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■■□ アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★ <2025年5月号> No.0241
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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)ベトナムの人口の動向
(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
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中国レポート
ベトナムの人口の動向
気温は寒暖を繰り返し、少しずつ上がってきていますが、北海道では4月末に季節外れ
の積雪が有り、太平洋側東部や日本海側北部で15cm~30cmの積雪がありました。芽
吹いたばかりの桜と積雪の共存する景色が見られましたが、平地部でのこの時期の積雪は
少ないため、すでにノーマルタイヤに変えてしまった人も多く、スリップ事故等に注意するよう
天気予報でも盛んに言われていました。名古屋地区も日中の気温は少しずつ上がってきて
いますが、朝は未だ10℃前後となっており、服装の選択には迷うところです。中国中山市は
最高気温が30℃前後となり、最低気温も25℃前後でそろそろ夏に突入するところとなっ
ています。
今回は人口増加を続けてきたベトナムにおける、出生率が低下してきている現状と、今
後の経済的な影響を調べてみました。
ベトナムの人口は2024年4月1日時点において、総人口1億111万2556人に達し
ています。1976年の建国当時は5000万人弱でしたが、約50年で2倍以上になり世界
で16番目に人口の多い国となっています。 ベトナムは近年、急速な経済成長を遂げてき
ましたが、出生率の低下と高齢化の進行が新たな課題となっています。これらの人口動向
の変化が経済に与える影響を考えてみたいと思います。
ベトナムの合計特殊出生率(TFR)は、2024年に1.91と過去最低を記録し、人口維持
に必要な2.1を下回っています。都市部ではさらに低く、ホーチミン市では1.39となっていま
す。この傾向が続けば、2044年に人口が1億700万人でピークを迎えた後、2100年には
7200万人まで減少すると予測されています 。出生率を低下させない対策として、ベトナム
政府は多くの政策の見直しや支援を打ち出しています。
1. 出産・子育て支援の強化
・産休期間の延長:第二子出産時の産休を6か月から7か月に延長する法案が提案さ
れています。
・住宅支援:工業団地や出生率の低い地域で2人の子供を持つ女性に対し、公営住宅
の賃貸や購入を支援する措置が検討されています。
・褒賞金の支給:出生率の低い省・市では、35歳未満で2人の子供を出産した女性に
対し、現金や現物の褒賞金を支給する制度が導入されています。
2. 家族計画政策の見直し
・長年続いた「二人っ子政策」を見直し、夫婦が子どもの数や出産の時期を自由に決定
できるようにする法改正が検討されています。
・党員への制限緩和:共産党は、党員が第三子を出産した場合の処分を撤廃する方針
を示し、出産に対する制限を緩和しています。
3. 地域別の出生率調整プログラム
・出生率の調整目標:政府は、出生率が低い地域での合計特殊出生率を10%増加
させ、高い地域では10%減少させることを目標とする「2030年までの地域・対象別の
出生率調整プログラム」を承認しています。
・地方自治体の役割強化:地方自治体は、地域の社会経済状況に適した出生率を
促進するため、経済的および精神的な利益を提供する政策を策定・実施することが
求められています。
4. 教育・医療・保育サービスの充実
・保育施設の整備:工業団地や経済区での幼稚園、保育園の計画・建設を推進し、子育
・教育費の支援:子育て世帯に対する教育費の支援や公立校への優先入学などの措
置が検討されています。
中国においては、一人っ子政策の影響と急激な経済成長による若者の生活様式の変
化から、10年で出生率が半減するという事態となり、現在、産院や保育園幼稚園等に社
会的な大きな影響が出ています。ベトナムにおいては、このような急激な出生率の低下を防
ぐため、経済的支援策や社会インフラの整備など、多角的なアプローチを進めていますが、
これらの政策が実際に出生率の回復につながるかは、今後の施策の実行力や社会全体の
意識改革にかかっています。
出生率の低下は、今後若年労働者の減少により将来的な労働力不足が懸念されて
いますが、それと同時に2050年には65歳以上の高齢者が人口の約20%を占めると予測
されており、社会保障費の増大も問題となってきます。労働力の減少や高齢化は生産性
の低下や経済成長の鈍化が懸念されますが、日本はまさにこの現象を体験していますが、
現実にはこれと言った正解の政策は無く、若者の経済力があったとしても出生率の低下が
回復するかどうかもわからない状態となっています。アメリカやイギリス等、人口が増加傾向に
ある国にもありますが、移民等による人口増加が中心となっているような気がします。
中国やベトナムのような社会主義の国が、今後移民を多く受け入れる方向に行くとは考
えられませんが、日本の実情とはかなり違いがあるかもしれませんが、将来的な経済維持の
ための人口数をどう考えるかで、日本も含めて労働力確保のための移民政策も必要かもし
れません。又、労働力を確保するためのロボットの活用が、大きなファクターとなる時代が来
るのかもしれません。
2025年05月10日
車田 修
(2)住宅関連情報
2025年4月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
今月の住宅関連情報へのリンク
尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
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