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(1)中国の社会保険制度の現状と課題・将来計画
(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク て発信します。 ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ *+ *☆ 中国レポート 中国の社会保険制度の現状と課題・将来計画
名古屋の10月前半はまだ夏日を記録して半袖の季節でしたが、後半になって急激に 涼しくなってきました。短い秋を感じる間もなく初冬の季節に入ったような気がします。10月 は週末の天気の崩れが多く、17日以上の雨の日が記録されています。10月末から1週間 位中国広東省中山市に滞在しましたが、最高気温は25℃~28℃位で暑くもなく寒くもな い過ごしやすい日々でしたが、時々朝の気温が20℃を切る事があり、湿度も少し高めなの で、半袖では寒く上着が必要な状態でした。
今回は中国の社会保障制度に関してのレポートです。
中国は急速な経済成長とともに、社会保障制度の整備を進めてきました。現在では全 国民を対象とする制度の構築が進んでいます。中国の社会保険は、主に5種類の社会保 険(養老保険、医療保険、失業保険、労災保険、生育保険)と、住宅積立金から成って います。
・社会保障制度の現状 中国の社会保険制度は、労働契約法および社会保険法(2011年施行)に基づいて 運営されており、主な構成は以下の通りです。 1.養老保険(年金):企業と個人の拠出によって成り立ち、都市部職工を中心に国へ拡 大。個人は給与の8%、企業は約16%を拠出。 2.医療保険:基本医療保険として、都市職工・都市住民・農村住民の3制度が整備さ れ、保険料の一部を政府が補助し、医療費の約60〜70%をカバー。 3.失業保険:労働者と企業が拠出し、失業時の生活補助金や職業訓練を支援。 4.労災保険:企業負担で、労働災害に対する医療・補償費用を給付。 5.生育保険:出産・育児にかかる費用や休業中の手当を支給。 2024年時点で、中国の社会保険加入者数は延べ10億人を超えているとされ、特に都 市部では高い加入率を示しています。一方、農村部や非正規労働者、個人事業者の加 入率は依然として低く、都市と農村の格差が課題となっています。また、都市部の企業負 担率が高いため、中小企業では保険料の未納や回避行為も見られるようです。
・主な問題点 1. 人口高齢化による財政圧迫: 中国では急速な高齢化が進んでおり、2025年には65 歳以上人口が総人口の15%を超えると予測されています。出生率の低下により、現 役世代の負担が急増し、養老保険基金の財政は逼迫しており、特に東北地方など 経済停滞地域では、年金の給付財源不足が深刻化しています。 2.都市・農村間の格差: 都市部では比較的整備された社会保険制度が機能している が、農村部では依然として保障水準が低い。農村住民向けの「新型農村社会養老保 険」や「新型農村合作医療制度」が導入されたものの、給付額は都市部の1/3〜1/5 程度にとどまる。 3制度間の統一性の欠如: 社会保険は地方政府単位で運営されており、地域ごとに 保険料率・給付基準・運用ルールが異なる。そのため、労働者が他省へ転職・移動 する際に、年金や医療保険の引き継ぎが困難なケースが多い。 4.基金運用と管理の不透明性: 社会保険基金の運用に関しては、一部で不正流用や 管理の不透明性が指摘されています。監督体制の不備や地方政府の財政赤字補填 に利用される例もあり、制度への信頼性を損なう要因となっています。 ・将来の改革と政策動向 1. 全国統一プラットフォームの構築: 中国政府は2020年代に入り、社会保険の全国統一 情報システムを整備し、保険加入・納付・給付情報を一元管理する方針を進めいます。 2. 年金制度の持続可能化: 中央政府は、地方ごとの財政格差を是正するため、中央 調基金制度を導入しています。また、個人年金制度を整備し、民間の積立や投資年 金を推進しています。 3. 医療保険の統合と給付拡大: 都市職工医療保険と都市・農村住民医療保険の統 合が進み、医療格差の縮小を図っています。 4. 社会保障のデジタル化: デジタル社会保険カードの普及により、医療費支払いや年金 受取をオンラインで処理できるようになり、行政コスト削減と透明性向上が期待されてい ます。
今後の展望と課題整理 中国の社会保険制度は依然として、高齢化社会への抜本的対応・都市・農村間、地 域間格差の是正・保険基金の健全な運用とガバナンス強化等、未だに多くの問題を抱 えているのが現状のようです。 多くの構造的問題を抱えている中、単なる給付拡大では なく、制度の効率化と信頼性の向上を目指す方向に進むと考えられています。
2025年11月10日 車田 修 (2)住宅関連情報
2025年10月 2.リフォーム関連 尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方はご連絡下さい。
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