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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報

□□★                  <2024年2月号>     No.0226

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 (株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

12024年春節と日本のインバウンドの方向性

(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク 
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

2024年春節と日本のインバウンドの方向性

 

20241月は日本において、新年早々多くの不幸なことが起こりましたが、拍車をかけ

るように日本の政局は、政治を揺るがす自民党裏金疑惑で政治は梗塞状態になりつつあ

ります。年明けから波乱続きの日本列島、今年はどのような年になるのでしょうか。

 

2月に入って寒い日が続き、6日は東京都内でも6cmの積雪が記録され、首都高速道

路を始め周辺の高速道路も、5日から通行止めになっているところも多く、通勤・通学・物

流に大きな影響を与えたようです。名古屋地区は平年並みの気温で良い天気が続いてい

ます。

 

先月25日から今月4日の間、中国広東省中山市の精一機械に行っていましたが、19

日から23日までの5日間中国全土を寒波が覆い、中山市でも最高気温が8℃、最低気

3℃という日が続いたようです。私が訪問した125日から24日の間は暖かい日が

続き、最高気温は27℃を記録していましたが、その後又寒くなってきているようです。

 

 中山市は、ほぼ広州市と同じような気温なのですが、海に近いこともあり湿度が高く急

に気温が下がると、朝は窓ガラスの外が結露したり、玄関等の床の陶板も水をまいたような

結露現象が時々見られます。気温が10℃位でも湿度は80%位あり、雨が降ると100

近くまで上がり、体感としては気温よりかなり寒く感じます。2010年以前の広東省において、

オフィス・ホテル・レストラン等にはほぼ暖房装置(エアコン)の設備がありませんでした。経済

的な状況と、最低気温が10℃を切る事が長く続くことが無いので、それが一般的だったと思

います。最近はほとんどのところで暖房付きのエアコンが使われるようになってきていますが、

以前は家電販売店にも基本的に暖房付きのエアコンは販売されていませんでした。

 

2024年の春節は210日となっており、公的な休日としては29日~17日です

が、一般企業は26日から休みにするところが多いようです。この大型連休には日本への

旅行を計画している人たちも増えつつありますが、中国と日本を結ぶ航空旅客便数は

2019年の同期比では未だ43.1%にとどまっていることもあり、この間の訪日客は2019年の

50%前後と予想されています。又、訪日中国人は富裕層が増えており経済的な効果はあ

る程度期待できるのではないかと言われています。

 

日本のインバウンド市場の動向データーを調べると、2023年の訪日外国人数は2,507

万人となっており、2019年の3,188万人の80%近くまで回復してきています。訪日旅行者

の消費額は2019年の48,139億円から2023年は52,923億円と増えています。JTBの予

想では2024年の訪日外国人数は過去最高の3,310万人となり、消費額も円安の効果

もあり78兆円まで届くかもしれません。2019年末の為替相場は109円に対して、2023

12末は142円となっており、日本旅行は3割安の旅行地となっている事も、旅行先に

日本が選ばれている一つ要因でしょう。

 

日本政府は2030年までに、訪日外国人旅行者数を6,000万人まで増加させ、消費

額を15兆円まで増加させる目標を掲げていますが、コロナ禍もあり少し難しいかもしれませ

ん。それ以外に訪日客の多くは航空便を使う事から、海外との国際就航数がそれなりに増

えないと達成できない事、東京の空港は一日の離着陸数を大幅に増やすことができない状

況なのですが、地方空港においては、東南アジアや欧米豪の航空機の直行便を就航させ

るだけの、ビジネス等の地域的交流が少ない事から難しいと言われている現実があるようで

す。

 

日本における人気観光地は東京・京都・大阪などに集中する傾向があり、オーバーツー

リズムが問題となっていますが、人気の一位はチームラボプラネッツ(豊洲市場)、二位は京

都清水寺、三位が京都侍忍者ミュージアムとなっています。日本の地方の観光客誘致をど

のように行うかが、今後の大きな問題点となるようです。最近のニュースで、青森県への中国

や台湾からの観光客が増えており、中国のSNS「ウェイボ」で、青森県の公式アカウントのフ

ォロアー数が1308,000人に達しており、他県のフォロアー数と比べてみても、大阪が14

7,000人、神奈川が94,000人、群馬は58,000人と、驚異的な数字となってい

ます。

 

人気の投稿内容は、海鮮とリンゴ、冬の青森の雪、青森魚菜センター、ねぶた祭りとね

ぶたの展示、青森の文化と歴史、工芸品となっているようですが、青森県がアカウントを開

設して、地道に継続して情報発信してきた結果だと、県の担当者が言っていたとの事です。

このように各国のSNSを使って各国の言語での観光PRを地道に発信する、アイデアには

感服しますが、やる気があればどこの地方でもできる事ではないかと思います。又それぞれの

観光場所での英語や中国語等の解説等のサービスも最低限必要でしょう。

 

 インバウンド6,000万人達成の目標には、他にも多くの課題があると言われています。一つ

は訪日客の85%がアジアからで、中国・韓国・台湾・香港の4ヶ国からの訪日客が特に多

い事です。欧米からの訪日客が少ない原因としては、地方の観光スポットの認知度が低い

事や、サービスモデルが確立されていない事が挙げられています。自治体と各事業者の連

携が求められる中、観光インフラの整備の遅れと人手不足も問題となっているようです。

 

 インバウンドの訪日観光客を増やす観点から、今後多くの問題をクリアーして外国人観光

客を増やす政策も進められるでしょうが、日本の本来の自然や文化が崩されないように進め

てほしいと思います。北海道ニセコのような国際リゾートのブランドに発展させることが、いいの

かどうか、私にはわかりません。

 

    2024年02月10日

                       車田 修

 

 

(2)住宅関連情報

 

2024年1月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

これまでのアドペックレポート

 

 

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