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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報

□□★                  <2022年5月号>     No.0205

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 (株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

1電気制御部品納期未定現象

  

(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク 
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

 

電気制御部品納期未定現象

 

今年のゴールデンウイークの休日は、長いところでは10連休となりましたが、当初の天気

予報の梅雨並みの雨の多い予報が外れ全国的に良い天気に恵まれました。名古屋地区

は日中25℃を超える日もあり、連日の行楽日和となり、行楽地では新型コロナ関係の規

制もマスク着用以外ではほぼ規制のない状態での、2年ぶりの人出となったようです。今後

感染者数が大きく増える事が無ければいいのですが。

 

ウクライナでのロシア軍侵略による戦争は、終結する様子は無く連日その状況が報道さ

れています。北朝鮮は相変わらずミサイル打ち上げの実験を継続して、世界に自分の存在

を誇示するような子供じみた挑発を繰り返しています。世界の多くの国では、新型コロナとの

共存を決め、入国規制の緩和に踏み切り、経済対策優先に舵を切り始めましたが、世界

第二位の経済規模の中国は、ゼロコロナ政策の継続を決め、オミクロンの感染が拡大し始

めた上海で、3月28日から1か月以上大規模なロックダウンが続いており、北京やその他の

主要地域においても大規模なPCR検査の実施や、部分的なロックダウンが継続されてい

ます。

 

世界の不安定要因が継続する中、新型コロナが世界中に蔓延するのに合わせたよう

に、世界中で半導体不足が言われはじめ、もともと半導体の需要が多く供給不足だったと

ころに、新型コロナパンデミックの影響で、原材料も含めた生産現場が休業に追い込まれた

り、日本における工場の火災や、台湾の干ばつによる水不足、アメリカテキサス州での寒波

の影響による工場閉鎖が重なり、その後の急激な需要の増大と世界的なコンテナー不足

に代表される流通の停滞等があり、世界の自動車・家電・産業機械に対する影響が未だ

に続いております。

 

産業界における部材不足は半導体ばかりではなく、樹脂と銅の供給不足や急激な需要

拡大による価格の高騰により、銅線を使うモーターや樹脂と銅線で構成されるコネクター類

の生産が落ち込み、制御機器メーカーにおける納期の遅延が、昨年夏以降世界中に発

生しはじめました。現状においても解消される見通しが立たず、未だに産業機械、自動車、

家電業界に大きな影響を与えており、大手の資金力による在庫確保や優先納入等の影

響が、中小企業における部材不足を加速させています。

 

一方で、ロシアによるウクライナ侵略戦争の長期化の影響により、世界中での食料不足

が懸念されるようになり、小麦その他の食料の価格が大幅に上がりはじめています。エネルギ

ーに関してもロシアに対する経済制裁の影響で、急激にエネルギー関連の石油・天然ガス

の価格が高騰し、日本においては為替の急激な円安により、輸入製品の価格が上昇し中

小企業や一般家庭の家計を圧迫し始めています。

 

特に現時点での、産業用制御機器に関して各メーカーは納期遅延の案内を出してお

り、納期遅延の部品は半導体ばかりでなく、スイッチ関係からリレー・サーボモーター・シーケ

ンサー・リニアガイドなどにも広がりを見せており、通常納期が1か月から2か月程度のもの

が、半年から1年以上と長期化してしまっているのが現状です。

 

ほとんどの部品メーカーは、重要部品を国内生産していても付随する部品は中国を始め

東南アジア等の海外での外注生産や、完成品を自社の海外工場での組み立てとするケー

スが多く、サプライチェーンの分散化は新型コロナの影響による生産の遅れと、運送の不安

定がますます多くの部品の納期遅延に影響を及ぼす現象となっています。中国の上海にお

いてはいまだにロックダウン状態が続いており、上海における生産や物流が止まった状態がい

つ解消されるかの見通しも立っていない状況です。

 

同一の商品を量産しているメーカーは、コロナ禍においてこのようなサプライチェーンの状況

を見越して、大量の在庫を抱えているところもあり、一部では投機目的で買い集めている所

もあり、その結果ますます市場における多くの部品の納期遅れが出ているようですが、これが

解消されるのは来年の春ごろになるのではないかと言われています。

 

多くの中小企業は、このような部品調達の遅れによって、正常な受注ができなくなってお

り、コロナ禍からの復興の需要が増えたとしても、売り上げを増やすこともできない状況とな

り、日本国内の製造業の弱体化が進んでしまう恐れもあります。それに拍車をかけるように

エネルギーの高騰や円安が重なり、まったく先を見通せない状況になりつつあるのではないか

と思います。

 

    2022年05月10日

                       車田 修

 

2)住宅関連情報

 

2022年4月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

これまでのアドペックレポート

 

 

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