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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報

□□★                  <2023年12月号>     No.0224

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 (株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

1新プロジェクトスタート

(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク 
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

 

新プロジェクトスタート

 

名古屋地区は11月上旬まで平年より暑い日続いていましたが、後半に入って平年並

みの気温となり、何か急激に寒くなってきたような気がします。秋を飛ばして夏から冬の感じ

ですが、近年この傾向が強く、秋に着る服を着ないまま放置の状況があるように思います。

一方、広東省中山市が20℃以下の気温になるのは12月後半で、過ごしやすい気温がま

だ続いています。

 

今回は、私どものベトナムハノイの協力会社と中国中山市の協力会社との、新しいプロ

ジェクトがスタートしたレポートをお伝えします。

 

このプロジェクトは20238月に、精一機械(中山)の設立時の合弁先の企業である四

海智能装備有限公司(旧四海輸送機械有限公司)から、ADPEC-Gのベトナムの協力

会社であるHAAN社と共同でベトナム国内において、リチウムイオン電池製造設備用の各

種搬送設備を、製造できないかとの打診があったことからスタートしました。

 

四海智能は1996年に四海輸送機械の名称で搬送設備メーカーとして創業され、現工

場敷地は90,000m2ですが、2001年からアドペックGは建材塗装ライン用等の設備を製造

依頼した関係から、良好な関係を継続しています。20057月四海輸送機械とアドペック

Gとの合弁会社である、精一機械(中山)有限公司が工場建設を経てスタートしています。

四海輸送機械は家電製造ラインを中心に、中国国内での各種の搬送設備を手掛けた

後、自動倉庫や物流関係の搬送ラインを製造してきました。2018年ごろからEV自動車

用リチウムイオン電池の製造設備の搬送設備を手掛けるようになり、2019年以降急速に

成長し、2022年の売り上げが日本円で約200億円の企業になっています。

 

主な納入先としては、EV自動車用の電池メーカーで世界一となっている、宁徳時代

(CATL)・中国最大手の自動車メーカーとなったBYD・スマートフォンで有名なHUAWEIなど

があり、无錫先導智能と深圳今天国際などの、リチウム電池製造ラインを手掛ける大手エ

ンジニアリングと協力して、それらのラインの搬送設備を製造しています。現在四海智能で

は、自社工場だけでは処理できない受注量となっており、自社工場とは別に貸工場4か所

を借りて製造をしていますが、新たに約170,000m2の敷地に7階建ての自社工場を来年8

月完成予定で建設しています。

 

 現在中国国内でのEV自動車搭載用リチウムイオン電池の製造工場は、ほぼ需要を満

たすレベルになっているようで、近年は海外向けのラインの製造に力を入れているようです。ア

メリカ・ヨーロッパを中心に世界中の自動車メーカーが、リチウム電池の製造工場の建設を

始めており、テスラ―・フォード・トヨタ等の自動車メーカーが、各地で大規模工場の建設計

画を発表しています。現状において、これらの製造設備は中国のメーカー及びエンジニアリン

グ会社がここ数年で実績とノウハウを蓄積しており、より低コストの電池を製造する為には、

高品質で低価格な設備を導入する目的で、中国の電池メーカーに協力を依頼する事が

多くなってきています。

 

一方、中国とアメリカ及び西側諸国との地政学的な関係が良くない事、アメリカの中国

からの輸入品に関する、25%関税の上のせが継続されている事に対して、中国の一部のメ

ーカーも中国国内から東南アジア地区での製造に、一部切り替える傾向にあります。今回

の四海智能とのプロジェクトも、発端はこのような関係性からスタートしていますが、自動車

搭載の電池の製造設備建設ラッシュも数年後には頭打ちとなる事が予想されており、四海

智能としてもその他の設備の開発や、今後の中国以外への販路を模索していかなければ

ならないとの考えがあります。

 

四海智能においては、リチウムイオン電池の製造設備に対して、中国国内を中心にアメ

リカ・ヨーロッパにも搬送設備を製造納入しています。これらの設備は1ラインの規模が他の

業界の製造設備と比較して搬送設備の占める量が多い事から、搬送設備の中心となるロ

ーラーコンベヤー・ベルトコンベヤー・昇降装置・移載装置等が、1ラインで2000台規模にな

っています。その為、購入品の大量購入を始め、製造部品の一括外注発注に合わせて、

設計上での製造・組み立てに対する人件費等の削減を進める体制を確立しており、個々

の部品の低コスト化と品質管理を徹底して行っている事、製造に対する納期管理や試運

転・現地での据え付けの簡素化ができる設計を進めている事等が、評価されて現時点での

受注につながっています。

 

これらの蓄積された製造及び管理のノウハウをベースに、ベトナムに製造拠点を作り、以

前四海輸送機時代に手掛けていた、物流関係や自動倉庫を中心とした搬送設備を、今

後急速に需要が出てくると予想される、ベトナム及びアセアン地区への販売をベトナムメーカ

ーとして進めていく計画です。今後販売ノウハウの蓄積とそれらの地区および業界に合わせ

た、自動倉庫や省力化自動化設備の開発を、リチウムイオン電池製造設備の搬送設備

の製造と並行して進める予定です

 

日本においては産業用設備に関して、高いレベルで自動化は進んでいますが、ここにきて

働き方改革等の政策により、特に物流関係においては人手不足が大きな問題となっていま

す。まだまだフォークリフト等に大きく頼る生産工場や物流関係の企業も多く、大手以外で

は自動倉庫等の設置が思ったほど進んでいないのが現状のようです。主に設備コストとの関

係で、自動化が止まっている業界もまだまだ多いと言われており、低コストで高品質の設備

が提供できるのであれば、日本国内の市場もまだまだあるのではないかと考えています。

 

今回のプロジェクトの一画にアドペックGも参入しており、一般の自動化設備と合わせて、

従来私たちが手掛けている建材業界向け等の設備も、中国精一機械とベトナムHAAN

HAVIN)社と新会社のVIETHAI社との協力関係を推進して、ベトナムを拠点として、アセ

アン地区、インド等に販売地域を広げ、日本の市場も含めた将来的な展開を模索してい

こうと考えています。

 

    2023年12月10日

                       車田 修

 

 

(2)住宅関連情報

 

2022年11月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

これまでのアドペックレポート

 

 

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