                  <2022年12月号>     No.0212

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 (株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

1ゼロコロナ政策失敗と中国の今後

(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク 
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

ゼロコロナ政策失敗と中国の今後

 

11月は季節外れの暖かい日が続いていましたが、12月に入ってやっと例年並みの気温

となり真冬の様相に急激に変わりましたが、高齢者は体が気温の変化についていけませ

ん。11月20日からFIFAワールドカップ・カタール2022が開催され、報道の中心になって

いました。日本はグループステージにおいて第二戦のコスタリカには負けましたが、優勝候補

のドイツとスペインに勝利した結果、グループEをトップでノックアウトステージ(決勝トーナメン

ト)に進みました。しかし、クロアチアとの戦は、1-1となり延長に入っても勝敗がつかずPK

になりましたが、残念ながら1-3で敗退しました。

 

なぜサッカーのワールドカップが世界中で人気があり、他の多くのワールドカップスポーツに

おいては、優勝に絡まないとニュースにもならないのに、サッカーにあまり興味がない人にとって

は、サッカーだけはベスト8に進むかどうかのレベルで日本中のメディアが連日騒いでいるのを

不思議に感じると人も多いと思います。多分サッカーワールドカップは他のスポーツよりも経

済効果が高いとされており、プロ野球WBC観客動員数の3倍以上で、テレビ観戦を含め

た観戦者数はオリンピックの5倍以上と言われています。

 

サッカーが世界中で人気がある理由としてはまず、世界サッカー連盟「FIFA」に加盟して

いる国は211ケ国であり、バレーボールの218ヶ国・バスケットボールの213ヶ国に次いで

多く、ボール1つあればどこでもでき、野球やテニスや水泳・ゴルフのような道具と決まった場

所が必要なスポーツと比べて、どこでもできることや、貧しい国でもできるだけでなく、貧しい

国でも勝てるスポーツだと言われています。又、ルールがシンプルで基本的に審判がいなくて

もプレーができ、チームの人数も必ずしも11人にする必要もなく楽しめるスポーツだという事

です。

 

中国においても、サッカーは人気のスポーツで前のロシア大会では、ネット放映権を獲得

し、大会のスポンサーも7社の中国企業が占めており、大会期間中には10万人の中国観

光客がロシアに乗り込んだということです。国民のサッカー熱は高く、資金力があり国内リーグ

のレベルもかなり上がっていますが、ワールドカップには出場できずにいます。習近平は大のサ

ッカーファンとして知られており、中国のワールドカップへの出場・中国でのワールドカップの開

催・ワールドカップでの優勝が夢だとされており、2015年にはサッカーの総合改革プランを発

表しています。

 

そんな中国において、11月26日・27日の週末に「ゼロコロナ政策」に対する大規模抗

議活動が、北京・上海・南京・広州・武漢・成都・ウルムチなど14以上の主要都市におい

て一斉に行われました。白紙革命と呼ばれるなど政府批判を含めた、中国におけるこのよう

な抗議活動はこれまで何件も全国各地で確認されていましたが、今回のような全国一斉

の抗議活動が起きることは、誰も予想していなかった事のようです。今回の抗議活動のこと

は、中国の報道規制がある中、世界中のニュースで取り上げられています。

 

習近平の異例の3期目を決めた10月の共産党以降、ゼロコロナ政策が緩和され経済

成長へ舵を切ると多くの国民が考えていましたが、現実には重点政策をこれまでの経済成

長優先政策から宇宙開発やスーパーコンピューター・量子コンピューター開発等の、安全保

障寄りの分野にシフトさせています。経済成長ではなく分配に重点を置くと明言して、経済

もかなり落ち込んでいる中においても、開放経済から社会主義経済にシフトしていくことが

明白になっています。

 

この3年間の中国における「ゼロコロナ政策」において、世界の大半の国々のコロナ政策

と大きくかけ離れていった原因は、中国はこれまで経済成長を重視する一方、医療や福祉

の充実を怠ってきたことによる医療体制の貧弱化から、2020年の新型コロナ拡大期に医

療崩壊が起き、多くの死者を出してしまった事から、ゼロコロナ政策をとり、多くのPCR検査

と隔離等の行動制限をすることで抑え込もうとしました。

 

12月5日以降中国はゼロコロナ政策の緩和を発表し、現在のオミクロンは重症化リスク

が少なく、インフルエンザに近いと報道を通して発表しています。国民の抗議活動に対応す

る政策がとられ始めたようですが、今後の感染者数と医療への負担がどうなるかによっては、

まだまだ不透明としか言えません。

 

中国における大きな問題点は、中国における官僚組織における忖度だと言われていま

す。中央政府が地方政府の上層部の人事権を握っている事から、中央政府の基本的な

方針に対して、地方政府の官僚たちは自分たちが出世する為には、どのような政策を実施

することが有利であるかということが最優先されているようです。今回のゼロコロナ政策の行き

過ぎた規制もまさにこのことが影響していますし、対照的に全国的な抗議活動が起こること

はそれぞれの地方政府の汚点となる事もあり、中央政府の意向もあるのでしょうが、規制

緩和の方向に急激に舵を切り始めました。

 

しかし、今後の中国において、国民が一斉に声を上げ抗議活動をすれば、政府の政策

方針が変わることを体験した中国国民と、特色ある社会主義国家を目指す習近平思想

がうまく融合して、安定した経済成長が平和裏に継続していくことを望んでいます。

                                             

                                                                                  2022年12月10日

車田 修

 

 

2)住宅関連情報

 

2022年11月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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