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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★                 <2009年1月号>      No.0045
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㈱アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
 
 

                           謹賀新年 2009年

 

 中国の経済状況

 皆様、明けましておめでとうございます。

今年は1月5日から日本向けの設備の試運転立会いの為に中国・精一機械に来てお

りますが、ここ広東省は日中の気温は20℃前後で朝夕は少し肌寒いですが、一番過

ごしやすい季節だと思います。

 日本の正月3日間は天気は良かったのですが、風が強くて寒く感じる為、家の外には

出たくないと・・・・・日本の今の経済状況を現しているかの様で、お金はあるのですが外

圧の影響から循環が止まってしまい、経済が硬直してきて潜在的内需を掘り起こしきれ

ない状況と、派遣社員に対する容赦のない10万人にも及ぶ解雇が物語るように、日

本を代表するような大手企業のモラルの低下が消費をますます低迷させる結果となって

いると思われます。

 欧米の消費が戻るには相当な時間がかかると言われており、中国においても株価の下

落と輸出産業の急激な悪化から一時的なショック状態が現れている感じがしますが、今

年の後半には内需が牽引となり回復すると言われています。

 私が見ている限りでは、マンション価格が大幅に下落し始めており、売れ残りの部屋が

目立つ状況が簡単に上向くとは思えないのですが、今までの投資目的の購入から、潜

在的な必要な家を買うという真の需要に移行していくと考えられています。

 しかしながら、中山市の状況ではマンションが郊外に次々と建設されており、かなり価

格の下落が進んできていますが、まだ原価試算からの価格ではなく相場的な価格設定

になっているのと、近くへのスーパーマーケット等の商業施設の進出が遅れており、自動

車がなければ生活できないようなアンバランスな状況になっているのが現状です。一般

庶民の賃金の上昇とマンション価格が購入可能な価格になり、商業施設の進出が進

んで、バランスが取れるまでには数年必要ではないかと思われます。

 中国の自動車産業も世界的な状況と同じように販売が急激に落ち込んできているよ

うですが、落ち込みの引き金は他の国と同じでしょうが、実際の原因は少し違うのではと

思われます。過去3年の間に運転免許の取得が急激に増え、買う事ができる人はとり

あえず買ってしまったような状況だと思います。

 今後は運転可能年齢の人口増加による需要と、低所得者が購入できる状況がどの

ような形で現れてくるかがポイントになり、来年あたりからは中古車市場が確立されてき

て、買い替え需要と併せて再び上向いてくると考えられてます。実際には売れ筋の130

0ccから1600ccの乗用車において、欧米メーカーの一部では中国国内向け専用車

の開発とおそらく中国国内での内作比率と部品調達を進めて、かなりの低価格(同クラ

スで以前より30%以上安い)で販売を始めており、日本メーカーはかなり出遅れた感じ

がしないでもありません。

 このように中国の内需が世界経済に良い影響を与え、その後消費市場が欧米・日本

から中国・東南アジア地域に確実に移っていく傾向になると予測されていますが、少し長

期的な視野で考えなければならないかもしれません。

 私ども設備業界は、設備投資の冷え込みの影響をもろに受ける状況にあり、とりあえ

ず日本の内需拡大政策を期待する以外に方法がないのが現状です。政治的にも行き

詰ってきているようで、なんらかのリセットが必要な時期ではないかと思います。

                                                                        20081210

                                           車田 修

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)住宅関連情報
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストアップ し
    て発信します。
(2)2008年公開情報からみた住宅&住宅関連市場動向
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・・・・・(1)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2008年12月

目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連


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