■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■■□ アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★ <2025年7月号> No.0243
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * +
* ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ *+ *
アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)上海国際食品加工与包装機械展覧会
(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * +
* ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ *+
*☆
中国レポート
上海国際食品加工与包装機械展覧会
6月の名古屋地区の気候、前半は例年並みに梅雨入りしたと思われるような感じでスタ
ートしたのですが、15日以降短い梅雨が突然終わり急激に気温が上がるという、異常現象
となりました。後半最高気温は35℃を超える猛暑日となっています。もう真夏の様相となっ
ていますが、7月前半の気温の予想は38℃が数日続くとなっており、今年の7月~9月の
平均気温は記録的だった昨年よりは少し低とされていますが、平年よりは高いと予想されて
います。7月末~8月前半にかけては猛暑日が続き、ダブル高気圧の影響で地域によって
は40℃級の酷暑に警戒するよう言われています。中国広東省中山市は未だ梅雨明けとな
らず、最高気温は30℃~33℃と低めですが、湿度が高く蒸し暑い日が続いているようで
す。
6月24日~26日の3日間上海国際食品加工与包装機械展覧会に、精一機械が
出展する事で、約7年ぶりに上海に行ってきました。現在中国において不動産不況が収ま
らない状況の中、建材メーカーもかなり打撃を受けており、特にフローリング業界は一般家
庭向けの建材である事から、新規の設備投資は止まった状態となっています。セメント系の
ボード業界に関してはビル用の内装材が中心となっている関係で、ある程度設備投資は動
いているのですが、中国全体の経済が低迷する中、受注金額は競争が激しくかなり低い金
額での受注を余儀なくされているのが現状です。
精一機械も今年7月15日で開業20年を迎えることになりますが、中国の高度成長と
住宅建設ラッシュの波に乗って、フローリング塗装ライン設備やセメント系ボードの塗装ライン
を中心に、中国でのJ-oneブランドとして、顧客から高い評価を受ける設備メーカーとして
何とか生き残ってきています。中国における経済の浮き沈みは政府の経済政策の影響を受
けやすく、外の国から見ているよりはるかに激しく変動するのですが、受注がオーバーになる
時期と受注が低迷する時期があります。特に企業の設備投資の影響を受けやすいライン
設備製造企業で、住宅という耐久消費財の中に使われる一部の建材を生産している業
界には、自動車やハイテク業界に比べて資金が集まりにくいニッチな業界であり、そこを相手
にしている設備メーカーも企業拡大の路線に乗せる事ができないのは、世界共通なのかも
しれません。
しかしながら、精一機械も中国の経済成長の中、なんとか生き残ってきていますが、中国
国内需要の低迷と、価格の下振れによる厳しい状態の中、今年は日本向けの設備やロシ
ア向けの設備の受注もあり、なんとかしのいでいます。そんな中、精一機械が過去に多く製
造販売している乾燥機の技術を生かし、建材以外の業界に積極的に進出する方向で、
活動を開始しています。その中の一つが食品業界であり、多くの多種な乾燥設備が使われ
ている業界であると考え、今回通気乾燥機と流動層乾燥機のテスト装置を展示して、この
業界の動向を調査する目的もあり、上海の展覧会に出店しました。
私たちの予想とは少し違って、乾燥設備としてのメーカーの展示はほとんど無く、この業界
における専門の乾燥機メーカーは無いのか、各種の食品製造ラインの一部としての位置づ
けでメイン設備ではないから、出展するまでもないと考えられているのかもしれません。又、食
品業界と言っても、農産物の処理設備から、麺類等の食品も生麺と乾麺の製造設備、ス
ナック菓子関係の製造設備等かなり幅が広く、インスタント麺やスナック菓子等の業界に
は、日本の大手メーカーが中国に進出しており、それを真似た商品も大量に生産されてい
る事は、スーパーマーケット等で多く販売されている事から、間違いはないと思います。
数社の問い合わせはあるようで、今後この業界のどこに向けて営業展開していくかを考
え、ある程度的を絞って地道に対応していくしかないと考えています。日本や海外商品は今
まで油で処理していたインスタント麺やスナック菓子の膨化等を熱風で処理する、ノンフライ
の物が中国国内でも少しずつ増えてきており、熱風で処理する方法が増えてきている事
は、商品を見ても想像できます。農作物の豆類や茶葉も乾燥という工程があるはずで、ま
だ多くが自然乾燥や乾燥室での処理に近い処理設備なのかもしれませんが、調査する必
要はあるように思います。
今回の展覧会場は、中国上海・国家会展中心で、上海市青浦区虹橋商業地区にあ
り、世界で2番目に大規模なコンベンションセンターとなっています。2014年12月31日に
完成し、建築面積147万平方メートル、そのうち屋内展示場は40万平方メートル、屋外
展示場10万平方メートルとなっています。位置的には上海虹橋国際空港と新幹線が発
着する虹橋駅の西隣となっています。この地区は上海市の郊外となり20年前はあまり大き
な建物も無い住宅街でしたが、2010年の虹橋空港第2ターミナルの新築と新幹線開業と
新幹線のハブ的な駅の新築、そしてこの展覧会場の新設が周りの景色を完全に変えてしま
い、昔の面影は全くない地区に変化しています。
展示会場は大きすぎるので、今回の会場の半分を使用した展示ブースをすべてゆっくり
見るには、実質2日間の開催期間ではかなり無理があるように思えました。会場入り口から
私たちのブースまで行くだけで、1km以上歩かないと行けません。体力が無いと展示会場を
散策することはできないと感じる位で、開催の方法ももう少し考えた方がいいのではと思いま
す。出展社数も約2000社ということで、入場者数もかなり多いのですが、会場が広い関係
もあり、ゆったりした感じでした。7年ぶりの上海の中心地区、特に虹橋地区は様変わりして
おり、高層ビルが多く立ち並び、人の多さは相変わらずで、わずか10年で中国一の大都市
を様変わりさせるだけの、中国の底力を目の当たりにし、まだまだ政策による内需に力を入
れることで、中国の経済は立ち直ると感じました。
2025年07月10日
車田 修
(2)住宅関連情報
2025年6月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
今月の住宅関連情報へのリンク
尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
これまでのアドペックレポート
不要の方は、お手数をお掛け致しますが配信不要とご記入頂きメールでお知らせ下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4-14-8
名駅あさひビル5F 501号
TEL052-533-4111・FAX 052-586-0444
問い合わせ:info@adpec.co.jp
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇