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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★                  <2010年2月号>      No.0058
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㈱アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
 
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)中国情報  

    中国2010年の春節

(2)住宅関連情報
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
    て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

中国2010年の春節

 みなさまもご存知のように、中国では伝統的に旧暦の春節を新年として祝うので、1月1

日は通常の休日の感じですが、春節は長期休暇の為かなりの人が実家や田舎に帰る事

になり、この時期は何時も列車の切符を買う為に、長蛇の行列・ダフ屋の横行等がある中

で、早めに会社を休んで帰ってしまう人が多く、本年2010年の春節は2月14日なので、

一般の会社は2月10日位から2月20日位までが休みになるのですが、精一機械でも2

月の初めには30%くらいの工員が帰省してしまうような状態で、この現象は多くの企業で

も見られ、中国においてちょっとした社会問題になっています。

 この列車の切符を前もって買い占めて、需要の増加とともに価格を吊り上げて行き、ひど

いものは正規の数倍で売られる現象を食い止めるため、今年中国政府が(広東省だけか

もしれませんが)打ち出した政策は、身分証明者を提示して一人一枚のチケットしか買え

ない様な規制をしました。しかし依然としてチケットの数は少なく発売後すぐに売り切れの

状態なのですが、知人等のルートで販売人を紹介してもらい、電話連絡でその人と価格

交渉して、暗証番号をもらい身分証明書と一緒にチケット売り場で正規のチケットを買う

ことができるとの事、その後、一般にはチケットの価格の20%~30%の手数料を指定さ

れた口座(電話料金の前払い等もあるようです)に振り込むという、複雑で手間のかかる新

方式のダフ行為が行われているようです。

 以前のダフ屋のやり方も当然チケットの販売前にチケットを大量に購入できる立場の人し

か出来ませんし、今回も巧妙な手口ではありますが前もってチケットを抑える事ができる人

間しかできない事は誰でも解ると思いますが、中国の人たちはこれは当然政府の人間がや

っている事だから仕方が無いと考えているようです。

 いずれこのような行為も無くなっていくとは思いますが、先進国であるはずの日本での社保

庁はじめ特殊法人等のの多くの不祥事が表面化していることもあり、「中国はそのような事

が横行しているようでは、まだまだ先進国の仲間入りは無理だね」と簡単に言うことができな

い事に、寂しささえ感じてしまいます。

 以前もレポートでお話ししたことがあるのですが、トヨタの世界中で発生しているリコール問

題で、日本商品の品質の地位が崩れかねない状況になってきていますが、この15年くらい

の間は、真の物作りの心を忘れて利益追求に重点を置いた日本の大手企業の経営体質

が少なからず影響していることは間違いないと思いますし、われわれ日本の消費者も現実

に使ってみて、自動車や家電等の日本の商品がよその国の商品と比べて品質的にそれほ

ど優れているとは考えなくなっている人が増えている事も時代の流れなのかもしれません。

 日本メーカーの商品は、見た目と使い勝手は良いが、価格比較を考えれば基本的な丈

夫さとか故障率は中国製のものと変わらないし、家電に関しては中国製のもののほうが故

障しない良いものも増えてきている、と言う話が中国では最近聞かれるようになってきた矢

先に、トヨタのリコール問題が起きてしまったのは偶然ではないと思います。

 最近、中国においては日本製品の販売はどのような増加傾向にあるのか調べていないの

で判りませんが、家電売り場や自動車を見ている限りにおいては数年前に比べて苦戦して

いるのではないかと思われるくらい、中国ローカルの商品が良く見えるようになって来ており、

価格も日本製とあまり変わらないレベルの商品も増えてきて、中国製ばかりではなく、特殊

な高級品は別として韓国製やヨーロッパ製の高品質の商品が日本製より安く販売されて

いるようで、日本の商品はコスト競争と品質競争に勝てなくなってきつつあるような感じさ

え受けています。

 ブランドは日本でも実際の製造は世界中で行われている現状を考えれば、このような事

は当たり前の事なのかもしれませんが、物作りにたずさわる一人の日本人として、利益追

求よりも、使う人の身になってその時点での最良と思われるものを作って行く基本的な思い

と、時代の流れと動向を先読みして、いかに対応していくかを常に考えて実行していく事が

いかに大事かを考えさせられる新年の始まりかもしれません。

                                                                                     2010年2月10日

                                                                                                 車田 修

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2010年1月

目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連



尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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